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#title(創作 赤ずきん×オオカミ) [#cda1f8bc]
創作で、赤ずきん×オオカミです。
微妙に三角関係的な描写あり。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
むかしむかし、あるところに赤ずきんと呼ばれる少年がいまし...
ある日、赤ずきんは森の中に住むおばあさんの家へとお見舞い...
お母さんに渡されたバスケットを携えながら、赤ずきんが花畑...
「赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん」
どこからか声がして、赤ずきんは辺りを見まわしました。する...
オオカミはふさふさの耳と尻尾を揺らし、人なつっこい笑みを...
「これからどこに行くの?」
「おばあちゃんちにお見舞いに行くの」
「そうなんだ。じゃあ、ここにある花をつんでいったら、きっ...
そう言って、オオカミは辺りに広がる花畑を指しました。
オオカミの言うことに頷いた赤ずきんは、さっそく花をつむこ...
ひとつ、またひとつと、赤ずきんの手の中に花が増えていきま...
けれど、赤ずきんはふと思い出しました。
『オオカミは悪知恵が働くから、口車に乗ってはだめよ。自分...
お母さんが以前、森に出る赤ずきんに言っていた言葉です。さ...
もしかしたら、自分が花をつんでいる間に、オオカミはおばあ...
そう考えた赤ずきんは、花をつむ手を止め、はっと顔を上げま...
「ん?どうしたの?」
しかしそこに映ったのは、赤ずきんと同じように花をつんでい...
お母さんに言われたことと、目の前のオオカミの姿がつり合わ...
「…どうして、オオカミさんもお花をつんでるの?」
「んー、ふたりでつんだ方が早いかなって」
迷惑だったかな、と、オオカミが苦笑します。
赤ずきんは少しの間、このオオカミについて考えていましたが...
いっしょに花をつみながら、赤ずきんはちらちらとオオカミを...
―変なオオカミさん。そう思いながら、赤ずきんもまた手を動か...
気付いたころには、ふたりの手の中にはたくさんの花があふれ...
「はい、どうぞ」
「…ありがとう」
オオカミから花を受けとった赤ずきんは、不思議そうな目で彼...
ふと、オオカミの片手に、まだ幾らかの花の束が残っているこ...
「それは、どうするの?」
「これは、俺の分。…渡したい相手がいるんだ」
喜んでくれるかは分かんないけどね、と、オオカミは苦笑しま...
そのどこか照れたような表情と、手の内の花を見比べながら、―...
オオカミと別れた後、赤ずきんはおばあさんの家に辿り着き、...
帰り道、赤ずきんは同じ道を辿って歩きました。あの花畑に行...
―そういえば、花を渡したい相手がいるって言ってたっけ。
赤ずきんはオオカミの言葉と共に、あのときの表情を思い出し...
オオカミは、その相手のところに行ったんだろうか。そう思っ...
だけど、それがどこなのか、またなぜ痛むのかが分からず、首...
それから年月が経ち、赤ずきんと呼ばれていた少年は、顔に幼...
また、青年は猟師の職に就きました。
童顔である彼に銃は似合わない、などという人もいましたが、...
ある日、いつものように青年が森の中を歩いていると、ガサ、...
勘のいい青年は、それが獣の出した物音だと判断し、近くにあ...
ガサ、ガサと、ゆっくりと物音が近くなっていきます。青年は...
そして、向かいの木立の隙間に、獣の耳と尻尾の影が見えたと...
パァン、と、銃弾の音が森に響きました。
続いて、打たれた獣が地に倒れる音。
青年は少し待ち、獣の影が起き上がらないことを確認してから...
足を進め、薄暗い森の中でも獲物が確認出来たとき―。
「…、あ…、」
青年は、思わず声を漏らしました。無意識にこぼれたその声は...
木の幹に背を預け、荒い呼吸を繰り返す獣に、彼は見覚えがあ...
青年が撃った片足からは血が流れ、その赤さが、獣の手からこ...
「…俺を、殺しますか…?」
はあ、と喉を喘がせながら、獣が青年を見上げます。立ちつく...
その瞳が、僅かに震えていることなど気付かずに、獣が言葉を...
「…少し…、待って、いただけませんか…?この、花を…、届けた...
そう言って、きゅ、と花の束を握り、獣は弱々しく笑いました。
その表情が、青年の記憶にある、いつかの照れくさそうな笑み...
―ああ。
青年は、気付いてしまいました。
この獣が―彼が、あの日花を渡そうとしていた相手は、もう、「...
応えを返さず黙りこくる青年を、獣が不思議そうに見つめます。
その、黒い瞳が、まるで空虚な穴のように見え、青年は崩れ落...
獣の、彼の温かな体温。
そして、自分の頬を滑る涙の冷たさ。
その温度に、青年は震える声をこぼしました。
「…オオカミ、さん…」
―やっと、見つけた。
そう呟いた青年は、ぼう然とした目を向けるオオカミの唇に、...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!
元々は自カプのパラレルで考えていたものですが、いっそ創作...
スレ占拠失礼いたしました。
- 続きを期待 -- &new{2010-09-22 (水) 23:00:54};
- 是非、続きを…! -- &new{2010-11-19 (金) 20:13:03};
- モダモダする…!結ばれて欲しい! -- &new{2011-02-12 (土) ...
#comment
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#title(創作 赤ずきん×オオカミ) [#cda1f8bc]
創作で、赤ずきん×オオカミです。
微妙に三角関係的な描写あり。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
むかしむかし、あるところに赤ずきんと呼ばれる少年がいまし...
ある日、赤ずきんは森の中に住むおばあさんの家へとお見舞い...
お母さんに渡されたバスケットを携えながら、赤ずきんが花畑...
「赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん」
どこからか声がして、赤ずきんは辺りを見まわしました。する...
オオカミはふさふさの耳と尻尾を揺らし、人なつっこい笑みを...
「これからどこに行くの?」
「おばあちゃんちにお見舞いに行くの」
「そうなんだ。じゃあ、ここにある花をつんでいったら、きっ...
そう言って、オオカミは辺りに広がる花畑を指しました。
オオカミの言うことに頷いた赤ずきんは、さっそく花をつむこ...
ひとつ、またひとつと、赤ずきんの手の中に花が増えていきま...
けれど、赤ずきんはふと思い出しました。
『オオカミは悪知恵が働くから、口車に乗ってはだめよ。自分...
お母さんが以前、森に出る赤ずきんに言っていた言葉です。さ...
もしかしたら、自分が花をつんでいる間に、オオカミはおばあ...
そう考えた赤ずきんは、花をつむ手を止め、はっと顔を上げま...
「ん?どうしたの?」
しかしそこに映ったのは、赤ずきんと同じように花をつんでい...
お母さんに言われたことと、目の前のオオカミの姿がつり合わ...
「…どうして、オオカミさんもお花をつんでるの?」
「んー、ふたりでつんだ方が早いかなって」
迷惑だったかな、と、オオカミが苦笑します。
赤ずきんは少しの間、このオオカミについて考えていましたが...
いっしょに花をつみながら、赤ずきんはちらちらとオオカミを...
―変なオオカミさん。そう思いながら、赤ずきんもまた手を動か...
気付いたころには、ふたりの手の中にはたくさんの花があふれ...
「はい、どうぞ」
「…ありがとう」
オオカミから花を受けとった赤ずきんは、不思議そうな目で彼...
ふと、オオカミの片手に、まだ幾らかの花の束が残っているこ...
「それは、どうするの?」
「これは、俺の分。…渡したい相手がいるんだ」
喜んでくれるかは分かんないけどね、と、オオカミは苦笑しま...
そのどこか照れたような表情と、手の内の花を見比べながら、―...
オオカミと別れた後、赤ずきんはおばあさんの家に辿り着き、...
帰り道、赤ずきんは同じ道を辿って歩きました。あの花畑に行...
―そういえば、花を渡したい相手がいるって言ってたっけ。
赤ずきんはオオカミの言葉と共に、あのときの表情を思い出し...
オオカミは、その相手のところに行ったんだろうか。そう思っ...
だけど、それがどこなのか、またなぜ痛むのかが分からず、首...
それから年月が経ち、赤ずきんと呼ばれていた少年は、顔に幼...
また、青年は猟師の職に就きました。
童顔である彼に銃は似合わない、などという人もいましたが、...
ある日、いつものように青年が森の中を歩いていると、ガサ、...
勘のいい青年は、それが獣の出した物音だと判断し、近くにあ...
ガサ、ガサと、ゆっくりと物音が近くなっていきます。青年は...
そして、向かいの木立の隙間に、獣の耳と尻尾の影が見えたと...
パァン、と、銃弾の音が森に響きました。
続いて、打たれた獣が地に倒れる音。
青年は少し待ち、獣の影が起き上がらないことを確認してから...
足を進め、薄暗い森の中でも獲物が確認出来たとき―。
「…、あ…、」
青年は、思わず声を漏らしました。無意識にこぼれたその声は...
木の幹に背を預け、荒い呼吸を繰り返す獣に、彼は見覚えがあ...
青年が撃った片足からは血が流れ、その赤さが、獣の手からこ...
「…俺を、殺しますか…?」
はあ、と喉を喘がせながら、獣が青年を見上げます。立ちつく...
その瞳が、僅かに震えていることなど気付かずに、獣が言葉を...
「…少し…、待って、いただけませんか…?この、花を…、届けた...
そう言って、きゅ、と花の束を握り、獣は弱々しく笑いました。
その表情が、青年の記憶にある、いつかの照れくさそうな笑み...
―ああ。
青年は、気付いてしまいました。
この獣が―彼が、あの日花を渡そうとしていた相手は、もう、「...
応えを返さず黙りこくる青年を、獣が不思議そうに見つめます。
その、黒い瞳が、まるで空虚な穴のように見え、青年は崩れ落...
獣の、彼の温かな体温。
そして、自分の頬を滑る涙の冷たさ。
その温度に、青年は震える声をこぼしました。
「…オオカミ、さん…」
―やっと、見つけた。
そう呟いた青年は、ぼう然とした目を向けるオオカミの唇に、...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!
元々は自カプのパラレルで考えていたものですが、いっそ創作...
スレ占拠失礼いたしました。
- 続きを期待 -- &new{2010-09-22 (水) 23:00:54};
- 是非、続きを…! -- &new{2010-11-19 (金) 20:13:03};
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