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#title(約束の家) [#lcd2afeb]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| 花麗 次男×父
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| オヤジ...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
ギシギシと軋むベッド。
その他には何も無い部屋に、僕と父は居る。
*
全ては、兄の死から始まっていた。
兄を失った時――父は憔悴していた。それは僕が始めて見る父...
それでもあの頃の父は、息子を失った痛手を圧して銀行を守...
時に非情な事もした。多数の者を生かす為に少数の者を殺し...
僕は父を責めた。無論――それが父にとって苦渋の決断だった...
しかし――結局は、息子を犠牲にし守ろうとした銀行さえ失う...
そして、父は壊れた。
父は強い人だと――僕はずっとそう思っていた。
そうでは無いのだと、後になって母に聞いた。だが、聞くま...
僕にとっての父はあくまでも強く、僕を縛りつける存在だっ...
僕は父に束縛される事を苦痛に思いながらも、幸福だった。...
僕はそれに従う事で愛情を返そうとしたのだと思う。だから...
*
僕に促されると、父は素直に脚を開いた。
今日の僕は誰なのだろうかと思う。
――少なくとも僕自身では無いだろう。
父はベッドの上で僕の名を呼んだ事は無い。
父の中に押し入って、熱い内壁に包まれながら聞く名は祖父...
僕は父の過去に何があったのか、全く知らない。知る必要も...
此処には僕が居て、父が居るだけだ。父の見る亡霊を僕は見...
腰を掴み強く押し上げると、くぐもった声を漏らす。
父の弱々しげな姿に胸を痛めながらも、僕の熱は更に高まる。
父と僕が繋がっている一点を見詰めながら、己の欲するまま...
*
*
兄の居ない世界に、父と僕は取り残された。
父の愛人、また父と兄との確執。一時期――何処から漏れたの...
母は無理矢理実家に呼び戻され、今は姉妹とも疎遠になって...
姉も妹も壊れた父を見捨てる事はしなかったが、それでも許...
時折僕に会いに来る事はあったが、僕は二人のどちらとも以...
父との関係が後ろめたかった事も理由の一つだ。だが、それ...
僕はただ一人、兄の情熱も父の思惑も全て知っていた。知り...
姉も妹も僕を心配はしてくれたが、それが僕にとって苦痛で...
あれ程騒がしかった世間も、僕達の事など直ぐに忘れた。
今はたった二人、この広い屋敷に住んでいる。
――全ての世界に取り残されながら。
おわり
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 師匠 -- &new{2012-04-05 (木) 00:52:57};
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#title(約束の家) [#lcd2afeb]
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| 花麗 次男×父
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| オヤジ...
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| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
ギシギシと軋むベッド。
その他には何も無い部屋に、僕と父は居る。
*
全ては、兄の死から始まっていた。
兄を失った時――父は憔悴していた。それは僕が始めて見る父...
それでもあの頃の父は、息子を失った痛手を圧して銀行を守...
時に非情な事もした。多数の者を生かす為に少数の者を殺し...
僕は父を責めた。無論――それが父にとって苦渋の決断だった...
しかし――結局は、息子を犠牲にし守ろうとした銀行さえ失う...
そして、父は壊れた。
父は強い人だと――僕はずっとそう思っていた。
そうでは無いのだと、後になって母に聞いた。だが、聞くま...
僕にとっての父はあくまでも強く、僕を縛りつける存在だっ...
僕は父に束縛される事を苦痛に思いながらも、幸福だった。...
僕はそれに従う事で愛情を返そうとしたのだと思う。だから...
*
僕に促されると、父は素直に脚を開いた。
今日の僕は誰なのだろうかと思う。
――少なくとも僕自身では無いだろう。
父はベッドの上で僕の名を呼んだ事は無い。
父の中に押し入って、熱い内壁に包まれながら聞く名は祖父...
僕は父の過去に何があったのか、全く知らない。知る必要も...
此処には僕が居て、父が居るだけだ。父の見る亡霊を僕は見...
腰を掴み強く押し上げると、くぐもった声を漏らす。
父の弱々しげな姿に胸を痛めながらも、僕の熱は更に高まる。
父と僕が繋がっている一点を見詰めながら、己の欲するまま...
*
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兄の居ない世界に、父と僕は取り残された。
父の愛人、また父と兄との確執。一時期――何処から漏れたの...
母は無理矢理実家に呼び戻され、今は姉妹とも疎遠になって...
姉も妹も壊れた父を見捨てる事はしなかったが、それでも許...
時折僕に会いに来る事はあったが、僕は二人のどちらとも以...
父との関係が後ろめたかった事も理由の一つだ。だが、それ...
僕はただ一人、兄の情熱も父の思惑も全て知っていた。知り...
姉も妹も僕を心配はしてくれたが、それが僕にとって苦痛で...
あれ程騒がしかった世間も、僕達の事など直ぐに忘れた。
今はたった二人、この広い屋敷に住んでいる。
――全ての世界に取り残されながら。
おわり
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| | □ STOP. | | ...
| | | | ∧...
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| | | | ◇⊂ ...
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- 師匠 -- &new{2012-04-05 (木) 00:52:57};
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