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#title(キム空) [#j87c53d1]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| キム/タクと唐...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
この間、木村が一週間出張だった。
前日の晩飯の時だったか、突然
「あ、空沢さん、俺明日から一週間仙台なんで。ちゃんと一人...
と言った。
俺は木村が買ってきて木村が焼いた秋刀魚に木村が買ってきて...
「おう、行って来い。しっかり偵察してこいよ」
なんて偉そうに応えたのだ。
その時は軽い気持ちだったんだ。一週間居ないのか、たまには...
次の日の朝、俺が起きた時には木村はもう出発していて居なか...
キッチンに行くと朝飯にラップがかかっていた。
帰ってくると、家を出たままの状態の真っ暗な我が家があった。
朝飯の残骸がシンクに突っ込まれたままだった。
コンビニで買ってきた晩飯を食いながらテレビを見て過ごし、...
木村の帰りが遅い事はたまにあるし、別になんとも思わなかっ...
翌朝、そういえば朝飯を買ってくるのを忘れた事に気付いたけ...
やはり特に何も気にならなかった。
帰った時に部屋の見た目がスッキリしているように昨日脱いだ...
その日は外食をした。どうせ早く帰ってもやることは無いし、...
コンビニで朝飯を買って家に帰った。
次の朝、寝坊した。遅刻しそうだったから、せっかく買った朝...
帰ると、脱ぎ散らかされた服が出迎えてくれた。それらを洗濯...
洗濯機を回し、シャワーを浴びた。
出前を取り、そういやあったな、と思い出したコンビニ弁当は...
ベッドに入って、ゴミ出しをしていない事に気付いた。
次の朝、飯の事はもうどうでもいいと思いながら昨日の夜干し...
会社に向かうバスの中で「ちゃんと一人でも飯食って下さいね...
その日は会社で理不尽なクレームを受けて俺はイライラしてい...
見かねた同僚が飲みに誘ってくれたので久々に酔いつぶれて帰...
帰りがけのタクシーの中、俺は木村が予定より早く帰ってたり...
別になんてことはない、話す相手が欲しかっただけだ。同僚と...
なんだか話したり無いような、まだ誰かと話をしたいような、...
マンションの前まで来た時、真っ暗な部屋の窓を見て、そりゃ...
タクシーの運転手に「釣りはいらないよ」、なんて大した額で...
玄関を開ける。真っ暗だ。
酔って少し重い身体を引きずりながらリビングにあるソファへ...
…一週間て言ってたっけ。それって明日帰ってくんのか?それと...
家の会社は土日休みだから、明日帰ってくるんだよな?…また明...
ごちゃごちゃと考えながら、天井をみていた。
ここで呼んだら、玄関を開けて入ってくるような気がした。
あいつはなんでか知らないけど俺の事が好きだから、そのくら...
だけど呼ぶもんか。
お前が居なくたって、俺は平気だからな。
俺は別にお前の事は嫌いじゃないが、そういう意味の感情は持...
だから俺がお前の名前を呼ぶことは、無いよ。
そのまま少し寝てしまった。
気付くと時計は深夜3時を回っていた。
シャワーでも浴びてベッドで寝ようと身体を起こす。
ふと、キッチンを見た。
木村が料理している後ろ姿が思い浮かんだ。
あ、そうだ、明日はゴミの日じゃないか。
…うんそうだ、ゴミの日だ。
こんな真夜中に俺は家中のゴミを集めだした。
朝やると時間が無いからな。
そういえば干しっぱなしだった、と洗濯物を取り込んで、雑に...
シワがよっている気がするが、アイロンをかける気にはなれな...
まあ明日、帰ってくるんだろう。あいつは。
さすがに掃除機をかけるのは面倒だったから、そのままシャワ...
今朝はすっきり起きた。
まとめておいたゴミを出して、会社へ向かった。
俺はどこか、気分が良かったかもしれない。
理由なんか少しわかっていたけど、わからない振りをして。
だけど木村はその日帰ってこなかった。
今日じゃないのか、土日も仕事なのか。休日出勤とは、ご苦労...
俺は残業もせずに帰って来たっていうのにな。
なんで俺が。
まあいい。
いいじゃないか、いいだろうが。
その日は何もせずに飯も食わずに寝た。
今日は休日なので、起きたら昼を過ぎていた。
昨日あんなに早く寝たのに、夢も見なかったな。
何もやる気がしなかった。掃除くらいしたいものだが、何もや...
おかしいな。木村が来る前に一人暮らししていた期間だってあ...
そのままリビングでダラダラと過ごした。腹が減ったが、出前...
冷蔵庫を探すと林檎があったので、そのままかじって食べた。
夜、普段見ないような純愛物のドラマを見た。たまたまついて...
面倒だから変えずにそのままぼんやりと見ていた。
俺にもこんな時代があったなー。
木村は、今もそんな時代に居るのか?
俺にはわからんよ。俺のどこがそんなにいいんだか。俺みたい...
今日は髭も剃ってないんだぜ。
テーブルの上に置いてある林檎の芯を見ながら、木村の事を考...
あいつが女だったら…なんてのは、考えないようにしていたのに...
一人で居るとろくな事を考えないから困るんだ。
あいつもそう思うんだろうか。俺が女だったら、って。有り得...
そんな事を色々考えていたら、あいつと俺が絡み合ってる場面...
ほんっと、一人で居るとろくな事を考えない。
げえええええええええええええええええええええええええええ...
無理!無理無理無理!!とてもできない!!
まず、勃つもんか。触りたいとも思わんぞ。でも待て、あいつ...
現に俺に触ってくるし、キスもしてきやがるし、この前のあれ...
ん?ちょっと待てよ俺ってそういえば女役?あいつの中ではそ...
そうか、あいつも男だ、俺に抱かれたいと思ってるわけじゃな...
途端、全身の血が沸き立ち、俺はソファの上で声にならない声...
…どうしよう…
いや、身の危険は感じていた。何度も何度もやばいと思った。
でも俺がそのつもりないから大丈夫だって思ってたんだ。
でも俺がそのつもりじゃなくても大丈夫じゃないかもしれない...
…でもあいつ、よく持つよな…一緒に暮らしてて。
俺みたいなヤツを好きになって、飯作って掃除して洗濯して、...
俺が嫌がるような事はしない。
どこがいいんだ。どこがいいんだよなぁ。ただのくたびれた4...
なぁ。
木村。木村の馬鹿。
顔が熱い。
触ったら、髭がジャリジャリした。
俺、駄目だ。こんなんじゃ駄目だ。
「違うんだ…」
何が違うのか自分でもよくわからんが、知らず、呟いていた。
よくわからんままよくわからん焦燥感に駆られ風呂に入った。
一度考えてしまったよからぬ妄想は何をしていてもついて回る...
考えまい、考えまいとしているのに、シャンプーをしながらこ...
俺、欲しかったんだよな。そういうんじゃないけど、木村が……...
ただ、木村、ここに居ればいいのにって、な…キスぐらいならし...
むしろ、俺、したかった、気、が、する。いや、嘘だ。嘘だ嘘...
でもそのまま木村が乗っかってきて腹めくられた時はそれは無...
でもキスはいいのか。…いいかも。いや、いや、いい時もあるっ...
ここに居ればいいのにって思ったけど、朝起きて隣りに木村が...
俺は、矛盾しているようだ。ああもうどうしたら…。どうしたら...
居なくて良かった。木村が今日居なくて良かった!どんな顔し...
風呂から出て身体を拭きながら、鏡を見た。…どう見てもおっさ...
木村って、男が好きとかいう以前に、変態だな、きっと。あん...
ベッドに入ったのに、俺は眠れずに居た。今日は昼まで寝たか...
なんとなく喉の乾きを覚えてキッチンへ行った。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、コップに注ぐ。
このミネラルウォーターは木村が好きだからいつも置いてある...
最近じゃこれしか飲まなくなっていた。
コップの中の水を一気に喉に流し込むと、軽くむせた。
ああ。
もう多分、ちゃんと認めなきゃ駄目なんだろう。
そういう所まで来ちまってるんだ。俺は。
目を逸らしていたけれど。
…俺の中には、木村が居る。
ちっさいけどな。こんっっっっっっっなにちっさいけどな。ち...
居るんだ。
参った。
顔が見たい。つってんだよ、俺が。言ってねえけどな。
なぁ、来いよ。木村。
なぁ。
「………むら…」
呼んだのに、ヤツが来ないから。
俺はなんだか寂しくなって、ヤツの部屋に行って、きちんと整...
木村の匂いがする。同じもん食ってんのになんで人は違う匂い...
そのまま、俺は眠りについていた。
起きた時景色が違うので慌てた。
こんな所を見られたらマズイ。し、こんな事をしたとばれても...
俺は飛び起きると元通りベッドを綺麗に整え、即行で木村の部...
顔を洗い、髭を剃り、身支度を整え買い物にでかけた。晩飯の...
帰ってから部屋の掃除、洗濯をして、まだ昼だというのに晩飯...
これだけは、できるんだ。小学校の時キャンプで作って以来。
キャンプがすごく楽しかったから、ガキの俺はその後もキャン...
いきなりこんな事をしたら木村がびっくりするかもしれない。
でも、作りたいんだからしょうがない。
お前が帰ってくるのが俺は嬉しいんだ。しょうがない。
でも勘違いするな。まだまだ全然そういうんじゃないからな。
ただ今日は、お前が帰ってくるのが、俺は嬉しいんだ。だから...
そんな事があって、俺はあいつを意識しだしてしまった。
たとえばそう、こんな階段であいつと二人きりになると。
____________
| __________ | ...
| | | | ...
| | □ STOP. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
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| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
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| | | | ◇⊂ ...
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この間、木村が一週間出張だった。
前日の晩飯の時だったか、突然
「あ、空沢さん、俺明日から一週間仙台なんで。ちゃんと一人...
と言った。
俺は木村が買ってきて木村が焼いた秋刀魚に木村が買ってきて...
「おう、行って来い。しっかり偵察してこいよ」
なんて偉そうに応えたのだ。
その時は軽い気持ちだったんだ。一週間居ないのか、たまには...
次の日の朝、俺が起きた時には木村はもう出発していて居なか...
キッチンに行くと朝飯にラップがかかっていた。
帰ってくると、家を出たままの状態の真っ暗な我が家があった。
朝飯の残骸がシンクに突っ込まれたままだった。
コンビニで買ってきた晩飯を食いながらテレビを見て過ごし、...
木村の帰りが遅い事はたまにあるし、別になんとも思わなかっ...
翌朝、そういえば朝飯を買ってくるのを忘れた事に気付いたけ...
やはり特に何も気にならなかった。
帰った時に部屋の見た目がスッキリしているように昨日脱いだ...
その日は外食をした。どうせ早く帰ってもやることは無いし、...
コンビニで朝飯を買って家に帰った。
次の朝、寝坊した。遅刻しそうだったから、せっかく買った朝...
帰ると、脱ぎ散らかされた服が出迎えてくれた。それらを洗濯...
洗濯機を回し、シャワーを浴びた。
出前を取り、そういやあったな、と思い出したコンビニ弁当は...
ベッドに入って、ゴミ出しをしていない事に気付いた。
次の朝、飯の事はもうどうでもいいと思いながら昨日の夜干し...
会社に向かうバスの中で「ちゃんと一人でも飯食って下さいね...
その日は会社で理不尽なクレームを受けて俺はイライラしてい...
見かねた同僚が飲みに誘ってくれたので久々に酔いつぶれて帰...
帰りがけのタクシーの中、俺は木村が予定より早く帰ってたり...
別になんてことはない、話す相手が欲しかっただけだ。同僚と...
なんだか話したり無いような、まだ誰かと話をしたいような、...
マンションの前まで来た時、真っ暗な部屋の窓を見て、そりゃ...
タクシーの運転手に「釣りはいらないよ」、なんて大した額で...
玄関を開ける。真っ暗だ。
酔って少し重い身体を引きずりながらリビングにあるソファへ...
…一週間て言ってたっけ。それって明日帰ってくんのか?それと...
家の会社は土日休みだから、明日帰ってくるんだよな?…また明...
ごちゃごちゃと考えながら、天井をみていた。
ここで呼んだら、玄関を開けて入ってくるような気がした。
あいつはなんでか知らないけど俺の事が好きだから、そのくら...
だけど呼ぶもんか。
お前が居なくたって、俺は平気だからな。
俺は別にお前の事は嫌いじゃないが、そういう意味の感情は持...
だから俺がお前の名前を呼ぶことは、無いよ。
そのまま少し寝てしまった。
気付くと時計は深夜3時を回っていた。
シャワーでも浴びてベッドで寝ようと身体を起こす。
ふと、キッチンを見た。
木村が料理している後ろ姿が思い浮かんだ。
あ、そうだ、明日はゴミの日じゃないか。
…うんそうだ、ゴミの日だ。
こんな真夜中に俺は家中のゴミを集めだした。
朝やると時間が無いからな。
そういえば干しっぱなしだった、と洗濯物を取り込んで、雑に...
シワがよっている気がするが、アイロンをかける気にはなれな...
まあ明日、帰ってくるんだろう。あいつは。
さすがに掃除機をかけるのは面倒だったから、そのままシャワ...
今朝はすっきり起きた。
まとめておいたゴミを出して、会社へ向かった。
俺はどこか、気分が良かったかもしれない。
理由なんか少しわかっていたけど、わからない振りをして。
だけど木村はその日帰ってこなかった。
今日じゃないのか、土日も仕事なのか。休日出勤とは、ご苦労...
俺は残業もせずに帰って来たっていうのにな。
なんで俺が。
まあいい。
いいじゃないか、いいだろうが。
その日は何もせずに飯も食わずに寝た。
今日は休日なので、起きたら昼を過ぎていた。
昨日あんなに早く寝たのに、夢も見なかったな。
何もやる気がしなかった。掃除くらいしたいものだが、何もや...
おかしいな。木村が来る前に一人暮らししていた期間だってあ...
そのままリビングでダラダラと過ごした。腹が減ったが、出前...
冷蔵庫を探すと林檎があったので、そのままかじって食べた。
夜、普段見ないような純愛物のドラマを見た。たまたまついて...
面倒だから変えずにそのままぼんやりと見ていた。
俺にもこんな時代があったなー。
木村は、今もそんな時代に居るのか?
俺にはわからんよ。俺のどこがそんなにいいんだか。俺みたい...
今日は髭も剃ってないんだぜ。
テーブルの上に置いてある林檎の芯を見ながら、木村の事を考...
あいつが女だったら…なんてのは、考えないようにしていたのに...
一人で居るとろくな事を考えないから困るんだ。
あいつもそう思うんだろうか。俺が女だったら、って。有り得...
そんな事を色々考えていたら、あいつと俺が絡み合ってる場面...
ほんっと、一人で居るとろくな事を考えない。
げえええええええええええええええええええええええええええ...
無理!無理無理無理!!とてもできない!!
まず、勃つもんか。触りたいとも思わんぞ。でも待て、あいつ...
現に俺に触ってくるし、キスもしてきやがるし、この前のあれ...
ん?ちょっと待てよ俺ってそういえば女役?あいつの中ではそ...
そうか、あいつも男だ、俺に抱かれたいと思ってるわけじゃな...
途端、全身の血が沸き立ち、俺はソファの上で声にならない声...
…どうしよう…
いや、身の危険は感じていた。何度も何度もやばいと思った。
でも俺がそのつもりないから大丈夫だって思ってたんだ。
でも俺がそのつもりじゃなくても大丈夫じゃないかもしれない...
…でもあいつ、よく持つよな…一緒に暮らしてて。
俺みたいなヤツを好きになって、飯作って掃除して洗濯して、...
俺が嫌がるような事はしない。
どこがいいんだ。どこがいいんだよなぁ。ただのくたびれた4...
なぁ。
木村。木村の馬鹿。
顔が熱い。
触ったら、髭がジャリジャリした。
俺、駄目だ。こんなんじゃ駄目だ。
「違うんだ…」
何が違うのか自分でもよくわからんが、知らず、呟いていた。
よくわからんままよくわからん焦燥感に駆られ風呂に入った。
一度考えてしまったよからぬ妄想は何をしていてもついて回る...
考えまい、考えまいとしているのに、シャンプーをしながらこ...
俺、欲しかったんだよな。そういうんじゃないけど、木村が……...
ただ、木村、ここに居ればいいのにって、な…キスぐらいならし...
むしろ、俺、したかった、気、が、する。いや、嘘だ。嘘だ嘘...
でもそのまま木村が乗っかってきて腹めくられた時はそれは無...
でもキスはいいのか。…いいかも。いや、いや、いい時もあるっ...
ここに居ればいいのにって思ったけど、朝起きて隣りに木村が...
俺は、矛盾しているようだ。ああもうどうしたら…。どうしたら...
居なくて良かった。木村が今日居なくて良かった!どんな顔し...
風呂から出て身体を拭きながら、鏡を見た。…どう見てもおっさ...
木村って、男が好きとかいう以前に、変態だな、きっと。あん...
ベッドに入ったのに、俺は眠れずに居た。今日は昼まで寝たか...
なんとなく喉の乾きを覚えてキッチンへ行った。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、コップに注ぐ。
このミネラルウォーターは木村が好きだからいつも置いてある...
最近じゃこれしか飲まなくなっていた。
コップの中の水を一気に喉に流し込むと、軽くむせた。
ああ。
もう多分、ちゃんと認めなきゃ駄目なんだろう。
そういう所まで来ちまってるんだ。俺は。
目を逸らしていたけれど。
…俺の中には、木村が居る。
ちっさいけどな。こんっっっっっっっなにちっさいけどな。ち...
居るんだ。
参った。
顔が見たい。つってんだよ、俺が。言ってねえけどな。
なぁ、来いよ。木村。
なぁ。
「………むら…」
呼んだのに、ヤツが来ないから。
俺はなんだか寂しくなって、ヤツの部屋に行って、きちんと整...
木村の匂いがする。同じもん食ってんのになんで人は違う匂い...
そのまま、俺は眠りについていた。
起きた時景色が違うので慌てた。
こんな所を見られたらマズイ。し、こんな事をしたとばれても...
俺は飛び起きると元通りベッドを綺麗に整え、即行で木村の部...
顔を洗い、髭を剃り、身支度を整え買い物にでかけた。晩飯の...
帰ってから部屋の掃除、洗濯をして、まだ昼だというのに晩飯...
これだけは、できるんだ。小学校の時キャンプで作って以来。
キャンプがすごく楽しかったから、ガキの俺はその後もキャン...
いきなりこんな事をしたら木村がびっくりするかもしれない。
でも、作りたいんだからしょうがない。
お前が帰ってくるのが俺は嬉しいんだ。しょうがない。
でも勘違いするな。まだまだ全然そういうんじゃないからな。
ただ今日は、お前が帰ってくるのが、俺は嬉しいんだ。だから...
そんな事があって、俺はあいつを意識しだしてしまった。
たとえばそう、こんな階段であいつと二人きりになると。
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シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
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第68巻
第67巻
第66巻
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第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
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第58巻
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第52巻
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第48巻
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第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
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