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61-342
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*誰も知らないこいの唄 [#tb31cc48]
オリジナルで、人間×人狼の話です。知人さんが見たという夢が...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
人里に面した森の中、その深くのけもの道に、ひとりの少年が...
「だいちゃん、遊びにきたよ」
一見、誰もいない木立に向かってかけられた声。しかし、反応...
「らんちゃん、会いたかった!」
言葉通りに嬉しそうな、弾んだ声。その持ち主は、らんちゃん...
「相変わらずストレートだね、だいちゃんは」
「すとれーと、ってなに?」
「素直ってことだよ」
直情的な相手に、少年は苦笑混じりに、しかし柔らかく微笑ん...
本当は互いの住処の掟で、人間とけもの人が会うなどご法度だ...
人見知りで村に友だちの少ない嵐にとって、いつでも笑顔で接...
ふたりは性格こそ月と太陽のように違ったが、それ故にか不思...
だが、ふたりが十代の半ばも過ぎたある年、嵐の住む村が大飢...
主食である小麦からなにまでの作物が不作となり、雨も降らな...
食糧の奪い合いすら勃発する中、村長は村人たちを我が元に集...
「森に住む異形の者を生贄として神に捧げれば、その怒りを鎮...
統率者である村長の言葉に、藁にもすがりたい思いの村人たち...
その熱狂の中で、嵐は元来白い肌をさらに青白くさせていた。...
明朝に大人たちが生贄狩りを行う、と聴かされた嵐は、その夜...
いままでで一番急いでいつもの場所へ辿りつき、息をきらす喉...
「だいちゃん、逃げよう」
事情を説明した嵐は、大の手をとってその目を見つめた。成長...
それを確認した嵐は、大の手をしっかりと握り、急いで山を降...
かくして、ふたりの同居生活が始まった。
嵐の家は村のはずれにあり、彼自身近所との付き合いは薄い。...
ひとりが食べるものすら難しい最中、嵐は小さなパンを半分割...
そうやってどうにか日々をしのいでいったが、元々細く色も白...
あるとき、いつものようにパンの片割れを差し出された大は、...
しかし、自分と同様に痩せていく大が、それでも笑って嘘をつ...
(だいちゃんを、ころしたくない)
事実、森に住んでいたけもの人の何人かは、既に生贄として手...
殺させやしない。俺が、守るんだ。そんな思いを噛みしめなが...
そして翌年、村の飢饉はどうにか終結した。作物もある程度は...
しかし、彼はあることに気付いてしまった。
大のことだ。飢饉が終わり危険は去ったのだから、けもの人で...
それは当然のことであったし、嵐も彼を連れ出した当初はその...
だが、それが出来ない。嵐にとって、大のいる生活はかけがえ...
だから、嵐は嘘をついた。
「らんちゃん、外はどうなってるかなあ」
「…まだ、危ないよ。ここにいなきゃだめだ」
「…そっか」
そう返すと、大の表情が悲しげに翳る。
それに胸が痛むのを誤魔化すように、嵐は大に口付けた。その...
居住を共にして以来、ふたりはこうしてセックスもするように...
らんちゃん、らんちゃん、と濡れた声で呼ばれる度、嵐の胸は...
そうやって、延長された同居生活が続く最中だった。
ある日、嵐が外出している間。いつも通り残された大は、珍し...
「今年の麦は、豊作だねえ」
その嬉しそうな言葉を聴いて、大は初めて、とうに飢饉が終わ...
ぼう然とする大の元に、嵐が帰ってくる。荷物を降ろすその背...
「らんちゃん」
「なに?」
「外は、どうなってるの?」
問いかけた言葉に、嵐の動きが止まる。
少し間が空いてから、その答えが返された。
「…まだ危ないよ」
いつも通りの返事。いつも通りの、嘘。
それを聴いた大は、
「…そっか」
と、いつも通りに頷き、微笑んだ。
森に住むけもの人であった彼は、故郷よりも、嵐という孤独な...
ねえ、らんちゃん。あなたが望むなら、俺はずっと馬鹿な飼い...
そう微笑む大を囲う小屋の外には、彼の知り得ぬ豊かな秋が広...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!
元は生物パラレルとしてのネタだったんですが、そのまんまな...
しかし自分は人狼ものが好き過ぎる…。
失礼いたしました。
#comment
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*誰も知らないこいの唄 [#tb31cc48]
オリジナルで、人間×人狼の話です。知人さんが見たという夢が...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
人里に面した森の中、その深くのけもの道に、ひとりの少年が...
「だいちゃん、遊びにきたよ」
一見、誰もいない木立に向かってかけられた声。しかし、反応...
「らんちゃん、会いたかった!」
言葉通りに嬉しそうな、弾んだ声。その持ち主は、らんちゃん...
「相変わらずストレートだね、だいちゃんは」
「すとれーと、ってなに?」
「素直ってことだよ」
直情的な相手に、少年は苦笑混じりに、しかし柔らかく微笑ん...
本当は互いの住処の掟で、人間とけもの人が会うなどご法度だ...
人見知りで村に友だちの少ない嵐にとって、いつでも笑顔で接...
ふたりは性格こそ月と太陽のように違ったが、それ故にか不思...
だが、ふたりが十代の半ばも過ぎたある年、嵐の住む村が大飢...
主食である小麦からなにまでの作物が不作となり、雨も降らな...
食糧の奪い合いすら勃発する中、村長は村人たちを我が元に集...
「森に住む異形の者を生贄として神に捧げれば、その怒りを鎮...
統率者である村長の言葉に、藁にもすがりたい思いの村人たち...
その熱狂の中で、嵐は元来白い肌をさらに青白くさせていた。...
明朝に大人たちが生贄狩りを行う、と聴かされた嵐は、その夜...
いままでで一番急いでいつもの場所へ辿りつき、息をきらす喉...
「だいちゃん、逃げよう」
事情を説明した嵐は、大の手をとってその目を見つめた。成長...
それを確認した嵐は、大の手をしっかりと握り、急いで山を降...
かくして、ふたりの同居生活が始まった。
嵐の家は村のはずれにあり、彼自身近所との付き合いは薄い。...
ひとりが食べるものすら難しい最中、嵐は小さなパンを半分割...
そうやってどうにか日々をしのいでいったが、元々細く色も白...
あるとき、いつものようにパンの片割れを差し出された大は、...
しかし、自分と同様に痩せていく大が、それでも笑って嘘をつ...
(だいちゃんを、ころしたくない)
事実、森に住んでいたけもの人の何人かは、既に生贄として手...
殺させやしない。俺が、守るんだ。そんな思いを噛みしめなが...
そして翌年、村の飢饉はどうにか終結した。作物もある程度は...
しかし、彼はあることに気付いてしまった。
大のことだ。飢饉が終わり危険は去ったのだから、けもの人で...
それは当然のことであったし、嵐も彼を連れ出した当初はその...
だが、それが出来ない。嵐にとって、大のいる生活はかけがえ...
だから、嵐は嘘をついた。
「らんちゃん、外はどうなってるかなあ」
「…まだ、危ないよ。ここにいなきゃだめだ」
「…そっか」
そう返すと、大の表情が悲しげに翳る。
それに胸が痛むのを誤魔化すように、嵐は大に口付けた。その...
居住を共にして以来、ふたりはこうしてセックスもするように...
らんちゃん、らんちゃん、と濡れた声で呼ばれる度、嵐の胸は...
そうやって、延長された同居生活が続く最中だった。
ある日、嵐が外出している間。いつも通り残された大は、珍し...
「今年の麦は、豊作だねえ」
その嬉しそうな言葉を聴いて、大は初めて、とうに飢饉が終わ...
ぼう然とする大の元に、嵐が帰ってくる。荷物を降ろすその背...
「らんちゃん」
「なに?」
「外は、どうなってるの?」
問いかけた言葉に、嵐の動きが止まる。
少し間が空いてから、その答えが返された。
「…まだ危ないよ」
いつも通りの返事。いつも通りの、嘘。
それを聴いた大は、
「…そっか」
と、いつも通りに頷き、微笑んだ。
森に住むけもの人であった彼は、故郷よりも、嵐という孤独な...
ねえ、らんちゃん。あなたが望むなら、俺はずっと馬鹿な飼い...
そう微笑む大を囲う小屋の外には、彼の知り得ぬ豊かな秋が広...
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第62巻
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