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#title(オリジナル 先輩×後輩) [#h4239e8c]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| オリジナルの...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 細かい...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
季節は秋をすっ飛ばして、すでに冬が到来したようだ。夜の...
早く家に帰ってあつーい風呂に入ってやる、と心に決めて俺...
あの野郎、楽々とぴったり俺の横について来る。そして、
「あー、だいぶ寒いですねえ」
至極当たり前のことを至極当たり前のように言い放つ。
見上げれば、呑気な声に相応しい、のんびりとした顔がそこに...
ああ、なんだってコイツはこんなに背が高いのに無駄に細くて...
そんな理不尽な怒りが不意にこみ上げてくる。
そんな時にちょうど良く目に入ったのは24時間営業コンビニエ...
夜の街は街灯や店の明かりで随分と明るいのに、何故かひとき...
「おい」
ぴたりと俺が足を止めると、二三歩先を歩いた後、奴も歩み...
どことなく不審げなその顔に、二ッと笑いかけると、何かを察...
うん、いい反応だ。
「飲み足りない。そこのコンビニで酒買うぞ」
「さっき、飲んだばかりじゃないですか」
呆れた、とは言わないが声音に十分にじみ出ている。そう、...
ビール生中二杯、冷酒一合。だけれども、
「あんなもん、飲んだうちに入るか。それにこう寒くっちゃ酔...
「べろんべろんに酔っ払って家に着くよりいいじゃないですか」
まっとうな反論は綺麗に無視して、俺はさっさとコンビニへ...
もちろん、アイツが追ってくる気配を感じつつ。店に入るなり...
「あ、俺はオレンジジュースお願いしまーす」
横から奴の腕が伸びるや、カゴの中のビールの缶の横にオレ...
俺は無言でその缶を手に取り、突っ返す。
「さっき、人が酒飲んでる横でウーロン茶ばっか飲んでただろ」
「だって俺、下戸なんですよ」
睨んでもまったく悪びれた様子はない。ただ、オレンジジュ...
突っ立っている。
「先輩が酒に付き合えって言ってるのに生意気だな」
わざとらしく舌打ちすると、奴は無言で考え込んだ後にしぶ...
心なしか、長身の背を丸めさせてしょげているように見える。...
「これもジュースみたいなもんだな。こんなので酔える奴の気...
と俺は呟く。梅のチューハイ。甘ったるくて、女子どもの飲...
けれども、これがコイツの最大限の譲歩だということもよく分...
暖房の効いたコンビニから出れば、またもや夜の寒さが俺を...
なる奴。ビールと梅酒と適当なツマミで詰まった買い物袋を提...
「で、どこで飲むんですか?」
「あ、うーん……」
しまった、酒を飲むという欲望を最優先させて、どこで飲む...
そんな動揺を悟られないように、俺は必死で答えを探した。
「お前の部屋……」
確か、ここから歩いて10分もすれば到着するはず。けれども...
「あ、あそこ。あの公園にしましょう。ベンチあるし!」
そう言って一目散に駆け出していく。人に聞いておいて、勝...
説教の必要性をヒシヒシと感じつつ、後を追う。説教したら、...
先に公園に到着してニコニコ笑顔でベンチに腰掛けているヤツ...
「ほらほら、きれいですよ。まだ紅葉の季節なんですね」
公園に植えられたもみじが、その紅の色を暗闇の中に浮かび...
「しっかし12月なのに、紅葉狩りっておかしいだろ」
俺もベンチに腰掛けて、紅葉に魅入る。枝のはるか彼方の上...
「異常気象のせいですよ」
と、ヤツはビールの缶を渡してくれた。紅葉と月を見ながら...
しかし、こんなことならつまみにビーフジャーキーなんか買わ...
ビールをぐびぐび胃に流し込んで一缶目を空にしたところで...
ヤツが腰を浮かしかける。すると、反射的に俺はその手首を掴...
「他に買ってきて欲しいものがあるんですか?」
「いや、別に」
ぶんぶんと首を振りながら、あったかいな、と俺は思った。...
冷えた手のひらに熱が流れ込んでくる。じゃあ、もっと暖かく...
もっと強く手首を引いて、屈んだコイツの首筋を抱きこんで...
力いっぱい引き寄せて……。
どん、と身体を押されて、俺は尻餅をついた。
もみじよりも赤く染まった奴の顔を呆然と見上げる。唇を押...
ちょっとかさついていたけど柔らかな唇の感触と温もりが、...
「なんで……」
声が震えていて、動揺しているのが分かる。しかし、俺だっ...
アイツにキスしたいって思った自分にもびっくりだし、キスし...
「ごめん、俺、酔っ払ってるかも」
「なんでも酒のせいにすればいいってもんじゃないですよ!」
肩を震わせながら、顔を伏せている。やばい、泣いているか...
「じゃあ、素面でやったってことならいいのか?」
と冗談っぽく明るい声を作って、ベンチの上に置きっぱなし...
プルトップを引き上げた。こうなったら、本当に完全に酔っ払...
俯いたまま、奴もバンチの上に置きっぱなしになっていたチ...
怒っているのか傷ついているのか、その両方だろう。俺もア...
潤んだ瞳で睨みつけられて怯んだ俺に、ゆらりと奴が近づい...
甘んじて俺は受けて立ってやろう。実に男らしく俺は覚悟を決...
が、いかにひょろいとは言え、俺よりずっとタッパがある男...
アイツを怖いと思ったことはこれまで一度も無かったが、今回...
一歩、二歩、間合いを詰めて近づいてくる。あと、一歩で俺...
聞こえた。肩を掴まれた。大きな手のひらが俺の後頭部を包み...
「……っ! んふっ」
ようやく唇を開放されて、俺は信じられない気持ちで目の前...
口の中に残るのは、甘ったるい梅の味。
「顔、赤いですよ」
けらけらとヤツは得意げに笑う。でも、実際そうなんだろう...
いや、身体全体がなんだか熱い。
「チューハイなんかじゃ酔っ払わないって豪語したくせに案外...
「うるせぇな、この酔っ払い」
「そーゆー先輩もじゃないか。酔っ払い!」
いきなりタメ口で、顔を真っ赤にさせやがって、酔っ払って...
失礼で、そして厄介な奴だ。
俺は再びベンチに腰を下ろして、口直しにビールに口をつけ...
それでも、唇と舌に生々しい感触が未だ残っている。
「ねえ、先輩」
「あん?」
「今度は、ぜひ素面の時に」
ぐしゃりと奴の手のひらの中でチューハイの缶が潰される。
「酔った勢いで、とかいう言い訳は無しでお願いしますよ」
「ああ、そうだな」
その言葉を本人が覚えているのかが疑問だったが、ここは逆...
俺が覚えていればいいだけの話だ。
そして白昼堂々、実行に移してやる。完璧な計画じゃないか。
「……それにしても、うまかったな」
「でしょ、梅チューハイ」
嬉しそうに笑いかけるヤツに、俺はあいまいな笑みを返した。
まさかお前のキス、が。とは言えるはずなかったから。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| オリジナルの...
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 細かい...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
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| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
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季節は秋をすっ飛ばして、すでに冬が到来したようだ。夜の...
早く家に帰ってあつーい風呂に入ってやる、と心に決めて俺...
あの野郎、楽々とぴったり俺の横について来る。そして、
「あー、だいぶ寒いですねえ」
至極当たり前のことを至極当たり前のように言い放つ。
見上げれば、呑気な声に相応しい、のんびりとした顔がそこに...
ああ、なんだってコイツはこんなに背が高いのに無駄に細くて...
そんな理不尽な怒りが不意にこみ上げてくる。
そんな時にちょうど良く目に入ったのは24時間営業コンビニエ...
夜の街は街灯や店の明かりで随分と明るいのに、何故かひとき...
「おい」
ぴたりと俺が足を止めると、二三歩先を歩いた後、奴も歩み...
どことなく不審げなその顔に、二ッと笑いかけると、何かを察...
うん、いい反応だ。
「飲み足りない。そこのコンビニで酒買うぞ」
「さっき、飲んだばかりじゃないですか」
呆れた、とは言わないが声音に十分にじみ出ている。そう、...
ビール生中二杯、冷酒一合。だけれども、
「あんなもん、飲んだうちに入るか。それにこう寒くっちゃ酔...
「べろんべろんに酔っ払って家に着くよりいいじゃないですか」
まっとうな反論は綺麗に無視して、俺はさっさとコンビニへ...
もちろん、アイツが追ってくる気配を感じつつ。店に入るなり...
「あ、俺はオレンジジュースお願いしまーす」
横から奴の腕が伸びるや、カゴの中のビールの缶の横にオレ...
俺は無言でその缶を手に取り、突っ返す。
「さっき、人が酒飲んでる横でウーロン茶ばっか飲んでただろ」
「だって俺、下戸なんですよ」
睨んでもまったく悪びれた様子はない。ただ、オレンジジュ...
突っ立っている。
「先輩が酒に付き合えって言ってるのに生意気だな」
わざとらしく舌打ちすると、奴は無言で考え込んだ後にしぶ...
心なしか、長身の背を丸めさせてしょげているように見える。...
「これもジュースみたいなもんだな。こんなので酔える奴の気...
と俺は呟く。梅のチューハイ。甘ったるくて、女子どもの飲...
けれども、これがコイツの最大限の譲歩だということもよく分...
暖房の効いたコンビニから出れば、またもや夜の寒さが俺を...
なる奴。ビールと梅酒と適当なツマミで詰まった買い物袋を提...
「で、どこで飲むんですか?」
「あ、うーん……」
しまった、酒を飲むという欲望を最優先させて、どこで飲む...
そんな動揺を悟られないように、俺は必死で答えを探した。
「お前の部屋……」
確か、ここから歩いて10分もすれば到着するはず。けれども...
「あ、あそこ。あの公園にしましょう。ベンチあるし!」
そう言って一目散に駆け出していく。人に聞いておいて、勝...
説教の必要性をヒシヒシと感じつつ、後を追う。説教したら、...
先に公園に到着してニコニコ笑顔でベンチに腰掛けているヤツ...
「ほらほら、きれいですよ。まだ紅葉の季節なんですね」
公園に植えられたもみじが、その紅の色を暗闇の中に浮かび...
「しっかし12月なのに、紅葉狩りっておかしいだろ」
俺もベンチに腰掛けて、紅葉に魅入る。枝のはるか彼方の上...
「異常気象のせいですよ」
と、ヤツはビールの缶を渡してくれた。紅葉と月を見ながら...
しかし、こんなことならつまみにビーフジャーキーなんか買わ...
ビールをぐびぐび胃に流し込んで一缶目を空にしたところで...
ヤツが腰を浮かしかける。すると、反射的に俺はその手首を掴...
「他に買ってきて欲しいものがあるんですか?」
「いや、別に」
ぶんぶんと首を振りながら、あったかいな、と俺は思った。...
冷えた手のひらに熱が流れ込んでくる。じゃあ、もっと暖かく...
もっと強く手首を引いて、屈んだコイツの首筋を抱きこんで...
力いっぱい引き寄せて……。
どん、と身体を押されて、俺は尻餅をついた。
もみじよりも赤く染まった奴の顔を呆然と見上げる。唇を押...
ちょっとかさついていたけど柔らかな唇の感触と温もりが、...
「なんで……」
声が震えていて、動揺しているのが分かる。しかし、俺だっ...
アイツにキスしたいって思った自分にもびっくりだし、キスし...
「ごめん、俺、酔っ払ってるかも」
「なんでも酒のせいにすればいいってもんじゃないですよ!」
肩を震わせながら、顔を伏せている。やばい、泣いているか...
「じゃあ、素面でやったってことならいいのか?」
と冗談っぽく明るい声を作って、ベンチの上に置きっぱなし...
プルトップを引き上げた。こうなったら、本当に完全に酔っ払...
俯いたまま、奴もバンチの上に置きっぱなしになっていたチ...
怒っているのか傷ついているのか、その両方だろう。俺もア...
潤んだ瞳で睨みつけられて怯んだ俺に、ゆらりと奴が近づい...
甘んじて俺は受けて立ってやろう。実に男らしく俺は覚悟を決...
が、いかにひょろいとは言え、俺よりずっとタッパがある男...
アイツを怖いと思ったことはこれまで一度も無かったが、今回...
一歩、二歩、間合いを詰めて近づいてくる。あと、一歩で俺...
聞こえた。肩を掴まれた。大きな手のひらが俺の後頭部を包み...
「……っ! んふっ」
ようやく唇を開放されて、俺は信じられない気持ちで目の前...
口の中に残るのは、甘ったるい梅の味。
「顔、赤いですよ」
けらけらとヤツは得意げに笑う。でも、実際そうなんだろう...
いや、身体全体がなんだか熱い。
「チューハイなんかじゃ酔っ払わないって豪語したくせに案外...
「うるせぇな、この酔っ払い」
「そーゆー先輩もじゃないか。酔っ払い!」
いきなりタメ口で、顔を真っ赤にさせやがって、酔っ払って...
失礼で、そして厄介な奴だ。
俺は再びベンチに腰を下ろして、口直しにビールに口をつけ...
それでも、唇と舌に生々しい感触が未だ残っている。
「ねえ、先輩」
「あん?」
「今度は、ぜひ素面の時に」
ぐしゃりと奴の手のひらの中でチューハイの缶が潰される。
「酔った勢いで、とかいう言い訳は無しでお願いしますよ」
「ああ、そうだな」
その言葉を本人が覚えているのかが疑問だったが、ここは逆...
俺が覚えていればいいだけの話だ。
そして白昼堂々、実行に移してやる。完璧な計画じゃないか。
「……それにしても、うまかったな」
「でしょ、梅チューハイ」
嬉しそうに笑いかけるヤツに、俺はあいまいな笑みを返した。
まさかお前のキス、が。とは言えるはずなかったから。
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