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64-421
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#title(ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×弱...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )前回はLv1で辛かったけど今回は少...
それを聞いてひとしきり皆に笑われたが、ヴァンパイアはあま...
というより、困惑して笑えるどころではなかった。
「うん、男に可愛いは褒め言葉じゃないよ、バルド」
「そういう問題ではない…」
おかしいのはバルドだけではなく、類は友を呼ぶという日倭の...
この二人もヴァンパイアを前に、怖がるということはしなかっ...
全く殺気など見せず、常に困った顔をするヴァンパイアを見...
話を聞けば、バルドがここ、悪属性の日倭の首都に家を構えて...
ガルズヘイムはベッドやレンガのうちが多いが、日倭はその逆...
木造に畳や落ち着いた部屋が多く、寝るときは布団を使う。
日差しが入りやすい作りをしているので、
ヴァンパイアにとってはつらいが、少し眠くなる程度で大して...
「あ、お前また眠ってる」
バルドが、しっかりしろ、と彼の肩を揺さぶるが、彼はすっか...
「…眠い…。あの部屋で寝てていいか?」
あの部屋、というのは例の物置に使われていた部屋である。
バルドはそこを彼の部屋にと与えた。
しかしこの豪華な部屋に、バルド一人しか住んでいないかった...
仲間もそれぞれ家を持っていて、さすがに三日たって、バルド...
そこにたまたま座って話していたのがヴァンパイアとバルドだ...
「んじゃ寝てれば?」
「…そうする…」
ごしごしと瞼をこする。
半分眠りそうな彼を支えて、バルドが部屋まで連れて行ってや...
こういうところは意外に世話焼き。
さすが特徴が几帳面なだけある。
その割には物置兼ヴァンパイア部屋は汚いが。
目を覚ましたのは夜中だった。
なんとなく寂しくなって、隣にあるバルドの寝室まで足を運ん...
もう仲間は去ったあとで、バルドは寝ているかと思ったが、彼...
そのおかげでここ三日は夜に話し相手になってくれている。
くれている、という思い方に、モンスターとしての自覚はない...
「バルド」
「お、起きたか」
バルドはごろりと布団の上に転がって、のんきに煎餅を食って...
手元には日倭の文字で書かれた書物である。灯籠の明かりだけ...
「…寂しい、何か話してくれ」
その枕元に彼が座ると、バルドは本を閉じる。
何の本かはわからない、なぜならガルズヘイムヴァンパイアで...
「面白い話してやろうか」
うんうん、と小さくうなずく彼に、バルドは昔語りをしだした。
「あのな、お前知ってる?異世界の噂話。有名なんだけど」
「?」
「この本に書かれてあるんだよ。これは吟遊詩人が記したもの...
その本をのぞくが、いまいちよくわからない彼に、バルドは続...
「異世界カルアディアの悪の英雄、ロウッドとその仲間のレイ...
あくまで噂話程度なんだけど、お前をつれてきた理由がこの本...
その言葉に、すっかり頭のさえた彼は、何度も頷いた。
「昔々、まあ、もう二百年も前の話さ。とはいってもこの世界...
ロウッドはいつも一人だったんだと、ロマールの戦士だったそ...
ところがある日突然仲間を連れて旅に出だした。その仲間とは...
ローブを着こんで、精霊の槍をもった、男。それが、ヴァンパ...
その二人によって三段階目のあのくそ強いムシュフシュが倒さ...
興奮気味に話すバルドは子供にでも帰ったかのようだった。
ムシュフシュといえば地方最強モンスターで、三段階の強さが...
最初の段階はあまり強くないが、三段階目は鬼のように強い。
たった二人の人間が、いくらいい装備とはいえ、戦いに挑むの...
それを倒したというのだから、名前が世界を超えて異世界に...
「ヴァンパイアと旅だぜ?で、ムシュフシュとの戦いによって...
助からないといわれていた。ところが、たった六日で完治、傷...
しかも、目の色が青だったはずなのに、赤に変わっていた。
赤の目の色といえばヴァンパイアの特徴だ。それ以降、その二...
年齢が全く変わらない。だけどある日突然いなくなった」
「ヴァンパイアと…旅」
彼にとっても信じられない話だった。
確かに周りのヴァンパイアはプライドがとても高く、人間とと...
それゆえに、話に深く聞き入った。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )続きます。懐かしいキャラの名前を...
#comment
終了行:
#title(ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×弱...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )前回はLv1で辛かったけど今回は少...
それを聞いてひとしきり皆に笑われたが、ヴァンパイアはあま...
というより、困惑して笑えるどころではなかった。
「うん、男に可愛いは褒め言葉じゃないよ、バルド」
「そういう問題ではない…」
おかしいのはバルドだけではなく、類は友を呼ぶという日倭の...
この二人もヴァンパイアを前に、怖がるということはしなかっ...
全く殺気など見せず、常に困った顔をするヴァンパイアを見...
話を聞けば、バルドがここ、悪属性の日倭の首都に家を構えて...
ガルズヘイムはベッドやレンガのうちが多いが、日倭はその逆...
木造に畳や落ち着いた部屋が多く、寝るときは布団を使う。
日差しが入りやすい作りをしているので、
ヴァンパイアにとってはつらいが、少し眠くなる程度で大して...
「あ、お前また眠ってる」
バルドが、しっかりしろ、と彼の肩を揺さぶるが、彼はすっか...
「…眠い…。あの部屋で寝てていいか?」
あの部屋、というのは例の物置に使われていた部屋である。
バルドはそこを彼の部屋にと与えた。
しかしこの豪華な部屋に、バルド一人しか住んでいないかった...
仲間もそれぞれ家を持っていて、さすがに三日たって、バルド...
そこにたまたま座って話していたのがヴァンパイアとバルドだ...
「んじゃ寝てれば?」
「…そうする…」
ごしごしと瞼をこする。
半分眠りそうな彼を支えて、バルドが部屋まで連れて行ってや...
こういうところは意外に世話焼き。
さすが特徴が几帳面なだけある。
その割には物置兼ヴァンパイア部屋は汚いが。
目を覚ましたのは夜中だった。
なんとなく寂しくなって、隣にあるバルドの寝室まで足を運ん...
もう仲間は去ったあとで、バルドは寝ているかと思ったが、彼...
そのおかげでここ三日は夜に話し相手になってくれている。
くれている、という思い方に、モンスターとしての自覚はない...
「バルド」
「お、起きたか」
バルドはごろりと布団の上に転がって、のんきに煎餅を食って...
手元には日倭の文字で書かれた書物である。灯籠の明かりだけ...
「…寂しい、何か話してくれ」
その枕元に彼が座ると、バルドは本を閉じる。
何の本かはわからない、なぜならガルズヘイムヴァンパイアで...
「面白い話してやろうか」
うんうん、と小さくうなずく彼に、バルドは昔語りをしだした。
「あのな、お前知ってる?異世界の噂話。有名なんだけど」
「?」
「この本に書かれてあるんだよ。これは吟遊詩人が記したもの...
その本をのぞくが、いまいちよくわからない彼に、バルドは続...
「異世界カルアディアの悪の英雄、ロウッドとその仲間のレイ...
あくまで噂話程度なんだけど、お前をつれてきた理由がこの本...
その言葉に、すっかり頭のさえた彼は、何度も頷いた。
「昔々、まあ、もう二百年も前の話さ。とはいってもこの世界...
ロウッドはいつも一人だったんだと、ロマールの戦士だったそ...
ところがある日突然仲間を連れて旅に出だした。その仲間とは...
ローブを着こんで、精霊の槍をもった、男。それが、ヴァンパ...
その二人によって三段階目のあのくそ強いムシュフシュが倒さ...
興奮気味に話すバルドは子供にでも帰ったかのようだった。
ムシュフシュといえば地方最強モンスターで、三段階の強さが...
最初の段階はあまり強くないが、三段階目は鬼のように強い。
たった二人の人間が、いくらいい装備とはいえ、戦いに挑むの...
それを倒したというのだから、名前が世界を超えて異世界に...
「ヴァンパイアと旅だぜ?で、ムシュフシュとの戦いによって...
助からないといわれていた。ところが、たった六日で完治、傷...
しかも、目の色が青だったはずなのに、赤に変わっていた。
赤の目の色といえばヴァンパイアの特徴だ。それ以降、その二...
年齢が全く変わらない。だけどある日突然いなくなった」
「ヴァンパイアと…旅」
彼にとっても信じられない話だった。
確かに周りのヴァンパイアはプライドがとても高く、人間とと...
それゆえに、話に深く聞き入った。
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