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#title(医龍3 黒木×伊集院→朝田) ドラマ「慰留3」カテ医×メガネ→天才です。 夜の屋上その後の妄想が止まらず勢いで書いた。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 「大丈夫か」 声をかけられてずいぶん長い間うずくまっていたことに気づく。 「だ、いじょうぶです」 大丈夫ではない。正直気まずいし恥ずかしい。 さっきまで敵対視していた男にやさしくされ、その上泣きじゃくるなんて。 しかも声は上ずっている。 目じりを乱暴に拭い、立ち上がりもう一度、 「大丈夫です」はっきりした声で言う。 しかし、声はよかったのだが、表情はまだ作れてなかったようだ。 僕の顔を見た黒樹は、なんとも言えない顔をして、 「ここ、どうしたんだ」 指先をそっと僕の左こめかみに当てた。 「あ」 そういえば殴られた場所が青痣になっていたんだった。 「目も赤いぞ」 「それは、今…泣いたせいです」 口に出すとまた先ほどまでの気持ちが蘇る。 色んなことへの理不尽さや、将来への不安、そして嫉妬心。 (浅田さん…) ずっと浅田さんのことが好きだった。 今までずいぶん振り回されたけど、 その外科医としての技術や内に秘めた想いを尊敬し、敬愛していた。 しかしいくら彼を想っても、彼の一番近くにいたいと願っても、 それが叶わない夢だと思い知らされた。 彼にとってみんながチームであり、特別で、平等だ。それ以上も以下も無い。 僕は彼にとって仲間だが、決して仲間以上にはなれない。 彼の一番には到底なれない。 そして最近は浅田さんへの気持ちが強い嫉妬心へ変わっていた。 いくら手を伸ばしても届かない距離を遅れて歩くことに、もう限界だった。 「…っ」 堪えきれず、また涙が溢れ出す。 そっと触れられていた黒樹の指が、涙を拭うよう右手で頬を覆う。 その手のやさしさに思わず瞳を閉じ、すがるよう無意識に頬擦りをする。 温もりが欲しかった。掌だけでも今の僕には救いだった。 冷たいと勝手に思っていた黒樹の手がこれほど暖かだったとは。 右の頬も暖かい。どうやら両手で顔を覆われているようだ。 …ん?覆われ…? 困惑し目を開くより先に、さらに触感が追加された。 唇に。 驚いて目を見開く。黒樹の顔が視界一杯に広がっている。 「すまない。嫌だったか?」 「…」 浅田さんの顔が頭に過った。 彼をまだ愛しいと思う。けれど、もう彼を追うことに疲れた。 黒樹は僕の欲しい言葉をくれる。欲しい温もりをくれる。 頬を包む手が優しく伊重院の顔を揺すり、意識が黒樹に向き直す。 この手を振り払うことができない。 どうしようもなく黒樹に縋りたくなる。 弱り切った精神状態で、この甘い誘惑を拒絶することができない。 「…」 言葉は出なかった。代わりに瞼をゆっくりと閉じた。 浅田への気持ちを忘れるために。 もう一度黒樹に口付けられる。 二度、三度。浅く、深く。 「…ふっ……っ」 すがるように黒樹の背中に手を伸ばすと、優しく包むように抱き返される。 これが欲しかったんだ。僕のことを理解し、慰め、励まし、称賛の言葉をくれ、そして… (本当に?) 伊重院の頭の隅で何かが違うと警鐘が鳴る。 (あさだ、さん) しかしそれも黒樹の舌の感触に絡めとられていく。 涙に濡れた伊重院には、黒樹の真意は見えない。 けれど今の伊重院にとって、この温もりだけが唯一の救いだった。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! メガネのヒロインっぷりにびっくりした。 最後の天才とすれ違うシーンで雄叫び上げたのは私だけではないはず。 #comment
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#title(医龍3 黒木×伊集院→朝田) ドラマ「慰留3」カテ医×メガネ→天才です。 夜の屋上その後の妄想が止まらず勢いで書いた。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 「大丈夫か」 声をかけられてずいぶん長い間うずくまっていたことに気づく。 「だ、いじょうぶです」 大丈夫ではない。正直気まずいし恥ずかしい。 さっきまで敵対視していた男にやさしくされ、その上泣きじゃくるなんて。 しかも声は上ずっている。 目じりを乱暴に拭い、立ち上がりもう一度、 「大丈夫です」はっきりした声で言う。 しかし、声はよかったのだが、表情はまだ作れてなかったようだ。 僕の顔を見た黒樹は、なんとも言えない顔をして、 「ここ、どうしたんだ」 指先をそっと僕の左こめかみに当てた。 「あ」 そういえば殴られた場所が青痣になっていたんだった。 「目も赤いぞ」 「それは、今…泣いたせいです」 口に出すとまた先ほどまでの気持ちが蘇る。 色んなことへの理不尽さや、将来への不安、そして嫉妬心。 (浅田さん…) ずっと浅田さんのことが好きだった。 今までずいぶん振り回されたけど、 その外科医としての技術や内に秘めた想いを尊敬し、敬愛していた。 しかしいくら彼を想っても、彼の一番近くにいたいと願っても、 それが叶わない夢だと思い知らされた。 彼にとってみんながチームであり、特別で、平等だ。それ以上も以下も無い。 僕は彼にとって仲間だが、決して仲間以上にはなれない。 彼の一番には到底なれない。 そして最近は浅田さんへの気持ちが強い嫉妬心へ変わっていた。 いくら手を伸ばしても届かない距離を遅れて歩くことに、もう限界だった。 「…っ」 堪えきれず、また涙が溢れ出す。 そっと触れられていた黒樹の指が、涙を拭うよう右手で頬を覆う。 その手のやさしさに思わず瞳を閉じ、すがるよう無意識に頬擦りをする。 温もりが欲しかった。掌だけでも今の僕には救いだった。 冷たいと勝手に思っていた黒樹の手がこれほど暖かだったとは。 右の頬も暖かい。どうやら両手で顔を覆われているようだ。 …ん?覆われ…? 困惑し目を開くより先に、さらに触感が追加された。 唇に。 驚いて目を見開く。黒樹の顔が視界一杯に広がっている。 「すまない。嫌だったか?」 「…」 浅田さんの顔が頭に過った。 彼をまだ愛しいと思う。けれど、もう彼を追うことに疲れた。 黒樹は僕の欲しい言葉をくれる。欲しい温もりをくれる。 頬を包む手が優しく伊重院の顔を揺すり、意識が黒樹に向き直す。 この手を振り払うことができない。 どうしようもなく黒樹に縋りたくなる。 弱り切った精神状態で、この甘い誘惑を拒絶することができない。 「…」 言葉は出なかった。代わりに瞼をゆっくりと閉じた。 浅田への気持ちを忘れるために。 もう一度黒樹に口付けられる。 二度、三度。浅く、深く。 「…ふっ……っ」 すがるように黒樹の背中に手を伸ばすと、優しく包むように抱き返される。 これが欲しかったんだ。僕のことを理解し、慰め、励まし、称賛の言葉をくれ、そして… (本当に?) 伊重院の頭の隅で何かが違うと警鐘が鳴る。 (あさだ、さん) しかしそれも黒樹の舌の感触に絡めとられていく。 涙に濡れた伊重院には、黒樹の真意は見えない。 けれど今の伊重院にとって、この温もりだけが唯一の救いだった。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! メガネのヒロインっぷりにびっくりした。 最後の天才とすれ違うシーンで雄叫び上げたのは私だけではないはず。 #comment
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