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#title(木村拓哉×唐沢寿明) [#j2b2ab33]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| キム/タクと唐...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
一週間出張だった俺は、久々に空沢さんの待つ我が家に帰った。
きっと洗濯物とかいっぱい溜まってんだろうなぁなんて思いな...
俺はちょっとウキウキしてた。
久々に逢えるのがすげぇ嬉しくて、帰りにウマイ中華屋で持ち...
玄関を開けようと鍵を差し込む。
あーもうすぐ逢える。顔がニヤける。
まず飯温めて洗濯してそんで、隙見て抱きつこ。
なんて考えながらドアを開けたら、開いた途端、空沢さんの姿...
ていうか。…なんか、なんでそこに居んの?
玄関からまっすぐ廊下が続いていて、その先にドアがあってド...
そのリビングのドアは開いていて、そんでそこに空沢さんが立...
別に出迎えにきてくれたわけじゃないけど。リビングから全然...
でもなんか、…いつもはリビングのドアって閉まってるし、空沢...
リビングのソファに座っているからなんか…
「あ、ちす…。」
「…あぁ。お疲れ。」
そのままソファに向かったみたいで空沢さんは見えなくなった。
偶然?え?でもちょっと出迎えてくれてなかった?考えすぎ?
とりあえず即行靴脱いでネクタイゆるめながら俺もリビングに...
「中華買って来たんすよ。飯まだですよね?」
「ん…」
空沢さんが言葉に詰まる。
「あれ?食っちゃいました?」
なーんだ…
「いや…」
なんか様子がおかしい。とりあえず温めようとキッチンに向か...
「え…?」
「俺はそれ食うから、お前中華食えよ。」
「え?ていうか、え??これ、空沢さんが作ったんですか?」
「…。」
キッチンには、カレーが作ってあった。そういえばカレーの匂...
まさか家だと思わねーじゃん。隣りかと思ってたんだけど。
カレーは、どう見ても一人分じゃないし。
ちょっと待ってこれってもしかして俺の分もあって、しかも食...
俺の帰りを待っててくれたって事?
「まじっすか?」
やっべぇ。
何が中華だよ。
いらねーよ中華なんて。
「明日にでも食べてみろよ。俺はカレーだけはうまく作れるん...
「何が明日なんすか。全然今食べますよまじで。」
「別に気遣わなくていい。」
「誰が。」
食うに決まってんじゃん。誰が気なんか遣うかよ当然なんだよ...
中華の袋を無造作にテーブルに放ってカレーの鍋に火を付けた。
この膜の張り具合、一時間以上は前に作られてんじゃねーの?
なんだよ突然。どうしちゃったんだよ空沢さん。
たまらなくなって空沢さんの方を振り返った。
空沢さんは中華の中身を吟味している。
なんかその仕草がいつもより100倍くらいかわいく見える。
カサカサ袋開けてる動作がいちいちかわいーく見えるんですけ...
笑顔全開になってる俺に気付いた空沢さんは、…あー。なんでだ...
こともあろうに、俺に微笑み返しやがったよこの人。
違うだろ。いつものあんたならここでつーんとするんだろうが。
「何見てる」って言いながら汚らわしい物でも見る目で見るだ...
それを何?なんで微笑んじゃってるわけ?
天の邪鬼でひねくれ者のあんたらしくない、そんな反応は反則...
そのせいで俺の顔が熱くなってきた。なんなんだまじで。
恥ずかしくなった俺は温めてる間に洗濯物の選別でもしようと...
ところが。
溜まってるはずの洗濯物がねえ。
「あのー、空沢さん?」
「なんだ。」
空沢さんはご飯を盛っていた。俺の分も。
ありえねぇ…
「そのー、洗濯もしたんですか?あなたが。」
「したら悪いか。いいじゃないかお前の仕事が減って。」
「いや、全然いいんですけど。」
なんか…拍子抜け、したかもしんねぇ。
いや嬉しい。色々すっっげぇ嬉しい。色々嬉しいんだけど、
俺、なんか空沢さんってやっぱ俺が居ないと駄目だな、なんて...
しょうがないなーなんて言いながら、世話を焼くのが好きで。
いや、全然いいんだけど。
「できたぞ。…中華もおかずで食おうぜ。」
「あ、はい。じゃあ温めます。」
「ああ頼む。じゃこれ持ってくから。」
空沢さんは二人分のカレーライスをソファの前のテーブルに持...
中華を皿に盛り、レンジで温めながら俺はなんだか嬉しいよう...
まぁでも、これってどう考えても、空沢さんは俺のために色々...
この一週間色々思っててくれて、そんでこうしてくれてんだよ...
…何思ったんだろ。
俺が一週間も居なかったのに、空沢さんはちゃんと生活してい...
想像じゃ飯もコンビニか店屋物、洗濯も溜まってて
あーやっぱり木村が居ないと駄目だなんて思ってくれるのをち...
期待してた的な所があったけどな。
んで、なんかちょっと距離縮まっちゃったり?てのをかーなー...
まぁでもこれはこれでよくね?
ていうかこれって実はすっげぇ距離縮まってんじゃねぇか。
ふと気配がして振り返ると、空沢さんが近くに立っていた。
「あ、持っていきますから先に食べててください。」
空沢さんの目がキョロキョロッと動いた。
何も言わなかったけど、その場から動こうとしない。
「どうしたんですか?」
人差し指で鼻の頭を掻きながら、空沢さんは少し俯いた。
あぁ。
ほんと、この一週間で何を思ったんだか。
なんでいきなりこんなにしおらしくなるかな。
ここは俺、勘違いかもなんてビビってる場合じゃねぇな。
俺の都合のいいように考えれば、これがこの人の精一杯だ。
じゃあ今この人が待ってんのは。
俺はにかっと笑った。空沢さんがそれに気付くか気付かないか...
素早く抱きよせた。
「…。」
…ほら。やっぱり何も言わない。ビンゴだ。
「空沢さーん、…俺の事さぁ、ちょっと好きになっちゃった?」
背中にぼこっとげんこつを食らった。
全然痛くねぇんだよ。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
| | | | ...
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| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
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一週間出張だった俺は、久々に空沢さんの待つ我が家に帰った。
きっと洗濯物とかいっぱい溜まってんだろうなぁなんて思いな...
俺はちょっとウキウキしてた。
久々に逢えるのがすげぇ嬉しくて、帰りにウマイ中華屋で持ち...
玄関を開けようと鍵を差し込む。
あーもうすぐ逢える。顔がニヤける。
まず飯温めて洗濯してそんで、隙見て抱きつこ。
なんて考えながらドアを開けたら、開いた途端、空沢さんの姿...
ていうか。…なんか、なんでそこに居んの?
玄関からまっすぐ廊下が続いていて、その先にドアがあってド...
そのリビングのドアは開いていて、そんでそこに空沢さんが立...
別に出迎えにきてくれたわけじゃないけど。リビングから全然...
でもなんか、…いつもはリビングのドアって閉まってるし、空沢...
リビングのソファに座っているからなんか…
「あ、ちす…。」
「…あぁ。お疲れ。」
そのままソファに向かったみたいで空沢さんは見えなくなった。
偶然?え?でもちょっと出迎えてくれてなかった?考えすぎ?
とりあえず即行靴脱いでネクタイゆるめながら俺もリビングに...
「中華買って来たんすよ。飯まだですよね?」
「ん…」
空沢さんが言葉に詰まる。
「あれ?食っちゃいました?」
なーんだ…
「いや…」
なんか様子がおかしい。とりあえず温めようとキッチンに向か...
「え…?」
「俺はそれ食うから、お前中華食えよ。」
「え?ていうか、え??これ、空沢さんが作ったんですか?」
「…。」
キッチンには、カレーが作ってあった。そういえばカレーの匂...
まさか家だと思わねーじゃん。隣りかと思ってたんだけど。
カレーは、どう見ても一人分じゃないし。
ちょっと待ってこれってもしかして俺の分もあって、しかも食...
俺の帰りを待っててくれたって事?
「まじっすか?」
やっべぇ。
何が中華だよ。
いらねーよ中華なんて。
「明日にでも食べてみろよ。俺はカレーだけはうまく作れるん...
「何が明日なんすか。全然今食べますよまじで。」
「別に気遣わなくていい。」
「誰が。」
食うに決まってんじゃん。誰が気なんか遣うかよ当然なんだよ...
中華の袋を無造作にテーブルに放ってカレーの鍋に火を付けた。
この膜の張り具合、一時間以上は前に作られてんじゃねーの?
なんだよ突然。どうしちゃったんだよ空沢さん。
たまらなくなって空沢さんの方を振り返った。
空沢さんは中華の中身を吟味している。
なんかその仕草がいつもより100倍くらいかわいく見える。
カサカサ袋開けてる動作がいちいちかわいーく見えるんですけ...
笑顔全開になってる俺に気付いた空沢さんは、…あー。なんでだ...
こともあろうに、俺に微笑み返しやがったよこの人。
違うだろ。いつものあんたならここでつーんとするんだろうが。
「何見てる」って言いながら汚らわしい物でも見る目で見るだ...
それを何?なんで微笑んじゃってるわけ?
天の邪鬼でひねくれ者のあんたらしくない、そんな反応は反則...
そのせいで俺の顔が熱くなってきた。なんなんだまじで。
恥ずかしくなった俺は温めてる間に洗濯物の選別でもしようと...
ところが。
溜まってるはずの洗濯物がねえ。
「あのー、空沢さん?」
「なんだ。」
空沢さんはご飯を盛っていた。俺の分も。
ありえねぇ…
「そのー、洗濯もしたんですか?あなたが。」
「したら悪いか。いいじゃないかお前の仕事が減って。」
「いや、全然いいんですけど。」
なんか…拍子抜け、したかもしんねぇ。
いや嬉しい。色々すっっげぇ嬉しい。色々嬉しいんだけど、
俺、なんか空沢さんってやっぱ俺が居ないと駄目だな、なんて...
しょうがないなーなんて言いながら、世話を焼くのが好きで。
いや、全然いいんだけど。
「できたぞ。…中華もおかずで食おうぜ。」
「あ、はい。じゃあ温めます。」
「ああ頼む。じゃこれ持ってくから。」
空沢さんは二人分のカレーライスをソファの前のテーブルに持...
中華を皿に盛り、レンジで温めながら俺はなんだか嬉しいよう...
まぁでも、これってどう考えても、空沢さんは俺のために色々...
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俺が一週間も居なかったのに、空沢さんはちゃんと生活してい...
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期待してた的な所があったけどな。
んで、なんかちょっと距離縮まっちゃったり?てのをかーなー...
まぁでもこれはこれでよくね?
ていうかこれって実はすっげぇ距離縮まってんじゃねぇか。
ふと気配がして振り返ると、空沢さんが近くに立っていた。
「あ、持っていきますから先に食べててください。」
空沢さんの目がキョロキョロッと動いた。
何も言わなかったけど、その場から動こうとしない。
「どうしたんですか?」
人差し指で鼻の頭を掻きながら、空沢さんは少し俯いた。
あぁ。
ほんと、この一週間で何を思ったんだか。
なんでいきなりこんなにしおらしくなるかな。
ここは俺、勘違いかもなんてビビってる場合じゃねぇな。
俺の都合のいいように考えれば、これがこの人の精一杯だ。
じゃあ今この人が待ってんのは。
俺はにかっと笑った。空沢さんがそれに気付くか気付かないか...
素早く抱きよせた。
「…。」
…ほら。やっぱり何も言わない。ビンゴだ。
「空沢さーん、…俺の事さぁ、ちょっと好きになっちゃった?」
背中にぼこっとげんこつを食らった。
全然痛くねぇんだよ。
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