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#title(高橋克実(俳優)×二宮和也(嵐) 「だって初恋じゃない」) ※生注意 ※ベリショのおじさま俳優Ca/ts m/e×蛇事務所暴風雨の四男 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 酔った振りで誘いをかけたのは丹乃宮の方だった。 愛だの恋だのといった甘い感情なのかと問われれば肯定するのは憚られるが、 アルコールのにおいが残る口付けも触れられた部分の熱も 脳の作用というよりは、体の方が覚えている。 「よそよそしくない?」 たまたまテレビ局の自販機前で見かけた鷹嘴を視線で呼び止め、 ひとけのない通路の突き当たりまで誘い込んだ丹乃宮がまず掛けた言葉はそれだった。 ミネラルウォーターを片手に「そうかな」と曖昧に応じた鷹嘴の視線は不自然に揺らぎ 天井から壁を撫でた後、丹乃宮のことをスルーして扉に落ち着いた。 一歩だけ右に動いてわざと扉と鷹嘴の間に割り込むと、あからさまに慌てた鷹嘴が目を逸らす。 丹乃宮は腕を組んだポーズのまま表情だけをふっと緩め、改めて友人を正面から見つめた。 「やんなきゃよかったとか、思ってんの? 活未は」 わざと軽い言い方を丹乃宮が選ぶのは、 たちの悪いジョークにしても構わないのだと鷹嘴に示してあげたかったのが半分で 残りの半分は自分へのダメージを軽減させるためだった。 鷹嘴にとっては、ひょっとして同衾するのも大したことじゃないのかも知れない。 たとえそれが男相手であっても、だ。 とにかく自分の感情一つで彼を悩ませるのは違うんじゃないかと、丹乃宮は思う。 後悔なんて、と鷹嘴は丹乃宮のマイナスベクトルをもった予想に反して首を横に振ったきり、黙り込んでしまう。 平素とは異なる気まずい沈黙を破ったのは丹乃宮だった。 「言えよ。言われなきゃ解んねーもん、俺」 母音をわざと伸ばすような、丹乃宮に特有のふざけた口調だった。 真剣なまなざしと軽い声音の微妙な乖離が、不機嫌さを告げている。 こうなれば頑固な性格を知っているから、僅かに躊躇いをみせながら鷹嘴も口を開いた。 「……後悔してるのかって、丹乃、きいたろ。させてるのかと思ったのは俺のほうだ」 困ったような目尻、優しい口もと、温度の高い指、短く切った爪。 鷹嘴の好きな部分をなんとなく目で追いかけながら、丹乃宮は数日前のことを思い出す。 嘘つきな性格は自覚していた。 だからこそ出来うる限りの真摯さで鷹嘴に体を預けた、つもりだった。 好きだと告げた。欲しいのだと伝えた。後悔しないために。 それでももう一度、改めて言葉にしなければいけないと丹乃宮は思う。 「言ったろ。好きだ、すごく。活未のことが好きだ。 あんたは俺の全てじゃないけど、煩わしいものと要らないもの全部捨ててったら 心臓の真ん中に活未が残ってる」 ――少なくとも、今はね。 丹乃宮が冗談めかしてそう付け足すと、鷹嘴は漸く微笑に似た表情を唇の端に浮かべる。 「俺は後悔してないし、これからもしない。あんたが好きで、セックスしたいと思った。 恥ずかしいし痛いし面倒だけどそういう諸々と天秤にかけても、活未に触れる方を俺は」 選びたかったんだ、と続けるつもりが途中で抱きしめられ、丹乃宮は言葉の代わりに小さな笑い声をこぼした。 鷹嘴の首にぶら下がるみたいに両手を回して、ぐっと引き寄せる。 尊敬も信頼も全部通り越した、幼いほど純粋な愛おしさに満たされている。 舌を絡めると、歯磨き粉の人工的なミントの涼やかさが丹乃宮の口内にふわりと広がってすぐに消えた。 (口付けてもレモンの味なんかしないって、そりゃそうか) □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! - 言葉に出来ないくらい禿萌えた… -- &new{2010-11-03 (水) 11:49:40}; - 続編をひっそりと待ってます -- &new{2011-04-23 (土) 00:14:36}; #comment
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#title(高橋克実(俳優)×二宮和也(嵐) 「だって初恋じゃない」) ※生注意 ※ベリショのおじさま俳優Ca/ts m/e×蛇事務所暴風雨の四男 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 酔った振りで誘いをかけたのは丹乃宮の方だった。 愛だの恋だのといった甘い感情なのかと問われれば肯定するのは憚られるが、 アルコールのにおいが残る口付けも触れられた部分の熱も 脳の作用というよりは、体の方が覚えている。 「よそよそしくない?」 たまたまテレビ局の自販機前で見かけた鷹嘴を視線で呼び止め、 ひとけのない通路の突き当たりまで誘い込んだ丹乃宮がまず掛けた言葉はそれだった。 ミネラルウォーターを片手に「そうかな」と曖昧に応じた鷹嘴の視線は不自然に揺らぎ 天井から壁を撫でた後、丹乃宮のことをスルーして扉に落ち着いた。 一歩だけ右に動いてわざと扉と鷹嘴の間に割り込むと、あからさまに慌てた鷹嘴が目を逸らす。 丹乃宮は腕を組んだポーズのまま表情だけをふっと緩め、改めて友人を正面から見つめた。 「やんなきゃよかったとか、思ってんの? 活未は」 わざと軽い言い方を丹乃宮が選ぶのは、 たちの悪いジョークにしても構わないのだと鷹嘴に示してあげたかったのが半分で 残りの半分は自分へのダメージを軽減させるためだった。 鷹嘴にとっては、ひょっとして同衾するのも大したことじゃないのかも知れない。 たとえそれが男相手であっても、だ。 とにかく自分の感情一つで彼を悩ませるのは違うんじゃないかと、丹乃宮は思う。 後悔なんて、と鷹嘴は丹乃宮のマイナスベクトルをもった予想に反して首を横に振ったきり、黙り込んでしまう。 平素とは異なる気まずい沈黙を破ったのは丹乃宮だった。 「言えよ。言われなきゃ解んねーもん、俺」 母音をわざと伸ばすような、丹乃宮に特有のふざけた口調だった。 真剣なまなざしと軽い声音の微妙な乖離が、不機嫌さを告げている。 こうなれば頑固な性格を知っているから、僅かに躊躇いをみせながら鷹嘴も口を開いた。 「……後悔してるのかって、丹乃、きいたろ。させてるのかと思ったのは俺のほうだ」 困ったような目尻、優しい口もと、温度の高い指、短く切った爪。 鷹嘴の好きな部分をなんとなく目で追いかけながら、丹乃宮は数日前のことを思い出す。 嘘つきな性格は自覚していた。 だからこそ出来うる限りの真摯さで鷹嘴に体を預けた、つもりだった。 好きだと告げた。欲しいのだと伝えた。後悔しないために。 それでももう一度、改めて言葉にしなければいけないと丹乃宮は思う。 「言ったろ。好きだ、すごく。活未のことが好きだ。 あんたは俺の全てじゃないけど、煩わしいものと要らないもの全部捨ててったら 心臓の真ん中に活未が残ってる」 ――少なくとも、今はね。 丹乃宮が冗談めかしてそう付け足すと、鷹嘴は漸く微笑に似た表情を唇の端に浮かべる。 「俺は後悔してないし、これからもしない。あんたが好きで、セックスしたいと思った。 恥ずかしいし痛いし面倒だけどそういう諸々と天秤にかけても、活未に触れる方を俺は」 選びたかったんだ、と続けるつもりが途中で抱きしめられ、丹乃宮は言葉の代わりに小さな笑い声をこぼした。 鷹嘴の首にぶら下がるみたいに両手を回して、ぐっと引き寄せる。 尊敬も信頼も全部通り越した、幼いほど純粋な愛おしさに満たされている。 舌を絡めると、歯磨き粉の人工的なミントの涼やかさが丹乃宮の口内にふわりと広がってすぐに消えた。 (口付けてもレモンの味なんかしないって、そりゃそうか) □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! - 言葉に出来ないくらい禿萌えた… -- &new{2010-11-03 (水) 11:49:40}; - 続編をひっそりと待ってます -- &new{2011-04-23 (土) 00:14:36}; #comment
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