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#title(冥府神) [#be93719e]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| マヅレンジャ...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| T→Y→...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
「何を見ているんだ」
そう声をかけられて、Yバ一ンは振り返りもせずに呟いた。誰...
普段は無口なくせに、余計な時に口を挟むものだ、と思った。
「カワイイ女の子を見てるんだよ、ティ夕一ン」
視線の先には、カワイイ女の子――少なくとも彼にとっては――の...
その手には赤い鱗が握り締められ、上を見上げて、あらゆる意...
そして、Yバ一ンの視線はバソキュリアを通り過ぎ、その上へ...
彼が「一番おっかない」と評する神、夕゙ゴンに。
すっと、音もなくYバ一ンはバソキュリアとの話を終えた夕゙ゴ...
「見つけたんだね、あの天/空/聖/者」
「ああ」
「僕も行くよ」
それが不満らしい夕゙ゴンから何か言われる前に、Yバ一ンは言...
「確実に取り返したいしね、ン・魔の魂」
夕゙ゴンが返答をする前に、そこへ更に割り込んでくる者があっ...
「俺も行こう」
ティ夕一ンの巨体を夕゙ゴンとYバ一ンが同時に見つめる。
「一人の天/空/聖/者のために、これだけの冥/府/神が集まると...
皮肉半分な口調で夕゙ゴンは言い、そのまま足を進めて行く。そ...
ティ夕一ンが彼にだけ聞こえる声で囁いた。
「逸るなよ」
「どういう意味かな」
だが、答えは返ってこなかった。
問い詰めても何も言わないことはわかっていたから、仕方なく...
歩き出す。
だいたい、こいつは何を考えてるのかわからないんだ、いつも...
そして、ふと思い出したかのように夕゙ゴンに尋ねる。
「そういえばスレイプニノレには何も話さなくていいのかな。 ...
「だからだ。冷静さを欠いていては危うい。ただでさえ二/極/...
これ以上何かあってはン・魔の魂を取り戻したところで復活が...
そんなにン・魔の復活が大事なのに、戒律を破ったのはどうい...
言葉には出さずにYバ一ンはそう考え、口元を歪めた。
美しくて賢いスフィソクス、君は正しいよ。戒/律を破ればン・...
けれど夕゙ゴンはそれを破った。
『俺が戒/律だ』
そう言った夕゙ゴンをYバ一ンは思い出す。スフィソクスに有無...
そんなにあの天/空/聖/者を、ブレイジェノレを引っ張り出したか...
二極神のスレイプニノレまで巻き込んで。
夕゙ゴンにはスレイプニノレが戒律を盾にとって断らないという自...
だって、みんな知っている。スレイプニノレが同じ二/極/神の怒...
ま、確かにそこが怒レイクの可愛いとこでもあったけどね、と...
夕゙ゴンは、スレイプニノレの感情を利用した。たった一人の天/...
それはあくまでン・魔の魂のためだと彼は言うかもしれない。
でも、戒/律を破ってン・魔が復活しなかったら何にもならない...
じわりとYバ一ンの中に、暗い怒りが募ってくる。
ああ、まずいな冷静にならないと。僕はいつだって冷静なんだ...
けれどブレイジェノレを目指して進む夕゙ゴンを見ていると、思考...
そんなに負けたくなかったのか、ブレイジェノレに。
そんなに気になるのか、ブレイジェノレが。
たかが、一人の天/空/聖/者を神である君が。
僕たちのリーダーであるはずの君が。
夕゙ゴン。
「Yバ一ン」
不意に名を呼ばれて、Yバ一ンは思わず足を止めた。気付けば...
「何かな」
「逸るな、と言っただろう」
言葉はそれだけだった。またティ夕一ンは口をつぐんだまま歩...
一体何なんだ、言いたいことがあったらはっきり言えばいいの...
けれど、そうして問い詰めることは何故か躊躇われる気がして...
暗い暗い、冥/府の道を歩き続けてようやく夕゙ゴンは目的の者...
じっとそこに立つ、魔/導/騎/士の姿のブレイジェノレを彼は見つ...
そんな目をして、まるで愛しい者に出会ったみたいだ。
苛々とYバ一ンは夕゙ゴンを見つめていた。
自分がどんなに滑稽かわかっているのかい、夕゙ゴン。
だが、その時Yバ一ンは自分を見つめる者の目に気付いた。
ティ夕一ン。
突然、全てに納得がいって、Yバ一ンは可笑しくなった。
そうか、君も僕を見ていたのか。
僕が夕゙ゴンを見ているように。
夕゙ゴンがブレイジェノレを見ているように。
僕は滑稽だったかい?
ブレイジェノレを見ている夕゙ゴンのように滑稽だったかい?
そして、君もきっと滑稽なんだろうね。
Yバ一ンはン・魔の魂を封印するブレイジェノレの前に立ちはだ...
見てあげるよ、夕゙ゴン。君が執着する男の力を。
見せてあげるよ、ティ夕一ン。君が案じている僕の力を。
そして、何もかもが終わるはずだ。
地上世界も、僕らの馬鹿馬鹿しいこの憂鬱も。
だって、僕らは神なのだから。
「こんな奴、僕一人で充分さ」
この陰フェルシアに君臨する神々なのだから。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| | |> PLAY. | | ...
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| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
「何を見ているんだ」
そう声をかけられて、Yバ一ンは振り返りもせずに呟いた。誰...
普段は無口なくせに、余計な時に口を挟むものだ、と思った。
「カワイイ女の子を見てるんだよ、ティ夕一ン」
視線の先には、カワイイ女の子――少なくとも彼にとっては――の...
その手には赤い鱗が握り締められ、上を見上げて、あらゆる意...
そして、Yバ一ンの視線はバソキュリアを通り過ぎ、その上へ...
彼が「一番おっかない」と評する神、夕゙ゴンに。
すっと、音もなくYバ一ンはバソキュリアとの話を終えた夕゙ゴ...
「見つけたんだね、あの天/空/聖/者」
「ああ」
「僕も行くよ」
それが不満らしい夕゙ゴンから何か言われる前に、Yバ一ンは言...
「確実に取り返したいしね、ン・魔の魂」
夕゙ゴンが返答をする前に、そこへ更に割り込んでくる者があっ...
「俺も行こう」
ティ夕一ンの巨体を夕゙ゴンとYバ一ンが同時に見つめる。
「一人の天/空/聖/者のために、これだけの冥/府/神が集まると...
皮肉半分な口調で夕゙ゴンは言い、そのまま足を進めて行く。そ...
ティ夕一ンが彼にだけ聞こえる声で囁いた。
「逸るなよ」
「どういう意味かな」
だが、答えは返ってこなかった。
問い詰めても何も言わないことはわかっていたから、仕方なく...
歩き出す。
だいたい、こいつは何を考えてるのかわからないんだ、いつも...
そして、ふと思い出したかのように夕゙ゴンに尋ねる。
「そういえばスレイプニノレには何も話さなくていいのかな。 ...
「だからだ。冷静さを欠いていては危うい。ただでさえ二/極/...
これ以上何かあってはン・魔の魂を取り戻したところで復活が...
そんなにン・魔の復活が大事なのに、戒律を破ったのはどうい...
言葉には出さずにYバ一ンはそう考え、口元を歪めた。
美しくて賢いスフィソクス、君は正しいよ。戒/律を破ればン・...
けれど夕゙ゴンはそれを破った。
『俺が戒/律だ』
そう言った夕゙ゴンをYバ一ンは思い出す。スフィソクスに有無...
そんなにあの天/空/聖/者を、ブレイジェノレを引っ張り出したか...
二極神のスレイプニノレまで巻き込んで。
夕゙ゴンにはスレイプニノレが戒律を盾にとって断らないという自...
だって、みんな知っている。スレイプニノレが同じ二/極/神の怒...
ま、確かにそこが怒レイクの可愛いとこでもあったけどね、と...
夕゙ゴンは、スレイプニノレの感情を利用した。たった一人の天/...
それはあくまでン・魔の魂のためだと彼は言うかもしれない。
でも、戒/律を破ってン・魔が復活しなかったら何にもならない...
じわりとYバ一ンの中に、暗い怒りが募ってくる。
ああ、まずいな冷静にならないと。僕はいつだって冷静なんだ...
けれどブレイジェノレを目指して進む夕゙ゴンを見ていると、思考...
そんなに負けたくなかったのか、ブレイジェノレに。
そんなに気になるのか、ブレイジェノレが。
たかが、一人の天/空/聖/者を神である君が。
僕たちのリーダーであるはずの君が。
夕゙ゴン。
「Yバ一ン」
不意に名を呼ばれて、Yバ一ンは思わず足を止めた。気付けば...
「何かな」
「逸るな、と言っただろう」
言葉はそれだけだった。またティ夕一ンは口をつぐんだまま歩...
一体何なんだ、言いたいことがあったらはっきり言えばいいの...
けれど、そうして問い詰めることは何故か躊躇われる気がして...
暗い暗い、冥/府の道を歩き続けてようやく夕゙ゴンは目的の者...
じっとそこに立つ、魔/導/騎/士の姿のブレイジェノレを彼は見つ...
そんな目をして、まるで愛しい者に出会ったみたいだ。
苛々とYバ一ンは夕゙ゴンを見つめていた。
自分がどんなに滑稽かわかっているのかい、夕゙ゴン。
だが、その時Yバ一ンは自分を見つめる者の目に気付いた。
ティ夕一ン。
突然、全てに納得がいって、Yバ一ンは可笑しくなった。
そうか、君も僕を見ていたのか。
僕が夕゙ゴンを見ているように。
夕゙ゴンがブレイジェノレを見ているように。
僕は滑稽だったかい?
ブレイジェノレを見ている夕゙ゴンのように滑稽だったかい?
そして、君もきっと滑稽なんだろうね。
Yバ一ンはン・魔の魂を封印するブレイジェノレの前に立ちはだ...
見てあげるよ、夕゙ゴン。君が執着する男の力を。
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そして、何もかもが終わるはずだ。
地上世界も、僕らの馬鹿馬鹿しいこの憂鬱も。
だって、僕らは神なのだから。
「こんな奴、僕一人で充分さ」
この陰フェルシアに君臨する神々なのだから。
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