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#title(R.S.3_LxM 18) [#vafeaee4] モニカ姫の挨拶と、戦が終わるまで城に匿って欲しいという依頼。 快く滞在を許可すると、姫はほっとしたように微笑んだ。 ここまでの道中、気を張っていたのだろう。 客人を部屋に通すと、彼は自室に向かった。 蝙蝠が彼らの様子を伝えるのを耳にして、薄く笑う。 「この城は怖い、か。」 青年達は部屋の外で見張り役を務めるようだ。 少女達が眠りに就いたのを確認すると、音も無く部屋を出た。 城のバルコニーに立つ。 冷たい風が、侯爵の苦境を伝えた。 表情が曇る。 葡萄酒の瓶を手に取るが、飲まずに戻す。 後は信じるだけだ。 あの者の力を。 そう思うと、急に笑みが浮かぶ。 ならば案ずることはない。 城の蔵書を一年で読み尽くした知力。 この身さえも惹かれてしまう魅力。 貴族としては意外なほどに、小剣に長けた技力。 そして、意志力の強さ。 「見せてみよ。」 その持てる力を、信じる者に。 天を仰ぎ、風に吹かれる。 その姿を、月の光が浮かび上がらせていた。 同じ天を仰ぎながら、一人の男が薄く笑った。 「まさかあの時、あの名前が真っ先に浮かぶとは、な。」 普通、妹へ向かって吸血鬼の城へ行けと言う兄はいないだろう。 だが今は、他に思い当たる避難場所が無いのも事実であった。 「そう・・・あの地なら、安心だ。」 #comment
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#title(R.S.3_LxM 18) [#vafeaee4] モニカ姫の挨拶と、戦が終わるまで城に匿って欲しいという依頼。 快く滞在を許可すると、姫はほっとしたように微笑んだ。 ここまでの道中、気を張っていたのだろう。 客人を部屋に通すと、彼は自室に向かった。 蝙蝠が彼らの様子を伝えるのを耳にして、薄く笑う。 「この城は怖い、か。」 青年達は部屋の外で見張り役を務めるようだ。 少女達が眠りに就いたのを確認すると、音も無く部屋を出た。 城のバルコニーに立つ。 冷たい風が、侯爵の苦境を伝えた。 表情が曇る。 葡萄酒の瓶を手に取るが、飲まずに戻す。 後は信じるだけだ。 あの者の力を。 そう思うと、急に笑みが浮かぶ。 ならば案ずることはない。 城の蔵書を一年で読み尽くした知力。 この身さえも惹かれてしまう魅力。 貴族としては意外なほどに、小剣に長けた技力。 そして、意志力の強さ。 「見せてみよ。」 その持てる力を、信じる者に。 天を仰ぎ、風に吹かれる。 その姿を、月の光が浮かび上がらせていた。 同じ天を仰ぎながら、一人の男が薄く笑った。 「まさかあの時、あの名前が真っ先に浮かぶとは、な。」 普通、妹へ向かって吸血鬼の城へ行けと言う兄はいないだろう。 だが今は、他に思い当たる避難場所が無いのも事実であった。 「そう・・・あの地なら、安心だ。」 #comment
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