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70-207
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#title(お皿は片付けるべき)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
某ちっちゃくなっちゃう名探偵のえふびーあい×こーあん
俺僕混在は仕様です
ガチンガチャバタン。
玄関の扉が開けられ誰かがこちらに向かってくる気配がする。
誰か、なんて勿体付けたがこの部屋の合鍵を持っている人間な...
しかし彼が実際に合鍵を使うことなど数えるほどしかなかった。
彼は僕が在宅している時にしか訪れない上に、わざわざインタ...
一度、料理をしている途中のこともあるのにいちいち手を止め...
そのウィスキーボトルチャームのついた合鍵は飾りですか!?...
彼の返答を聞き、二度と言おうとは思わなかったが。
「いらっしゃい、と君に迎えられるのが嬉しいんだ。ここにき...
合鍵を渡している時点で部屋に入ることなどとっくに許してい...
いつだってふてぶてしい態度でこちらをおちょくってくる(そ...
らしくない弱気がなんだか可愛らしく思えて、ならいいかなん...
我ながら単純だと自重する。
以来いつだって彼の来訪はインターホンが伴うのに、はてさて...
鍋から目を離さず考える。
リビングダイニングの入り口は、今僕が立っているカウンター...
そちらの方をあえて見ないように。
ワーテルゾーイは初めてだ。初回で失敗したくはない。
くつくつと小さな泡を立てるミルク色のスープからはなかなか...
味見しようかとスプーンに手を伸ばしたところで、背中から無...
腹に回された腕はいつになく力がこもっていて、なんだか迷子...
この人は、やっぱり可愛い。
「お腹すきました?」
背後の男は無言で首を振る。
彼のトレードマークであるニット帽からこぼれた癖のある長め...
「すいてなくてももうすぐ出来るので、食べてください。初め...
無言。おしゃべりな男ではないがこちらの問いかけに応えない...
声の代わりに回された腕の力が一層強くなった。
「ねえ苦しいですよ。いったん離れて、あなたのしょぼくれた...
「……しょぼくれてなどいない」
そんな拗ねた声音で言ってもね、と苦笑する。
本当に珍しいこともあるものだ。
「キスがしたい」
「いつだって好き勝手にするでしょう」
「してもいいのか?」
「あなたがしたいなら。そのためにはまず腕を緩めて」
言葉の途中で強い力で体がひっくり返される。
そのまま片手で顎を掴まれて、噛みつくように口づけされた。
もう片方の手は後頭部に回されがっちりホールドされている。
顎を掴んだ手が無理やり口を開けさせ、彼の舌が無遠慮に口内...
くそっ誰だこいつを可愛いとかほざいた浮かれ野郎は!俺だよ...
舌に舌を絡ませ、引きずり出し、なめ上げ、吸われ……
濃厚な口づけに注がれる唾液が飲み下しきれず口の端をから溢...
それに無礼男の意識が一瞬それた瞬間、渾身の力を込めた拳を...
こもうとしてあっさり止められた。
むかつく!誰だこいつを可愛いと(ry
「何なんだお前は落ち込み詐欺か!」
「落ち込んでなどいないといっただろう。だから詐欺ではない」
やっぱり一発殴るべきだとファイティングポーズを取ろうとし...
「やばい、鍋!」
「火なら止めたぞ」
「いつだよ!」
「君がキスに夢中になって俺の背に腕を回したあたりで」
「俺がいつ腕を回したっていうんだ」
「気づいていなかったのか。無意識にあんな誘うような仕草を...
やはり心配だ。
ぼそりとつぶやいた音は聞かせるつもりはなかったんだろうが...
はーっ、と腰に手を当て大きくため息をついた。
「もういいです、ご飯にしましょう。皿、出してください。上...
「了解」
食卓は静かだった。ナイフとフォークの立てるわずかな音しか...
時折、何か言いたげにこちらをうかがうグリーンアイを完全に...
言いたいことがあるならさっさと言え。
喋らないせいで食事はあっという間に終わってしまった。
「美味しかったですか?」
片付けようと席を立ちこちらの皿まで手を伸ばす男に声を掛け...
一瞬きょとんとした顔を見せた男は、すぐにいつものポーカー...
「何ですか、ああ、って。美味しかったら美味しかったと言え」
「すまない。とても美味しかった。クリーム煮のようだがさら...
「そうでしょうとも。僕の作ったものよりおいしい物にはきっ...
男の目つきが一瞬鋭くなり、すぐに解かれた。
知っていたのかとつぶやく男にふふんと得意顔で答える。
「僕を誰だと思っているんですか。探り屋バーボンは伊達じゃ...
まあ彼がベルギーに行くと知ったのは別件調査中の偶然だった...
目に見えて彼がまたしょぼくれた。
任務のためなら恋人と平気で別れた男とは思えない姿だ。
僕も彼がベルギーに行くという以外は詳しいことは知らないし...
それは彼の領分だ。
だが、この強靭な精神を持つ男がここまで思いつめるというこ...
なんだかかわいそうになって、今日ぐらいは優しくしてやろう...
「待っててあげますよ」
虚を突かれたように彼が顔を上げる。
「僕はこう見えても気が長い方なんで、」
「何かの冗談か…っいたいぞ」
「口をはさむから蹴られるんです!……ごほん、僕は気が長い方...
僕の言葉を聞いた彼は、さっきまでの情けない顔が嘘のように...
「そうは言っても、君は俺が死んだと言ったって信じないだろ...
かつて彼が「死んだ」とき、俺はそれが信じなかった。
この世界一抜け目のない何をやるのもスマートでいっそむかつ...
「あなたを殺せるのは僕だけなので」
「ああそうだ。俺を殺せるのは君だけだ。もっとも君ならば銃...
そういうと男は僕の腰に手を回しもう片方の手を顎に添え、耳...
―――この瞳だけあればいい。
ああ。それこそ僕のセリフだ。
そのまま瞼を閉じ彼の口づけを受け入れた。そして導かれるま...
「それで?どれくらいなんですかあなたのベルギー行きは」
事後の気怠さに身を任せうつぶせたまま、傍らでたばこを吸う...
俺の部屋でたばこを吸うなといつもなら怒鳴りつけるが今日だ...
男は手を伸ばし俺を頭を撫でると、悲しげな色を緑に浮かべこ...
「二週間だ」
「は?」
「二週間も君に会えない」
「はああああああああ?」
にしゅうかん。ふぉーてぃーんでいず。さんびゃくさんじゅう...
それだけか。それだけなのかFBI。
「二週間も君に会えない触れられないキスできない。こんなつ...
おいこいつは誰だ。
『「銀の弾丸(シルバー・ブレット)」の異名を持ち、組織か...
クールでポーカーフェイスであるため、あまり感情を表に出す...
それが二週間ぽっちの遠征で恋人に会えないと嘆いている。
こんな腑抜けに誰がした。俺か。
なんだか途轍もなく馬鹿馬鹿しくていろんなことがどうでも良...
ベルギー料理なんて作るんじゃなかったな、なんて考えながら...
「おい」
「僕の部屋は禁煙です」
不満げな駄々っ子にキスを一つ与えて、たばこを灰皿に押し付...
最初のキスで一回、さっきので一回。
「ねえ赤井、もう1R、しましょ?」
それじゃあもう一回必要だよね。
二週間も恋人と離れる可愛そうで可愛い彼のために、仏の顔も...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ
スパダリ大好きなのに全然スパダリってくれなかったよ!
#comment
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#title(お皿は片付けるべき)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
某ちっちゃくなっちゃう名探偵のえふびーあい×こーあん
俺僕混在は仕様です
ガチンガチャバタン。
玄関の扉が開けられ誰かがこちらに向かってくる気配がする。
誰か、なんて勿体付けたがこの部屋の合鍵を持っている人間な...
しかし彼が実際に合鍵を使うことなど数えるほどしかなかった。
彼は僕が在宅している時にしか訪れない上に、わざわざインタ...
一度、料理をしている途中のこともあるのにいちいち手を止め...
そのウィスキーボトルチャームのついた合鍵は飾りですか!?...
彼の返答を聞き、二度と言おうとは思わなかったが。
「いらっしゃい、と君に迎えられるのが嬉しいんだ。ここにき...
合鍵を渡している時点で部屋に入ることなどとっくに許してい...
いつだってふてぶてしい態度でこちらをおちょくってくる(そ...
らしくない弱気がなんだか可愛らしく思えて、ならいいかなん...
我ながら単純だと自重する。
以来いつだって彼の来訪はインターホンが伴うのに、はてさて...
鍋から目を離さず考える。
リビングダイニングの入り口は、今僕が立っているカウンター...
そちらの方をあえて見ないように。
ワーテルゾーイは初めてだ。初回で失敗したくはない。
くつくつと小さな泡を立てるミルク色のスープからはなかなか...
味見しようかとスプーンに手を伸ばしたところで、背中から無...
腹に回された腕はいつになく力がこもっていて、なんだか迷子...
この人は、やっぱり可愛い。
「お腹すきました?」
背後の男は無言で首を振る。
彼のトレードマークであるニット帽からこぼれた癖のある長め...
「すいてなくてももうすぐ出来るので、食べてください。初め...
無言。おしゃべりな男ではないがこちらの問いかけに応えない...
声の代わりに回された腕の力が一層強くなった。
「ねえ苦しいですよ。いったん離れて、あなたのしょぼくれた...
「……しょぼくれてなどいない」
そんな拗ねた声音で言ってもね、と苦笑する。
本当に珍しいこともあるものだ。
「キスがしたい」
「いつだって好き勝手にするでしょう」
「してもいいのか?」
「あなたがしたいなら。そのためにはまず腕を緩めて」
言葉の途中で強い力で体がひっくり返される。
そのまま片手で顎を掴まれて、噛みつくように口づけされた。
もう片方の手は後頭部に回されがっちりホールドされている。
顎を掴んだ手が無理やり口を開けさせ、彼の舌が無遠慮に口内...
くそっ誰だこいつを可愛いとかほざいた浮かれ野郎は!俺だよ...
舌に舌を絡ませ、引きずり出し、なめ上げ、吸われ……
濃厚な口づけに注がれる唾液が飲み下しきれず口の端をから溢...
それに無礼男の意識が一瞬それた瞬間、渾身の力を込めた拳を...
こもうとしてあっさり止められた。
むかつく!誰だこいつを可愛いと(ry
「何なんだお前は落ち込み詐欺か!」
「落ち込んでなどいないといっただろう。だから詐欺ではない」
やっぱり一発殴るべきだとファイティングポーズを取ろうとし...
「やばい、鍋!」
「火なら止めたぞ」
「いつだよ!」
「君がキスに夢中になって俺の背に腕を回したあたりで」
「俺がいつ腕を回したっていうんだ」
「気づいていなかったのか。無意識にあんな誘うような仕草を...
やはり心配だ。
ぼそりとつぶやいた音は聞かせるつもりはなかったんだろうが...
はーっ、と腰に手を当て大きくため息をついた。
「もういいです、ご飯にしましょう。皿、出してください。上...
「了解」
食卓は静かだった。ナイフとフォークの立てるわずかな音しか...
時折、何か言いたげにこちらをうかがうグリーンアイを完全に...
言いたいことがあるならさっさと言え。
喋らないせいで食事はあっという間に終わってしまった。
「美味しかったですか?」
片付けようと席を立ちこちらの皿まで手を伸ばす男に声を掛け...
一瞬きょとんとした顔を見せた男は、すぐにいつものポーカー...
「何ですか、ああ、って。美味しかったら美味しかったと言え」
「すまない。とても美味しかった。クリーム煮のようだがさら...
「そうでしょうとも。僕の作ったものよりおいしい物にはきっ...
男の目つきが一瞬鋭くなり、すぐに解かれた。
知っていたのかとつぶやく男にふふんと得意顔で答える。
「僕を誰だと思っているんですか。探り屋バーボンは伊達じゃ...
まあ彼がベルギーに行くと知ったのは別件調査中の偶然だった...
目に見えて彼がまたしょぼくれた。
任務のためなら恋人と平気で別れた男とは思えない姿だ。
僕も彼がベルギーに行くという以外は詳しいことは知らないし...
それは彼の領分だ。
だが、この強靭な精神を持つ男がここまで思いつめるというこ...
なんだかかわいそうになって、今日ぐらいは優しくしてやろう...
「待っててあげますよ」
虚を突かれたように彼が顔を上げる。
「僕はこう見えても気が長い方なんで、」
「何かの冗談か…っいたいぞ」
「口をはさむから蹴られるんです!……ごほん、僕は気が長い方...
僕の言葉を聞いた彼は、さっきまでの情けない顔が嘘のように...
「そうは言っても、君は俺が死んだと言ったって信じないだろ...
かつて彼が「死んだ」とき、俺はそれが信じなかった。
この世界一抜け目のない何をやるのもスマートでいっそむかつ...
「あなたを殺せるのは僕だけなので」
「ああそうだ。俺を殺せるのは君だけだ。もっとも君ならば銃...
そういうと男は僕の腰に手を回しもう片方の手を顎に添え、耳...
―――この瞳だけあればいい。
ああ。それこそ僕のセリフだ。
そのまま瞼を閉じ彼の口づけを受け入れた。そして導かれるま...
「それで?どれくらいなんですかあなたのベルギー行きは」
事後の気怠さに身を任せうつぶせたまま、傍らでたばこを吸う...
俺の部屋でたばこを吸うなといつもなら怒鳴りつけるが今日だ...
男は手を伸ばし俺を頭を撫でると、悲しげな色を緑に浮かべこ...
「二週間だ」
「は?」
「二週間も君に会えない」
「はああああああああ?」
にしゅうかん。ふぉーてぃーんでいず。さんびゃくさんじゅう...
それだけか。それだけなのかFBI。
「二週間も君に会えない触れられないキスできない。こんなつ...
おいこいつは誰だ。
『「銀の弾丸(シルバー・ブレット)」の異名を持ち、組織か...
クールでポーカーフェイスであるため、あまり感情を表に出す...
それが二週間ぽっちの遠征で恋人に会えないと嘆いている。
こんな腑抜けに誰がした。俺か。
なんだか途轍もなく馬鹿馬鹿しくていろんなことがどうでも良...
ベルギー料理なんて作るんじゃなかったな、なんて考えながら...
「おい」
「僕の部屋は禁煙です」
不満げな駄々っ子にキスを一つ与えて、たばこを灰皿に押し付...
最初のキスで一回、さっきので一回。
「ねえ赤井、もう1R、しましょ?」
それじゃあもう一回必要だよね。
二週間も恋人と離れる可愛そうで可愛い彼のために、仏の顔も...
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