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#title(スラムダンク 仙花&流花) [#l80f7e22]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| スラ/ムダンク...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 仙花&...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
夏休み――――――湘/北バスケ部は陵/南との合同合宿の最中だった。
二年になった桜樹花道と流河楓。だがこの二人の関係はまった...
「だーーーーーーーーーーーーーーっアリエナイッ!!!!」
「イヤダ。」
「うるさいっ!決まったことに文句言わないのっ」
バンバンとハリセンの音が響く。赤樹の居ない今、この二人を...
合宿、合宿といえば部屋割り。三人一部屋となっているこの合...
結果、事もあろうに湘/北の犬猿の仲、いや、キツネと猿の仲…...
「俺はぜってーイヤですよアヤコさんっこの寝ぼけギツネと同...
「俺もイヤっす」
他の面子はすでに我関せずで部屋に行ってしまった。
再びアヤコがハリセンを振り上げた時、場違いに能天気声が響...
「よっ!桜樹、流河、俺も一緒の部屋みたい。よろしく~。」
「セ/ンドー!」
にっこり笑う曲者は合同合宿相手、陵/南の生徒だ。
「ぬ、なんで陵/南のセ/ンドーが同じ部屋なんだ?」
「ここって三人一部屋じゃない?陵/南って三で割ったら一人余...
それで、俺が余っちゃったってわけ。
などとにこやかに言っているが、あの仙堂を――三年になり、さ...
後輩にとっては憧れの存在。そんな彼を他の陵/南生が余らせる...
仙堂自ら進んで余りを選んで湘/北の方へ来たのだった。だがそ...
最も――こう見えて桜樹の事になるとやや勘の良い流河はなんと...
「セ/ンドーも一緒か…て、あっアヤコさん?!」
どさくさに紛れてアヤコもそそくさと自分の部屋へ退散してし...
残されたふてくされた桜樹と無表情な流河、ニコニコ顔の仙堂。
「まっ、とりあえず俺らも部屋に行こうか。」
桜樹は流河と二人きりじゃなくて仙堂が居る、という事に多少...
そんなちょっとした救世主・仙堂がまさか
アヤコちゃんに桜樹が同じ部屋になるように細工しといて...
流河も一緒だなんてな~。ま、なんだか面白い事になりそ...
などと考えていたなんて事はもちろん桜樹は知らない。
流河は腑に落ちなかったが、アヤコも居ない今何を言っても無...
仙堂が同じ部屋だとわかった今、他の部屋に移るのも少し気が...
アヤコは好きなバスケチームの試合のチケットで仙堂に買収さ...
だが、流河を同じ部屋にしたのは、アヤコのせめてもの良心だ...
逃げ切るのよ、桜樹花道…。さ、お風呂入ろ~っと。
「俺が壁側をとーーーーーーーーるっ!!」
「じゃ、俺真ん中にしようかな。流河は入口の近くでいいだろ...
「どうでもいー…」
襖を開けるとそこにはすでに3つ仲良く並んで布団が敷かれて...
さっそく桜樹は自分の好きな壁際を我先にと陣取った。
仙堂は桜樹の隣りならどこでも良かったし、流河はそもそも寝...
が、桜樹と離れたのはいいとしても仙堂が桜樹の隣りというの...
しかしそれについてとやかく言うほどまででは無かったので、...
「キツネと同じ部屋なのは納得いかねーが、しかたねー。明日...
「あ、俺も行こうかな。一緒にお風呂入ろうか、桜樹」
「おう男同士裸のツキアイだな、セ/ンドー!」
「…。」
「なんだキツネ、おめーはいかねーのか。フケツだなさては?」
「うるせー。お前が帰ってきたら行く。」
「けっそうかよ!!俺だっててめーの浸かった湯になんか入れ...
桜樹は大声で何やら文句を言いながら廊下へ消えていった。
仙堂は風呂支度をしながらチラリと流河を見た。
流河は相変わらず無表情で何を考えているのかわからない。
「お前、桜樹の裸とか興味ないの?」
「は?」
「俺、背中流すふりして色々しちゃおうかな~」
「…」
「じゃね。」
にっこり笑って廊下へ消えた仙堂に、流河はやや不機嫌になっ...
「のやろう…けっこー変態じゃねーか」
流河は仙堂が桜樹を気に入っている事には最初から気付いてい...
だが、今まで特に行動に移してきた事は無かったし、今回も無...
仙堂はというと、流河も同じ部屋という事で、少し火が点いて...
仙堂が風呂場につくと、桜樹はすでに全身泡だらけだった。
遅かったか…
色々と豪快な桜樹は身体を洗う石鹸でそのまま顔まで洗い、さ...
「桜樹、シャンプー使わないの?」
「ん?ああ、前坊主にしてた時からな、シャンプー使う必要無...
「…ていうか髪の毛降りてる桜樹って初めて見たなぁ。…かわい...
「あ?なんか言ったか?」
「いや、でもね桜樹、今は男もシャンプーとコンディショナー...
「む、女々しい男になるつもりはないぞ。」
「馬鹿だなあ桜樹。知らないの?今女のコにもてる男って『清...
「モ、モテル…!?じゃ、じゃあハル子さんにも…」
「うんうん。俺、シャンプーとコンディショナー持ってるよ。」
仙堂はにっこり笑った。
さらに、シャンプーにもやり方があるからね、と桜樹の頭を洗...
「おせえ…」
すでに睡魔に襲われていた流河はこのまま寝てしまおうかとも...
練習後のベタベタした身体のまま寝るのは嫌だったので仕方な...
イライラしながら風呂場のドアを開けた流河の目に飛び込んで...
仙堂に背中を洗われ何やら恍惚の表情を浮かべる桜樹の姿だっ...
仙堂にシャンプーをしてもらった桜樹はその気持ちよさを絶賛...
どこで身につけたか頭皮のマッサージなどを駆使し、桜樹を恍...
調子に乗った仙堂は、モテルボディソープもあるよ。と身体も...
「桜樹、気持ちイイ?」
「あぁ、セ/ンドー…」
「どあ/ほう」
「ああ゛?!」
無表情桜樹は一瞬にして恍惚から現実へ引き戻された。
「…流河、やっぱり来たんだ。」
口許は笑っているが、目の笑っていない仙堂と眉根を寄せ、不...
だがそんな二人のやや険悪なムードに桜樹が気付く事は無かっ...
「…てめーらがおせーせい。」
流河はそう言うと向かいのシャワーの前にドカリと座り、シャ...
「ちっキツネめ。」
桜樹がブツブツ言っていると仙堂の手が再び動き出した。
流河のヤツ、いつまで余裕でいられるかな。
背中、腕を洗い終わると、その手は桜樹の腹部へ伸びた。
途端、再び恍惚に浸っていた桜樹の身体がビクリと揺れた。
「セッセ/ンドー!」
「いいでしょ。男同士で恥ずかしがる事じゃない。」
「む、…」
ふと仙堂は身体を洗っていたタオルを手放し、素手で桜樹の腹...
「セセセセセ/ンドー!!!」
「腹筋は割れてるから指の腹で洗うのが一番なんだよ桜樹。指...
仙堂の一見最もらしいいい加減な説明に流河は呆れ、桜樹は騙...
「だあっ!!こそばゆいっ!!」
「我慢我慢、モテルためモテルため」
腹筋の盛り上がりを指でなぞると、桜樹の腕に鳥肌が立った。
「モ、モテルためだ…!この我慢の男桜樹、堪えてみせるぞっ!...
かわいいなぁ桜樹は。素直で。流河聞いてるか、段々息が...
桜樹は両手で口を多い、顔を紅潮させながらくすぐったさに堪...
「ぐ…ぬ…っ!」
「あっはっは!…桜樹ぃエロいよそれ…」
仙堂が嬉しそうに呟く言葉は必死な桜樹には聞こえていない。
が、無言で身体を洗う流河にはしっかり聞こえていた。
「ちっ…どあ/ほうが二人…」
居心地の悪さを感じた流河はシャワーだけ済まし、風呂場を後...
「あっ…」
桜樹のやや高めの鼻にかかった声がして、流河は思わず振り向...
だが、流河の位置からは桜樹を後ろから抱え込むように仙堂が...
「だ、だめだっだめだだめだだめだセ/ンドー!!」
桜樹は仙堂の手から逃れようと前のめりになり、自身の身体を...
「ごめんごめん。桜樹の反応があまりにもかわいいからいじめ...
のやろう…
仙堂は後ろに立って睨み付けるようにジッと見ていた流河に気...
「何したか気になる?」
「いっ言うなセ/ンドー!!」
慌てて起きあがり仙堂の口を押さえる桜樹。
その二人の距離の近さに流樹は再び不機嫌になり、そのまま風...
部屋に戻った流河は機嫌が悪かった。
ドライヤーで無造作に髪を乾かしながら、頭の中は先ほど風呂...
あの単純ヤロウ 仙堂の下心が見えねーのか
しばらくすると二人が騒がしく帰ってきた。
イライラしながらも布団に入り眠りかけていた流河は騒がしさ...
「はっはっはっどうだキツネ!!この桜樹の輝かしさは!」
「るっせー…」
桜樹はこれできっとハル子さんも…などと浮かれている。
単純どあ/ほう
あの後仙堂がどんな丸め方をしたのかなど流河にはどうでもよ...
寝返りを打ち無視を決め込む事にした。
翌朝――目覚ましも無くムクリと起きた桜樹は、一人身支度をし...
その30分後、流河も体育館に現れた。
「む…」
「ぬっ?キツネにしては珍しく早く起きてんじゃねーか。」
二人は同じコートの向かい合うゴールでそれぞれシュートの練...
桜樹は一人言を言ったり、奇声を発したりと騒がしく、流河は...
シュートを決め、ボールを取りに行きコートに戻る途中、流河...
桜樹はスリーポイントシュートの練習をしていたようだが、ま...
助走をつけスリーポイント地点からジャンプし、なんとダンク...
山王戦の時はリングに当たってたのに、さらに入るように...
「あーーーやっぱ天才にはスラ/ムダンクがよく似合うぜ!!」
桜樹は、自分の事を天才だと自称しているが、そのすごさを自...
その人並み外れたジャンプ力にすっかり魅入っていた自分に気...
「…おい。」
「ぬ、なんだキツネ。天才に教えを請おうったって無駄だぞ。」
「仙堂には気を付けろ。」
「あ?気を付けなくたってセ/ンドーは俺が倒す!」
「そうじゃねー…」
チッと舌打ちすると、流河は自身の練習に戻った。
「…?キツネの考える事は人間には理解できん。」
今夜は昨日のような事になる前に先に風呂に入ってしまおうと...
一週間の合宿の今日は二日目。前途は多難だった。
その頃仙堂はというと。流河の爆音の目覚ましにも気付かずぐ...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| スラ/ムダンク...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 仙花&...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
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夏休み――――――湘/北バスケ部は陵/南との合同合宿の最中だった。
二年になった桜樹花道と流河楓。だがこの二人の関係はまった...
「だーーーーーーーーーーーーーーっアリエナイッ!!!!」
「イヤダ。」
「うるさいっ!決まったことに文句言わないのっ」
バンバンとハリセンの音が響く。赤樹の居ない今、この二人を...
合宿、合宿といえば部屋割り。三人一部屋となっているこの合...
結果、事もあろうに湘/北の犬猿の仲、いや、キツネと猿の仲…...
「俺はぜってーイヤですよアヤコさんっこの寝ぼけギツネと同...
「俺もイヤっす」
他の面子はすでに我関せずで部屋に行ってしまった。
再びアヤコがハリセンを振り上げた時、場違いに能天気声が響...
「よっ!桜樹、流河、俺も一緒の部屋みたい。よろしく~。」
「セ/ンドー!」
にっこり笑う曲者は合同合宿相手、陵/南の生徒だ。
「ぬ、なんで陵/南のセ/ンドーが同じ部屋なんだ?」
「ここって三人一部屋じゃない?陵/南って三で割ったら一人余...
それで、俺が余っちゃったってわけ。
などとにこやかに言っているが、あの仙堂を――三年になり、さ...
後輩にとっては憧れの存在。そんな彼を他の陵/南生が余らせる...
仙堂自ら進んで余りを選んで湘/北の方へ来たのだった。だがそ...
最も――こう見えて桜樹の事になるとやや勘の良い流河はなんと...
「セ/ンドーも一緒か…て、あっアヤコさん?!」
どさくさに紛れてアヤコもそそくさと自分の部屋へ退散してし...
残されたふてくされた桜樹と無表情な流河、ニコニコ顔の仙堂。
「まっ、とりあえず俺らも部屋に行こうか。」
桜樹は流河と二人きりじゃなくて仙堂が居る、という事に多少...
そんなちょっとした救世主・仙堂がまさか
アヤコちゃんに桜樹が同じ部屋になるように細工しといて...
流河も一緒だなんてな~。ま、なんだか面白い事になりそ...
などと考えていたなんて事はもちろん桜樹は知らない。
流河は腑に落ちなかったが、アヤコも居ない今何を言っても無...
仙堂が同じ部屋だとわかった今、他の部屋に移るのも少し気が...
アヤコは好きなバスケチームの試合のチケットで仙堂に買収さ...
だが、流河を同じ部屋にしたのは、アヤコのせめてもの良心だ...
逃げ切るのよ、桜樹花道…。さ、お風呂入ろ~っと。
「俺が壁側をとーーーーーーーーるっ!!」
「じゃ、俺真ん中にしようかな。流河は入口の近くでいいだろ...
「どうでもいー…」
襖を開けるとそこにはすでに3つ仲良く並んで布団が敷かれて...
さっそく桜樹は自分の好きな壁際を我先にと陣取った。
仙堂は桜樹の隣りならどこでも良かったし、流河はそもそも寝...
が、桜樹と離れたのはいいとしても仙堂が桜樹の隣りというの...
しかしそれについてとやかく言うほどまででは無かったので、...
「キツネと同じ部屋なのは納得いかねーが、しかたねー。明日...
「あ、俺も行こうかな。一緒にお風呂入ろうか、桜樹」
「おう男同士裸のツキアイだな、セ/ンドー!」
「…。」
「なんだキツネ、おめーはいかねーのか。フケツだなさては?」
「うるせー。お前が帰ってきたら行く。」
「けっそうかよ!!俺だっててめーの浸かった湯になんか入れ...
桜樹は大声で何やら文句を言いながら廊下へ消えていった。
仙堂は風呂支度をしながらチラリと流河を見た。
流河は相変わらず無表情で何を考えているのかわからない。
「お前、桜樹の裸とか興味ないの?」
「は?」
「俺、背中流すふりして色々しちゃおうかな~」
「…」
「じゃね。」
にっこり笑って廊下へ消えた仙堂に、流河はやや不機嫌になっ...
「のやろう…けっこー変態じゃねーか」
流河は仙堂が桜樹を気に入っている事には最初から気付いてい...
だが、今まで特に行動に移してきた事は無かったし、今回も無...
仙堂はというと、流河も同じ部屋という事で、少し火が点いて...
仙堂が風呂場につくと、桜樹はすでに全身泡だらけだった。
遅かったか…
色々と豪快な桜樹は身体を洗う石鹸でそのまま顔まで洗い、さ...
「桜樹、シャンプー使わないの?」
「ん?ああ、前坊主にしてた時からな、シャンプー使う必要無...
「…ていうか髪の毛降りてる桜樹って初めて見たなぁ。…かわい...
「あ?なんか言ったか?」
「いや、でもね桜樹、今は男もシャンプーとコンディショナー...
「む、女々しい男になるつもりはないぞ。」
「馬鹿だなあ桜樹。知らないの?今女のコにもてる男って『清...
「モ、モテル…!?じゃ、じゃあハル子さんにも…」
「うんうん。俺、シャンプーとコンディショナー持ってるよ。」
仙堂はにっこり笑った。
さらに、シャンプーにもやり方があるからね、と桜樹の頭を洗...
「おせえ…」
すでに睡魔に襲われていた流河はこのまま寝てしまおうかとも...
練習後のベタベタした身体のまま寝るのは嫌だったので仕方な...
イライラしながら風呂場のドアを開けた流河の目に飛び込んで...
仙堂に背中を洗われ何やら恍惚の表情を浮かべる桜樹の姿だっ...
仙堂にシャンプーをしてもらった桜樹はその気持ちよさを絶賛...
どこで身につけたか頭皮のマッサージなどを駆使し、桜樹を恍...
調子に乗った仙堂は、モテルボディソープもあるよ。と身体も...
「桜樹、気持ちイイ?」
「あぁ、セ/ンドー…」
「どあ/ほう」
「ああ゛?!」
無表情桜樹は一瞬にして恍惚から現実へ引き戻された。
「…流河、やっぱり来たんだ。」
口許は笑っているが、目の笑っていない仙堂と眉根を寄せ、不...
だがそんな二人のやや険悪なムードに桜樹が気付く事は無かっ...
「…てめーらがおせーせい。」
流河はそう言うと向かいのシャワーの前にドカリと座り、シャ...
「ちっキツネめ。」
桜樹がブツブツ言っていると仙堂の手が再び動き出した。
流河のヤツ、いつまで余裕でいられるかな。
背中、腕を洗い終わると、その手は桜樹の腹部へ伸びた。
途端、再び恍惚に浸っていた桜樹の身体がビクリと揺れた。
「セッセ/ンドー!」
「いいでしょ。男同士で恥ずかしがる事じゃない。」
「む、…」
ふと仙堂は身体を洗っていたタオルを手放し、素手で桜樹の腹...
「セセセセセ/ンドー!!!」
「腹筋は割れてるから指の腹で洗うのが一番なんだよ桜樹。指...
仙堂の一見最もらしいいい加減な説明に流河は呆れ、桜樹は騙...
「だあっ!!こそばゆいっ!!」
「我慢我慢、モテルためモテルため」
腹筋の盛り上がりを指でなぞると、桜樹の腕に鳥肌が立った。
「モ、モテルためだ…!この我慢の男桜樹、堪えてみせるぞっ!...
かわいいなぁ桜樹は。素直で。流河聞いてるか、段々息が...
桜樹は両手で口を多い、顔を紅潮させながらくすぐったさに堪...
「ぐ…ぬ…っ!」
「あっはっは!…桜樹ぃエロいよそれ…」
仙堂が嬉しそうに呟く言葉は必死な桜樹には聞こえていない。
が、無言で身体を洗う流河にはしっかり聞こえていた。
「ちっ…どあ/ほうが二人…」
居心地の悪さを感じた流河はシャワーだけ済まし、風呂場を後...
「あっ…」
桜樹のやや高めの鼻にかかった声がして、流河は思わず振り向...
だが、流河の位置からは桜樹を後ろから抱え込むように仙堂が...
「だ、だめだっだめだだめだだめだセ/ンドー!!」
桜樹は仙堂の手から逃れようと前のめりになり、自身の身体を...
「ごめんごめん。桜樹の反応があまりにもかわいいからいじめ...
のやろう…
仙堂は後ろに立って睨み付けるようにジッと見ていた流河に気...
「何したか気になる?」
「いっ言うなセ/ンドー!!」
慌てて起きあがり仙堂の口を押さえる桜樹。
その二人の距離の近さに流樹は再び不機嫌になり、そのまま風...
部屋に戻った流河は機嫌が悪かった。
ドライヤーで無造作に髪を乾かしながら、頭の中は先ほど風呂...
あの単純ヤロウ 仙堂の下心が見えねーのか
しばらくすると二人が騒がしく帰ってきた。
イライラしながらも布団に入り眠りかけていた流河は騒がしさ...
「はっはっはっどうだキツネ!!この桜樹の輝かしさは!」
「るっせー…」
桜樹はこれできっとハル子さんも…などと浮かれている。
単純どあ/ほう
あの後仙堂がどんな丸め方をしたのかなど流河にはどうでもよ...
寝返りを打ち無視を決め込む事にした。
翌朝――目覚ましも無くムクリと起きた桜樹は、一人身支度をし...
その30分後、流河も体育館に現れた。
「む…」
「ぬっ?キツネにしては珍しく早く起きてんじゃねーか。」
二人は同じコートの向かい合うゴールでそれぞれシュートの練...
桜樹は一人言を言ったり、奇声を発したりと騒がしく、流河は...
シュートを決め、ボールを取りに行きコートに戻る途中、流河...
桜樹はスリーポイントシュートの練習をしていたようだが、ま...
助走をつけスリーポイント地点からジャンプし、なんとダンク...
山王戦の時はリングに当たってたのに、さらに入るように...
「あーーーやっぱ天才にはスラ/ムダンクがよく似合うぜ!!」
桜樹は、自分の事を天才だと自称しているが、そのすごさを自...
その人並み外れたジャンプ力にすっかり魅入っていた自分に気...
「…おい。」
「ぬ、なんだキツネ。天才に教えを請おうったって無駄だぞ。」
「仙堂には気を付けろ。」
「あ?気を付けなくたってセ/ンドーは俺が倒す!」
「そうじゃねー…」
チッと舌打ちすると、流河は自身の練習に戻った。
「…?キツネの考える事は人間には理解できん。」
今夜は昨日のような事になる前に先に風呂に入ってしまおうと...
一週間の合宿の今日は二日目。前途は多難だった。
その頃仙堂はというと。流河の爆音の目覚ましにも気付かずぐ...
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シリーズものインデックス2
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第68巻
第67巻
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