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#title(コーヒーを一緒に・・・2) [#s875e04b]
闇金ウシジマくんで戌亥×社長前提の柄崎×社長です。小悪魔...
媚薬物です。ツンデレ気味。>>141の続きになります。レスして...
とうございました 成人滑丑の釣り針に釣られそうですw
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマー...
「お待たせしました」
丑嶋が座っているソファの前にあるテーブルにコーヒーが入...
眼鏡を外したままだった丑嶋はコーヒーを持ってきてくれた...
丑嶋は数度瞬きをし、眼鏡をかけると白いマグカップの取っ...
指が白い取っ手に絡まる。そんな何気ない光景さえも、もし万...
いたらと想像をすると淫靡な行動に見えてくるから不思議だ。
本当に眠くて判断力が鈍っているのか、柄崎が何か良からぬ...
思ってもいないのか、それともただ単にコーヒー自体が自宅の...
のか、丑嶋は何も躊躇することなくカップを唇に近づけた。
あと15センチ、あと10センチ、もう少しだけ、と柄崎が固唾...
に丑嶋の唇に白磁がピタリと付いた。
「や・・・、やっぱり駄目だ!社長、そのコーヒー飲まない...
柄崎はこれまでの人生で一番とも言える素早さで丑嶋の持っ...
「わっ!」
丑嶋がまだ持っているカップを勢いよく掴んで引っ張ったも...
力が加わったことにより丑嶋の手がグラつき、中のコーヒーが...
しまった。
「あちっ!」
先ほどまでコーヒーメーカーで保温されていた中身は予想外...
「おい、急に何だ?!」
幸い丑嶋はコーヒーを被らなかったが、下手をすれば丑嶋だ...
ないのだ。あまりに不可解な行動をする柄崎に声を荒げる。
「すっ、済みません、本当に済みません」
柄崎は完全に混乱している。
半分涙目になっている柄崎を「危ないだろ」と叱り飛ばすこ...
にあったティッシュボックスから無造作に大量のティッシュを...
叩くようにコーヒーを拭いてくれた。
一人で慌て、一人で場を乱し、まさに空回りを演じきった柄...
を広げないように拭いてくれている丑嶋に今すぐ土下座で謝り...
丑嶋はティッシュで柄崎のズボンに滲みたコーヒーを拭き取...
分を手早く拭き始めた。
屈んで床を拭く丑嶋を柄崎はオロオロと眺める。柄崎は立っ...
でいるので、ポロシャツの襟首からはうなじが見える。あの風...
玉の肌だが、そんなことで鼻の下を伸ばせる余裕はない。
「社長、俺がやります」
「いいよ。もう終わる」
せめて、と思った柄崎だったが、丑嶋の声は冷たい。
冷静になれば、丑嶋の声色はつねに冷たいのだと思えるのだ...
拒絶されているようだ。
もうこれ以上ここにはいられない、と帰ろうと思うと、床を...
心中を察したのか、ティッシュを捨てて柄崎のほうに向き直っ...
「柄崎」
「はい・・・」
丑嶋は柄崎の目を見ながらテーブルの上に置いたカップの片...
「お前がこっちを飲め」
顔を上げ、丑嶋が指で弾いているカップをみた柄崎は一気に...
と言っているカップは、もう片一方のカップに比べると明らか...
カップの表面にはコーヒーが垂れた筋がついている。つまり、...
為に用意した媚薬入りのカップの方だ。
媚薬の真偽は危うい。でも考えてみれば、このコーヒーに混...
以前から妙に誠実な所がある。だとすれば、本物の媚薬かもし...
もし本物だとしたら、丑嶋に飲ませる分にはこの上ない幸運...
危険だ。
柄崎は最早にっちもさっちもいかなくなり、顔色は真っ青だ...
汗を流すという真逆の状態を器用にこなす。
丑嶋は今にも気絶してしまいそうな柄崎をただジッと見つめ...
いう比喩があるが、まさに柄崎の心の中の罪悪感には丑嶋の強...
もういっそのこと、本当に土下座して誤ってしまおうか。だ...
め」と言う命令は覆らないだろう。柄崎は深呼吸すると、床に...
わざわざご丁寧に自分の前に移動された媚薬入りコーヒーのカ...
けれど、手が強張って動かない。
ギクシャクと出来の悪いからくり人形のように動く柄崎を見...
で優しい声を出す。
「なあ、柄崎。飲めないのか?何でだ?」
「それは、ですね・・・。そのォ・・・」
「もしかして、何か入れたか?」
「う・・・・・・。はい」
優しい猫なで声がかえって怖く、柄崎は洗いざらい白状して...
ように危険なものかを説明して許してもらおうと腹を決めた。
一旦手の中のカップをテーブルに置き、胸ポケットに入れて...
差し出す。
「これを入れたのか。ふーん、中身は?」
丑嶋は差し出された小瓶を受け取り、マジマジと見てみる。
「中身は今日回収に行った風俗店で貰った、所謂、なんと言...
媚薬、と言われて、丑嶋は天を仰ぐように上を見た。店長に...
日常では聞きなれない媚薬という言葉を考え込んでいるようだ。
続いて瓶のふたを開け、匂いを嗅ぎ始めた。すると、すぐ合...
なり、一瞬眉を顰めた。
「媚薬?これが?」
丑嶋は再びカップを持つと、柄崎の手の中に握らせ、残酷極...
「媚薬、か。あっそ。良いから飲めよ」
完全に身体窮まった柄崎は、ついにカップに口をつけ、心を...
飲み干した。
コーヒーは砂糖もミルクも入っていないブラックの筈なのに...
匂いはコーヒーだが、どことなく他の食品の匂いもしたような...
匂いかは分からなかった。
カップの底には何も残らない程丁寧に飲みつくし、丑嶋に見...
に置いた。
「飲みました・・・」
すっかり空になったカップを覗き込むと、従順な柄崎に気を...
見せてくれる。
「よし」
にっこり、とか花の咲くような、とか表現することを憚られ...
それだけでも柄崎には十分だった。もし柄崎が犬だったら、千...
いることだろう。
しかし、褒められたところで、薬を無断で使用しようとした...
顔を直視できない。柄崎は首を曲げ、顔を背ける。
ぎこちない態度の柄崎に対し、丑嶋は笑顔を崩さずに立ち上...
柄崎の鼻腔にコーヒーとは別の香りが届いた。キツイ匂いでも...
ような甘い桃の香り。戌亥との秘められた情事の証拠。憎くて...
丑嶋が衣服にではなく素肌に纏わせた香りだと思うと、それだ...
忘れていた筈なのに、今のタイミングで突然強く感じるように...
柄崎が再び丑嶋のいる方を向くと、丑嶋は柄崎のほぼ横に床...
んでいた。
「・・・!」
叫び、飛び退き、誤魔化すように笑って済ます。醜い嫉妬と...
めにすべき行動が脳裏に浮かぶ。だが、ただ浮かんだだけだっ...
あどけない可愛さなど微塵もない丑嶋の笑顔に魅入られ、柄...
爪先からヘソにかけて昇って来るのを感じた。下半身全体がジ...
柄崎の理性と倫理と丑嶋に対する純粋な忠誠心が熱を増す下...
けれど、心なしかいつもよりも勃起の速度が速いような気が...
本物だったのだろうか。
だとすれば、これ以上丑嶋の傍にいたら不味いではないか。...
対する自分の気持ちが単なる尊敬の念ではなく、年々と蓄積し...
自明だ。それに、戌亥に対するモヤモヤとした感情が嫉妬だと...
ならば、このまま丑嶋の傍にいては、いつ感情が爆発しても...
媚薬が効果を表し始めている今ならば尚更だ。
いざとなれば、丑嶋に力で劣る柄崎が丑嶋を力づくでどうこ...
良いのだが、そんなことになって、丑嶋に軽蔑されるのが一番...
集まった血流は一気に性器に流れ込み、硬度を強めていく。そ...
落ち込んでしまう。
丑嶋の方から近づいて来たならば、柄崎が離れれば良いだけ...
したことを謝り、何とか丑嶋の許しを得て自宅に帰ろうと思っ...
しかし、柄崎が口を開く前に、丑嶋の長くて無骨な指が柄崎...
指を絡めてきたものだから驚いた。
「う、丑嶋!あっ、間違えた、社長っ!何して・・・」
みっともないほど声が裏返り、握られた手には大量の汗が滲...
手は冷たく、スベスベとしている。やはり、予想通りのキメ細...
「柄崎、お前さ、俺に媚薬を飲ませてセックスするつもりだ...
みるか?」
丑嶋は柄崎の手を撫でながら穏やかな声で物騒な事を言い出...
か。柄崎は媚薬のせいで幻聴が聞こえたのかと思った。
「社長、本当に今日はこんなことして、どれだけ謝っても許...
すみませんでした。俺、もうここらでお暇します」
「このまま帰るなんて、お前は馬鹿か?」
甘美な幻聴に勃起した性器がビクリと跳ねる。だが、これは...
されて、のってはならない。だが、幻聴は未だ止まない。
「やりたいなら、やってみろよ。つーか、やれよ」
柄崎は丑嶋の口の動きを見る。口の動きと、丑嶋の言葉は共...
ではないようだ。だからと言って、相手は丑嶋だ。そこらでナ...
風俗従業者ではないのだ。お言葉に甘えて、はい、いただきま...
けれど、さらりとぶつけられた甘美な誘いの言葉を避けきれ...
た柄崎はもうフラフラだ。それに、媚薬のせいかもしれないが...
呼吸は苦しくなるほど浅くなってきている。
「しかしですね、この件に関しましては全て俺が悪かったんで...
のない社長をどうにかするのは・・・」
柄崎は言い訳の言葉を紡ごうとしたが、ふいに重ね合わせら...
胡坐をかいている柄崎の股の間に来たので、ついに押し黙って...
ないのに、腰を前に突き出せば熱くなった性器の先端が触れて...
があるというだけで、根深くある倫理感、罪悪感などの多くの...
ままにセックスしたい」という肉欲だけが他を押しのけて前に...
しかし、しかし、と柄崎の頭の中では壊れた蓄音器のように...
仕方がないのに、どうしても前に踏み出せない。もしかしたら...
状態を利用して、柄崎の忠誠心を試しているのかもしれない。...
及ばないのだが、丑嶋はそれぐらいのことを平気でやってのけ...
第一、先ほど言い訳したように、媚薬という卑怯な手がばれ...
丑嶋を抱く理由などなくなってしまったのだから。嘘か誠か分...
言葉に釣られ、丑嶋に「この程度の男か」と低く見られるのは...
いのに、どうしたら良いのかは出口が分からなかった。
柄崎が混乱で顔を真っ赤に紅潮させ、目をキョトキョトとす...
呆れていた。本物か偽物かなんて丑嶋にとっては最早どうでも...
ろうとしたくせに柄崎は手を出してこない。
確かに、正直に言えば、最初は柄崎とセックスしようなんて...
柄崎はあくまで部下だったからだ。かなり以前から柄崎が自分...
のは感じていたが、自分から餌を与えてやる気になんてなれな...
しかし、いざ柄崎が媚薬を使おうとした事を知ってしまった...
は嫌だが、そんなに追い詰められるほど求めていてくれたのか...
なってしまった自分がいた。調子に乗るから、絶対に言ってや...
丑嶋は柄崎の性器が勃起しきっているのを気がついている。...
水を注がれたコップと同じだ。愛情、肉欲などの愛しい気持ち...
表面張力でかろうじて気持ちを溢れさせないように耐え抜いて...
落としてやれば。きっと水は溢れかえる。でも、与える角砂糖...
物でなくてはならない。
可哀想な程追い詰められた柄崎を鼻で笑い、傍らに置いてお...
中身はあと半分。溢さないように蓋を開けると、甘い匂いがし...
丑嶋は蓋の開いた小瓶を親指と人差し指で摘まむと、下を向...
の額を瓶の底で小突いた。
「・・・っ!何ですか?」
柄崎はやっと顔を上げた。混乱のせいで眼には生理的な涙が...
ばかりの肉欲との戦いで眼は霞んでいる。
霞む視界には丑嶋が媚薬の入った小瓶をぶら下げている。何...
と、何と丑嶋は媚薬の入った小瓶に口をつけ、あろうことか中...
ないか。
「えっ?」
柄崎の目の前に空になった小瓶が置かれた。中身は当然なが...
注がれた。飲んだ直前だから、恐らくまだ食道あたりだろうが...
ない。
何て事をするんだ、と柄崎は唖然とするやら、丑嶋の体を心...
忘れて丑嶋を見つめた。
厚い唇に少し付いた媚薬の残滓が数滴光っている。色艶の良...
みると、媚薬は薄こげ茶色だったのに気が付いた。
呆けている柄崎に丑嶋の視線が合わさる。丑嶋は空になって...
胡坐をかいて座っている柄崎の足を跨いできた。
至近距離で丑嶋に触れ、柄崎は逃げようとする。ちょうど股...
に勃起した性器が当たる体制になってしまうのだ。不味い。も...
的すぎる体制にこれだけで射精してしまいそうに興奮してしま...
ところが、丑嶋が上に乗っているので思うように逃げれない...
だが床につけた脚をバタつかせることしか出来ない。
丑嶋は往生際の悪い柄崎の両頬を両手で挟むと、鼻と鼻が触...
近づける。最早、首を曲げて視線を反らすことも敵わない。か...
には勿体無いと感じる程に丑嶋の眼は穏やかだった。
ついに丑嶋に捕らわれてしまった柄崎は何か気の利いた言葉...
音を出す方法を忘れ、代りに湿り気を帯びた吐息が漏れ、すぐ...
丑嶋の唇についていた媚薬の残滓は柄崎の吐息に揺れ、数滴...
落ちようとしている。柄崎は今にも滴り落ちそうな水滴を舌で...
飲みこんだ。
「やっとその気になったか。この小心者」
丑嶋が楽しそうに言う。柄崎は反論せず、言葉を紡ぐ丑嶋の...
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
柄崎、へタレ脱却?まだ終わりませんが、続きはいずれ。お...
をお借りし、ありがとうございました。
- 社長×竹本書いてください。社長×高田でもいいです -- &new...
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#title(コーヒーを一緒に・・・2) [#s875e04b]
闇金ウシジマくんで戌亥×社長前提の柄崎×社長です。小悪魔...
媚薬物です。ツンデレ気味。>>141の続きになります。レスして...
とうございました 成人滑丑の釣り針に釣られそうですw
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマー...
「お待たせしました」
丑嶋が座っているソファの前にあるテーブルにコーヒーが入...
眼鏡を外したままだった丑嶋はコーヒーを持ってきてくれた...
丑嶋は数度瞬きをし、眼鏡をかけると白いマグカップの取っ...
指が白い取っ手に絡まる。そんな何気ない光景さえも、もし万...
いたらと想像をすると淫靡な行動に見えてくるから不思議だ。
本当に眠くて判断力が鈍っているのか、柄崎が何か良からぬ...
思ってもいないのか、それともただ単にコーヒー自体が自宅の...
のか、丑嶋は何も躊躇することなくカップを唇に近づけた。
あと15センチ、あと10センチ、もう少しだけ、と柄崎が固唾...
に丑嶋の唇に白磁がピタリと付いた。
「や・・・、やっぱり駄目だ!社長、そのコーヒー飲まない...
柄崎はこれまでの人生で一番とも言える素早さで丑嶋の持っ...
「わっ!」
丑嶋がまだ持っているカップを勢いよく掴んで引っ張ったも...
力が加わったことにより丑嶋の手がグラつき、中のコーヒーが...
しまった。
「あちっ!」
先ほどまでコーヒーメーカーで保温されていた中身は予想外...
「おい、急に何だ?!」
幸い丑嶋はコーヒーを被らなかったが、下手をすれば丑嶋だ...
ないのだ。あまりに不可解な行動をする柄崎に声を荒げる。
「すっ、済みません、本当に済みません」
柄崎は完全に混乱している。
半分涙目になっている柄崎を「危ないだろ」と叱り飛ばすこ...
にあったティッシュボックスから無造作に大量のティッシュを...
叩くようにコーヒーを拭いてくれた。
一人で慌て、一人で場を乱し、まさに空回りを演じきった柄...
を広げないように拭いてくれている丑嶋に今すぐ土下座で謝り...
丑嶋はティッシュで柄崎のズボンに滲みたコーヒーを拭き取...
分を手早く拭き始めた。
屈んで床を拭く丑嶋を柄崎はオロオロと眺める。柄崎は立っ...
でいるので、ポロシャツの襟首からはうなじが見える。あの風...
玉の肌だが、そんなことで鼻の下を伸ばせる余裕はない。
「社長、俺がやります」
「いいよ。もう終わる」
せめて、と思った柄崎だったが、丑嶋の声は冷たい。
冷静になれば、丑嶋の声色はつねに冷たいのだと思えるのだ...
拒絶されているようだ。
もうこれ以上ここにはいられない、と帰ろうと思うと、床を...
心中を察したのか、ティッシュを捨てて柄崎のほうに向き直っ...
「柄崎」
「はい・・・」
丑嶋は柄崎の目を見ながらテーブルの上に置いたカップの片...
「お前がこっちを飲め」
顔を上げ、丑嶋が指で弾いているカップをみた柄崎は一気に...
と言っているカップは、もう片一方のカップに比べると明らか...
カップの表面にはコーヒーが垂れた筋がついている。つまり、...
為に用意した媚薬入りのカップの方だ。
媚薬の真偽は危うい。でも考えてみれば、このコーヒーに混...
以前から妙に誠実な所がある。だとすれば、本物の媚薬かもし...
もし本物だとしたら、丑嶋に飲ませる分にはこの上ない幸運...
危険だ。
柄崎は最早にっちもさっちもいかなくなり、顔色は真っ青だ...
汗を流すという真逆の状態を器用にこなす。
丑嶋は今にも気絶してしまいそうな柄崎をただジッと見つめ...
いう比喩があるが、まさに柄崎の心の中の罪悪感には丑嶋の強...
もういっそのこと、本当に土下座して誤ってしまおうか。だ...
め」と言う命令は覆らないだろう。柄崎は深呼吸すると、床に...
わざわざご丁寧に自分の前に移動された媚薬入りコーヒーのカ...
けれど、手が強張って動かない。
ギクシャクと出来の悪いからくり人形のように動く柄崎を見...
で優しい声を出す。
「なあ、柄崎。飲めないのか?何でだ?」
「それは、ですね・・・。そのォ・・・」
「もしかして、何か入れたか?」
「う・・・・・・。はい」
優しい猫なで声がかえって怖く、柄崎は洗いざらい白状して...
ように危険なものかを説明して許してもらおうと腹を決めた。
一旦手の中のカップをテーブルに置き、胸ポケットに入れて...
差し出す。
「これを入れたのか。ふーん、中身は?」
丑嶋は差し出された小瓶を受け取り、マジマジと見てみる。
「中身は今日回収に行った風俗店で貰った、所謂、なんと言...
媚薬、と言われて、丑嶋は天を仰ぐように上を見た。店長に...
日常では聞きなれない媚薬という言葉を考え込んでいるようだ。
続いて瓶のふたを開け、匂いを嗅ぎ始めた。すると、すぐ合...
なり、一瞬眉を顰めた。
「媚薬?これが?」
丑嶋は再びカップを持つと、柄崎の手の中に握らせ、残酷極...
「媚薬、か。あっそ。良いから飲めよ」
完全に身体窮まった柄崎は、ついにカップに口をつけ、心を...
飲み干した。
コーヒーは砂糖もミルクも入っていないブラックの筈なのに...
匂いはコーヒーだが、どことなく他の食品の匂いもしたような...
匂いかは分からなかった。
カップの底には何も残らない程丁寧に飲みつくし、丑嶋に見...
に置いた。
「飲みました・・・」
すっかり空になったカップを覗き込むと、従順な柄崎に気を...
見せてくれる。
「よし」
にっこり、とか花の咲くような、とか表現することを憚られ...
それだけでも柄崎には十分だった。もし柄崎が犬だったら、千...
いることだろう。
しかし、褒められたところで、薬を無断で使用しようとした...
顔を直視できない。柄崎は首を曲げ、顔を背ける。
ぎこちない態度の柄崎に対し、丑嶋は笑顔を崩さずに立ち上...
柄崎の鼻腔にコーヒーとは別の香りが届いた。キツイ匂いでも...
ような甘い桃の香り。戌亥との秘められた情事の証拠。憎くて...
丑嶋が衣服にではなく素肌に纏わせた香りだと思うと、それだ...
忘れていた筈なのに、今のタイミングで突然強く感じるように...
柄崎が再び丑嶋のいる方を向くと、丑嶋は柄崎のほぼ横に床...
んでいた。
「・・・!」
叫び、飛び退き、誤魔化すように笑って済ます。醜い嫉妬と...
めにすべき行動が脳裏に浮かぶ。だが、ただ浮かんだだけだっ...
あどけない可愛さなど微塵もない丑嶋の笑顔に魅入られ、柄...
爪先からヘソにかけて昇って来るのを感じた。下半身全体がジ...
柄崎の理性と倫理と丑嶋に対する純粋な忠誠心が熱を増す下...
けれど、心なしかいつもよりも勃起の速度が速いような気が...
本物だったのだろうか。
だとすれば、これ以上丑嶋の傍にいたら不味いではないか。...
対する自分の気持ちが単なる尊敬の念ではなく、年々と蓄積し...
自明だ。それに、戌亥に対するモヤモヤとした感情が嫉妬だと...
ならば、このまま丑嶋の傍にいては、いつ感情が爆発しても...
媚薬が効果を表し始めている今ならば尚更だ。
いざとなれば、丑嶋に力で劣る柄崎が丑嶋を力づくでどうこ...
良いのだが、そんなことになって、丑嶋に軽蔑されるのが一番...
集まった血流は一気に性器に流れ込み、硬度を強めていく。そ...
落ち込んでしまう。
丑嶋の方から近づいて来たならば、柄崎が離れれば良いだけ...
したことを謝り、何とか丑嶋の許しを得て自宅に帰ろうと思っ...
しかし、柄崎が口を開く前に、丑嶋の長くて無骨な指が柄崎...
指を絡めてきたものだから驚いた。
「う、丑嶋!あっ、間違えた、社長っ!何して・・・」
みっともないほど声が裏返り、握られた手には大量の汗が滲...
手は冷たく、スベスベとしている。やはり、予想通りのキメ細...
「柄崎、お前さ、俺に媚薬を飲ませてセックスするつもりだ...
みるか?」
丑嶋は柄崎の手を撫でながら穏やかな声で物騒な事を言い出...
か。柄崎は媚薬のせいで幻聴が聞こえたのかと思った。
「社長、本当に今日はこんなことして、どれだけ謝っても許...
すみませんでした。俺、もうここらでお暇します」
「このまま帰るなんて、お前は馬鹿か?」
甘美な幻聴に勃起した性器がビクリと跳ねる。だが、これは...
されて、のってはならない。だが、幻聴は未だ止まない。
「やりたいなら、やってみろよ。つーか、やれよ」
柄崎は丑嶋の口の動きを見る。口の動きと、丑嶋の言葉は共...
ではないようだ。だからと言って、相手は丑嶋だ。そこらでナ...
風俗従業者ではないのだ。お言葉に甘えて、はい、いただきま...
けれど、さらりとぶつけられた甘美な誘いの言葉を避けきれ...
た柄崎はもうフラフラだ。それに、媚薬のせいかもしれないが...
呼吸は苦しくなるほど浅くなってきている。
「しかしですね、この件に関しましては全て俺が悪かったんで...
のない社長をどうにかするのは・・・」
柄崎は言い訳の言葉を紡ごうとしたが、ふいに重ね合わせら...
胡坐をかいている柄崎の股の間に来たので、ついに押し黙って...
ないのに、腰を前に突き出せば熱くなった性器の先端が触れて...
があるというだけで、根深くある倫理感、罪悪感などの多くの...
ままにセックスしたい」という肉欲だけが他を押しのけて前に...
しかし、しかし、と柄崎の頭の中では壊れた蓄音器のように...
仕方がないのに、どうしても前に踏み出せない。もしかしたら...
状態を利用して、柄崎の忠誠心を試しているのかもしれない。...
及ばないのだが、丑嶋はそれぐらいのことを平気でやってのけ...
第一、先ほど言い訳したように、媚薬という卑怯な手がばれ...
丑嶋を抱く理由などなくなってしまったのだから。嘘か誠か分...
言葉に釣られ、丑嶋に「この程度の男か」と低く見られるのは...
いのに、どうしたら良いのかは出口が分からなかった。
柄崎が混乱で顔を真っ赤に紅潮させ、目をキョトキョトとす...
呆れていた。本物か偽物かなんて丑嶋にとっては最早どうでも...
ろうとしたくせに柄崎は手を出してこない。
確かに、正直に言えば、最初は柄崎とセックスしようなんて...
柄崎はあくまで部下だったからだ。かなり以前から柄崎が自分...
のは感じていたが、自分から餌を与えてやる気になんてなれな...
しかし、いざ柄崎が媚薬を使おうとした事を知ってしまった...
は嫌だが、そんなに追い詰められるほど求めていてくれたのか...
なってしまった自分がいた。調子に乗るから、絶対に言ってや...
丑嶋は柄崎の性器が勃起しきっているのを気がついている。...
水を注がれたコップと同じだ。愛情、肉欲などの愛しい気持ち...
表面張力でかろうじて気持ちを溢れさせないように耐え抜いて...
落としてやれば。きっと水は溢れかえる。でも、与える角砂糖...
物でなくてはならない。
可哀想な程追い詰められた柄崎を鼻で笑い、傍らに置いてお...
中身はあと半分。溢さないように蓋を開けると、甘い匂いがし...
丑嶋は蓋の開いた小瓶を親指と人差し指で摘まむと、下を向...
の額を瓶の底で小突いた。
「・・・っ!何ですか?」
柄崎はやっと顔を上げた。混乱のせいで眼には生理的な涙が...
ばかりの肉欲との戦いで眼は霞んでいる。
霞む視界には丑嶋が媚薬の入った小瓶をぶら下げている。何...
と、何と丑嶋は媚薬の入った小瓶に口をつけ、あろうことか中...
ないか。
「えっ?」
柄崎の目の前に空になった小瓶が置かれた。中身は当然なが...
注がれた。飲んだ直前だから、恐らくまだ食道あたりだろうが...
ない。
何て事をするんだ、と柄崎は唖然とするやら、丑嶋の体を心...
忘れて丑嶋を見つめた。
厚い唇に少し付いた媚薬の残滓が数滴光っている。色艶の良...
みると、媚薬は薄こげ茶色だったのに気が付いた。
呆けている柄崎に丑嶋の視線が合わさる。丑嶋は空になって...
胡坐をかいて座っている柄崎の足を跨いできた。
至近距離で丑嶋に触れ、柄崎は逃げようとする。ちょうど股...
に勃起した性器が当たる体制になってしまうのだ。不味い。も...
的すぎる体制にこれだけで射精してしまいそうに興奮してしま...
ところが、丑嶋が上に乗っているので思うように逃げれない...
だが床につけた脚をバタつかせることしか出来ない。
丑嶋は往生際の悪い柄崎の両頬を両手で挟むと、鼻と鼻が触...
近づける。最早、首を曲げて視線を反らすことも敵わない。か...
には勿体無いと感じる程に丑嶋の眼は穏やかだった。
ついに丑嶋に捕らわれてしまった柄崎は何か気の利いた言葉...
音を出す方法を忘れ、代りに湿り気を帯びた吐息が漏れ、すぐ...
丑嶋の唇についていた媚薬の残滓は柄崎の吐息に揺れ、数滴...
落ちようとしている。柄崎は今にも滴り落ちそうな水滴を舌で...
飲みこんだ。
「やっとその気になったか。この小心者」
丑嶋が楽しそうに言う。柄崎は反論せず、言葉を紡ぐ丑嶋の...
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
柄崎、へタレ脱却?まだ終わりませんが、続きはいずれ。お...
をお借りし、ありがとうございました。
- 社長×竹本書いてください。社長×高田でもいいです -- &new...
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作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
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