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#title(下町) [#k40f6595]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| モララーのビ...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 詳しく...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
シャボン玉とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで…
「や…めえや」
松元が戯れに呟いた童謡を濱田のかすれた声が邪魔をした。
白い壁、白い布に囲まれた部屋は微かに消毒液の匂いが漂う。...
濱田はかりてきた猫のように静かにベッドに横になっている。
その傍らには無表情な松元の姿があった。居心地が悪そうに椅...
連日の激務が祟って、とうとう相方の身体はパンクしてしまっ...
生放送の最中、濱田は声を発することが出来なくなった。自分...
松元はそのことを思い出して、背中に冷たい汗が伝うのを感じ...
「縁起の…悪い唄。うたうか?……この状況で」
濱田は困ったように息を漏らすと、突然フラリと病室を訪れた...
昼間の穏やかな日差しが降り注ぎ、どこかで子供の笑う声が聞...
明日には手術が控えている。そんな午後。
自分のいない生放送をこの男はひとりで頑張っていると後輩か...
どれだけの迷惑をかけているか…そんなことを思い、濱田は奥歯...
なあ……。
言いかけて、その言葉を飲み込む。
「明日か」
松元はボソリと言うと、窓のほうを向いた。
「ああ」
「いつ頃?」
「…多分、夕方くらい…ちゃうかな」
「……まあ…」
頑張り。
呟くように小さな息で言うと、松元は一瞬だけ濱田をみつめ、...
「ああ」
何故か胸が詰まるような心地がして、濱田は頷くしか出来なか...
松元は明らかに疲弊していた。まるでここ2、3日で何歳も年を...
「成功…せんかったら……一生、この声や」
後ろめたさは焦りに姿を変え、濱田はめずらしく弱音をこぼし...
松元は聞いているのか、いないのか。風に揺れる緑の木の葉を...
松元…。
胸のなかで濱田は呼びかける。何故かこちらを向いて欲しかっ...
しばらくたって、ふいに松元は振り向いた。大きな二つの目玉...
「なあ…」
感情に突き動かされるように、濱田は口を開いた。
「もし……もし、このまま俺の声が出えへんくなっても…」
俺の相方で、いてくれるか?
言いかけた言葉を盗むように、温かい感触が濱田の唇を掠めて...
数秒遅れて、さっきのは、松元の唇だったと濱田は気づいた。
不思議と、気持ち悪いという印象はなかった。ただ呆然として...
「なんの…真似や」
濱田は先ほどと同じように、顔を窓辺に向けてしまった相方の...
しわがれた自分の声も動揺したように上ずっていた。
「…まじないやん」
「…何を言うとん」
「白雪姫、知らんのか」
「……アホか」
コンビの悲しい性で、松元の言葉の意味を瞬時に理解した濱田...
俺はお姫さんかい。
しばらくぶりに、濱田は笑ったような気がした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
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シャボン玉とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで…
「や…めえや」
松元が戯れに呟いた童謡を濱田のかすれた声が邪魔をした。
白い壁、白い布に囲まれた部屋は微かに消毒液の匂いが漂う。...
濱田はかりてきた猫のように静かにベッドに横になっている。
その傍らには無表情な松元の姿があった。居心地が悪そうに椅...
連日の激務が祟って、とうとう相方の身体はパンクしてしまっ...
生放送の最中、濱田は声を発することが出来なくなった。自分...
松元はそのことを思い出して、背中に冷たい汗が伝うのを感じ...
「縁起の…悪い唄。うたうか?……この状況で」
濱田は困ったように息を漏らすと、突然フラリと病室を訪れた...
昼間の穏やかな日差しが降り注ぎ、どこかで子供の笑う声が聞...
明日には手術が控えている。そんな午後。
自分のいない生放送をこの男はひとりで頑張っていると後輩か...
どれだけの迷惑をかけているか…そんなことを思い、濱田は奥歯...
なあ……。
言いかけて、その言葉を飲み込む。
「明日か」
松元はボソリと言うと、窓のほうを向いた。
「ああ」
「いつ頃?」
「…多分、夕方くらい…ちゃうかな」
「……まあ…」
頑張り。
呟くように小さな息で言うと、松元は一瞬だけ濱田をみつめ、...
「ああ」
何故か胸が詰まるような心地がして、濱田は頷くしか出来なか...
松元は明らかに疲弊していた。まるでここ2、3日で何歳も年を...
「成功…せんかったら……一生、この声や」
後ろめたさは焦りに姿を変え、濱田はめずらしく弱音をこぼし...
松元は聞いているのか、いないのか。風に揺れる緑の木の葉を...
松元…。
胸のなかで濱田は呼びかける。何故かこちらを向いて欲しかっ...
しばらくたって、ふいに松元は振り向いた。大きな二つの目玉...
「なあ…」
感情に突き動かされるように、濱田は口を開いた。
「もし……もし、このまま俺の声が出えへんくなっても…」
俺の相方で、いてくれるか?
言いかけた言葉を盗むように、温かい感触が濱田の唇を掠めて...
数秒遅れて、さっきのは、松元の唇だったと濱田は気づいた。
不思議と、気持ち悪いという印象はなかった。ただ呆然として...
「なんの…真似や」
濱田は先ほどと同じように、顔を窓辺に向けてしまった相方の...
しわがれた自分の声も動揺したように上ずっていた。
「…まじないやん」
「…何を言うとん」
「白雪姫、知らんのか」
「……アホか」
コンビの悲しい性で、松元の言葉の意味を瞬時に理解した濱田...
俺はお姫さんかい。
しばらくぶりに、濱田は笑ったような気がした。
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