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S-33
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#title(12doors) [#q512b2a4]
上昇を続けていたポッドがなにかを噴出する音と同時に激し...
やがてゆっくりと揺れながら下降を始めたポッドに、隣りの...
「…パラシュートが開いたな」と呟いた。
私にはよく分からなかったが、ジャックがそう言うのならそ...
「そうか」とだけ呟くように答えた私に、ジャックは小さく笑...
ゆっくりと左右に揺れながら降りていくポッド。モニターや...
このポッドがどれだけ高く上ったのか、そして今どれくらいの...
そういうことはさっぱり分からなかった。
「衝撃に備えろよ。舌を噛まないようにちゃんと歯を食いしば...
ジャックの忠告に素直に頷き体に力を入れる。
どれほどの衝撃がくるのか分からない分、不安は大きかった。
同じ状況にあるのにジャックはそれほど気負っているように...
今までの言動や声を聞く限りそれほど年がいっているように...
やはり隊長を任されるだけのことはあるのだ。
今か今かと待ち続けた衝撃は、体に力を入れ続けることに疲...
重い音がしてポッドが激しく揺れる。
ガクリと勢い前のめりに倒れかけた体にベルトが食い込み強...
突然の揺れに内臓がひっくり返ったような重く嫌な痛みを訴え...
胃の中のものが逆流しそうだ。
気持ち悪い。
やがて揺れが収まり、強張った体の力をぎくしゃくと抜いて...
「…大丈夫か?」と訊いてきたから、それには頷くだけにとどめ...
今なにか話そうとすれば吐いてしまいそうだ。
「…気持ち悪…」
胸元を摩りながらの彼の独り言にも頷いて同意を返す。
しばらく大人しくして胸のむかつきをやり過ごし、「…そろそ...
そうしてハッチの開閉ボタンを押そうとした時、ポッドの外...
『…で……よう……繰り返す、搭乗者はこちらから呼びかけがあるま...
どうやらこのポッドの周りには人がいるらしい。
拡声器かなにかで呼びかけてきているようだ。
だがこのままここで待機をしろとはどういうことなのだろう。
「…胞子汚染の可能性があるからだろうさ。このままポッドごと...
中から外から綺麗にしまくったあとにようやくご対面ってこと...
私の疑問を察したのか、ジャックが呆れたような疲れたよう...
起こしかけていた身をどさりとシートに戻して、目の辺りを...
「俺は疲れたから少し寝る。呼びかけがあったら起こしてくれ...
無理はない。彼は度重なる負傷でたくさんの血を失い、また...
今まで平気そうな素振りをしていたから気にならなかったが、...
やがてなにかの機械の音がして、ポッドが持ち上げられる。
結構大きな揺れであったのだが、ジャックはぴくりとも動か...
まさか死んでしまっているのではないだろうかと不安に駆ら...
「…死んでねぇよ。寝てるだけだ、邪魔するな」という不機嫌そ...
ジャックのためにも、早く洗浄が終わってくれればいいのだ...
* * * * *
ジャックの言うとおり、私たちは中から外から徹底的に洗浄...
時間的にはどれくらいかかったのかは知らないが、
感覚的にはずいぶんと長い間ポッド外郭を洗浄しているらしい...
それがようやく済んで出られたかと思えば今度は防護服のま...
最後には裸で洗浄。用意された服を着て、与えられた部屋で一...
その部屋はなんというか殺風景な部屋で、中には部屋の隅と...
椅子が三脚あるだけで、他にはなにもない。扉の向かいに窓が...
外はまだ明るいのに、煌々と輝く蛍光灯が部屋の白い壁を無...
促されるままに椅子の一つに腰掛けた。
案内してくれた男は、「しばらくお待ちください」と言った...
なんだかどうしようもなく不安だ。一体ここはなんなのだろ...
きっとあの施設内でなにがあったか訊かれるのだろうが、この...
それに、ジャックはどうしたのだろう。彼とはポッドを下り...
下りた直後、私たちはたくさんの兵士に銃を向けられていた。
「まあ、当然だろうな」とジャックは苦笑していたが、「仲間...
ジャックの言葉から察するに、あの兵士たちはミカエル隊なの...
そういえばその他にもなにか言っていた。「…厄介なことにな...
私に「お前はありのままを話せ。なにも隠す必要はない。大...
それが、確か最後の会話だ。その後私とジャックは兵士に銃...
あの時のジャックの言葉、あれはなんだったのだろう。「厄...
「ありのままを話せ」と言われても、そもそも私には隠せるよ...
生まれてからまだほんの一日しか経っていない、人工的に生...
それが私なのだから。私が持つ記憶と言えば、あの思い出すの...
一体なぜ、ジャックは私にあんなことを言ったのだろう。
そんなことをつらつら考えていると、後ろで扉の開く音がし...
振り返ると、人の良い笑みを浮かべた白衣姿の中年男性と、
その後ろにこちらは年若そうなやはり白衣の青年二人と女性一...
中年男性はテーブルを挟んで私の向かいの椅子に座り、その...
記録ノートを持った女性が隅のテーブルにつき、もう一人の青...
「…君は記憶がないんだったね。はじめましてというべきかな?...
向かいの席についた男性が、テーブルの上のライトをつけ録...
私はとりあえず頷き、自分はロナルドでここにいる彼が誰であ...
一通りの紹介が終わった後、男性──ロナルド博士は私に向き...
表情は相変わらず笑顔。だがなんだか気味が悪い。なぜだろう...
薄気味悪さを覚え、この人とは長い間向き合い続けたくない、
出来れば他の人に変わってもらえないだろうかとそれとなく回...
彼以外は皆無表情でもっといやな感じだ。憂鬱な気分が更に憂...
「自分が何者か、伝聞や憶測で構わないから述べてくれるかね...
表情は貼り付けたような笑みで、相変わらず目は笑っていな...
私は一つ溜め息を落とし、嫌悪感を拭えないまま重い口を開い...
「…私は自分が何者か、はっきりと答えることが出来ません。
しかし、その…教祖と呼ばれる人にメサイアのただ一人の完成体...
ぼそぼそとした声で言うなり、周りの空気が一瞬変わる。
気味悪さからロナルド博士から目をそらしていたのだが、
少し気になりちらりと見てみると彼はなんだか喜んでいるよう...
だがそれは喜ばしいことを単純に喜んでるというのではなく、
うまく言えないのだが…謀がうまくいったような、そんな笑み。...
「そうかそうか。では君の覚えている限りの事を、覚えている...
興奮しているのか、声が若干弾んでいる。私はまた一つ溜め...
ライトを受けて輝くテーブルの無機質な表面を見ながら、目覚...
目覚めた時には休憩室にいたこと、なにも分からないままと...
廊下や分娩室が血まみれだったこと、行けども行けども生きて...
そして襲ってくるメサイア失敗体たち。途中でジャックと会い...
その話を博士たちは興味深そうに聞き、時には大げさに驚い...
「大変だったね」と取ってつけたように労いの言葉をかけてく...
私はその言葉にはいちいち反応せず、ただぼそぼそと話し続...
頬に受ける明かりが眩しい。それになんだか熱い。一面白の...
ここはひどく居心地が悪い。まるで尋問のようだと思い、はっ...
そうだ、これは尋問なのだ。
彼らは私から内部でなにが起こっていたのかだけではなく、
私がなにをどれだけ知っているかを聞き出そうとしているのだ。
もしかしたら…いや、もしかしなくてもジャックも同じことを聞...
ああ、そうなると、彼が言っていたことの意味も分かる。そ...
なにをどれだけ知っていようと、私はただ一人の完成体。施設...
メサイア計画の資料も実験結果も、全て木っ端微塵に吹っ飛ん...
胞子は地中深く、瓦礫の下に閉じ込められた。だがいつ復活す...
私は、未来へ繋ぐ彼らの研究材料なのだ。
どれだけ財団の極秘事項を知っていようとも、私の命が消され...
ただ、研究室に閉じ込められるだけで。
──────────────────────────────
しかし、ジャックは…彼は違う。彼はことによっては消されて...
いや…財団にとって、彼は確実に消さなくてはならない人物なの...
彼は身寄りがないと言っていた。ガブリエル隊は彼を残して...
今更彼の命ひとつ消そうとも、財団にしてみればなにも痛くな...
逆に彼が生きていることの方が厄介なのだ。
ジャック自身、言っていたではないか。「ここで仕入れた情報...
それほど危険な情報を彼は得ているのだ。
ああ、そうだ、気付かなかった。大変なことなのだ。面倒な...
なぜ気付かなかったのだろう。そして彼は、なぜあんなことを...
もう諦めていたのだろうか。覚悟していたのだろうか。死ぬこ...
だが私はいやだ。彼を失うのは絶対にいやだ。
私の中で彼はなくてはならない人になっているのだ。
共に死線を乗り越え、互いに助け合ってあの地獄を切り抜けて...
私の正体を知っても、彼はなんら変わりなく接してくれた。
「よろしくな」と屈託なく言ってくれた彼を、私は絶対に失い...
そのために、私がなすべきことはなんだ?
「………」
不用意なことを話してはいけないと悟った途端に、私はなに...
とにかく、あの蝙蝠人間や狼人間のことを話してはいけないだ...
ハセガワとステファニーはあの区域に入った所為で処分された。
だが、12番倉庫まで行くにはあの地下三階を通らなければなら...
あそこまで行かなかったことにするか?いや、脱出ポッドを使...
混乱する。どうすればいいのか。分からない。私が隠したと...
彼の処分は、きっと決定している。話を聞きだすだけ聞きだし...
ぞっとした。体が強張り、胸の奥から全身に一瞬の速さで冷...
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上昇を続けていたポッドがなにかを噴出する音と同時に激し...
やがてゆっくりと揺れながら下降を始めたポッドに、隣りの...
「…パラシュートが開いたな」と呟いた。
私にはよく分からなかったが、ジャックがそう言うのならそ...
「そうか」とだけ呟くように答えた私に、ジャックは小さく笑...
ゆっくりと左右に揺れながら降りていくポッド。モニターや...
このポッドがどれだけ高く上ったのか、そして今どれくらいの...
そういうことはさっぱり分からなかった。
「衝撃に備えろよ。舌を噛まないようにちゃんと歯を食いしば...
ジャックの忠告に素直に頷き体に力を入れる。
どれほどの衝撃がくるのか分からない分、不安は大きかった。
同じ状況にあるのにジャックはそれほど気負っているように...
今までの言動や声を聞く限りそれほど年がいっているように...
やはり隊長を任されるだけのことはあるのだ。
今か今かと待ち続けた衝撃は、体に力を入れ続けることに疲...
重い音がしてポッドが激しく揺れる。
ガクリと勢い前のめりに倒れかけた体にベルトが食い込み強...
突然の揺れに内臓がひっくり返ったような重く嫌な痛みを訴え...
胃の中のものが逆流しそうだ。
気持ち悪い。
やがて揺れが収まり、強張った体の力をぎくしゃくと抜いて...
「…大丈夫か?」と訊いてきたから、それには頷くだけにとどめ...
今なにか話そうとすれば吐いてしまいそうだ。
「…気持ち悪…」
胸元を摩りながらの彼の独り言にも頷いて同意を返す。
しばらく大人しくして胸のむかつきをやり過ごし、「…そろそ...
そうしてハッチの開閉ボタンを押そうとした時、ポッドの外...
『…で……よう……繰り返す、搭乗者はこちらから呼びかけがあるま...
どうやらこのポッドの周りには人がいるらしい。
拡声器かなにかで呼びかけてきているようだ。
だがこのままここで待機をしろとはどういうことなのだろう。
「…胞子汚染の可能性があるからだろうさ。このままポッドごと...
中から外から綺麗にしまくったあとにようやくご対面ってこと...
私の疑問を察したのか、ジャックが呆れたような疲れたよう...
起こしかけていた身をどさりとシートに戻して、目の辺りを...
「俺は疲れたから少し寝る。呼びかけがあったら起こしてくれ...
無理はない。彼は度重なる負傷でたくさんの血を失い、また...
今まで平気そうな素振りをしていたから気にならなかったが、...
やがてなにかの機械の音がして、ポッドが持ち上げられる。
結構大きな揺れであったのだが、ジャックはぴくりとも動か...
まさか死んでしまっているのではないだろうかと不安に駆ら...
「…死んでねぇよ。寝てるだけだ、邪魔するな」という不機嫌そ...
ジャックのためにも、早く洗浄が終わってくれればいいのだ...
* * * * *
ジャックの言うとおり、私たちは中から外から徹底的に洗浄...
時間的にはどれくらいかかったのかは知らないが、
感覚的にはずいぶんと長い間ポッド外郭を洗浄しているらしい...
それがようやく済んで出られたかと思えば今度は防護服のま...
最後には裸で洗浄。用意された服を着て、与えられた部屋で一...
その部屋はなんというか殺風景な部屋で、中には部屋の隅と...
椅子が三脚あるだけで、他にはなにもない。扉の向かいに窓が...
外はまだ明るいのに、煌々と輝く蛍光灯が部屋の白い壁を無...
促されるままに椅子の一つに腰掛けた。
案内してくれた男は、「しばらくお待ちください」と言った...
なんだかどうしようもなく不安だ。一体ここはなんなのだろ...
きっとあの施設内でなにがあったか訊かれるのだろうが、この...
それに、ジャックはどうしたのだろう。彼とはポッドを下り...
下りた直後、私たちはたくさんの兵士に銃を向けられていた。
「まあ、当然だろうな」とジャックは苦笑していたが、「仲間...
ジャックの言葉から察するに、あの兵士たちはミカエル隊なの...
そういえばその他にもなにか言っていた。「…厄介なことにな...
私に「お前はありのままを話せ。なにも隠す必要はない。大...
それが、確か最後の会話だ。その後私とジャックは兵士に銃...
あの時のジャックの言葉、あれはなんだったのだろう。「厄...
「ありのままを話せ」と言われても、そもそも私には隠せるよ...
生まれてからまだほんの一日しか経っていない、人工的に生...
それが私なのだから。私が持つ記憶と言えば、あの思い出すの...
一体なぜ、ジャックは私にあんなことを言ったのだろう。
そんなことをつらつら考えていると、後ろで扉の開く音がし...
振り返ると、人の良い笑みを浮かべた白衣姿の中年男性と、
その後ろにこちらは年若そうなやはり白衣の青年二人と女性一...
中年男性はテーブルを挟んで私の向かいの椅子に座り、その...
記録ノートを持った女性が隅のテーブルにつき、もう一人の青...
「…君は記憶がないんだったね。はじめましてというべきかな?...
向かいの席についた男性が、テーブルの上のライトをつけ録...
私はとりあえず頷き、自分はロナルドでここにいる彼が誰であ...
一通りの紹介が終わった後、男性──ロナルド博士は私に向き...
表情は相変わらず笑顔。だがなんだか気味が悪い。なぜだろう...
薄気味悪さを覚え、この人とは長い間向き合い続けたくない、
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彼以外は皆無表情でもっといやな感じだ。憂鬱な気分が更に憂...
「自分が何者か、伝聞や憶測で構わないから述べてくれるかね...
表情は貼り付けたような笑みで、相変わらず目は笑っていな...
私は一つ溜め息を落とし、嫌悪感を拭えないまま重い口を開い...
「…私は自分が何者か、はっきりと答えることが出来ません。
しかし、その…教祖と呼ばれる人にメサイアのただ一人の完成体...
ぼそぼそとした声で言うなり、周りの空気が一瞬変わる。
気味悪さからロナルド博士から目をそらしていたのだが、
少し気になりちらりと見てみると彼はなんだか喜んでいるよう...
だがそれは喜ばしいことを単純に喜んでるというのではなく、
うまく言えないのだが…謀がうまくいったような、そんな笑み。...
「そうかそうか。では君の覚えている限りの事を、覚えている...
興奮しているのか、声が若干弾んでいる。私はまた一つ溜め...
ライトを受けて輝くテーブルの無機質な表面を見ながら、目覚...
目覚めた時には休憩室にいたこと、なにも分からないままと...
廊下や分娩室が血まみれだったこと、行けども行けども生きて...
そして襲ってくるメサイア失敗体たち。途中でジャックと会い...
その話を博士たちは興味深そうに聞き、時には大げさに驚い...
「大変だったね」と取ってつけたように労いの言葉をかけてく...
私はその言葉にはいちいち反応せず、ただぼそぼそと話し続...
頬に受ける明かりが眩しい。それになんだか熱い。一面白の...
ここはひどく居心地が悪い。まるで尋問のようだと思い、はっ...
そうだ、これは尋問なのだ。
彼らは私から内部でなにが起こっていたのかだけではなく、
私がなにをどれだけ知っているかを聞き出そうとしているのだ。
もしかしたら…いや、もしかしなくてもジャックも同じことを聞...
ああ、そうなると、彼が言っていたことの意味も分かる。そ...
なにをどれだけ知っていようと、私はただ一人の完成体。施設...
メサイア計画の資料も実験結果も、全て木っ端微塵に吹っ飛ん...
胞子は地中深く、瓦礫の下に閉じ込められた。だがいつ復活す...
私は、未来へ繋ぐ彼らの研究材料なのだ。
どれだけ財団の極秘事項を知っていようとも、私の命が消され...
ただ、研究室に閉じ込められるだけで。
──────────────────────────────
しかし、ジャックは…彼は違う。彼はことによっては消されて...
いや…財団にとって、彼は確実に消さなくてはならない人物なの...
彼は身寄りがないと言っていた。ガブリエル隊は彼を残して...
今更彼の命ひとつ消そうとも、財団にしてみればなにも痛くな...
逆に彼が生きていることの方が厄介なのだ。
ジャック自身、言っていたではないか。「ここで仕入れた情報...
それほど危険な情報を彼は得ているのだ。
ああ、そうだ、気付かなかった。大変なことなのだ。面倒な...
なぜ気付かなかったのだろう。そして彼は、なぜあんなことを...
もう諦めていたのだろうか。覚悟していたのだろうか。死ぬこ...
だが私はいやだ。彼を失うのは絶対にいやだ。
私の中で彼はなくてはならない人になっているのだ。
共に死線を乗り越え、互いに助け合ってあの地獄を切り抜けて...
私の正体を知っても、彼はなんら変わりなく接してくれた。
「よろしくな」と屈託なく言ってくれた彼を、私は絶対に失い...
そのために、私がなすべきことはなんだ?
「………」
不用意なことを話してはいけないと悟った途端に、私はなに...
とにかく、あの蝙蝠人間や狼人間のことを話してはいけないだ...
ハセガワとステファニーはあの区域に入った所為で処分された。
だが、12番倉庫まで行くにはあの地下三階を通らなければなら...
あそこまで行かなかったことにするか?いや、脱出ポッドを使...
混乱する。どうすればいいのか。分からない。私が隠したと...
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