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#title(玩具屋④) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! オリジナル(年下の先輩←新入り) よく熾った炭は茜色だ。夕焼け空のように美しい。火力は十分。溶けた銅と錫が土器の中で混ざり、ピカピカの10円玉みたく光ってる。 もうすぐだ。もうすぐ日本最古のバイブが完成する。 俺はいま、転職先の工房で、某工業大学の先生方と飛鳥時代の青銅製バイブの復元に取り組んでいる。 復元するにあたり、銅:錫の成分比で悩んだが、「周礼考工記」という書物に、青銅の「矛の類」は銅:錫比4:1と記されていた為 俺は先生方に「4:1で」と主張した。たとえどんなに文献をあさっても、青銅製バイブの成分比なんて出てくるわけがない。 だったら、もう「矛の類」でいいんじゃないかと俺は思う。 バイブは立派な矛の類だ。 「バイブを矛に、オナホを盾に例えるのは、珍しくありません。業界の常識です」 俺は4:1をゴリ押しし、いま、銅と錫は青銅となり、珪素分の多い耐熱土器の中で熱く煮え立っている。 本当のところ、俺はツルッとしたメタル系のバイブより、モチッとしたシリコン系が好きなのだが、 この日本最古のバイブには胸が高鳴る。早く作り上げたい。使ってみたくてたまらない。 それにしても、飛鳥時代に、振動こそしないがバイブがあったなんて驚きだ。腐りきっている俺は、ついつい聖徳太子と蘇我蝦夷の閨を妄想してしまう。 あられもない姿で、熱い吐息を漏らす容顔美麗な太子。蝦夷の熱い口づけでほぐされた太子の後孔は濡れそぼり、股間も熱く潤いはじめてる。 蝦夷が欲しくて欲しくてたまらない。そんな太子の情を通ずる穴に、遣唐使が持ち帰った青銅製の張形を穿つ蝦夷。 「私は達すれば萎えてしまいます。その点、張形は幾久しい」。蝦夷っ、蝦夷っと、涙を頬に流す太子を笑顔であしらい、 張形を手に延々と、太子に快楽を送り続ける蝦夷。「あっ…ぁあ…っ」 。蝦夷の執拗な責めに 大きく開いた両脚を激しく震わせて達する太子。蝦夷は股の間をしとどに濡らした太子に傅き、 柔らかな美しい布で残滓を清め、恥じらう太子の先端を、甘く優しく強く吸う。 「あっ…ああぁっ、んっ…、ああっ……!」 達したばかりにもかかわらず太子は、…stop!! 鎮まれ自分。まだ仕事中だ。つい妄想が駆け出してしまった。 幸い俺は、感情が顔に出ないタイプの人間だ。よく爬虫類に例えられる目と蟷螂みたいだと言われるV字の顎を持っている。良からぬ事を考えて 一人激しく萌えていたが、傍らの先生方は気づいてない。俺は、炭の燃え具合を一心に見ていたフリをした。 「集中して下さい。火を扱ってるんですよ」 学者先生にはバレていなかったが、年下の先輩には見透かされていた。 「そんなんだから、前任者と比べられるんですよ」 年下の先輩は小声でそう言った。工房の皆が俺と前任者を比較しているのは空気でわかる。 俺の前任者は、急性肺炎で一週間患って彼岸に逝ってしまったそうだ。 皆様方の思い出話に、いつも出てくる青年は、明るく快活で、根暗な俺にはない、爽やかさを持っている。 正直、妬ましい。けれど俺にはバイブがある。人としての魅力は数段下だが、誰にも負けない深い知識と蘊蓄を、俺はバイブ限定で持っている。 「……ごめんなさい」 茜色に燃える炭を見つめていると、年下の先輩が突然俺に謝った。 「あんたはあんたなのにな。ついつい、いつも、『先輩』はそんな事しないって比べてる。あんたのアラばかり探してるかも……」 自分がこんな嫌らしい男だなんて思ってなかったです。と、年下の先輩はつぶやき 『先輩』の席に俺が座っているだけで、胸がむかつくのだと吐き出した。 「すみません」 俺にはどうすることもできなくて、仕方がないから謝った。 「何で? 何に、すみませんなわけ? 僕が謝ってんだけど? あんたが謝るのおかしいでしょ?」 シュッとした顔にフチの茶色い眼鏡をかけた年下の先輩は、不満そうな口振りでまくし立てた。 「やっぱりあんたとは、友達になれそうもないな」 「仕事関係の人間と友達になる必要はないかと……」 俺は越境的なコミュニケーションが苦手だ。職場の人と友達になるという発想はちょっとない。 学生の頃から、バイブとローションだけが友達だ。人は信じちゃいけない。少なくとも俺は誰かの仲間や友達になれる人間じゃない。 俺がこの工房に潜り込んだのは、データを盗むため。俺の本当の雇い主は業界最大手の玩具屋だ。 「とりあえず週末、あんたの新歓するらしいんで予定入れないで下さい」 不意にそう言われ、俺は年下の先輩を見た。 「先生方も一緒にどうですか? 角のすき焼き屋うまいんですよ」 俺は学者先生に声をかけている年下の先輩の横顔をまじまじと見た。 正気か? スパイの歓迎会なんて聞いた事ないぞ。 俺が青銅製バイブの復元なんてアナログな仕事を任されているのは、顔はエロいが聡そうなボスが、俺をやや警戒してるからではないかと思っていた。……違うのか? 俺はたかが、すき焼きぐらいで、生卵を絡めて食べる柔らかい肉だとか、 肉よりうまい春菊だとか、味のしみた豆腐やシメのうどんなんかで、懐柔されたりはしない。しないんだからなっ! □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 支援ありがとうございます。 #comment
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#title(玩具屋④) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! オリジナル(年下の先輩←新入り) よく熾った炭は茜色だ。夕焼け空のように美しい。火力は十分。溶けた銅と錫が土器の中で混ざり、ピカピカの10円玉みたく光ってる。 もうすぐだ。もうすぐ日本最古のバイブが完成する。 俺はいま、転職先の工房で、某工業大学の先生方と飛鳥時代の青銅製バイブの復元に取り組んでいる。 復元するにあたり、銅:錫の成分比で悩んだが、「周礼考工記」という書物に、青銅の「矛の類」は銅:錫比4:1と記されていた為 俺は先生方に「4:1で」と主張した。たとえどんなに文献をあさっても、青銅製バイブの成分比なんて出てくるわけがない。 だったら、もう「矛の類」でいいんじゃないかと俺は思う。 バイブは立派な矛の類だ。 「バイブを矛に、オナホを盾に例えるのは、珍しくありません。業界の常識です」 俺は4:1をゴリ押しし、いま、銅と錫は青銅となり、珪素分の多い耐熱土器の中で熱く煮え立っている。 本当のところ、俺はツルッとしたメタル系のバイブより、モチッとしたシリコン系が好きなのだが、 この日本最古のバイブには胸が高鳴る。早く作り上げたい。使ってみたくてたまらない。 それにしても、飛鳥時代に、振動こそしないがバイブがあったなんて驚きだ。腐りきっている俺は、ついつい聖徳太子と蘇我蝦夷の閨を妄想してしまう。 あられもない姿で、熱い吐息を漏らす容顔美麗な太子。蝦夷の熱い口づけでほぐされた太子の後孔は濡れそぼり、股間も熱く潤いはじめてる。 蝦夷が欲しくて欲しくてたまらない。そんな太子の情を通ずる穴に、遣唐使が持ち帰った青銅製の張形を穿つ蝦夷。 「私は達すれば萎えてしまいます。その点、張形は幾久しい」。蝦夷っ、蝦夷っと、涙を頬に流す太子を笑顔であしらい、 張形を手に延々と、太子に快楽を送り続ける蝦夷。「あっ…ぁあ…っ」 。蝦夷の執拗な責めに 大きく開いた両脚を激しく震わせて達する太子。蝦夷は股の間をしとどに濡らした太子に傅き、 柔らかな美しい布で残滓を清め、恥じらう太子の先端を、甘く優しく強く吸う。 「あっ…ああぁっ、んっ…、ああっ……!」 達したばかりにもかかわらず太子は、…stop!! 鎮まれ自分。まだ仕事中だ。つい妄想が駆け出してしまった。 幸い俺は、感情が顔に出ないタイプの人間だ。よく爬虫類に例えられる目と蟷螂みたいだと言われるV字の顎を持っている。良からぬ事を考えて 一人激しく萌えていたが、傍らの先生方は気づいてない。俺は、炭の燃え具合を一心に見ていたフリをした。 「集中して下さい。火を扱ってるんですよ」 学者先生にはバレていなかったが、年下の先輩には見透かされていた。 「そんなんだから、前任者と比べられるんですよ」 年下の先輩は小声でそう言った。工房の皆が俺と前任者を比較しているのは空気でわかる。 俺の前任者は、急性肺炎で一週間患って彼岸に逝ってしまったそうだ。 皆様方の思い出話に、いつも出てくる青年は、明るく快活で、根暗な俺にはない、爽やかさを持っている。 正直、妬ましい。けれど俺にはバイブがある。人としての魅力は数段下だが、誰にも負けない深い知識と蘊蓄を、俺はバイブ限定で持っている。 「……ごめんなさい」 茜色に燃える炭を見つめていると、年下の先輩が突然俺に謝った。 「あんたはあんたなのにな。ついつい、いつも、『先輩』はそんな事しないって比べてる。あんたのアラばかり探してるかも……」 自分がこんな嫌らしい男だなんて思ってなかったです。と、年下の先輩はつぶやき 『先輩』の席に俺が座っているだけで、胸がむかつくのだと吐き出した。 「すみません」 俺にはどうすることもできなくて、仕方がないから謝った。 「何で? 何に、すみませんなわけ? 僕が謝ってんだけど? あんたが謝るのおかしいでしょ?」 シュッとした顔にフチの茶色い眼鏡をかけた年下の先輩は、不満そうな口振りでまくし立てた。 「やっぱりあんたとは、友達になれそうもないな」 「仕事関係の人間と友達になる必要はないかと……」 俺は越境的なコミュニケーションが苦手だ。職場の人と友達になるという発想はちょっとない。 学生の頃から、バイブとローションだけが友達だ。人は信じちゃいけない。少なくとも俺は誰かの仲間や友達になれる人間じゃない。 俺がこの工房に潜り込んだのは、データを盗むため。俺の本当の雇い主は業界最大手の玩具屋だ。 「とりあえず週末、あんたの新歓するらしいんで予定入れないで下さい」 不意にそう言われ、俺は年下の先輩を見た。 「先生方も一緒にどうですか? 角のすき焼き屋うまいんですよ」 俺は学者先生に声をかけている年下の先輩の横顔をまじまじと見た。 正気か? スパイの歓迎会なんて聞いた事ないぞ。 俺が青銅製バイブの復元なんてアナログな仕事を任されているのは、顔はエロいが聡そうなボスが、俺をやや警戒してるからではないかと思っていた。……違うのか? 俺はたかが、すき焼きぐらいで、生卵を絡めて食べる柔らかい肉だとか、 肉よりうまい春菊だとか、味のしみた豆腐やシメのうどんなんかで、懐柔されたりはしない。しないんだからなっ! □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 支援ありがとうございます。 #comment
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