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#title(きがくるっとる) [#f69dfd35]
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「こーらおいしいです」でお馴染みのAA
奥×手前
その日の彼は疲れているようだった。
玄関の鍵を三分くらいガチャガチャと鳴らし続けているので、...
「タカシめ、にせものをわたしたな」
「それはくるまのかぎですね」
「タカシにかりたんですよ、あしたこらしめてやる」
まあおはいりなさいと彼の背中を室内に押し込む。
暖かい室内で少し元気を取り戻したのか、彼は冷蔵庫へとフラ...
あ、と思った時にはもう既に遅かった。
「コーラ おいしいです」
やってしまった、と思い慌てて駆け寄る。すぐにビンを奪い取...
「いいえ それはしょうゆです」
そうですか、と彼は口のなかでまだ醤油を味わっていた。
カミカミスゥと旨そうに噛んでいる。
ぎゅうにゅうじゃあるまいしと呟くと、いつもの顔で「いいえ...
晩ご飯も食べおわり、自室で日課のストーカーごっこをたしな...
はぁ、と作業を中断してドアに顔を向ける。
案の定彼の顔が嬉しそうにこちらを見ていた。
ほんもののすとーかーですね、と思いながらドアに近寄る。
「ざんぞうじゃないんですね」
「はい わたしです」
ああ、あたまがいたい。
ついついこめかみを押さえてしまう。
「いったいなんのようですか」
「ようはありません」
「ならどうしたんですか」
「とてもひまなんです」
「そう かんけいないね」
仕方のない従兄である、誰だって趣味の時間を中断されたら怒...
いつまでたっても「かまってちゃん」が抜けない奴の相手をす...
傍若無人なマイペースさが彼の長所であり最大の短所なのだ。
「ひさしぶりにふたりであそびましょう」
ぐいっと手を引かれるまま階段を転がるように駆けおりる。
ああそういばかいだんをぞうせつしたんでしたっけ。
これも彼の希望だった。
長い長い、どこまで続いているのか分からない階段は、彼のお...
「くうきとゆうごう たのしいです」
「きがくるっとる」
坂を転がるみたいに二人で階段を降りる。
足音もドタドタと騒々しいし、いいかげん疲れてくる。
それでも隣の彼はいつもの笑顔だった。
「ゆうごう たのしいです」
「そう かんけいないね」
全く関係無い。
毎日毎日彼の暇つぶしに付き合ってへとへとだ。
でも結局は分かっているのだ、「遊び」「暇つぶし」があるひ...
「ゆうごう したいです」
いつもこの言葉が出るのを待ってやっているのだ。
二十歳にもなれば小さい子供のようには言いだせないのだろう...
小さい頃とは違うというのを彼も分かっているのだろう、遊び...
マイペースなりに考えているなぁと瞬きをした。
そして、いつもの台詞。
「きが くるっとる」
わたしも、あなたも。
ゆうごういぞんですね、と身を寄せると、いつもの心地よい融...
あくえりおんですねと言うので、頭頂部をバラバラにしてやっ...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
撃沈orz
わたしじしん きがくるっとる
#comment
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|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「こーらおいしいです」でお馴染みのAA
奥×手前
その日の彼は疲れているようだった。
玄関の鍵を三分くらいガチャガチャと鳴らし続けているので、...
「タカシめ、にせものをわたしたな」
「それはくるまのかぎですね」
「タカシにかりたんですよ、あしたこらしめてやる」
まあおはいりなさいと彼の背中を室内に押し込む。
暖かい室内で少し元気を取り戻したのか、彼は冷蔵庫へとフラ...
あ、と思った時にはもう既に遅かった。
「コーラ おいしいです」
やってしまった、と思い慌てて駆け寄る。すぐにビンを奪い取...
「いいえ それはしょうゆです」
そうですか、と彼は口のなかでまだ醤油を味わっていた。
カミカミスゥと旨そうに噛んでいる。
ぎゅうにゅうじゃあるまいしと呟くと、いつもの顔で「いいえ...
晩ご飯も食べおわり、自室で日課のストーカーごっこをたしな...
はぁ、と作業を中断してドアに顔を向ける。
案の定彼の顔が嬉しそうにこちらを見ていた。
ほんもののすとーかーですね、と思いながらドアに近寄る。
「ざんぞうじゃないんですね」
「はい わたしです」
ああ、あたまがいたい。
ついついこめかみを押さえてしまう。
「いったいなんのようですか」
「ようはありません」
「ならどうしたんですか」
「とてもひまなんです」
「そう かんけいないね」
仕方のない従兄である、誰だって趣味の時間を中断されたら怒...
いつまでたっても「かまってちゃん」が抜けない奴の相手をす...
傍若無人なマイペースさが彼の長所であり最大の短所なのだ。
「ひさしぶりにふたりであそびましょう」
ぐいっと手を引かれるまま階段を転がるように駆けおりる。
ああそういばかいだんをぞうせつしたんでしたっけ。
これも彼の希望だった。
長い長い、どこまで続いているのか分からない階段は、彼のお...
「くうきとゆうごう たのしいです」
「きがくるっとる」
坂を転がるみたいに二人で階段を降りる。
足音もドタドタと騒々しいし、いいかげん疲れてくる。
それでも隣の彼はいつもの笑顔だった。
「ゆうごう たのしいです」
「そう かんけいないね」
全く関係無い。
毎日毎日彼の暇つぶしに付き合ってへとへとだ。
でも結局は分かっているのだ、「遊び」「暇つぶし」があるひ...
「ゆうごう したいです」
いつもこの言葉が出るのを待ってやっているのだ。
二十歳にもなれば小さい子供のようには言いだせないのだろう...
小さい頃とは違うというのを彼も分かっているのだろう、遊び...
マイペースなりに考えているなぁと瞬きをした。
そして、いつもの台詞。
「きが くるっとる」
わたしも、あなたも。
ゆうごういぞんですね、と身を寄せると、いつもの心地よい融...
あくえりおんですねと言うので、頭頂部をバラバラにしてやっ...
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