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#title(某生兄弟) [#h1bc6cfa] 某生 非エロだけど兄弟モノ注意。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサグエンガオオクリシマース! 父がしていたバッチが今は弟の胸にある。なんだか不思議な気分だった。 会いたいときに会えなかった父。その父と同じ道を選んだ弟。 顔を合わす度に頼もしさを増している姿が眩しい反面、その大変さは父を見てきたからよくわかってる。 「なんか、ちょっと、寂しいかも。」 さっきまで笑って鍋を囲んでたのに。 互いの近況や思い出を話すうち、なんだか弟が遠くに行ってしまうような…そう感じたら じわりと涙が滲んで零れていた。 「はは、泣いたか。」 兄の涙もろいのを知っているからか、それとも照れ隠しか。 弟がコートのポケットからハンカチを差し出した。 「うっさい。」 爽やかに笑いながらも鼻の奥がツンと痛む。 寂しいと言ってみたところで状況がどうなることでもないし、どうしたいわけでもない。 そんなのは小さい頃からわかっている。言っても困らせるだけだ。 「寂しいのはお互い様でしょ。」 弟が手のひらで兄の髪をポンポンとして、慰めるようにあやす。 それは子供扱いするような仕草で、兄は照れるようにやや拒否したが、 弟は自分よりも背が高い体をそのままぎゅっと抱きしめていた。 「俺だって寂しかったよ。おにいが芸能界入ってから。おにいなんて売れないで 帰ってきちゃえばいいんだって思った。」 他人から見ればこんなのはおかしいことだろう。いい年こいた弟が兄貴をこんなに抱きしめているなんて。 でも誰にも理解できないかもしれなくても、兄弟であるという思いと同じくらい、戦友な気がしていた。 何をするのも一緒で、どこへ行くにも連れてってくれた兄。 世間では恵まれてると言われてきた自分たちだけど、ガマンすることも多かったと思う。 パパを困らせちゃだめだよ。ガマンしなきゃだめなんだよ?て。兄に何回言われたかわからない。 そんな兄が、自分に会えなくなったのが寂しいとガマンできずに涙を零している。 弟は少し困惑したが、それ以上に自分を想ってくれていることが嬉しくてしかたがなかった。 兄がそばにいて自分をたくさん守ってくれた。 だから兄の気持ちは自分が一番わかっているつもりだった。 だが、寂しい思いをしてたのは兄の方だったのかもしれない。 誰かに強制されたのでなく、会いたいときに会えない道を選んだ自分。 弟が秘書として父と共に戦っていた裏で、兄はどんなに不安で心配していたか。 あの経験で成長できた。でもできるならもうあんな思いは味わいたくない。 いつか兄がそう言っていたのを思い出した。 やっと父があの戦場から生還してきたと思った矢先、今度は入れ替わるように弟が… 生まれた家がそうだから諦めてる、わかってる。兄はきっとそう言うだろう。 でもやるせない。 「ごめんな。」 さっきよりきつく抱きしめると、兄が弟の肩へと顔を埋めた。 よく知ってるにおいがする。 「なんで謝る?…なんだ、今度はお前が泣いてんの?」 「もらい泣きしたかも。俺の気持ちわかった?」 自分のとよく似た形の指が涙を払った。 涙もろいのはどちらも父親譲りだから同じなのは仕方ない。 どんなに離れても同じ血がこの体に流れてる。 お互いが愛してやまない、あの父の血が。 終 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! お粗末さまでした。需要ないと思いますが吐き出したかった。 >>2にあるように全てがネタです、許して下さい。 寂しいと言って涙した兄エピと、それに対し、俺も寂しかった。 売れないで帰ってくればいいと思った。あんときの俺の気持ちがわかったか…! な弟エピ以外は。 - ありがとうございます!堪能しました……!!この生兄弟+親父さんの関係は萌えの塊ですなぁ。 -- &new{2010-08-13 (金) 01:21:53}; - 特に大事な点が捏造ではない件。ありがとうございました! -- &new{2010-11-17 (水) 23:42:35}; #comment
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#title(某生兄弟) [#h1bc6cfa] 某生 非エロだけど兄弟モノ注意。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサグエンガオオクリシマース! 父がしていたバッチが今は弟の胸にある。なんだか不思議な気分だった。 会いたいときに会えなかった父。その父と同じ道を選んだ弟。 顔を合わす度に頼もしさを増している姿が眩しい反面、その大変さは父を見てきたからよくわかってる。 「なんか、ちょっと、寂しいかも。」 さっきまで笑って鍋を囲んでたのに。 互いの近況や思い出を話すうち、なんだか弟が遠くに行ってしまうような…そう感じたら じわりと涙が滲んで零れていた。 「はは、泣いたか。」 兄の涙もろいのを知っているからか、それとも照れ隠しか。 弟がコートのポケットからハンカチを差し出した。 「うっさい。」 爽やかに笑いながらも鼻の奥がツンと痛む。 寂しいと言ってみたところで状況がどうなることでもないし、どうしたいわけでもない。 そんなのは小さい頃からわかっている。言っても困らせるだけだ。 「寂しいのはお互い様でしょ。」 弟が手のひらで兄の髪をポンポンとして、慰めるようにあやす。 それは子供扱いするような仕草で、兄は照れるようにやや拒否したが、 弟は自分よりも背が高い体をそのままぎゅっと抱きしめていた。 「俺だって寂しかったよ。おにいが芸能界入ってから。おにいなんて売れないで 帰ってきちゃえばいいんだって思った。」 他人から見ればこんなのはおかしいことだろう。いい年こいた弟が兄貴をこんなに抱きしめているなんて。 でも誰にも理解できないかもしれなくても、兄弟であるという思いと同じくらい、戦友な気がしていた。 何をするのも一緒で、どこへ行くにも連れてってくれた兄。 世間では恵まれてると言われてきた自分たちだけど、ガマンすることも多かったと思う。 パパを困らせちゃだめだよ。ガマンしなきゃだめなんだよ?て。兄に何回言われたかわからない。 そんな兄が、自分に会えなくなったのが寂しいとガマンできずに涙を零している。 弟は少し困惑したが、それ以上に自分を想ってくれていることが嬉しくてしかたがなかった。 兄がそばにいて自分をたくさん守ってくれた。 だから兄の気持ちは自分が一番わかっているつもりだった。 だが、寂しい思いをしてたのは兄の方だったのかもしれない。 誰かに強制されたのでなく、会いたいときに会えない道を選んだ自分。 弟が秘書として父と共に戦っていた裏で、兄はどんなに不安で心配していたか。 あの経験で成長できた。でもできるならもうあんな思いは味わいたくない。 いつか兄がそう言っていたのを思い出した。 やっと父があの戦場から生還してきたと思った矢先、今度は入れ替わるように弟が… 生まれた家がそうだから諦めてる、わかってる。兄はきっとそう言うだろう。 でもやるせない。 「ごめんな。」 さっきよりきつく抱きしめると、兄が弟の肩へと顔を埋めた。 よく知ってるにおいがする。 「なんで謝る?…なんだ、今度はお前が泣いてんの?」 「もらい泣きしたかも。俺の気持ちわかった?」 自分のとよく似た形の指が涙を払った。 涙もろいのはどちらも父親譲りだから同じなのは仕方ない。 どんなに離れても同じ血がこの体に流れてる。 お互いが愛してやまない、あの父の血が。 終 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! お粗末さまでした。需要ないと思いますが吐き出したかった。 >>2にあるように全てがネタです、許して下さい。 寂しいと言って涙した兄エピと、それに対し、俺も寂しかった。 売れないで帰ってくればいいと思った。あんときの俺の気持ちがわかったか…! な弟エピ以外は。 - ありがとうございます!堪能しました……!!この生兄弟+親父さんの関係は萌えの塊ですなぁ。 -- &new{2010-08-13 (金) 01:21:53}; - 特に大事な点が捏造ではない件。ありがとうございました! -- &new{2010-11-17 (水) 23:42:35}; #comment
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