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#title(ファントム・ブレイブ・パー諮問×ウォルナット) [#ca0...
この流れの申し訳ないが……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ファソトム・...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| データ...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
マイナー作品なので軽く用語集と説明。
クローム…請負人。依頼を受けて何でもやっちゃう文字通りの何...
レイヴン…傭兵団。そのまま。それぞれのカラーにもよるが、血...
オクサイド…他のクローム・レイヴンが請け負った依頼を諸々の...
オウル族…二本足で歩くフクロウ。眼鏡・サングラスは必須。
パー諮問…多分オウル族。28歳らしい。怪我をしたウォノレナット...
ウォノレナット…諸事情あって守銭奴な20歳。オクサイドを専門に...
安ホテルのベッドはスプリングが悪く、ただ横たわっている...
ギシギシと耳障りな音を立てた。
パー諮問はそれが嫌で、もう少し格上のホテルにしようとこ...
抱こうとしている男に提案したのだが、ウォノレナットはにべも...
ホテル代は割り勘で、元が高ければ当然双方の負担も増える。...
パー諮問はともかく、無駄な出費どころか必要な出費まで切り...
あるウォノレナットにとってそれは当然の事だった。
そのやりとりはいつもの事。パー諮問も、否定されるのを分...
口に出す。ウォノレナットも、『高いのは嫌だ』という文言を変...
一度ホテル代を奢ろうと言ってみた所、凄まじく激怒されて危...
サングラスを粉砕されるところだった。
いつもと変わらぬ同じやり取り。それは、どことなく何かの...
「……酒は喜んで飲むくせにな…………」
隣で眠るウォノレナットを見下ろしながら、パー諮問は呟いた。
割りのいいヤマを片付けて羽振りがいい時、たまにパー諮問...
いつもの酒場のいつもの席で、これまたいつもの安物ボトルば...
傾けている様子が妙に物悲しく、思わずグラスの数を増やして...
パー諮問に奢ってもらってもウォノレナットはそっけなく礼を言...
いつもと変わらないペースで遠慮なく飲み干す。それでも極時...
歳相応の嬉しげな笑みが、あまり陽の光を感じない酒場の中で...
眩しく思えて、それを見たいがためにパー諮問はボトルを多め...
ウォノレナットはいつも仏頂面だ。
それは、眠っている時も変わらない。
ぎゅっと結んだ唇、閉じられた瞼。寝ている時まで何が気に...
眉間に寄せられた皺。一歩外を歩けば回りは皆敵だと心の底か...
(事実、クロームを目の敵にする輩は多い。オクサイドを専門に...
彼は、一体いつ安らいでいるのだろうとのんきな疑問を抱いた。
「…………っ」
「?」
声にならない呻きのような音が聞こえた気がして、パー諮問は...
名前を飲み込んだ。
「――――、クソが……」
寝言の皮を被った悪態が零れ出た。パー諮問は、柔らかな羽根...
手をそっとウォノレナットの額に乗せた。そのまま、滑らかな手...
巻き込み、後ろへと撫で付けるように動かす。只ひとくちに『...
惜しい、独特の色合いをした長髪が淡い月明かりにきらりと揺...
「……酷くしたつもりはねぇんだが」
悪態の矛先は自分だろう。肩を竦めて呟く。
――いや、おそらく酷くしてしまっているのだろう。ここのと...
どうにも歯止めが聞かない自覚が出てきていた。
ウォノレナットの身体には常に生傷が絶えない。
オクサイドには悪知恵と、絶対的な戦闘能力が不可欠だ。報...
それ相応の準備が要る。危険なモンスターを退治してくれと言...
レイヴンやクロームともぶつかる事だってある。
……危険な商売だ。それを専門にしているウォノレナットは、常...
状態なのだ。加えてウォノレナットが戦闘の要としている能力は...
削って発動させなくてはならない。
傷だらけの白い身体は、以前抱いた時よりまた少し痩せてい...
パー諮問はウォノレナットの事を何も知らない。年の頃は20代...
何らかの事情があって金を片っ端から掻き集めている。その程...
何故彼は自分の命すらもつぎ込んで金を稼ぐのか? そんな問...
この先永久に無い。ぶつけるつもりが無いからだ。おそらくウ...
本人も、答えてやる気は微塵もないだろう。
幾重もの暗黙の了解の上に二人の関係は成り立っていた。す...
流す側と、受け取る側。……そしてたまに、抱く側と抱かれる側...
始まったのか、どちらが誘ったのかはもう忘れた。いや、多分...
の方なのだろう。パー諮問は仕事柄記憶力に長け、そして酒に...
ウォノレナットは常に下層にいた。下にいながらにして、出し...
裏切って騙して陥れて、上に行こうともがいている。
パー諮問も本来なら、いつ寝首を掻かれるか分かったもので...
それを懸念しないのは、パー諮問のウォノレナットへの信頼と、...
パー諮問に対する最低限の義理立てにあった。命の恩人であり...
くれる相手を追いはぎの餌食にするほど、この男の性根は腐っ...
金のためなら、地べたを這いずっても、泥にまみれても構わ...
この男は、誇りとか尊厳とかそういった類のものを一体どこに...
「――――ル」
取りとめもない思考がウォノレナットの声で寸断された。起こし...
手を離すが、零れたのは『あの』名前だった。
「ん…………カ――ティ……」
例え断片であっても、繰り返し聞いていれば嫌でも文字は形を...
『カスティル』
パー諮問は意識せずに舌打ちをした。夢うつつで呟く女の名。...
――そんな事はどうだっていい。思考の大半を金関係で支配され...
ウォノレナットが他人の名を例えうわ言だろうと呟くのはとても...
パー諮問は勝手に定義付けていた。
……ただ、ウォノレナットが自分以外の存在を夢に見ているのがど...
苛ついてならないだけだ。
ウォノレナットだって人の子。家族の一人や二人、恋人だって...
そんな当たり前の事を思い出せず、初めてそのうわ言を耳にし...
真夜中に一人でうろたえ、悶々と悩みに暮れた。せめて情事の...
自分の名を呟いて欲しいものだと子供っぽい独占欲にまで駆ら...
そして、未だに慣れる事が出来ずにこうして舌打ちで苛々を無...
「参ったな、俺らしくもねぇ」
寝言が止まる事をほんの少し祈って再び髪を撫でてやると、ウ...
珍しくもふうっと心地よさげに表情を緩めた。そのほんの僅か...
間も無く、ウォノレナットはパー諮問の羽根に顔を摺り寄せた。
「……おいおい」
手を離すタイミングを見失い、パー諮問は所在無げにウォノレナ...
普段のウォノレナットなら決して見せる事の無い、幼い子どもの...
パー諮問は胸の中に広がる優越感を確かに感じた。会った事も...
への嫉妬が消え去ったわけではない。固いベッドに押し倒した...
見せるどこか切なそうな表情も、その癖悦い所をいたぶられた...
抱かれ慣れた者だけが知っているはずの甘えた嬌声も、忘れら...
だが、ウォノレナットは今この瞬間、自分の隣で眠っている。そ...
汚い仕事も何も無くて、只幸福そうな寝顔だけがある。
「――ウォノレナット」
名残惜しげに手を離す。抗議の呻きも何も無く、ウォノレナット...
寝息を立て続けている。
自分の声は届かない。
命を削って戦うのを止めろと、危険な仕事に手を染めて汚い...
止めろといくら諭しても、ウォノレナットには届かない。
自分の声よりも、自分の命よりも、ウォノレナットには護りた...
それには莫大な金が要るのだ。だから金を稼ぐ。他人にどれ...
指されても、薄汚いクロームと罵られようとも…………己がプライ...
投げ打ってでも、護るべきもの。
その真の姿を知っているのは、おそらくこのイヴォワール中...
かつては上品な風格を醸し出していたはずの、仕立ての良さ...
くたびれた黒いコート。
それを纏った後姿を、自分は只見守るだけだ。時折気まぐれ...
舞い戻ってきたのなら、気が済むまで抱きしめて、離してやれ...
……しかし。
「頼むから、俺の前から消えてくれるなよ……?」
情けない事に、この焦燥感だけは消える事が無いのだ。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
ほのぼの感溢れるゲーム中でこの二人だけはアダルト臭が強す...
鳥がどうやってエチーするかって? シラネーヨ(半擬人化とかでお願...
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この流れの申し訳ないが……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ファソトム・...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| データ...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
マイナー作品なので軽く用語集と説明。
クローム…請負人。依頼を受けて何でもやっちゃう文字通りの何...
レイヴン…傭兵団。そのまま。それぞれのカラーにもよるが、血...
オクサイド…他のクローム・レイヴンが請け負った依頼を諸々の...
オウル族…二本足で歩くフクロウ。眼鏡・サングラスは必須。
パー諮問…多分オウル族。28歳らしい。怪我をしたウォノレナット...
ウォノレナット…諸事情あって守銭奴な20歳。オクサイドを専門に...
安ホテルのベッドはスプリングが悪く、ただ横たわっている...
ギシギシと耳障りな音を立てた。
パー諮問はそれが嫌で、もう少し格上のホテルにしようとこ...
抱こうとしている男に提案したのだが、ウォノレナットはにべも...
ホテル代は割り勘で、元が高ければ当然双方の負担も増える。...
パー諮問はともかく、無駄な出費どころか必要な出費まで切り...
あるウォノレナットにとってそれは当然の事だった。
そのやりとりはいつもの事。パー諮問も、否定されるのを分...
口に出す。ウォノレナットも、『高いのは嫌だ』という文言を変...
一度ホテル代を奢ろうと言ってみた所、凄まじく激怒されて危...
サングラスを粉砕されるところだった。
いつもと変わらぬ同じやり取り。それは、どことなく何かの...
「……酒は喜んで飲むくせにな…………」
隣で眠るウォノレナットを見下ろしながら、パー諮問は呟いた。
割りのいいヤマを片付けて羽振りがいい時、たまにパー諮問...
いつもの酒場のいつもの席で、これまたいつもの安物ボトルば...
傾けている様子が妙に物悲しく、思わずグラスの数を増やして...
パー諮問に奢ってもらってもウォノレナットはそっけなく礼を言...
いつもと変わらないペースで遠慮なく飲み干す。それでも極時...
歳相応の嬉しげな笑みが、あまり陽の光を感じない酒場の中で...
眩しく思えて、それを見たいがためにパー諮問はボトルを多め...
ウォノレナットはいつも仏頂面だ。
それは、眠っている時も変わらない。
ぎゅっと結んだ唇、閉じられた瞼。寝ている時まで何が気に...
眉間に寄せられた皺。一歩外を歩けば回りは皆敵だと心の底か...
(事実、クロームを目の敵にする輩は多い。オクサイドを専門に...
彼は、一体いつ安らいでいるのだろうとのんきな疑問を抱いた。
「…………っ」
「?」
声にならない呻きのような音が聞こえた気がして、パー諮問は...
名前を飲み込んだ。
「――――、クソが……」
寝言の皮を被った悪態が零れ出た。パー諮問は、柔らかな羽根...
手をそっとウォノレナットの額に乗せた。そのまま、滑らかな手...
巻き込み、後ろへと撫で付けるように動かす。只ひとくちに『...
惜しい、独特の色合いをした長髪が淡い月明かりにきらりと揺...
「……酷くしたつもりはねぇんだが」
悪態の矛先は自分だろう。肩を竦めて呟く。
――いや、おそらく酷くしてしまっているのだろう。ここのと...
どうにも歯止めが聞かない自覚が出てきていた。
ウォノレナットの身体には常に生傷が絶えない。
オクサイドには悪知恵と、絶対的な戦闘能力が不可欠だ。報...
それ相応の準備が要る。危険なモンスターを退治してくれと言...
レイヴンやクロームともぶつかる事だってある。
……危険な商売だ。それを専門にしているウォノレナットは、常...
状態なのだ。加えてウォノレナットが戦闘の要としている能力は...
削って発動させなくてはならない。
傷だらけの白い身体は、以前抱いた時よりまた少し痩せてい...
パー諮問はウォノレナットの事を何も知らない。年の頃は20代...
何らかの事情があって金を片っ端から掻き集めている。その程...
何故彼は自分の命すらもつぎ込んで金を稼ぐのか? そんな問...
この先永久に無い。ぶつけるつもりが無いからだ。おそらくウ...
本人も、答えてやる気は微塵もないだろう。
幾重もの暗黙の了解の上に二人の関係は成り立っていた。す...
流す側と、受け取る側。……そしてたまに、抱く側と抱かれる側...
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の方なのだろう。パー諮問は仕事柄記憶力に長け、そして酒に...
ウォノレナットは常に下層にいた。下にいながらにして、出し...
裏切って騙して陥れて、上に行こうともがいている。
パー諮問も本来なら、いつ寝首を掻かれるか分かったもので...
それを懸念しないのは、パー諮問のウォノレナットへの信頼と、...
パー諮問に対する最低限の義理立てにあった。命の恩人であり...
くれる相手を追いはぎの餌食にするほど、この男の性根は腐っ...
金のためなら、地べたを這いずっても、泥にまみれても構わ...
この男は、誇りとか尊厳とかそういった類のものを一体どこに...
「――――ル」
取りとめもない思考がウォノレナットの声で寸断された。起こし...
手を離すが、零れたのは『あの』名前だった。
「ん…………カ――ティ……」
例え断片であっても、繰り返し聞いていれば嫌でも文字は形を...
『カスティル』
パー諮問は意識せずに舌打ちをした。夢うつつで呟く女の名。...
――そんな事はどうだっていい。思考の大半を金関係で支配され...
ウォノレナットが他人の名を例えうわ言だろうと呟くのはとても...
パー諮問は勝手に定義付けていた。
……ただ、ウォノレナットが自分以外の存在を夢に見ているのがど...
苛ついてならないだけだ。
ウォノレナットだって人の子。家族の一人や二人、恋人だって...
そんな当たり前の事を思い出せず、初めてそのうわ言を耳にし...
真夜中に一人でうろたえ、悶々と悩みに暮れた。せめて情事の...
自分の名を呟いて欲しいものだと子供っぽい独占欲にまで駆ら...
そして、未だに慣れる事が出来ずにこうして舌打ちで苛々を無...
「参ったな、俺らしくもねぇ」
寝言が止まる事をほんの少し祈って再び髪を撫でてやると、ウ...
珍しくもふうっと心地よさげに表情を緩めた。そのほんの僅か...
間も無く、ウォノレナットはパー諮問の羽根に顔を摺り寄せた。
「……おいおい」
手を離すタイミングを見失い、パー諮問は所在無げにウォノレナ...
普段のウォノレナットなら決して見せる事の無い、幼い子どもの...
パー諮問は胸の中に広がる優越感を確かに感じた。会った事も...
への嫉妬が消え去ったわけではない。固いベッドに押し倒した...
見せるどこか切なそうな表情も、その癖悦い所をいたぶられた...
抱かれ慣れた者だけが知っているはずの甘えた嬌声も、忘れら...
だが、ウォノレナットは今この瞬間、自分の隣で眠っている。そ...
汚い仕事も何も無くて、只幸福そうな寝顔だけがある。
「――ウォノレナット」
名残惜しげに手を離す。抗議の呻きも何も無く、ウォノレナット...
寝息を立て続けている。
自分の声は届かない。
命を削って戦うのを止めろと、危険な仕事に手を染めて汚い...
止めろといくら諭しても、ウォノレナットには届かない。
自分の声よりも、自分の命よりも、ウォノレナットには護りた...
それには莫大な金が要るのだ。だから金を稼ぐ。他人にどれ...
指されても、薄汚いクロームと罵られようとも…………己がプライ...
投げ打ってでも、護るべきもの。
その真の姿を知っているのは、おそらくこのイヴォワール中...
かつては上品な風格を醸し出していたはずの、仕立ての良さ...
くたびれた黒いコート。
それを纏った後姿を、自分は只見守るだけだ。時折気まぐれ...
舞い戻ってきたのなら、気が済むまで抱きしめて、離してやれ...
……しかし。
「頼むから、俺の前から消えてくれるなよ……?」
情けない事に、この焦燥感だけは消える事が無いのだ。
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| | □ STOP. | |
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| | | | ピッ (...
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