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*九州の人×古巣の人 [#u92c46ef]
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
自由時間になったら俺の部屋来いよ、と言っておくと、そいつ...
「お疲れ」
ドアを開けるとそいつがいつもの笑顔で立っていて、シャワー...
昨日一緒にメシを食いに行ったときは店が暗かったし、さっき...
明るいところで見るそいつの坊主頭は刈りかたが不器用で、ひ...
ふと、初めて会った10代のころを思い出す。
あのころのそいつはヒゲもなくて態度ももっと小さかったし、...
「いい部屋じゃん」
そいつは部屋に上がると当然のように俺のベッドに腰をかけ、...
「今日は打てなくて残念だったね」
そう言って下から俺の顔を見上げ、そいつは俺をバカにしたよ...
「うるせえ、ニヤニヤしてんな」 俺はその背中にパンチをかま...
この世界に一緒に入ってきてから俺が出て行くまでのあいだ、...
打つのは俺のほうが当然上だったし理論も持ってたから、何か...
まあ、あまりモノにはならなかったようだが。
しかし、そのせいで俺の苦手なことは何もかもそいつに知られ...
「俺を抑えるなんて、成長したねおまえ」
ぼそぼそ呟くと、そいつは嬉しそうに俺を見た。
「おまえも成長したじゃん。うちに居たらとっくに休んでんじゃ...
そいつには、ケガで簡単に休むなといつも怒られていたのに、...
今は前よりもずっと休んでないつもりだ。もっとも今更頑張っ...
「こっちでは頑張ってるよね俺はね、うん」
「じゃあ、あっちでももっと頑張れたんじゃん」
「まあそうかもね」
「そうかもねじゃねーよ、まったく」
そいつは俺のアタマを小突いた。
「てめーがすぐ休むせいで同期の俺がどんだけ怒られたか知って...
「痛えな。知らねーよ」
そいつが何度も小突いてくるので、俺はそいつの脇腹に肘を喰...
「いってえ、うぅ」
そいつが脇腹を押さえてうめく。
大丈夫か?と聞くとそいつは顔を上げて、バーカと笑った。 「...
「てめー、死ねよ」 そう言ってもう一度肘鉄を食らわして、俺...
一瞬、俺は錯覚に陥ったのかもしれない。
あのころの、まだ十分にガキだったころのそいつが、今もとな...
そいつは急に黙り込んだ俺をいぶかしがるように首をかしげた。
「なんだよ?」
眉を寄せて、少し怒ったような顔も、昔のままだ。
俺は何も答えず、そいつの頬に手を伸ばした。
時間が、もしも戻るなら。もう一度、同じ場所に立てるなら。
そいつは不思議そうな目で、でも逃げることなく俺の行動を待...
と、小さな音でそいつのポケットの携帯が鳴り、俺は慌てて手...
気まずそうな顔で、そいつが電話に出る。
電話の相手はわからなかった。でもたぶんあいつだ、と思った...
時々こっちを申し訳なさそうに見ながら、ボソボソと小さな声...
つまんねえ話してんじゃねえよ。一瞬そう考えて、それから頭...
そいつの表情は少しずつ真剣味を帯びていく。
目の前にいるそいつは、もはやあのころのガキではなく、俺の...
時間など、戻るはずもなかった。
電話を切ったそいつがちらっと時計を見て、それから俺を見る。
「そろそろ帰ったほうが良くね?」 そう言ってやると少し目を...
上着を掴みながら、ごめんな、と、もう一度。
座ったままそいつを見上げてじゃあなと手をひらひらさせると...
俺が目を丸くしている間にそいつの腕が一瞬だけ俺を抱きしめ...
そいつも俺と同じことを考えていたのかなと、そいつが出て行...
どのみちもう遅すぎるし、いまさらそうだったとしても何も変...
明日になれば、俺たちはまた敵同士としてそれぞれの仕事をす...
青ではなく黒い、真新しいアンダーシャツを丁寧にたたみなが...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
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「お疲れ」
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ふと、初めて会った10代のころを思い出す。
あのころのそいつはヒゲもなくて態度ももっと小さかったし、...
「いい部屋じゃん」
そいつは部屋に上がると当然のように俺のベッドに腰をかけ、...
「今日は打てなくて残念だったね」
そう言って下から俺の顔を見上げ、そいつは俺をバカにしたよ...
「うるせえ、ニヤニヤしてんな」 俺はその背中にパンチをかま...
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「俺を抑えるなんて、成長したねおまえ」
ぼそぼそ呟くと、そいつは嬉しそうに俺を見た。
「おまえも成長したじゃん。うちに居たらとっくに休んでんじゃ...
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今は前よりもずっと休んでないつもりだ。もっとも今更頑張っ...
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「じゃあ、あっちでももっと頑張れたんじゃん」
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そいつは俺のアタマを小突いた。
「てめーがすぐ休むせいで同期の俺がどんだけ怒られたか知って...
「痛えな。知らねーよ」
そいつが何度も小突いてくるので、俺はそいつの脇腹に肘を喰...
「いってえ、うぅ」
そいつが脇腹を押さえてうめく。
大丈夫か?と聞くとそいつは顔を上げて、バーカと笑った。 「...
「てめー、死ねよ」 そう言ってもう一度肘鉄を食らわして、俺...
一瞬、俺は錯覚に陥ったのかもしれない。
あのころの、まだ十分にガキだったころのそいつが、今もとな...
そいつは急に黙り込んだ俺をいぶかしがるように首をかしげた。
「なんだよ?」
眉を寄せて、少し怒ったような顔も、昔のままだ。
俺は何も答えず、そいつの頬に手を伸ばした。
時間が、もしも戻るなら。もう一度、同じ場所に立てるなら。
そいつは不思議そうな目で、でも逃げることなく俺の行動を待...
と、小さな音でそいつのポケットの携帯が鳴り、俺は慌てて手...
気まずそうな顔で、そいつが電話に出る。
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時々こっちを申し訳なさそうに見ながら、ボソボソと小さな声...
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そいつの表情は少しずつ真剣味を帯びていく。
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時間など、戻るはずもなかった。
電話を切ったそいつがちらっと時計を見て、それから俺を見る。
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