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65-556
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飛翔 助っ人箪笥
前会長⇔現会長ですが恋愛未満エロ無し小話
今週(40)号のネタバレを含みますので、ご注意ください。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
#title(after WJ40)
―――本当にいい天気だなぁ
校舎の屋上に一人、澄み切った空を見上げて、安形惣司郎は、...
―――俺の心も、この空と同じだ。
実に晴れ晴れとした、清清しい気分!
生徒会のことは、もうずいぶん前に後輩に任せられたし、
自分自身の卒業と進路も決まった。
大事な大事な妹の悩みが、解消…とまではいかなくても、
とりあえず、自分の中では、ある程度の決着が付いた事で、
己が、変に誤解していた悩みからも開放された。
―――なによりも、サーヤの好きな奴がアイツじゃなくて、本当に...
そう思いながら、青空に向かって、大きく伸びをしていると、...
「会長」
凛としたその声は、安形が今まさに思い馳せていたアイツ…椿佐...
「こんなところに、いらしたんですか」
にこやかに近づいてくる椿を見つめる安形の視線は、とても優...
「聞きました。東大に合格されたそうですね。おめでとうござ...
そう言って、深々と頭を下げる椿の背中を、ポンポンと軽く叩...
「かっかっかっ!!
なぁに、大した事じゃないけどな!」
「いえ、素晴らしいです!
ボクも、会長の後塵を拝し、日々、精進して行きたいと思っ...
顔を上げ、姿勢を正した椿の肩に安形は軽く手を置いた。
「おいおい、そんな堅っ苦しいコト、言ってんじゃないよ。
もっと、気楽に行こうぜ!!かっかっかっ!」
白い歯を見せて豪快に笑う安形に、つられる様にして椿もニッ...
―――こらこら。
そんな可愛らしい顔で、笑うんじゃないよ!
抱きしめちゃうぞー!
あー、でも、それもいいかもなぁと、安形は思った。
今ここで抱きしめて、今までの思いの丈を告白して、思いっき...
いっそ、そのまま押し倒して、この澄み渡る晴天の下で青か…ん...
いかんいかん。
ソコまでしたら、椿の奴、血管切れまくって、死んでしまいそ...
でも、さ。
キッスぐらいなら、いいんじゃないの?
だって、ほら。俺。東大受かったし。
それくらいのご褒美は、ねぇ?
いいよね?ね?
「・・・会長?どうかなさったんですか?」
ちょっと小首をかしげる仕草も、とても可愛らく安形の目には...
―――つか、可愛すぎるだろ!
お前、本当に、男子高校生か?!!
「椿・・・」
椿の肩に置いた安形の手に力がこもる。
「はい・・・?」
安形が少し体を近づけると、椿のほうは、一歩下がろうとする。
そうはさせじと、左手でもう片方の肩もつかんで、また少し距...
―――逃がさないよ?
「会長?」
安形が正面から見つめる椿の瞳は、黒目の中に青い空を映して...
その澄んだ瞳に引き込まれるように、安形はゆっくりと顔を近...
椿の目に映る安形の影が大きくなったその時。
「会長!!」
安形が呼ばれ慣れたその呼び方は、しかし彼を呼んだものでは...
「キリ!どうした?!」
椿は、驚いたように声を上げると、声の主のほうへと小走りに...
「どうしたもこうしたもありません。
卒業式の準備の最中に、会長がこんな所にいらしては、困り...
他の者も、探しておりました」
自分よりも背の高い後輩に咎められて、椿はばつが悪そうに、...
「そうだな。すまん。すぐ、戻ろう」
そう言って、椿は安形を振り返った。
「すいません、会長、お話の途中ですが、失礼いたします」
そしてまた深々と頭を下げると、椿は、校舎の中へと消えてい...
つい先ほどまで、自分の手の内に会った愛おしい体が、するり...
風のように逃げていってしまった空しさで、安形はしばらくそ...
「何を、なさっていたんですか?」
白々しいとは思いながらも、加藤は椿に問い質す。
「いや?特に何も・・・ただ、会長がボクの顔をずっと睨み付...
(いや、あれは、どう見ても、キスされかかってたでしょう!)
加藤は、そうツッコミたかったが、心の中だけに留めておいた。
「ボクの顔に、何か、付いてるのかな?」
一点の曇りもない瞳でそう問い返されて、加藤は返答に困る。
「・・・いえ。何も、付いていませんが」
そうぶっきらぼうに答えて、加藤はそっぽを向いた。
「そうか。良かった。」
安堵した椿の声を背中に聞いて、そっと振り返りながら加藤は...
確かに、椿の顔には何も付いてないけれど、大きく『天然』の...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
支援、ありがとうございます!!
先週から萌えて萌えて書かずにはいられず…
お目汚し失礼しました
#comment
終了行:
飛翔 助っ人箪笥
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―――本当にいい天気だなぁ
校舎の屋上に一人、澄み切った空を見上げて、安形惣司郎は、...
―――俺の心も、この空と同じだ。
実に晴れ晴れとした、清清しい気分!
生徒会のことは、もうずいぶん前に後輩に任せられたし、
自分自身の卒業と進路も決まった。
大事な大事な妹の悩みが、解消…とまではいかなくても、
とりあえず、自分の中では、ある程度の決着が付いた事で、
己が、変に誤解していた悩みからも開放された。
―――なによりも、サーヤの好きな奴がアイツじゃなくて、本当に...
そう思いながら、青空に向かって、大きく伸びをしていると、...
「会長」
凛としたその声は、安形が今まさに思い馳せていたアイツ…椿佐...
「こんなところに、いらしたんですか」
にこやかに近づいてくる椿を見つめる安形の視線は、とても優...
「聞きました。東大に合格されたそうですね。おめでとうござ...
そう言って、深々と頭を下げる椿の背中を、ポンポンと軽く叩...
「かっかっかっ!!
なぁに、大した事じゃないけどな!」
「いえ、素晴らしいです!
ボクも、会長の後塵を拝し、日々、精進して行きたいと思っ...
顔を上げ、姿勢を正した椿の肩に安形は軽く手を置いた。
「おいおい、そんな堅っ苦しいコト、言ってんじゃないよ。
もっと、気楽に行こうぜ!!かっかっかっ!」
白い歯を見せて豪快に笑う安形に、つられる様にして椿もニッ...
―――こらこら。
そんな可愛らしい顔で、笑うんじゃないよ!
抱きしめちゃうぞー!
あー、でも、それもいいかもなぁと、安形は思った。
今ここで抱きしめて、今までの思いの丈を告白して、思いっき...
いっそ、そのまま押し倒して、この澄み渡る晴天の下で青か…ん...
いかんいかん。
ソコまでしたら、椿の奴、血管切れまくって、死んでしまいそ...
でも、さ。
キッスぐらいなら、いいんじゃないの?
だって、ほら。俺。東大受かったし。
それくらいのご褒美は、ねぇ?
いいよね?ね?
「・・・会長?どうかなさったんですか?」
ちょっと小首をかしげる仕草も、とても可愛らく安形の目には...
―――つか、可愛すぎるだろ!
お前、本当に、男子高校生か?!!
「椿・・・」
椿の肩に置いた安形の手に力がこもる。
「はい・・・?」
安形が少し体を近づけると、椿のほうは、一歩下がろうとする。
そうはさせじと、左手でもう片方の肩もつかんで、また少し距...
―――逃がさないよ?
「会長?」
安形が正面から見つめる椿の瞳は、黒目の中に青い空を映して...
その澄んだ瞳に引き込まれるように、安形はゆっくりと顔を近...
椿の目に映る安形の影が大きくなったその時。
「会長!!」
安形が呼ばれ慣れたその呼び方は、しかし彼を呼んだものでは...
「キリ!どうした?!」
椿は、驚いたように声を上げると、声の主のほうへと小走りに...
「どうしたもこうしたもありません。
卒業式の準備の最中に、会長がこんな所にいらしては、困り...
他の者も、探しておりました」
自分よりも背の高い後輩に咎められて、椿はばつが悪そうに、...
「そうだな。すまん。すぐ、戻ろう」
そう言って、椿は安形を振り返った。
「すいません、会長、お話の途中ですが、失礼いたします」
そしてまた深々と頭を下げると、椿は、校舎の中へと消えてい...
つい先ほどまで、自分の手の内に会った愛おしい体が、するり...
風のように逃げていってしまった空しさで、安形はしばらくそ...
「何を、なさっていたんですか?」
白々しいとは思いながらも、加藤は椿に問い質す。
「いや?特に何も・・・ただ、会長がボクの顔をずっと睨み付...
(いや、あれは、どう見ても、キスされかかってたでしょう!)
加藤は、そうツッコミたかったが、心の中だけに留めておいた。
「ボクの顔に、何か、付いてるのかな?」
一点の曇りもない瞳でそう問い返されて、加藤は返答に困る。
「・・・いえ。何も、付いていませんが」
そうぶっきらぼうに答えて、加藤はそっぽを向いた。
「そうか。良かった。」
安堵した椿の声を背中に聞いて、そっと振り返りながら加藤は...
確かに、椿の顔には何も付いてないけれど、大きく『天然』の...
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