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#title(シュバルツバースでマターリ) [#e33f08f4]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| 真・女神転生S...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| バガブ...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
艦の中では、仲魔の召喚は、基本、禁じられている。
しかしヒメネスにはその「基本」に従う意思がまったくない...
シュバルツバースで出会った奴らは、悪魔といっても見た目...
話せば解る奴もいるし、話しても解らない奴もいれば、そも...
つまり、悪魔は人間と、何一つとして変わらないのだ。そう...
悪魔と人間、両者の間に、線を引く理由は一切ない。互いに...
だから!……と真剣に演説をぶつのも面倒臭いので、ヒメネス...
くだんの「うるさいの」も最近は遠巻きに愚痴るだけになっ...
そういう訳で、今日もヒメネスは、バガブーを連れて艦内を...
よう、バガブー、などと声をかけ、頭を撫でたりもしてくれ...
そんな「社会見学」という肩書きを付けた艦内散歩も、そろ...
恐らくミッションログでも確認しながら歩いているのだろう...
「よ」
気付いた男は、ヒトナリだった。持ち上げられた視線がまず...
「お前、また」
曇ったところで、能面は、やはり能面だ。
「ゼレーニンに見られたらどうする」
「ごめんなさいとでも言っとくさ」
「何かあったら責任を問われるのはお前だぞ」
「二度としませんも付けておくかな」
「まったく……」
眉を寄せ、嘆息するが、それ以上は口にしない。だからヒト...
「バッガ?」
自分が話題に上っていることを何となく覚ったのか、バガブ...
「ヒトナリ!」
いつも変わらない能面を、一瞬、驚きの色が過った。珍しい...
「ブー? ヒト、ナリ?」
「ヒメネス、お前、俺の名前まで教えたのか」
「お前だけが一方的に知ってるってのも不公平だろ。それより...
「ああ、悪かったな。そうだ、バガブー」
「ヒトナリ?」
「そう、ヒトナリだ」
「ブー!」
間違っていないと解ったらしいバガブーが、尻尾を左右に振...
「バッガ?」
「ドロップだ」
「ドロッ……ブー?」
「一気に不味そうなものになったな……ドロップだ。ドロップ。...
「バー」
かぱんと開いた口の中に、ヒトナリがドロップを放り込む。...
「バッガ!」
「美味いか」
「バガッ! ブー! ヒトナリ!」
「甘い、と言う」
「スィ?」
「スイートだ」
「スイッ!」
どうやら味も言葉の響きも相当気に入ったらしい。あまり品...
「理解が速いな」
「マスターがいいのさ」
「コミュニケーション能力はマスターより高そうだ」
「言いやがったな、この野郎……」
「あまり汚い言葉を遣わない方がいいんじゃないのか、マスタ...
「ファッ? ジャッ?」
「どちらも覚えなくていい」
「スイッ!」
「そうだな、それにしておけ」
まったく、こいつの悪魔扱いの巧妙さには、頭が下がる。
「スイッ」に飽きたバガブーは、ドロップに集中したようだ...
「で?」
「ん?」
「俺にはないのかよ」
「何が悲しくて貴重なチャクラドロップをお前にやらなきゃな...
「ケチくさいことを言うなよ、ヒトナリ。こちとらフォルマが...
「そうか」
くるりと踵を返したヒトナリを再び反転させる。
「何をする」
「いいだろうが、十個くらい!」
「十個単位で要求するつもりの時点でやる気が失せる」
「心の狭い男だな!」
「広いと言った覚えはない」
「悪魔の依頼は片っ端から請けてるだろうが!」
「報酬あっての話だ」
「お前は仲間に金品を要求する気か!?」
「ヒメネス、いいから落ち着いて自分の胸に手を当てろ」
「フレン!」
言い争いは蚊帳の外から入った声で中断した。
視線を下げれば、ドロップを食べ終えたらしいバガブーが、...
「フレン! ヒメネス! ヒトナリ!」
「ばッ、おま……!」
思わず緩んだ手から脱けると、ヒトナリが床に膝を突いた。...
「フレン……フレンドか?」
「バッガ! フレン!」
「ヒメネスはお前に俺をフレンドだと教えてるのか」
「ヒトナリ!」
「そうか」
立ち上がりながら、にやりと、……多分、この艦にいる誰に言...
「気が変わった。手を出せ、ヒメネス」
言うが早いか手を引き出され、ドロップを山盛り載せられる。
「フレンドの頼みなら聞き入れるのに吝かじゃない」
「バッガ! ブー!」
「無駄遣いするなよ、フレンド」
「フレン!」
「じゃ、またあとでな、フレンド」
「フレンッ!」
「ところで、フレンド」
「フレ」
「ぃやかましいわあああッ!」
やはりと言うか、怒号にびくりとしたのは、バガブーだけだ...
こちらの紅潮した顔をたっぷりと観察した上で、ふっ、と思...
治まらないのはヒメネスの羞恥から来る焦りである。確かに...
まずい。非常にまずい事態だ。あの隠れサディスト、もとい...
「あ……ッの、クソ野郎!」
「ヒメネス! ファッ、ノー! ジャッ、ノー! スイッ!」
「誰がスイートかッ! いいか、バガブー! 今後は人前でフ...
「ヒトナリ?」
「そうだ、ヒトナリだッ!」
ヒトナリの名は「仁成」と書き、慈愛の心を持つ者にという...
残念ながら両親の願いは叶わなかったようだ。あの男は鬼畜...
まだ熱い頬を押さえながら、首を傾げているバガブーを、強...
うっかり艦の最後尾までそぞろ歩いて来てしまったため、こ...
そこまで辿り着くのが早いか、顔に上った血が下りるのが早...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
追記:
・レスくれた姐さんたちありがとう
・板の中の人たち超乙
・鯖落ち中は異様に筆が進みました
#comment
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| バガブ...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
艦の中では、仲魔の召喚は、基本、禁じられている。
しかしヒメネスにはその「基本」に従う意思がまったくない...
シュバルツバースで出会った奴らは、悪魔といっても見た目...
話せば解る奴もいるし、話しても解らない奴もいれば、そも...
つまり、悪魔は人間と、何一つとして変わらないのだ。そう...
悪魔と人間、両者の間に、線を引く理由は一切ない。互いに...
だから!……と真剣に演説をぶつのも面倒臭いので、ヒメネス...
くだんの「うるさいの」も最近は遠巻きに愚痴るだけになっ...
そういう訳で、今日もヒメネスは、バガブーを連れて艦内を...
よう、バガブー、などと声をかけ、頭を撫でたりもしてくれ...
そんな「社会見学」という肩書きを付けた艦内散歩も、そろ...
恐らくミッションログでも確認しながら歩いているのだろう...
「よ」
気付いた男は、ヒトナリだった。持ち上げられた視線がまず...
「お前、また」
曇ったところで、能面は、やはり能面だ。
「ゼレーニンに見られたらどうする」
「ごめんなさいとでも言っとくさ」
「何かあったら責任を問われるのはお前だぞ」
「二度としませんも付けておくかな」
「まったく……」
眉を寄せ、嘆息するが、それ以上は口にしない。だからヒト...
「バッガ?」
自分が話題に上っていることを何となく覚ったのか、バガブ...
「ヒトナリ!」
いつも変わらない能面を、一瞬、驚きの色が過った。珍しい...
「ブー? ヒト、ナリ?」
「ヒメネス、お前、俺の名前まで教えたのか」
「お前だけが一方的に知ってるってのも不公平だろ。それより...
「ああ、悪かったな。そうだ、バガブー」
「ヒトナリ?」
「そう、ヒトナリだ」
「ブー!」
間違っていないと解ったらしいバガブーが、尻尾を左右に振...
「バッガ?」
「ドロップだ」
「ドロッ……ブー?」
「一気に不味そうなものになったな……ドロップだ。ドロップ。...
「バー」
かぱんと開いた口の中に、ヒトナリがドロップを放り込む。...
「バッガ!」
「美味いか」
「バガッ! ブー! ヒトナリ!」
「甘い、と言う」
「スィ?」
「スイートだ」
「スイッ!」
どうやら味も言葉の響きも相当気に入ったらしい。あまり品...
「理解が速いな」
「マスターがいいのさ」
「コミュニケーション能力はマスターより高そうだ」
「言いやがったな、この野郎……」
「あまり汚い言葉を遣わない方がいいんじゃないのか、マスタ...
「ファッ? ジャッ?」
「どちらも覚えなくていい」
「スイッ!」
「そうだな、それにしておけ」
まったく、こいつの悪魔扱いの巧妙さには、頭が下がる。
「スイッ」に飽きたバガブーは、ドロップに集中したようだ...
「で?」
「ん?」
「俺にはないのかよ」
「何が悲しくて貴重なチャクラドロップをお前にやらなきゃな...
「ケチくさいことを言うなよ、ヒトナリ。こちとらフォルマが...
「そうか」
くるりと踵を返したヒトナリを再び反転させる。
「何をする」
「いいだろうが、十個くらい!」
「十個単位で要求するつもりの時点でやる気が失せる」
「心の狭い男だな!」
「広いと言った覚えはない」
「悪魔の依頼は片っ端から請けてるだろうが!」
「報酬あっての話だ」
「お前は仲間に金品を要求する気か!?」
「ヒメネス、いいから落ち着いて自分の胸に手を当てろ」
「フレン!」
言い争いは蚊帳の外から入った声で中断した。
視線を下げれば、ドロップを食べ終えたらしいバガブーが、...
「フレン! ヒメネス! ヒトナリ!」
「ばッ、おま……!」
思わず緩んだ手から脱けると、ヒトナリが床に膝を突いた。...
「フレン……フレンドか?」
「バッガ! フレン!」
「ヒメネスはお前に俺をフレンドだと教えてるのか」
「ヒトナリ!」
「そうか」
立ち上がりながら、にやりと、……多分、この艦にいる誰に言...
「気が変わった。手を出せ、ヒメネス」
言うが早いか手を引き出され、ドロップを山盛り載せられる。
「フレンドの頼みなら聞き入れるのに吝かじゃない」
「バッガ! ブー!」
「無駄遣いするなよ、フレンド」
「フレン!」
「じゃ、またあとでな、フレンド」
「フレンッ!」
「ところで、フレンド」
「フレ」
「ぃやかましいわあああッ!」
やはりと言うか、怒号にびくりとしたのは、バガブーだけだ...
こちらの紅潮した顔をたっぷりと観察した上で、ふっ、と思...
治まらないのはヒメネスの羞恥から来る焦りである。確かに...
まずい。非常にまずい事態だ。あの隠れサディスト、もとい...
「あ……ッの、クソ野郎!」
「ヒメネス! ファッ、ノー! ジャッ、ノー! スイッ!」
「誰がスイートかッ! いいか、バガブー! 今後は人前でフ...
「ヒトナリ?」
「そうだ、ヒトナリだッ!」
ヒトナリの名は「仁成」と書き、慈愛の心を持つ者にという...
残念ながら両親の願いは叶わなかったようだ。あの男は鬼畜...
まだ熱い頬を押さえながら、首を傾げているバガブーを、強...
うっかり艦の最後尾までそぞろ歩いて来てしまったため、こ...
そこまで辿り着くのが早いか、顔に上った血が下りるのが早...
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