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#title(オリジナル 「チーム・オナホ」)
オリジナル。現代もの。オナニー男のその後。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
志井の父はコンドーム世界売り上げ第1位の(株)志井商事代...
親のコネで入社した会社で、志井は常務としてオナホール部門...
だが莫大な開発費を投じた1デイズの使い捨てオナホの売り上...
志井商事は不採算事業であるオナホ部門をオナホール世界シェ...
コール社(本社:ドイツ/インゲルハイム)に売却した。
現在、志井の下で働いていた5人の優秀なオナホ職人たちは、...
コール社が志井商事のオナホ部門を買い取る条件の1つが、彼...
5人がそろって移籍を決意したのは5人で研究を続けたかった...
決してコール社が彼らに提示した金額の高さだけではない。
志井は部下たちを見送り、売買契約の書面作成や押印までの最...
合意後の速やかな事業継承に向けたスケジュール作成などを終...
一連の責任をとり常務を辞した。一時は志井商事を去ることも...
社長である父にオナニー専用コンドームの開発準備室を任され...
いま志井は、オナホールに挿入する際に着用する専用のコンド...
志井の恋人だった「中出し推奨派」の三鷹という男は、
コンドームをつけてオナホに突っ込むのは無粋だと主張した。
けれどオナホとコンドームを併用し、ご自愛をするといい事が...
オナホを汚さないから衛生的だし後片付けもらくちんだ。
オナニー後、甘美なけだるさに浸っていたい気持ちに折り合い...
死んだ精子が付着したオナホを洗っているときのむなしさを志...
それだけじゃない。洗った後は乾かさなければいけない。干さ...
出すまでは悪くない。なのに出した後がわびしい。こんなのは...
毎日もっと颯爽とオナニーをしたい。だから志井は1デイズの...
オナニーは後ろめたいものでも薄暗いものでもない。
いたって健全な男の楽しみだ。ごく当たり前な行為だ。そのは...
1デイズの使い捨てに勝る衛生的かつ颯爽と使えるオナホはな...
しかしながら時代がエコモードの昨今、オナホを毎日使い捨て...
志井らが開発したオナホは志井商事の主力商品にはなりえなか...
コール社の数ある商品のうちのひとつとして、
「1デイズ使い捨てオナホ」の製造レーンは残っているが
世界的に需要があるかと言えば爆発的には無い。
コスト的にもオナホを使い捨てるのは正直厳しい。ならば薄皮...
捨てるのはオナホではなくコンドームだ。オナホとコンドーム...
そうすれば射精後、先っぽに白濁の溜まったコンドームを捨て...
オナホの洗浄というむなしい後始末をせずにすむうえ、
より衛生的にオナニーにふけることが可能になる!
何よりコンドームのもたらす着圧とオナホの内壁の形状が、
素手で剥き身のペニスをしごくだけでは得られない快感をもた...
射精という大ヤマに向かってカタルシスが邁進していくのだ。
そういうわけで志井商事はコール社と共同で新型オナホとオナ...
志井は研究と実験をかねてオナニーに励んでいる。
どんな形状のオナホにどんな素材のコンドームをあわせれば、...
永遠の命題の解を求めて、日々くりかえす自慰はセックスより...
探りたいのはオナニーの深遠。夢は着けた方が気持ちいいオナ...
志井の下半身はハードボイルドでノワール的だ。
オナニーをこよなく愛している志井は、日々夜々アスリートの...
その姿勢はやや病的だ。恋人だった三鷹という男に去られてか...
志井は以前にもましてオナニーに打ち込むようになった。
三鷹は化繊と植毛のスペシャリストだ。
志井が開発に携わっていた1デイズの使い捨てオナホの内部に、
ペニスをまんべんなく刺激する「長さと硬さが異なる極細繊維...
もともと二人は単なるセフレだったが、
志井ともっと深まりあいたいと思った三鷹が志井を口説き落と...
三鷹の目に映る志井は拒絶のオーラと魅惑の光を同時に発して...
ベッドや布団に「身体を受け止められる感じ」が嫌いなのだと...
80㎡の2LDKには、オナニー専用のリクライニングチェア以...
ダイニングテーブルと付属の椅子しか置かないなど奇異な面も...
無口で無愛想なくせに、セフレが必需品な程度に遊びなれてい...
下戸そうに見えて、自分の好みを知っているくらいには酒もた...
根が遊び人の三鷹的に好ましかった。何より、志井の少女マン...
最初から、ちょっとした好意以上の気持ちを抱いていた。
とはいえ、携帯している黒革の手帳には、世界各国の主要メー...
買い忘れることなく購入してはオナニーにふけるほど、セック...
志井のファニーな個性は、「顔のアップがもう滅茶苦茶キレイ...
ごまかしきれない程に痛く滑稽だった。
理解することは容易ではない。三鷹は志井を知ってそう思った。
そう思ったら、理解したくなった。もっと志井を知りたくなっ...
絡みにくい男だが、たまらなくかまいたくなった。だから口説...
そうして志井は口説き落とされ、三鷹と三鷹の巧みなセックス...
三鷹が運命のひとに巡り合ったのは、志井が三鷹との仲に永遠...
まことの深みとか誠実さだとかそういうものが自分に欠けてい...
百も承知で三鷹は志井にバイバイを言った。
二人の仲に終わりが生じたのは、ひとつの恋愛としてちゃんと...
適当につきあっていたら、きっとしまりのない別れ方をしてい...
互いに相手をめいらせるような倦怠期が訪れるよりはやく、三...
志井にとっては不運だったけれど、運命の相手だと確信できる...
その男と目があった瞬間、その一瞬が志井と過ごした数ヵ月を...
三鷹は子供の頃、縁日でキラキラのザラメがふわふわの綿あめ...
目を奪われた事がある。三鷹が繊維の世界に身を投じたきっか...
男との出会いは、その時とまったく同じで、前のめりな興奮を...
だから直感でわかったのだ。運命の男だと。
三鷹はいま地元金沢で蒔絵筆を作っている。
本来、蒔絵に使われる専用の筆にはネズミの背中の冬毛が使わ...
鼠猟をする猟師の減少等で、蒔絵筆をつくるのに必要なネズミ...
筆の作り手の高齢化も進んでおり伝統的な筆は製作が困難にな...
その為立ち上がったのが、コシが強く漆の含みのよい筆を化繊...
道具が消えれば職人も消える。地元の伝統工芸存続のために三...
取材で輪島の若い蒔絵職人の仕事場に行った日、三鷹は志井を...
彼の描く竹に装飾性と遊び心とアニミズムを感じた。彼の手と...
アディダスのタオルを頭に巻き蒔絵を施している彼の横顔に、
10代の頃夢中だったバスケット漫画で精彩を放っていた、
主人公チームのシューティングガードがダブった。
はやい話、彼の外見も彼の作品も超好みど真ん中!どストライ...
真摯な瞳で漆器の表面に漆で竹を描いている若い男の横顔から...
片恋上等!たとえこの男と性器の結合によって歓びを共にする...
ただ彼だけに心を寄せ続けていたいと強く思った。
この男が描きたいものを描き続けていけるよう、繊維のプロと...
何としても筆を作り上げるんだと心に決めた三鷹は志井との別...
もう、どうしようもなかった。志井に抱いていた愛情や二人の...
ペガサスみたく軽やかに飛び越え、三鷹は若い蒔絵職人へと走...
そういうわけで、志井はいま独り身だ。
ときどき志井は、三鷹との出会いは本当に素敵だったなと反芻...
金色の夢をハイスペックな画素数で見ていたような数ヵ月だっ...
三鷹は自分なんぞにはもったいない男だったのだと思う。
付き合っていた間、いつだって三鷹は志井を無理なく素直な気...
もうずっと前からあきらめていた自分の内面をまるごと受け入...
別れたくはなかったけれど、自分と付き合い続けることが
三鷹の幸せに繋がらないなら、別れるべきだとハートでわかっ...
だから志井は三鷹を見送った。後悔はしていない。
志井には心から打ち込める仕事がある。かけがえのない仕事が...
かけがえのない伴侶がいるのと同じくらい贅沢な事だ。だから...
それにオナニーという典雅な趣味だってある。
以前はペニスでの刺激でしかいけなかった志井だが、
交際中、三鷹がアナルを開発してくれたおかげで、いまは後の...
真夜中の2時につくばの研究所から帰宅し、志井は愛用のバイ...
もっか志井は母校の名誉教授と伸縮自在の特殊フィルムの開発...
オナニーのためのコンドームを追及するのは楽しい。だが仕事...
志井が手にしているのは太さと長さが三鷹とよく似た防水機能...
単4電池2個で得られるパワフルさと、フォルムが気に入って...
志井の後孔によく馴染むバイブだ。
志井はバイブとローションのボトル3本を手にバスルームへ向...
志井が抱えているローションは志井の元部下で、ローション開...
志井の嗜好をよく知る仁科が先週、志井に1ダース送ってきた...
ドイツのバート・ヴィルトバート温泉の源泉をベースに、何種...
乾いた男のアナルに最適な成分エクトインを高配合している。...
エクトインは水分を捕らえて逃がさない。
このローションを使えば濡れないアナルに、気持ちよくバイブ...
志井は近頃とろっとろのローション風呂につかりながらする、...
バスタブにボトル3本分のローションを贅沢に投入し軽くかき...
まったりとしたお湯が志井を誘っている。だが、まだ入っては...
浸かるのは身体を清めたその後だ。
バスチェアに座って身体を洗い、ついでにシャワーで前を刺激...
両脚を大きく開き右手で亀頭にシャワーをザーザーあて、
左手でそこを弄っていると身体が火照ってきた。
志井の頭は一旦シャワーを弱くしろと命じたが、体がシャワー...
足の裏が熱い。頬が紅潮する。気持ちよくてたまらない。あっ...
ヘッドからお湯が束になって迸る。それが満遍なく志井の股間...
シャワーヘッドを鈴口に近づけては喘ぎ、遠ざけては悶えをひ...
志井はシャワーを壁に固定し、開いた股間に心地よい水圧によ...
両手で思いっきりご自愛をした。オナニーの背徳性なんて知ら...
変態でいい。三鷹がしてくれたみたいに志井は夢中で手を動か...
悔しいけどペニスはまだ三鷹の大きな手を覚えている。これは...
志井の手じゃ神の指を持つ三鷹の手には及ばない。
それでも己の気持ちよいところを知り尽くした両手に力を込め...
三鷹が教えてくれたリズムで上下させていると直ぐに絶頂がや...
股間から命が湧き出してくる。
おさえきれなかった声を風呂場中に響かせて志井は達した。息...
呼吸を落ち着かせた後、志井は死んだ精子で汚れた股間を洗い...
気だるい身体をローション風呂に沈めた。
ハーブの新鮮な芳香に包まれながら、とろみのあるお湯に手足...
あっという間に志井の体は股も胴も四肢もぬるぬるになった。
志井は今しがた全力で駆け抜けるような射精をしたペニスを、
ローションをまとった左手でごく軽く3回半扱き、
「お疲れさん」と、とびきり優しくひと撫でした後、
会陰にもローションを伸ばし、会陰から後孔へと指をすべらせ...
指の腹を使い開口部にローションをなじませ行き渡らせる。
深く浅く、ローションまみれの指を出し入れしている最中唐突...
三鷹が脚を持ち上げて深くペニスを挿れてくれたのを思い出し...
いった直後にお掃除フェラと称して射精後の敏感なペニスを何...
ペニスをくわえてくれた三鷹の口や、先っぽを舐めてくれた舌...
三鷹とのセックスは忘れない。忘れられない。
タマを揉まれた。お尻のほっぺたを揉まれた。右の乳首を舐め...
お臍を舌先でくすぐられて勃起した。抱かれて揺さぶられると...
鼻先にキスを受けた。唇を吸われた。大好きだった。
志井は股を大きく開き、ローション濡れのバイブを後孔に近づ...
三鷹はもういない。でも思い出とバイブがある。だから独りの...
バイブを両手で静かに沈め、三倍速で引き抜く。
それからまたゆっくりと、バイブを根元まで挿入した。
ああ、とってもいいな。満たされる。
バイブをうごめかす度ローションにまみれた後孔が卑猥な音を...
ひとしきり手動で楽しんでから、志井はバイブレーション機能...
リズムよく押し寄せる強弱のある振動と、焦らすような優しい...
かわるがわるやってくるランダムモードを選び、後孔の事はバ...
フリーになった両手を前にもっていき、右手でペニスを持ち左...
志井はソファの背に寄りかかるように浴槽にもたれた。
ローション風呂に抱かれていると心がやすらぐ。気分は羊水の...
バイブがちょうど、まったりモードなのも気持ちに影響してい...
ゆるやかな波のようにやってくる優しい揺らぎが心地よかった。
「ちょっとだけ、寝ようかなぁ……」
独り言をいい目を閉じる。まどろんでいたら突然バイブの動き...
メリハリのある刺激がフォルテッシモでズドーンッとでやって...
「アンッー!」
思わず喘がされ自嘲する。だがこれがいい。ペニスも悦んでい...
志井は深い笑みをうかべ、内壁に染み入るようなバイブの振動...
自作自演でも快楽は得られる。汗ばんだ体を震わせながら、
志井は惚けた顔でマントヒヒのようにオナった。
しょせん恋愛より自愛派だ。もしもまた誰かといつか付き合え...
セックスが三鷹と似てる男がいい。
ドイツと日本の時差は8時間ある。志井がオナニーにふけって...
六六六は仕事をしていた。
六六六と綴ってミロク。珍しい苗字を持つ32歳のデザイナー...
志井の元部下で、共に1デイズの使い捨てオナホを開発した仲...
ドイツに引っ越す際、六六六は一日引きこもってオナニーをす...
オナニー至上主義者で就寝には寝袋を愛用している4つ下の、
ファニーで不健康な元上司を日本に残していくことが気がかり...
六六六の目に映る志井は保護してあげないといけない子だ。
生活習慣の改善に向けて自分に出来ることがあれば何だってし...
ベッドで体を休めて欲しいと願い、ポケットコイル・マットレ...
殺風景で寒々しい部屋に憩いをと、オーガスタの鉢を贈ったり...
六六六の心配の種だった志井が、六六六も良く知る三鷹という...
交際をはじめたことを知った際、異性愛者の六六六は男同士の...
驚きを隠せなかったが、三鷹になら志井をたくせる気がした。
三鷹と一緒になる事が志井のライフスタイをきっと豊かにして...
だからこそ、別れたことを三鷹から聞かされたとき、志井は三...
仕事中、ときどき元上司のことを思い出す。三鷹に放られ、心...
ニュータイプのオナホのデザイン画を前に溜息をついた六六六...
同僚の五代が「まだ悩んでんの?」と覗き込んだ。
六六六の前に広がっているデザイン画は先日のミーティングで、
ボスから「大量生産できない。形状を考慮しろ」といわれたも...
「あんたのデザインは俺が具現化してやる。だから、あんたは...
五代はそう言い切り、六六六の肩を叩いて去っていった。
五代の言葉は嬉しかったが、先ほどの溜息はオナホとは何の関...
デザイン画はたまたま広げていただけだ。
心の奥で五代にわび、六六六は気持ちをお仕事モードに切り替...
金型をつくり工場を動かす。五代はそのプロだ。
外見はいかにも仕事の出来なさそうなチャラい男だが、精密な...
巨大な工場の設計も、工場を実際に動かすオペレーターのため...
天才五代はさらっとこなす。頼りになる男だ。
ちょっと形成できなさそうなデザインでも、機能的にその形が...
五代は必ず具現化してくれる。だからと言って五代に甘えてい...
より無駄の無いデザインへとブラッシュアップさせなければ。
六六六はデザイン画に熱視線を落とした。
そうだ、このオナホの試作品ができたら、それを手土産に元上...
ふと思いつき六六六はそう決めた。
いつも横顔を凛と引き締めている、なかなか笑わない薄い唇が、
オナホを見てにこりとしてくれたらとても嬉しい。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
完。 投下中、連投規制にひっかかりました。
ご迷惑をおかけしてすみません。支援ありがとうございます。
#comment
終了行:
#title(オリジナル 「チーム・オナホ」)
オリジナル。現代もの。オナニー男のその後。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
志井の父はコンドーム世界売り上げ第1位の(株)志井商事代...
親のコネで入社した会社で、志井は常務としてオナホール部門...
だが莫大な開発費を投じた1デイズの使い捨てオナホの売り上...
志井商事は不採算事業であるオナホ部門をオナホール世界シェ...
コール社(本社:ドイツ/インゲルハイム)に売却した。
現在、志井の下で働いていた5人の優秀なオナホ職人たちは、...
コール社が志井商事のオナホ部門を買い取る条件の1つが、彼...
5人がそろって移籍を決意したのは5人で研究を続けたかった...
決してコール社が彼らに提示した金額の高さだけではない。
志井は部下たちを見送り、売買契約の書面作成や押印までの最...
合意後の速やかな事業継承に向けたスケジュール作成などを終...
一連の責任をとり常務を辞した。一時は志井商事を去ることも...
社長である父にオナニー専用コンドームの開発準備室を任され...
いま志井は、オナホールに挿入する際に着用する専用のコンド...
志井の恋人だった「中出し推奨派」の三鷹という男は、
コンドームをつけてオナホに突っ込むのは無粋だと主張した。
けれどオナホとコンドームを併用し、ご自愛をするといい事が...
オナホを汚さないから衛生的だし後片付けもらくちんだ。
オナニー後、甘美なけだるさに浸っていたい気持ちに折り合い...
死んだ精子が付着したオナホを洗っているときのむなしさを志...
それだけじゃない。洗った後は乾かさなければいけない。干さ...
出すまでは悪くない。なのに出した後がわびしい。こんなのは...
毎日もっと颯爽とオナニーをしたい。だから志井は1デイズの...
オナニーは後ろめたいものでも薄暗いものでもない。
いたって健全な男の楽しみだ。ごく当たり前な行為だ。そのは...
1デイズの使い捨てに勝る衛生的かつ颯爽と使えるオナホはな...
しかしながら時代がエコモードの昨今、オナホを毎日使い捨て...
志井らが開発したオナホは志井商事の主力商品にはなりえなか...
コール社の数ある商品のうちのひとつとして、
「1デイズ使い捨てオナホ」の製造レーンは残っているが
世界的に需要があるかと言えば爆発的には無い。
コスト的にもオナホを使い捨てるのは正直厳しい。ならば薄皮...
捨てるのはオナホではなくコンドームだ。オナホとコンドーム...
そうすれば射精後、先っぽに白濁の溜まったコンドームを捨て...
オナホの洗浄というむなしい後始末をせずにすむうえ、
より衛生的にオナニーにふけることが可能になる!
何よりコンドームのもたらす着圧とオナホの内壁の形状が、
素手で剥き身のペニスをしごくだけでは得られない快感をもた...
射精という大ヤマに向かってカタルシスが邁進していくのだ。
そういうわけで志井商事はコール社と共同で新型オナホとオナ...
志井は研究と実験をかねてオナニーに励んでいる。
どんな形状のオナホにどんな素材のコンドームをあわせれば、...
永遠の命題の解を求めて、日々くりかえす自慰はセックスより...
探りたいのはオナニーの深遠。夢は着けた方が気持ちいいオナ...
志井の下半身はハードボイルドでノワール的だ。
オナニーをこよなく愛している志井は、日々夜々アスリートの...
その姿勢はやや病的だ。恋人だった三鷹という男に去られてか...
志井は以前にもましてオナニーに打ち込むようになった。
三鷹は化繊と植毛のスペシャリストだ。
志井が開発に携わっていた1デイズの使い捨てオナホの内部に、
ペニスをまんべんなく刺激する「長さと硬さが異なる極細繊維...
もともと二人は単なるセフレだったが、
志井ともっと深まりあいたいと思った三鷹が志井を口説き落と...
三鷹の目に映る志井は拒絶のオーラと魅惑の光を同時に発して...
ベッドや布団に「身体を受け止められる感じ」が嫌いなのだと...
80㎡の2LDKには、オナニー専用のリクライニングチェア以...
ダイニングテーブルと付属の椅子しか置かないなど奇異な面も...
無口で無愛想なくせに、セフレが必需品な程度に遊びなれてい...
下戸そうに見えて、自分の好みを知っているくらいには酒もた...
根が遊び人の三鷹的に好ましかった。何より、志井の少女マン...
最初から、ちょっとした好意以上の気持ちを抱いていた。
とはいえ、携帯している黒革の手帳には、世界各国の主要メー...
買い忘れることなく購入してはオナニーにふけるほど、セック...
志井のファニーな個性は、「顔のアップがもう滅茶苦茶キレイ...
ごまかしきれない程に痛く滑稽だった。
理解することは容易ではない。三鷹は志井を知ってそう思った。
そう思ったら、理解したくなった。もっと志井を知りたくなっ...
絡みにくい男だが、たまらなくかまいたくなった。だから口説...
そうして志井は口説き落とされ、三鷹と三鷹の巧みなセックス...
三鷹が運命のひとに巡り合ったのは、志井が三鷹との仲に永遠...
まことの深みとか誠実さだとかそういうものが自分に欠けてい...
百も承知で三鷹は志井にバイバイを言った。
二人の仲に終わりが生じたのは、ひとつの恋愛としてちゃんと...
適当につきあっていたら、きっとしまりのない別れ方をしてい...
互いに相手をめいらせるような倦怠期が訪れるよりはやく、三...
志井にとっては不運だったけれど、運命の相手だと確信できる...
その男と目があった瞬間、その一瞬が志井と過ごした数ヵ月を...
三鷹は子供の頃、縁日でキラキラのザラメがふわふわの綿あめ...
目を奪われた事がある。三鷹が繊維の世界に身を投じたきっか...
男との出会いは、その時とまったく同じで、前のめりな興奮を...
だから直感でわかったのだ。運命の男だと。
三鷹はいま地元金沢で蒔絵筆を作っている。
本来、蒔絵に使われる専用の筆にはネズミの背中の冬毛が使わ...
鼠猟をする猟師の減少等で、蒔絵筆をつくるのに必要なネズミ...
筆の作り手の高齢化も進んでおり伝統的な筆は製作が困難にな...
その為立ち上がったのが、コシが強く漆の含みのよい筆を化繊...
道具が消えれば職人も消える。地元の伝統工芸存続のために三...
取材で輪島の若い蒔絵職人の仕事場に行った日、三鷹は志井を...
彼の描く竹に装飾性と遊び心とアニミズムを感じた。彼の手と...
アディダスのタオルを頭に巻き蒔絵を施している彼の横顔に、
10代の頃夢中だったバスケット漫画で精彩を放っていた、
主人公チームのシューティングガードがダブった。
はやい話、彼の外見も彼の作品も超好みど真ん中!どストライ...
真摯な瞳で漆器の表面に漆で竹を描いている若い男の横顔から...
片恋上等!たとえこの男と性器の結合によって歓びを共にする...
ただ彼だけに心を寄せ続けていたいと強く思った。
この男が描きたいものを描き続けていけるよう、繊維のプロと...
何としても筆を作り上げるんだと心に決めた三鷹は志井との別...
もう、どうしようもなかった。志井に抱いていた愛情や二人の...
ペガサスみたく軽やかに飛び越え、三鷹は若い蒔絵職人へと走...
そういうわけで、志井はいま独り身だ。
ときどき志井は、三鷹との出会いは本当に素敵だったなと反芻...
金色の夢をハイスペックな画素数で見ていたような数ヵ月だっ...
三鷹は自分なんぞにはもったいない男だったのだと思う。
付き合っていた間、いつだって三鷹は志井を無理なく素直な気...
もうずっと前からあきらめていた自分の内面をまるごと受け入...
別れたくはなかったけれど、自分と付き合い続けることが
三鷹の幸せに繋がらないなら、別れるべきだとハートでわかっ...
だから志井は三鷹を見送った。後悔はしていない。
志井には心から打ち込める仕事がある。かけがえのない仕事が...
かけがえのない伴侶がいるのと同じくらい贅沢な事だ。だから...
それにオナニーという典雅な趣味だってある。
以前はペニスでの刺激でしかいけなかった志井だが、
交際中、三鷹がアナルを開発してくれたおかげで、いまは後の...
真夜中の2時につくばの研究所から帰宅し、志井は愛用のバイ...
もっか志井は母校の名誉教授と伸縮自在の特殊フィルムの開発...
オナニーのためのコンドームを追及するのは楽しい。だが仕事...
志井が手にしているのは太さと長さが三鷹とよく似た防水機能...
単4電池2個で得られるパワフルさと、フォルムが気に入って...
志井の後孔によく馴染むバイブだ。
志井はバイブとローションのボトル3本を手にバスルームへ向...
志井が抱えているローションは志井の元部下で、ローション開...
志井の嗜好をよく知る仁科が先週、志井に1ダース送ってきた...
ドイツのバート・ヴィルトバート温泉の源泉をベースに、何種...
乾いた男のアナルに最適な成分エクトインを高配合している。...
エクトインは水分を捕らえて逃がさない。
このローションを使えば濡れないアナルに、気持ちよくバイブ...
志井は近頃とろっとろのローション風呂につかりながらする、...
バスタブにボトル3本分のローションを贅沢に投入し軽くかき...
まったりとしたお湯が志井を誘っている。だが、まだ入っては...
浸かるのは身体を清めたその後だ。
バスチェアに座って身体を洗い、ついでにシャワーで前を刺激...
両脚を大きく開き右手で亀頭にシャワーをザーザーあて、
左手でそこを弄っていると身体が火照ってきた。
志井の頭は一旦シャワーを弱くしろと命じたが、体がシャワー...
足の裏が熱い。頬が紅潮する。気持ちよくてたまらない。あっ...
ヘッドからお湯が束になって迸る。それが満遍なく志井の股間...
シャワーヘッドを鈴口に近づけては喘ぎ、遠ざけては悶えをひ...
志井はシャワーを壁に固定し、開いた股間に心地よい水圧によ...
両手で思いっきりご自愛をした。オナニーの背徳性なんて知ら...
変態でいい。三鷹がしてくれたみたいに志井は夢中で手を動か...
悔しいけどペニスはまだ三鷹の大きな手を覚えている。これは...
志井の手じゃ神の指を持つ三鷹の手には及ばない。
それでも己の気持ちよいところを知り尽くした両手に力を込め...
三鷹が教えてくれたリズムで上下させていると直ぐに絶頂がや...
股間から命が湧き出してくる。
おさえきれなかった声を風呂場中に響かせて志井は達した。息...
呼吸を落ち着かせた後、志井は死んだ精子で汚れた股間を洗い...
気だるい身体をローション風呂に沈めた。
ハーブの新鮮な芳香に包まれながら、とろみのあるお湯に手足...
あっという間に志井の体は股も胴も四肢もぬるぬるになった。
志井は今しがた全力で駆け抜けるような射精をしたペニスを、
ローションをまとった左手でごく軽く3回半扱き、
「お疲れさん」と、とびきり優しくひと撫でした後、
会陰にもローションを伸ばし、会陰から後孔へと指をすべらせ...
指の腹を使い開口部にローションをなじませ行き渡らせる。
深く浅く、ローションまみれの指を出し入れしている最中唐突...
三鷹が脚を持ち上げて深くペニスを挿れてくれたのを思い出し...
いった直後にお掃除フェラと称して射精後の敏感なペニスを何...
ペニスをくわえてくれた三鷹の口や、先っぽを舐めてくれた舌...
三鷹とのセックスは忘れない。忘れられない。
タマを揉まれた。お尻のほっぺたを揉まれた。右の乳首を舐め...
お臍を舌先でくすぐられて勃起した。抱かれて揺さぶられると...
鼻先にキスを受けた。唇を吸われた。大好きだった。
志井は股を大きく開き、ローション濡れのバイブを後孔に近づ...
三鷹はもういない。でも思い出とバイブがある。だから独りの...
バイブを両手で静かに沈め、三倍速で引き抜く。
それからまたゆっくりと、バイブを根元まで挿入した。
ああ、とってもいいな。満たされる。
バイブをうごめかす度ローションにまみれた後孔が卑猥な音を...
ひとしきり手動で楽しんでから、志井はバイブレーション機能...
リズムよく押し寄せる強弱のある振動と、焦らすような優しい...
かわるがわるやってくるランダムモードを選び、後孔の事はバ...
フリーになった両手を前にもっていき、右手でペニスを持ち左...
志井はソファの背に寄りかかるように浴槽にもたれた。
ローション風呂に抱かれていると心がやすらぐ。気分は羊水の...
バイブがちょうど、まったりモードなのも気持ちに影響してい...
ゆるやかな波のようにやってくる優しい揺らぎが心地よかった。
「ちょっとだけ、寝ようかなぁ……」
独り言をいい目を閉じる。まどろんでいたら突然バイブの動き...
メリハリのある刺激がフォルテッシモでズドーンッとでやって...
「アンッー!」
思わず喘がされ自嘲する。だがこれがいい。ペニスも悦んでい...
志井は深い笑みをうかべ、内壁に染み入るようなバイブの振動...
自作自演でも快楽は得られる。汗ばんだ体を震わせながら、
志井は惚けた顔でマントヒヒのようにオナった。
しょせん恋愛より自愛派だ。もしもまた誰かといつか付き合え...
セックスが三鷹と似てる男がいい。
ドイツと日本の時差は8時間ある。志井がオナニーにふけって...
六六六は仕事をしていた。
六六六と綴ってミロク。珍しい苗字を持つ32歳のデザイナー...
志井の元部下で、共に1デイズの使い捨てオナホを開発した仲...
ドイツに引っ越す際、六六六は一日引きこもってオナニーをす...
オナニー至上主義者で就寝には寝袋を愛用している4つ下の、
ファニーで不健康な元上司を日本に残していくことが気がかり...
六六六の目に映る志井は保護してあげないといけない子だ。
生活習慣の改善に向けて自分に出来ることがあれば何だってし...
ベッドで体を休めて欲しいと願い、ポケットコイル・マットレ...
殺風景で寒々しい部屋に憩いをと、オーガスタの鉢を贈ったり...
六六六の心配の種だった志井が、六六六も良く知る三鷹という...
交際をはじめたことを知った際、異性愛者の六六六は男同士の...
驚きを隠せなかったが、三鷹になら志井をたくせる気がした。
三鷹と一緒になる事が志井のライフスタイをきっと豊かにして...
だからこそ、別れたことを三鷹から聞かされたとき、志井は三...
仕事中、ときどき元上司のことを思い出す。三鷹に放られ、心...
ニュータイプのオナホのデザイン画を前に溜息をついた六六六...
同僚の五代が「まだ悩んでんの?」と覗き込んだ。
六六六の前に広がっているデザイン画は先日のミーティングで、
ボスから「大量生産できない。形状を考慮しろ」といわれたも...
「あんたのデザインは俺が具現化してやる。だから、あんたは...
五代はそう言い切り、六六六の肩を叩いて去っていった。
五代の言葉は嬉しかったが、先ほどの溜息はオナホとは何の関...
デザイン画はたまたま広げていただけだ。
心の奥で五代にわび、六六六は気持ちをお仕事モードに切り替...
金型をつくり工場を動かす。五代はそのプロだ。
外見はいかにも仕事の出来なさそうなチャラい男だが、精密な...
巨大な工場の設計も、工場を実際に動かすオペレーターのため...
天才五代はさらっとこなす。頼りになる男だ。
ちょっと形成できなさそうなデザインでも、機能的にその形が...
五代は必ず具現化してくれる。だからと言って五代に甘えてい...
より無駄の無いデザインへとブラッシュアップさせなければ。
六六六はデザイン画に熱視線を落とした。
そうだ、このオナホの試作品ができたら、それを手土産に元上...
ふと思いつき六六六はそう決めた。
いつも横顔を凛と引き締めている、なかなか笑わない薄い唇が、
オナホを見てにこりとしてくれたらとても嬉しい。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
完。 投下中、連投規制にひっかかりました。
ご迷惑をおかけしてすみません。支援ありがとうございます。
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