ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
63-204
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン3)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )三回目です。前回三つしか送って...
バルデス軍をこの地中海、そしてこの七つの海域から追い出し...
きっと長い旅だろう。
バルデス軍は強い。
イアンはため息をついた。
いくらユキヒサが強くても、旗艦が撃沈されればそれまでだ。
運良く助かる場合もあるが、砲撃でマストが倒れて、それで…な...
更に冷たい海に投げ出されれば、救出されるまで時間と体力が...
「はああ~…」
イアンは、更に大きなため息をついた。
(もう…どうしようか…)
と、ユキヒサがいつものようにノックもせずに部屋に入ってき...
しかし今は夕方だ。何しに来たのだろう。
うなだれるイアンを見て、何かユキヒサも思うところがあった...
ゆさゆさと肩をゆすると、顔を上げた際にくしゃくしゃになっ...
「なんだ?」
「…これを」
差し出されたものは、小さなナイフだった。
東洋の護身刀である。
木の鞘に納まったそれには、漢字で何かが書かれていたが、そ...
ひらがなや言葉は多少話せるが、難しい漢字までは分からない。
不思議そうに、その手の中に納まっているものを見ていると、...
「?何?」
「護身用の小さい刀だ。もし誰かが襲ってきたらこれで喉笛を...
「いらないよ、レイピアで何とかなる…」
「いいから持て」
と、手に持たされて、それをまじまじと見つめた。
鞘から抜いてみると、きらりと鋭く光る刀身。小さいが、これ...
鞘に戻すと、それを腰につけているレイピアの横に、つなげた。
これでいつでも取り出せる。
「ありがとう、大事にする」
にっこりと、ユキヒサに笑顔を向けた。
それは初めてだったかもしれない。
いつも物憂げな表情のイアンが、ユキヒサに対して無垢な笑...
ユキヒサはポリ、と頬をかくと、そっとイアンに口付けた。
不意打ちだった。
イアンは驚いて、その場で固まった。
触れるだけの口付けだったが、そのままイアンの額にも口付け...
パタン、としまる音がして、ようやくイアンが自我を取り戻し...
(びっくりした、何されるかと思った…)
唇に指で軽く触れる。
(あんなに優しいキスは…初めてだったかな…)
ようやく海原へでるときが来た。
ここセビリアはバルデス軍の根拠地であり、シェアも96%(うち4...
だがリー家だって負けてはいない。今までの戦いで得た、百八...
聞けばバルデス軍は、ガレオンに積んでいる大砲は、カノン砲...
接近戦ではどうかわからないが、遠距離なら負けない。それに...
もし、旗艦に乗り込んできた場合は、殆どが斬り込み隊長が一...
運が悪ければ、副官が一騎打ちを、ということもあるが。
「ち、逃げたか!後一歩なのに!」
「でも第二艦隊と第三艦隊は潰した、あと少しだ!」
そばで、砲術のフェルナンドが苦々しく木の手すりを叩いた。
水夫たちも、逃げていこうとするバルデスの、第一艦隊に懸命...
しかしいくらキャロネード砲でも、かなり遠くへ逃げたバルデ...
そしてユキヒサ艦隊が、すばやく重カノン砲で叩く。
だが相手も必死だ。
巧に弾をかわしながら、黒煙を上げ逃げていく。
バルデスの第二艦隊と第三艦隊も潰した、もちろんこれからは...
(…ユキヒサ…まだ…時間が…かかるな)
と、空がだんだんと暮れていく。
夜では戦いにくい。
ゆえに、戦うときは朝から昼にかけて、すばやく行う。当然相...
辺りを見回す。
甲板の上には、折れたマストの破片と、下半身のない死体や、...
甲板は血まみれ。それで滑ったりする人もいる。
そして内臓を出したまま気絶したり、死んだ人が、沢山。かつ...
(…商船時代には、ありえない光景だな)
撤退した敵の船が遠くなっていくのを見送りながら、水夫や航...
怪我を負った仲間も多くいる。それを、治したり、ときに強い...
医師のカルロが握っている骨きり鋸が血にまみれているのを確...
「提督、そろそろ夜です。バルデス軍は撤退しました」
「…バルデス、潰して見せるわ…。しばらく、ユキヒサとシエン...
マリアは、少し焦ったような表情をした。
「分かりました」
懐中時計を用意すると、再び甲板を目指した。
沈んでいく太陽の光を利用して、信号を伝える。
セビリアヘキコウセヨ
チカッと、相手からも了解の信号が送られる。
後二日すれば、セビリアへ着く。
戦いの中、少し浮かれたような、そんな思いがしてマリアたち...
セビリアヘキコウスル
「ふー…疲れたー。もう少しで、バルデスが倒せそうだね!」
セビリアへ着くと、仲間たちが怪我を追いながらもそろって船...
隣で、興奮気味にサムウェルがぶんぶん腕を振った。
まだ幼いのに、よくマスト要員としてやってくれている。
ただ、イアンだけはどこかほうけ気味で、書類を眺めながらた...
ずん、と、一気に肩に体重が乗ったので驚いて後ろを向くと、...
「ごくろーさん、宿はいつもの所だそうだ。早く風呂はいりた...
「うわっ、アル、すごい血のにおい!肩から凄い血が出てるよ...
どうやら折れたマストの上にいたサムウェルが、偶然にも束に...
しかし、潰され死んだ仲間の事も思うと、素直に喜べないらし...
イアンは、しばらく彼らのやり取りを見ていたが、サムウェル...
「サムウェルはよく働いているよ。ご苦労様。ゆっくり休むん...
遠慮がちに微笑むと、サムウェルの瞳に光が戻る。うん、と大...
アルもそれを追って、宿へ急ぐ。
と、マリアが、少し難しい顔をして、イアンに近寄ってくる。
そしてぼそりと、彼の耳元でつぶやいた。
「ユキヒサ艦隊が到着したわ。貴方に話があるらしいの。宿は―...
「!」
「ユキヒサ…」
マリアが書いた地図を頼りに、宿へ着く。いつも自分たちが使...
ユキヒサに会うのはどれくらいぶりだろう?
ずいぶん長い時間、バルデス軍を追い回していた気もする。
停戦を頼み込んでくる度にマリアが、その手紙をランプの火で...
バルデスを殺す気満々なのだ。
もちろん、この地中海の入り口、セビリアやセウタを占拠して...
そして態度も気に食わない、と、何度もアルたちがなだれ込ん...
そう、それはユキヒサも同じ。
水夫を村正でなぎ倒し、進み、敵の血を浴びる彼を、遠目から...
「いるんだろう、ユキヒサ。私だ」
こんこん、と木のドアを叩く。
「…」
「ユキヒサ?」
「鍵を開けといた、入れ」
その声に、どきんと胸がなる。
久々に聞いた声。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )少し長いですが現在中盤です。中盤...
#comment
終了行:
#title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン3)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )三回目です。前回三つしか送って...
バルデス軍をこの地中海、そしてこの七つの海域から追い出し...
きっと長い旅だろう。
バルデス軍は強い。
イアンはため息をついた。
いくらユキヒサが強くても、旗艦が撃沈されればそれまでだ。
運良く助かる場合もあるが、砲撃でマストが倒れて、それで…な...
更に冷たい海に投げ出されれば、救出されるまで時間と体力が...
「はああ~…」
イアンは、更に大きなため息をついた。
(もう…どうしようか…)
と、ユキヒサがいつものようにノックもせずに部屋に入ってき...
しかし今は夕方だ。何しに来たのだろう。
うなだれるイアンを見て、何かユキヒサも思うところがあった...
ゆさゆさと肩をゆすると、顔を上げた際にくしゃくしゃになっ...
「なんだ?」
「…これを」
差し出されたものは、小さなナイフだった。
東洋の護身刀である。
木の鞘に納まったそれには、漢字で何かが書かれていたが、そ...
ひらがなや言葉は多少話せるが、難しい漢字までは分からない。
不思議そうに、その手の中に納まっているものを見ていると、...
「?何?」
「護身用の小さい刀だ。もし誰かが襲ってきたらこれで喉笛を...
「いらないよ、レイピアで何とかなる…」
「いいから持て」
と、手に持たされて、それをまじまじと見つめた。
鞘から抜いてみると、きらりと鋭く光る刀身。小さいが、これ...
鞘に戻すと、それを腰につけているレイピアの横に、つなげた。
これでいつでも取り出せる。
「ありがとう、大事にする」
にっこりと、ユキヒサに笑顔を向けた。
それは初めてだったかもしれない。
いつも物憂げな表情のイアンが、ユキヒサに対して無垢な笑...
ユキヒサはポリ、と頬をかくと、そっとイアンに口付けた。
不意打ちだった。
イアンは驚いて、その場で固まった。
触れるだけの口付けだったが、そのままイアンの額にも口付け...
パタン、としまる音がして、ようやくイアンが自我を取り戻し...
(びっくりした、何されるかと思った…)
唇に指で軽く触れる。
(あんなに優しいキスは…初めてだったかな…)
ようやく海原へでるときが来た。
ここセビリアはバルデス軍の根拠地であり、シェアも96%(うち4...
だがリー家だって負けてはいない。今までの戦いで得た、百八...
聞けばバルデス軍は、ガレオンに積んでいる大砲は、カノン砲...
接近戦ではどうかわからないが、遠距離なら負けない。それに...
もし、旗艦に乗り込んできた場合は、殆どが斬り込み隊長が一...
運が悪ければ、副官が一騎打ちを、ということもあるが。
「ち、逃げたか!後一歩なのに!」
「でも第二艦隊と第三艦隊は潰した、あと少しだ!」
そばで、砲術のフェルナンドが苦々しく木の手すりを叩いた。
水夫たちも、逃げていこうとするバルデスの、第一艦隊に懸命...
しかしいくらキャロネード砲でも、かなり遠くへ逃げたバルデ...
そしてユキヒサ艦隊が、すばやく重カノン砲で叩く。
だが相手も必死だ。
巧に弾をかわしながら、黒煙を上げ逃げていく。
バルデスの第二艦隊と第三艦隊も潰した、もちろんこれからは...
(…ユキヒサ…まだ…時間が…かかるな)
と、空がだんだんと暮れていく。
夜では戦いにくい。
ゆえに、戦うときは朝から昼にかけて、すばやく行う。当然相...
辺りを見回す。
甲板の上には、折れたマストの破片と、下半身のない死体や、...
甲板は血まみれ。それで滑ったりする人もいる。
そして内臓を出したまま気絶したり、死んだ人が、沢山。かつ...
(…商船時代には、ありえない光景だな)
撤退した敵の船が遠くなっていくのを見送りながら、水夫や航...
怪我を負った仲間も多くいる。それを、治したり、ときに強い...
医師のカルロが握っている骨きり鋸が血にまみれているのを確...
「提督、そろそろ夜です。バルデス軍は撤退しました」
「…バルデス、潰して見せるわ…。しばらく、ユキヒサとシエン...
マリアは、少し焦ったような表情をした。
「分かりました」
懐中時計を用意すると、再び甲板を目指した。
沈んでいく太陽の光を利用して、信号を伝える。
セビリアヘキコウセヨ
チカッと、相手からも了解の信号が送られる。
後二日すれば、セビリアへ着く。
戦いの中、少し浮かれたような、そんな思いがしてマリアたち...
セビリアヘキコウスル
「ふー…疲れたー。もう少しで、バルデスが倒せそうだね!」
セビリアへ着くと、仲間たちが怪我を追いながらもそろって船...
隣で、興奮気味にサムウェルがぶんぶん腕を振った。
まだ幼いのに、よくマスト要員としてやってくれている。
ただ、イアンだけはどこかほうけ気味で、書類を眺めながらた...
ずん、と、一気に肩に体重が乗ったので驚いて後ろを向くと、...
「ごくろーさん、宿はいつもの所だそうだ。早く風呂はいりた...
「うわっ、アル、すごい血のにおい!肩から凄い血が出てるよ...
どうやら折れたマストの上にいたサムウェルが、偶然にも束に...
しかし、潰され死んだ仲間の事も思うと、素直に喜べないらし...
イアンは、しばらく彼らのやり取りを見ていたが、サムウェル...
「サムウェルはよく働いているよ。ご苦労様。ゆっくり休むん...
遠慮がちに微笑むと、サムウェルの瞳に光が戻る。うん、と大...
アルもそれを追って、宿へ急ぐ。
と、マリアが、少し難しい顔をして、イアンに近寄ってくる。
そしてぼそりと、彼の耳元でつぶやいた。
「ユキヒサ艦隊が到着したわ。貴方に話があるらしいの。宿は―...
「!」
「ユキヒサ…」
マリアが書いた地図を頼りに、宿へ着く。いつも自分たちが使...
ユキヒサに会うのはどれくらいぶりだろう?
ずいぶん長い時間、バルデス軍を追い回していた気もする。
停戦を頼み込んでくる度にマリアが、その手紙をランプの火で...
バルデスを殺す気満々なのだ。
もちろん、この地中海の入り口、セビリアやセウタを占拠して...
そして態度も気に食わない、と、何度もアルたちがなだれ込ん...
そう、それはユキヒサも同じ。
水夫を村正でなぎ倒し、進み、敵の血を浴びる彼を、遠目から...
「いるんだろう、ユキヒサ。私だ」
こんこん、と木のドアを叩く。
「…」
「ユキヒサ?」
「鍵を開けといた、入れ」
その声に、どきんと胸がなる。
久々に聞いた声。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )少し長いですが現在中盤です。中盤...
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: