ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
62-315
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(スキマスイッチ 「未だ」)
生。☆と元アフロネタ。ホノボノ路線というか肩すかし路線で。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
だからお前と、色々したいんだけど、ってストレートに言った...
「…あのさ」
返事はない。動きもしない。
「ねえ…」
ちょっとずつその頭と腕の重みが、俺の中に現実感とは違うう...
ゆっくり息をしているな、とか。指が肩に食い込んでるな、と...
耳に当たる髪が少し冷えてて、それが何だか気持ちいいな、と...
まるで現実じゃないみたいだった。
ガラス窓越しに、いつもお前が歌うボーカルブースのマイクが...
そんなことを思い出していた、目の前にその姿は無くて、今は...
「…あのさあ」
やっと言った声は、呆れたように聞こえた。
「シンタ君、デリカシー無いとか言われねえ?」
「……は?」
イテ、痛て、ちょっと。あのさ、頭ぐりぐりするのやめてくれ...
「タクヤ、痛いってば」
「ホントにさー、ちょっとさー、モノには言いようってのが…時...
「…った、あ、ちょっと待って、て、おいって!」
首、首くびクビ、締まってる!関節技になってる!墜ちるぞ、...
「……いいけど」
意識とぶかと思った。あー、考えたら流石に、殴り合いのケン...
「……え?」
ばたばた手を、タクヤの腕を掴むようにして俺はもがいていた...
俺は俺で、またガラスの中の自分と目が合う。バカみたいな顔...
後輩に細い目だとか言われてるけど、今はそれを目いっぱい見...
ゆっくり一度、息を吐いた。
あの、俺の言ってたのは多分、おそらく、お前の思ってること...
俺はお前と人生のことを考えてて、そうずっとお前の相棒でい...
もうこうなったら、どれでも同じことだと思う。
もう一度、ゆっくり深呼吸。
なあ今さら、慌てても。
十七年ですよ、何せ。
最初はとげとげしてて、お互い第一印象よくなかった。お互い...
俺が組もうって押しきったときも、結構お前渋ってたよね。
ソロから帰ってきた時、どうにも俺に我慢がならないこともい...
そんなこと全部含めた何かが、俺の中で皮膚をつきあげる様に...
ソファにひっくり返って俺の全体重を受け止めながら、タクヤ...
でもお前のもそうだよ。キスしたらわかるよ。
さっきの関節技が、今はまるで切ないってでもいうみたいに、...
耳を噛む。首を噛む。
喰われてるみたい、ってかすれた声。
息を押しつけるみたいに肌にあてる。
俺の舌が熱い、って、今度はため息と一緒に。
「…あ、あ、ちょ、でもちょっ…、ちょと、待った!!」
ふっと、また別の意味で意識が飛びそうになったその瞬間だっ...
「痛っ!!」
痛い、また!
「なっ…な、何、タクヤ!?」
今度は髪!!
マジ鷲掴みだ。さっきまで背中にあった指が、俺の髪をめちゃ...
いっ、ちょっ、ハゲる!ヤメロ!アフロじゃなくてもハゲるか...
意識がくっきり現実に戻った。
そういつもみたいに。いつもと違ったのは、お前の方。
そっくり返った俺は冗談でも何でもなく痛くて、ちょっと視界...
いや、それだけのせいじゃないとは思ったけど。
お前の目も蛍光灯の光を受けて、ゆるく柔らかく、潤んでいた。
俺は少し茫然として、それを見下ろしていた。髪の色が好きだ...
ジャケットの襟で跳ねてる、それがたまらなく好きだ。
とか。思ったりしながら。
「……何、タク、ヤ」
「……ここはダメでしょ、ね」
「……。」
ぼそり。現実。
くっきり戻った意識は、理性は、俺の頭の中で騒ぎだした。確...
ここは俺のプライベートスタジオじゃないんだ、った。事務所...
ここで問題を起したら即ばれる、ああもう一気に色んな人に。
血の気が引いてしまって黙りこんでしまった俺にタクヤは、ま...
なのに常識的なことをぼそぼそと喋り続ける。
まだ誰かいるかもしれないとか。鍵かけてないとか。事務所も...
「それに」
「……。」
「……。」
「…それに?」
「か…」
「…か?」
「か!!」
今度は耳がやられる!近い、近いんだから叫ぶなっての!!
いくら惚れてる声でも、怒鳴られて鼓膜が刺激されないわけじ...
思わずそれを押さえ込んで逃げ腰になってしまう。
「……考えたんだけどっ!」
「何を!」
「俺、絶対声出るし!」
「……。」
で、ナニこっちを恨めしそうに見るんかいね。知らんよ、そん...
「はぁ……で」
「つか、……出したいし」
「……!」
ぐ。
「……だから、ココはさあ、マズいんかも、って……流石にさ」
それには、ちょっと俺も、来ましたよ。何かが。何て言うのか。
上目使うなって、そんなキャラかい。いや、計算でそういうキ...
だからって俺に通用すると思うなよ。何年それを傍で見てきて...
通用しねえ。しないんですよ、タクヤ、しないよそんな手は。
「……。」
だー。なっさけねえ。
心の中で呟いてても、結局一番俺が、これに弱い。
お前を目の前にすると焦る。何て答えようか混乱する。何だっ...
体は熱くて、心も汗だく。もう直ぐ冬で良かったのかも。
「ろり、あえず」
「あ?」
か、噛んだ。ええいままだ。
「……とりあえず、ちょっと考えようか」
多分お前は呆れる。退くのかよって言って、結局最後そこを飛...
お前の期待を裏切りたくは無いんだけど、でも本当に、本当の...
確かにタクヤは、半開きの口では、と呆れたようにため息をつ...
ヤバい、ってくすくすからげらげらと、俺にしがみついて結構...
らしい。ホントに。
とことん真っ直ぐ進めないのが、たまらなく俺ららしいと思っ...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
そう簡単には…!
#comment
終了行:
#title(スキマスイッチ 「未だ」)
生。☆と元アフロネタ。ホノボノ路線というか肩すかし路線で。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
だからお前と、色々したいんだけど、ってストレートに言った...
「…あのさ」
返事はない。動きもしない。
「ねえ…」
ちょっとずつその頭と腕の重みが、俺の中に現実感とは違うう...
ゆっくり息をしているな、とか。指が肩に食い込んでるな、と...
耳に当たる髪が少し冷えてて、それが何だか気持ちいいな、と...
まるで現実じゃないみたいだった。
ガラス窓越しに、いつもお前が歌うボーカルブースのマイクが...
そんなことを思い出していた、目の前にその姿は無くて、今は...
「…あのさあ」
やっと言った声は、呆れたように聞こえた。
「シンタ君、デリカシー無いとか言われねえ?」
「……は?」
イテ、痛て、ちょっと。あのさ、頭ぐりぐりするのやめてくれ...
「タクヤ、痛いってば」
「ホントにさー、ちょっとさー、モノには言いようってのが…時...
「…った、あ、ちょっと待って、て、おいって!」
首、首くびクビ、締まってる!関節技になってる!墜ちるぞ、...
「……いいけど」
意識とぶかと思った。あー、考えたら流石に、殴り合いのケン...
「……え?」
ばたばた手を、タクヤの腕を掴むようにして俺はもがいていた...
俺は俺で、またガラスの中の自分と目が合う。バカみたいな顔...
後輩に細い目だとか言われてるけど、今はそれを目いっぱい見...
ゆっくり一度、息を吐いた。
あの、俺の言ってたのは多分、おそらく、お前の思ってること...
俺はお前と人生のことを考えてて、そうずっとお前の相棒でい...
もうこうなったら、どれでも同じことだと思う。
もう一度、ゆっくり深呼吸。
なあ今さら、慌てても。
十七年ですよ、何せ。
最初はとげとげしてて、お互い第一印象よくなかった。お互い...
俺が組もうって押しきったときも、結構お前渋ってたよね。
ソロから帰ってきた時、どうにも俺に我慢がならないこともい...
そんなこと全部含めた何かが、俺の中で皮膚をつきあげる様に...
ソファにひっくり返って俺の全体重を受け止めながら、タクヤ...
でもお前のもそうだよ。キスしたらわかるよ。
さっきの関節技が、今はまるで切ないってでもいうみたいに、...
耳を噛む。首を噛む。
喰われてるみたい、ってかすれた声。
息を押しつけるみたいに肌にあてる。
俺の舌が熱い、って、今度はため息と一緒に。
「…あ、あ、ちょ、でもちょっ…、ちょと、待った!!」
ふっと、また別の意味で意識が飛びそうになったその瞬間だっ...
「痛っ!!」
痛い、また!
「なっ…な、何、タクヤ!?」
今度は髪!!
マジ鷲掴みだ。さっきまで背中にあった指が、俺の髪をめちゃ...
いっ、ちょっ、ハゲる!ヤメロ!アフロじゃなくてもハゲるか...
意識がくっきり現実に戻った。
そういつもみたいに。いつもと違ったのは、お前の方。
そっくり返った俺は冗談でも何でもなく痛くて、ちょっと視界...
いや、それだけのせいじゃないとは思ったけど。
お前の目も蛍光灯の光を受けて、ゆるく柔らかく、潤んでいた。
俺は少し茫然として、それを見下ろしていた。髪の色が好きだ...
ジャケットの襟で跳ねてる、それがたまらなく好きだ。
とか。思ったりしながら。
「……何、タク、ヤ」
「……ここはダメでしょ、ね」
「……。」
ぼそり。現実。
くっきり戻った意識は、理性は、俺の頭の中で騒ぎだした。確...
ここは俺のプライベートスタジオじゃないんだ、った。事務所...
ここで問題を起したら即ばれる、ああもう一気に色んな人に。
血の気が引いてしまって黙りこんでしまった俺にタクヤは、ま...
なのに常識的なことをぼそぼそと喋り続ける。
まだ誰かいるかもしれないとか。鍵かけてないとか。事務所も...
「それに」
「……。」
「……。」
「…それに?」
「か…」
「…か?」
「か!!」
今度は耳がやられる!近い、近いんだから叫ぶなっての!!
いくら惚れてる声でも、怒鳴られて鼓膜が刺激されないわけじ...
思わずそれを押さえ込んで逃げ腰になってしまう。
「……考えたんだけどっ!」
「何を!」
「俺、絶対声出るし!」
「……。」
で、ナニこっちを恨めしそうに見るんかいね。知らんよ、そん...
「はぁ……で」
「つか、……出したいし」
「……!」
ぐ。
「……だから、ココはさあ、マズいんかも、って……流石にさ」
それには、ちょっと俺も、来ましたよ。何かが。何て言うのか。
上目使うなって、そんなキャラかい。いや、計算でそういうキ...
だからって俺に通用すると思うなよ。何年それを傍で見てきて...
通用しねえ。しないんですよ、タクヤ、しないよそんな手は。
「……。」
だー。なっさけねえ。
心の中で呟いてても、結局一番俺が、これに弱い。
お前を目の前にすると焦る。何て答えようか混乱する。何だっ...
体は熱くて、心も汗だく。もう直ぐ冬で良かったのかも。
「ろり、あえず」
「あ?」
か、噛んだ。ええいままだ。
「……とりあえず、ちょっと考えようか」
多分お前は呆れる。退くのかよって言って、結局最後そこを飛...
お前の期待を裏切りたくは無いんだけど、でも本当に、本当の...
確かにタクヤは、半開きの口では、と呆れたようにため息をつ...
ヤバい、ってくすくすからげらげらと、俺にしがみついて結構...
らしい。ホントに。
とことん真っ直ぐ進めないのが、たまらなく俺ららしいと思っ...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
そう簡単には…!
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: