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#title(Rather than Suffer)
現代版シャ一口ック@ビビシ >>40後日譚 傘兄×弟 バッドエ...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
* * *
弟が部屋から出てきてくれない、とマイク口7卜・ホ一ムヌ゙は...
「自宅の部屋からに決まっているじゃないか。」ちょうど点が...
「…もう一週間も出てこないとは…なんてことだ。」マイク口7...
多分、彼の弟は兄とだけ面会謝絶なのだろう、アルヴァンレー...
「なんとかショックを和らげてやれないものだろうか…。」それ...
ローティーンにとって死が身近になるのは決して喜ぶ事態でも...
それ以上に、弟に対し手を拱いているしかないと思いかねない...
「もし良かったらだけど、僕の弟が力になれるかもしれないぜ...
「…アルヴィー、必要なのは良い医者だ。すまないな。」
「うん、まあそうだろうさ…ただ結果は同じことだ。最終的に薬...
マイク口7卜の眼がふいに細まる。「巷で買える質の良くない...
「まさか。出所ならしっかりしているぞ?第一クリニックでし...
「…それでも、薬は悪夢を完全に忘却させはしない。」
「当たり前だろう?用途は緩和なんだから。そりゃ時間経過が...
話すのではなかった、とマイク口7卜の鼻白む表情からみてと...
「僕のことはどうでもいいんだ。…アルヴィー、外泊するよ。舎...
「…君の弟は、きっと君に会…わないと思うぜ?」会いたがらな...
「僕が僕の家に戻るのを、君がとやかく言う筋合いじゃない。」
立ち去るマイク口7卜を、生徒たちがいぶかしむ。試合も終わ...
引き止めに失敗したアルヴァンレーがチーム選手に責められ、...
頭脳明晰な友人のアキレスの踵である彼の弟=シャ一口ック・...
*
さんざしの垣根の根元で、母がスコップを使い、懸命に土を掘...
「弟(/My little brother)は食事した?」足音で気づいている...
「頼むよ、ママ。シャ一口ックは今日何か食べたかい?」
「あなたが帰ってきたからもう今夜は食べないかもしれないわ...
「言い負かしゲームならまた別の日に付き合うよ。今朝はラス...
「このプリムラを見て。見事でしょう?」「ママ!」「これシ...
上げた母の顔が決して上機嫌でないのはわかったが、彼女の情...
「…ク口7〒ィ一、何度も言うようだけれど。あなたが父親代わ...
「そんな…恐れ多いよ、ママの…夫であるひとの代役だなんて。」
「うまいことを言っているつもりだろうけれど、あなたはもう...
だってどうでもいいんだもの、仕方ないじゃないか。マイク口...
しかし、異父弟シャ一口ックの母親でもある彼女への敬意が些...
「僕はシャ一口ックが心配なだけさ。」母親を視界から消し、...
「あなたがベッドのあの子を見る様子が目に浮かぶわ。シャ一...
「…申し訳ありませんがそんな大昔の発言、記憶の外ですね。」
「こんなに小さいんだもの、外に出したら風邪をひいてしまう...
「……覚えていないことに対しなぜこんなふうに責められなくて...
「それから、『散歩なんてとんでもない!ママがボーっとして...
「手土産も持たず戻ってきて本当に失礼しました、許しがたい...
「そうじゃないでしょ。」ミセス・ホ一ムヌ゙はようやく手を止...
「あなたの弟はショックを受けたかもしれないけれど、戦えな...
「戦う?何とです?まさか僕と?」「それじゃあなたはリング...
母は襟足を保護していたタオルをとり、手の汚れや顔の汗を拭...
「請われない助成は所詮自己満足よ。あの子は今戦っているの...
優しさは時と場合を間違えては駄目よ。今のあなたの優しさ...
自分は彼女に何かしたろうか、マイク口7卜はさまざまな回想...
あまりにも耳障り過ぎて、脳がすかさず消去せよという信号を...
だが彼女の指摘はあまりに的を射すぎているし、深奥では彼自...
それでも、とマイク口7卜はまだ奥の手をだしていない弁護士...
純正なる弟へ至当に向けるべき優しさのみが、自分を動かして...
ただ、それを母に告げる必要はない。負けてやるのが彼女への...
それに彼女たちはたいがい理解したがらないものだ、こうした...
「…カウンセラーを、紹介してもらえそうなんです。それぐらい...
「そうね、話してみるわ。」「いえ、それは僕が。」「でも…。...
「嫌ならそう言うでしょう?もちろん無理強いなんかしません...
「ねえク口7〒ィ一、何か個人的な理由のためにあの子を口実...
「心外なこと言わないで、ママ。僕は本当に、シャ一口ックに...
ミセス・ホ一ムヌ゙の諦観による破顔が、マイク口7卜の証明弁...
「…本当に良い息子を持ったわ、わたし。大っぴらに自慢できな...
母のてのひらがマイク口7卜の右頬へ当てられる。彼女は実に...
「シャ一口ックの夕食は僕が作ります。僕は要りません。ママ...
彼に課される慈しみ深い長男の役割を、マイク口7卜は間違わ...
いっそ全盲になってしまえたら、と思うほど愛する弟への邪心...
*
毛布の裾から足首が覗いている。本を読んでいたな、自分の足...
色のない骨ばったくるぶしを両手に包み、そこにくちづけたい...
沈む振動と同時に、シャ一口ックは寝返りを打った、当然兄か...
「シャ一口ック、返事はいらないがただ聞いてくれるだけでい...
その反応は意外なものだ。弟は勢いよくベッドから起き上がり...
生成りのナイトウエアは皺だらけ、頸もとをしめるループがほ...
シャ一口ックは無表情を保ち、窓辺にあるデカンタから水をコ...
マイク口7卜は立ち上がって静かに弟の傍らへ寄り添い、まず...
間髪いれずシャ一口ックは踵を返し、ベッドへと戻る。ふんわ...
今度は取らせてやらないという表明か、マイク口7卜の観察下...
こうした鬼ごっこを、マイク口7卜は内心進歩と喜んでいたが...
少し苦笑し、少し片眉を下げるに留め、再びゆっくりと弟へ近...
「Halt!(止まれ)」もちろん、マイク口7卜は立ち止まった、...
「♪Ei willkommen, ei willkommen…♪(やあ久しぶりだね!)」...
「フィッシャー=ディースカウの前で同じように歌えるなら笑っ...
シャ一口ックのお気に入りが最近はシューベルトの歌曲集なだ...
「…座ってもいいか、となりに?」軽く咳払いを交え、仕切り直...
「なぜさっきは訊かなかった?」「寝ているようだった。」「...
そのとおり、おまえの許しなど必要はない。ただ、改まると特...
「だいぶ、良い塩梅のようだ。」「座ってまで言いたかったの...
「その調子だ。」いつもの棘なら滅多打ちにもなるが、これぐ...
「カウンセラーは必要なさそうだ。」「自分がしてもらえば?...
「じゃあアンフェタミン。たくさんね。できないことは言うな...
シャ一口ックは吐き捨てるように言うと、枕を抱いたまま横倒...
「まさか…服んでいるのか、おまえ?」正面の壁紙がモリス商会...
「あーあーあーあーあーもうーーーいいからでていけよマイク...
おそらく悪態の末尾は枕を被って寝床へ突っ伏したせいで、聞...
そう、シャ一口ックが退行しているのをマイク口7卜は確認し...
「シャ一口ック?」心持疑問調で、マイク口7卜は弟の勘気が...
彼の下でしかしシャ一口ックのもがきは止む、おそらく戦慄し...
「重い!」「実感がないから苦しかったんだろう?もう少し我...
「ふざけるな!」辛うじて自由になる右肘を、シャ一口ックは...
母は良かった。母は異性だから。シャ一口ックはあの傷ましい...
拭いようのない自責。目を閉じると視覚となってあらわれる『...
「僕はいつだっておまえの味方だ、シャ一口ック…おまえには何...
おまえのせいじゃないと、確かに彼は誰かに言って欲しかった...
では誰に?
シャ一口ックの全身を防御する緊張が突如切れ、マイク口7卜...
「…シャーロッk…」その弛緩が純粋で猛然とした怒りであるこ...
「…ぼくに…さわるな…。」「シャ一口ック、違うんだ、これは…」
「いいからぼくから離れてくれないか、マイク口7卜。これ以...
こんなはずでは。失敗をマイク口7卜は二度自覚する。頑迷な...
なぜこの単純で絶対的な想いだけが常に伝わらないのか。これ...
同じぐらい簡単なことだった。シャ一口ックには結局、マイク...
またなんという平易で明白すぎる絶望の淵だろう、己の与えら...
「…シャ一口ック…決裂にはならない、そうだな?」「あなたが...
「…そう、苦しむよりはむしろ、こうして虫けらみたいに扱われ...
シャ一口ックはかつて自分をそう呼んだことはなかった、断じ...
*
数日後、マイク口7卜は学内でアルヴァンレーに呼び止められ...
「今日はセバスチャンに他に用があって渡せないから僕が預か...
何のことだか胡乱のマイク口7卜にアルヴァンレーは紙袋を掴...
「これは?」「君の弟のさ。」「何かの間違いだろう、彼には...
困ったな、友の眉間が寄る。「代金はとうに貰ってあるんだそ...
問い詰められては事、そう察したアルヴァンレーはさっさと友...
手紙以上に、この包みを確認するのは憚られる行為かもしれな...
*
家の門をくぐると、玄関から見知らぬ男が出てきた。歩きなが...
目元に見覚えがあった。アルヴァンレー・モランの瞳に似てい...
男はマイク口7卜と目が合うと、愛想のつもりか口元を綻ばせ...
印象の悪い連想がそこで決定打を鳴らし、彼はそれ以上男を見...
彼の部屋に、行くべきではない。否、行ってはならない。マイ...
普段なら絶対できないが、焦燥は必要性を感じず、彼にノック...
「……やあぁ兄さぁん……週末にはぁ…まぁだ間がぁ……あるんじゃぁ...
マイク口7卜はよろめき、ドアの縦枠に支えてもらう。しかし...
わずかに顔を傾け、視界際に兄を捉えるシャ一口ックの声はど...
その先に落ちているのは、多すぎる銀紙の抜け殻。時折、彼に...
生成りのナイトウエアを、急いだのだろう、後ろ前に着ている...
そしてもっともマイク口7卜が見たくなかったもの。
壁伝いに、彼は弟の正面へと移動した。兄はそれを視認し、両...
シャ一口ックの細く滑らかな首筋をトレースする、まだ緋色を...
Fin
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
>>145さん,149さん,153さん
投稿ご支援ありがとうございました。助かりました。
最後もたついて申し訳ありませんでした。
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* * *
弟が部屋から出てきてくれない、とマイク口7卜・ホ一ムヌ゙は...
「自宅の部屋からに決まっているじゃないか。」ちょうど点が...
「…もう一週間も出てこないとは…なんてことだ。」マイク口7...
多分、彼の弟は兄とだけ面会謝絶なのだろう、アルヴァンレー...
「なんとかショックを和らげてやれないものだろうか…。」それ...
ローティーンにとって死が身近になるのは決して喜ぶ事態でも...
それ以上に、弟に対し手を拱いているしかないと思いかねない...
「もし良かったらだけど、僕の弟が力になれるかもしれないぜ...
「…アルヴィー、必要なのは良い医者だ。すまないな。」
「うん、まあそうだろうさ…ただ結果は同じことだ。最終的に薬...
マイク口7卜の眼がふいに細まる。「巷で買える質の良くない...
「まさか。出所ならしっかりしているぞ?第一クリニックでし...
「…それでも、薬は悪夢を完全に忘却させはしない。」
「当たり前だろう?用途は緩和なんだから。そりゃ時間経過が...
話すのではなかった、とマイク口7卜の鼻白む表情からみてと...
「僕のことはどうでもいいんだ。…アルヴィー、外泊するよ。舎...
「…君の弟は、きっと君に会…わないと思うぜ?」会いたがらな...
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立ち去るマイク口7卜を、生徒たちがいぶかしむ。試合も終わ...
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*
さんざしの垣根の根元で、母がスコップを使い、懸命に土を掘...
「弟(/My little brother)は食事した?」足音で気づいている...
「頼むよ、ママ。シャ一口ックは今日何か食べたかい?」
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「言い負かしゲームならまた別の日に付き合うよ。今朝はラス...
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だってどうでもいいんだもの、仕方ないじゃないか。マイク口...
しかし、異父弟シャ一口ックの母親でもある彼女への敬意が些...
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「あなたがベッドのあの子を見る様子が目に浮かぶわ。シャ一...
「…申し訳ありませんがそんな大昔の発言、記憶の外ですね。」
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「……覚えていないことに対しなぜこんなふうに責められなくて...
「それから、『散歩なんてとんでもない!ママがボーっとして...
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「そうじゃないでしょ。」ミセス・ホ一ムヌ゙はようやく手を止...
「あなたの弟はショックを受けたかもしれないけれど、戦えな...
「戦う?何とです?まさか僕と?」「それじゃあなたはリング...
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優しさは時と場合を間違えては駄目よ。今のあなたの優しさ...
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あまりにも耳障り過ぎて、脳がすかさず消去せよという信号を...
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それでも、とマイク口7卜はまだ奥の手をだしていない弁護士...
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それに彼女たちはたいがい理解したがらないものだ、こうした...
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マイク口7卜は立ち上がって静かに弟の傍らへ寄り添い、まず...
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「Halt!(止まれ)」もちろん、マイク口7卜は立ち止まった、...
「♪Ei willkommen, ei willkommen…♪(やあ久しぶりだね!)」...
「フィッシャー=ディースカウの前で同じように歌えるなら笑っ...
シャ一口ックのお気に入りが最近はシューベルトの歌曲集なだ...
「…座ってもいいか、となりに?」軽く咳払いを交え、仕切り直...
「なぜさっきは訊かなかった?」「寝ているようだった。」「...
そのとおり、おまえの許しなど必要はない。ただ、改まると特...
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「その調子だ。」いつもの棘なら滅多打ちにもなるが、これぐ...
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シャ一口ックは吐き捨てるように言うと、枕を抱いたまま横倒...
「まさか…服んでいるのか、おまえ?」正面の壁紙がモリス商会...
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おそらく悪態の末尾は枕を被って寝床へ突っ伏したせいで、聞...
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「シャ一口ック?」心持疑問調で、マイク口7卜は弟の勘気が...
彼の下でしかしシャ一口ックのもがきは止む、おそらく戦慄し...
「重い!」「実感がないから苦しかったんだろう?もう少し我...
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母は良かった。母は異性だから。シャ一口ックはあの傷ましい...
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「僕はいつだっておまえの味方だ、シャ一口ック…おまえには何...
おまえのせいじゃないと、確かに彼は誰かに言って欲しかった...
では誰に?
シャ一口ックの全身を防御する緊張が突如切れ、マイク口7卜...
「…シャーロッk…」その弛緩が純粋で猛然とした怒りであるこ...
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「いいからぼくから離れてくれないか、マイク口7卜。これ以...
こんなはずでは。失敗をマイク口7卜は二度自覚する。頑迷な...
なぜこの単純で絶対的な想いだけが常に伝わらないのか。これ...
同じぐらい簡単なことだった。シャ一口ックには結局、マイク...
またなんという平易で明白すぎる絶望の淵だろう、己の与えら...
「…シャ一口ック…決裂にはならない、そうだな?」「あなたが...
「…そう、苦しむよりはむしろ、こうして虫けらみたいに扱われ...
シャ一口ックはかつて自分をそう呼んだことはなかった、断じ...
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数日後、マイク口7卜は学内でアルヴァンレーに呼び止められ...
「今日はセバスチャンに他に用があって渡せないから僕が預か...
何のことだか胡乱のマイク口7卜にアルヴァンレーは紙袋を掴...
「これは?」「君の弟のさ。」「何かの間違いだろう、彼には...
困ったな、友の眉間が寄る。「代金はとうに貰ってあるんだそ...
問い詰められては事、そう察したアルヴァンレーはさっさと友...
手紙以上に、この包みを確認するのは憚られる行為かもしれな...
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家の門をくぐると、玄関から見知らぬ男が出てきた。歩きなが...
目元に見覚えがあった。アルヴァンレー・モランの瞳に似てい...
男はマイク口7卜と目が合うと、愛想のつもりか口元を綻ばせ...
印象の悪い連想がそこで決定打を鳴らし、彼はそれ以上男を見...
彼の部屋に、行くべきではない。否、行ってはならない。マイ...
普段なら絶対できないが、焦燥は必要性を感じず、彼にノック...
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マイク口7卜はよろめき、ドアの縦枠に支えてもらう。しかし...
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その先に落ちているのは、多すぎる銀紙の抜け殻。時折、彼に...
生成りのナイトウエアを、急いだのだろう、後ろ前に着ている...
そしてもっともマイク口7卜が見たくなかったもの。
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シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
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第47巻
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第45巻
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第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
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第32巻
第31巻
第30巻
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第27巻
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第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
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第17巻
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第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
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第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
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