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#title(20世紀少年 幼少ともだち×サダキヨ)
_________
|┌───────┐|
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|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│×というより←かもしれない
└───────────────
貞清が風邪をひいて学校を休んだ。
別にアイツが風邪をひこうが学校を休もうが、僕には関係の無...
しかし、今のこの状況は…
「……どうして僕がこんなことやらなくちゃならないんだ」
学校の帰り道、歩いていた僕は思わず心の声を口にした。
片手には学校で配られたチラシや宿題のプリント。
今日はたまたま遅くまで教室に残っていたら、担任の教師がこ...
届けるようにと言ってきたのだ。“割りと家が近いから”という...
全く冗談じゃない。こんなことなら、もっと早く帰っていれば...
心の中で愚痴をこぼしながらも歩みを進めていると、少し先に...
―コンコン
「おい貞清、僕だ。入るぞ」
部屋のドアをノックし呼びかけるが、返事がない。
折角この僕が来てやったというのに。
イラつきながらドアを開けると部屋の真ん中で布団を敷いて眠...
まだ熱が収まっていないようで、額には濡れたタオルがのせら...
一瞬起こすべきかどうか迷ったが
「おい、起きろ」
そう言って貞清の頬をぺちぺちと叩いた。
「……ん…」
貞清は少し身じろぎしただけで、再びスースーと寝息を立て始...
コイツ、僕が呼んでるのに起きないつもりか……
「おい、起きろって言ってるだろ」
今度は両方の頬を両手で叩く。
「んぅ………あれ……“友達”……?」
やっと目が覚めたようだ。
しかし次の瞬間自分が、寝ている貞清の頬を
両手で包み込んでいるような体勢だということに気づき、慌て...
「…どうして……ここにいるの?」
貞清はまだ寝ぼけているらしく、身体を起こすとぼんやりとし...
「どうしても何も、これを届けに来てやったんだよ」
そう言って目の前にチラシとプリントを突きつけた。
すると貞清は驚いたような表情をして「え……?」と呟き僕を見...
「なんだその顔は」
僕が届けに来たのがそんなに気に入らなかったっていうのか。
一層不機嫌そうな僕に焦ったのか、貞清はブンブンと首を振り
「ち、違うよ!…そ、その……まさか、持ってきてくれるなんて、...
そう言って目線を逸らした。
「は?」
「…今まで、誰も届けにきてくれなかったんだ。だから、嬉しく...
「……」
なんだコイツ。そんなことぐらいで喜ぶなんてバカじゃないの。
別に僕だって持ってきたくて持ってきた訳じゃないんだぞ。勘...
なんだかイライラしてきた僕は、持ってきた紙を貞清に乱暴に...
「いいから早く受け取れよ」
「あ、うん……」
戸惑い気味に紙を受け取った貞清は、それを大事そうに枕元へ...
「お前どうしてこんな時期に風邪なんかひいたんだよ」
「え…その…池に…落ちて……」
「……落とされたのか」
「…う、うん」
本当にバカだな。なんでそんな簡単に池に落とされたりするん...
その上風邪までひいて。
そんなだからいつまでたってもいじめられるんだ。
ふと窓の外を見ると、空は赤く日が暮れはじめていた。
時計の針は丁度4時30分を指していた。
「じゃあもう帰るからな」
立ち上がろうと腰を上げた瞬間、何かに引っ張られるような感...
見下げると、貞清が僕の服の裾を片手で掴んでいた。
「……何の真似だ」
「あ………いや、その……ご、ごめん…」
僕がきつく睨むと、貞清は慌てて手を離し顔を赤くして俯いた。
何だよもう。気持ち悪いやつだな。
そして、ドアノブに手をかけ部屋を出ようとした時
「―…待って!」
背後から貞清の切羽詰ったような声が聞こえてきた。
「……なんだよ」
振り向かずに言葉だけで返事をする。
すると、今にも消え入りそうな声で
「…ねぇ、もう少しだけ……ここに…いてくれる……?」
そう聞こえてきた。
…一体何を言ってるんだコイツは。
もうこの部屋には充分いたし、大体もう夕方なんだぞ。
帰って宿題もやらなくちゃいけない。
そもそもお前が僕に頼みごとをしようだなんて、自分の立場が...
そう言ってやろうと思い振り向いた瞬間、貞清と目が合った。
縋るような瞳。
熱のせいか潤んでいて、今にも涙が零れ落ちてきそうだ。
「―……」
言おうと思っていた言葉が詰まって出てこなかった。
何を動揺しているんだ僕は。しかも貞清なんか相手に。
もう早く帰ろう。
しかし、そんな意思とは反対に手はドアノブから離れ
気がつくと僕は
「…少しだけだからな」
そう口走っていた。
それを聞いた貞清は顔をほころばせ、嬉しそうな表情で小さく...
勘違いするなよ。
ただなんとなく気が変わっただけだからな。お前の為なんかじ...
そう。ただ、なんとなく……―
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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別にアイツが風邪をひこうが学校を休もうが、僕には関係の無...
しかし、今のこの状況は…
「……どうして僕がこんなことやらなくちゃならないんだ」
学校の帰り道、歩いていた僕は思わず心の声を口にした。
片手には学校で配られたチラシや宿題のプリント。
今日はたまたま遅くまで教室に残っていたら、担任の教師がこ...
届けるようにと言ってきたのだ。“割りと家が近いから”という...
全く冗談じゃない。こんなことなら、もっと早く帰っていれば...
心の中で愚痴をこぼしながらも歩みを進めていると、少し先に...
―コンコン
「おい貞清、僕だ。入るぞ」
部屋のドアをノックし呼びかけるが、返事がない。
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イラつきながらドアを開けると部屋の真ん中で布団を敷いて眠...
まだ熱が収まっていないようで、額には濡れたタオルがのせら...
一瞬起こすべきかどうか迷ったが
「おい、起きろ」
そう言って貞清の頬をぺちぺちと叩いた。
「……ん…」
貞清は少し身じろぎしただけで、再びスースーと寝息を立て始...
コイツ、僕が呼んでるのに起きないつもりか……
「おい、起きろって言ってるだろ」
今度は両方の頬を両手で叩く。
「んぅ………あれ……“友達”……?」
やっと目が覚めたようだ。
しかし次の瞬間自分が、寝ている貞清の頬を
両手で包み込んでいるような体勢だということに気づき、慌て...
「…どうして……ここにいるの?」
貞清はまだ寝ぼけているらしく、身体を起こすとぼんやりとし...
「どうしても何も、これを届けに来てやったんだよ」
そう言って目の前にチラシとプリントを突きつけた。
すると貞清は驚いたような表情をして「え……?」と呟き僕を見...
「なんだその顔は」
僕が届けに来たのがそんなに気に入らなかったっていうのか。
一層不機嫌そうな僕に焦ったのか、貞清はブンブンと首を振り
「ち、違うよ!…そ、その……まさか、持ってきてくれるなんて、...
そう言って目線を逸らした。
「は?」
「…今まで、誰も届けにきてくれなかったんだ。だから、嬉しく...
「……」
なんだコイツ。そんなことぐらいで喜ぶなんてバカじゃないの。
別に僕だって持ってきたくて持ってきた訳じゃないんだぞ。勘...
なんだかイライラしてきた僕は、持ってきた紙を貞清に乱暴に...
「いいから早く受け取れよ」
「あ、うん……」
戸惑い気味に紙を受け取った貞清は、それを大事そうに枕元へ...
「お前どうしてこんな時期に風邪なんかひいたんだよ」
「え…その…池に…落ちて……」
「……落とされたのか」
「…う、うん」
本当にバカだな。なんでそんな簡単に池に落とされたりするん...
その上風邪までひいて。
そんなだからいつまでたってもいじめられるんだ。
ふと窓の外を見ると、空は赤く日が暮れはじめていた。
時計の針は丁度4時30分を指していた。
「じゃあもう帰るからな」
立ち上がろうと腰を上げた瞬間、何かに引っ張られるような感...
見下げると、貞清が僕の服の裾を片手で掴んでいた。
「……何の真似だ」
「あ………いや、その……ご、ごめん…」
僕がきつく睨むと、貞清は慌てて手を離し顔を赤くして俯いた。
何だよもう。気持ち悪いやつだな。
そして、ドアノブに手をかけ部屋を出ようとした時
「―…待って!」
背後から貞清の切羽詰ったような声が聞こえてきた。
「……なんだよ」
振り向かずに言葉だけで返事をする。
すると、今にも消え入りそうな声で
「…ねぇ、もう少しだけ……ここに…いてくれる……?」
そう聞こえてきた。
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もうこの部屋には充分いたし、大体もう夕方なんだぞ。
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そもそもお前が僕に頼みごとをしようだなんて、自分の立場が...
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熱のせいか潤んでいて、今にも涙が零れ落ちてきそうだ。
「―……」
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何を動揺しているんだ僕は。しかも貞清なんか相手に。
もう早く帰ろう。
しかし、そんな意思とは反対に手はドアノブから離れ
気がつくと僕は
「…少しだけだからな」
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それを聞いた貞清は顔をほころばせ、嬉しそうな表情で小さく...
勘違いするなよ。
ただなんとなく気が変わっただけだからな。お前の為なんかじ...
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