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#title(生活 仲間→主人公) [#ib737bc6] 服蜜シゲユキの作品「life」(和訳)から 主人公とその仲間。若干仲間→主人公気味 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 何し…えっ? 何、何してんだろう、僕。ていうか、あれ、駄目だ、なんか分かんないぞ…… 「泣くなって、なぁ」 泣く……僕は泣いてるのか。 あ、ほんとだ。すっごい顔濡れてる。 しかもなんか、この人の胸に顔埋めてるぞ……何やってんだ僕は…… そうだ、僕は。あの子が、別に好きだなんて言ってなかったけど、あの子が可愛かったから、多分ちょっと好きで。 たまに聞く話からあの子がそんなに幸せそうな感じじゃないって分かって、それで、だから、僕が幸せにしたいとか思って。 違う…違う……分かってる。 僕は別にそんなに好きだったわけじゃない。ていうか可愛い女の子なら誰でも良かったし、 ただ僕の一番近くに居た子があの子だったから。なんかあの子は僕を裏切らないぞとか、勝手なことばっかり思って…… そりゃそうだよ、迷惑に決まってる。あの態度。あの態度!! 「うっ、うっうっう~! ぼ、僕は、なんかもう…なんで…」 あそこ辞めたらどうするんだ。僕なんか雇ってくれるところが他にあるはずがない。 一生犬の散歩をしていくなんてまっぴらごめんだ。 一回でいいから女の子のおっぱいを思う存分揉みたい。 あと可愛い子を侍らせて街を歩きたい。でもそれはなんか僕みたいな人が可哀想だからやめよう…… 「大丈夫だって、な?」 「すっすいません、ありがとうございます…」 …そういえば、僕から押し掛けておいてなんだけど、なんでこの人こんな優しいんだろう? 最初会った時からそうだった。僕が暴れてたのを捕まえたのはこの人なのに、警察にも行かないで、付き合ってくれて。 どうやって声かけていいか分かんないから、毎回変な言い訳つけて、 「コーラ飲みましょう」とか、わけが分からないことを言ってたと思うのに、全然受け入れてくれた。 なんでだ? 顔を上げて見てみるけど、別にそんなに悪い顔じゃないと思う。いい人だし、……あれ? いい人ってだけ、か? そうだよな、別にこの人は、お金持ちじゃない。職もない。強くもない。 コンビニのバイトだけで毎日過ごしてるんだ。いや僕はバイトもしてないんだけど。 「不安じゃない、んですか?」 ふっと僕を見下ろしてから、困ったように眉尻を下げた。この顔、何度も見たことがある。 やっぱり僕のこと、扱いにくい奴とか思ってるんだろうか。 「何度も言っただろ、不安でしょうがないって」 「じゃ…じゃあなんで、僕なんか慰めるんですか?」 「お前が出てかねーんだろ」 決して嫌悪感や怒りの混じった言葉じゃなかったけど、それは僕の胸にはグサッと刺さった。 ああ、駄目だ。こういうちょっとでも突き放した言葉でふらふらするだけ、やっぱり僕は社会不適合者なんだ…… 「すいません、出てきます…」 「え? もう深夜だよ? 電車ないし」 「歩いていきます」 無理だ…僕にそんな根性があると思えない。第一出歩いたらあいつらに出くわすわけで、それだけでも辛い…… 胸がチリチリした。またこの人と出会う前みたいに、色んな人に迷惑をかけている自分を想像した。 今度はあいつらに捕まるのか。いや、僕なら倒せるんじゃないか? ……あれ? 最初会った時、僕はどうして、この人を無視して行かなかったんだろう。 今の僕なら、見捨てる、多分……それは僕が強くなったからじゃなくて、優しくなくなったんじゃないか? あれ? いや? 僕は優しかったのか? それはないだろ……あれだけ暴れてて、優しいとか…… 「そっか」 また変な風に思考がずれていた僕に、ふわっとした声が入ってきた。 この人の声は、街のムカつく奴らと違って、音じゃなくてちゃんとした言葉に聞こえる。 「寂しくなるな」 寂しく……なるって。 「……僕、あなたにとって、必要な人ですか」 ………ハッ な、ななな、何を言ったんだ僕は! 必要な人ですかって! 気持ち悪いだろ普通! なんかもう、面接でも聞かないよそんなこと! ああああ、やばい、顔見れない、に、逃げよう! 「うん」 「………え?」 慌てて背中を向けた僕に、肯定の言葉が聞こえてきた。幻聴、じゃないよな? 「正直、お前と会ってから、めんどくさいことが色々あったけど、結局またこうやってコンビニでバイトしてるし。 …あの子も、おじさんも、居なくなっちゃってさ。だから俺が手に入れたのは、お前だけだよ」 あっいや手に入れたって図々しい言い回しだけど、と何やら訂正が入ってくる。だけど僕は全然その言葉を聞く気になれない。 だって僕は、全然、仕事とかできないし。家族からもなんか奇異な目でしか見られてないし。女の子とも話せないし。 おっぱいどころか手も繋いだことないし。あったとしても不意打ちだし。 「ぼ、僕は……」 「うん」 「…うっ。う、うっ、うわあ~ん!」 「あああもう泣くなって、男だろお前」 ぐしゃぐしゃと頭を掻き回された。優しい。どうしよう。 女の子だったら絶対好きになってるとか結構前から思ってたけど、もう普通に好きだ。 人間性とかそういうところが本当に好きだ。ホモじゃないけどこの人は好きだ。 「俺明日もバイトだからさ、ほら、もう寝ようぜ」 駄目だ、僕は……もうなんか、色々と駄目だ…… 頼むからこれ以上優しくしないでほしい。あっでも冷たいこと言われるのも嫌だ。とりあえず、なんか…… ………バイトでも、探そう。 「おやすみ」 数年振りに聞いた言葉に、僕はまた泣きそうになっていた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 続き知らないからよく分からないけど、とにかく萌える… どこかに同志が居ることを期待します。続編楽しみ。 #comment
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#title(生活 仲間→主人公) [#ib737bc6] 服蜜シゲユキの作品「life」(和訳)から 主人公とその仲間。若干仲間→主人公気味 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 何し…えっ? 何、何してんだろう、僕。ていうか、あれ、駄目だ、なんか分かんないぞ…… 「泣くなって、なぁ」 泣く……僕は泣いてるのか。 あ、ほんとだ。すっごい顔濡れてる。 しかもなんか、この人の胸に顔埋めてるぞ……何やってんだ僕は…… そうだ、僕は。あの子が、別に好きだなんて言ってなかったけど、あの子が可愛かったから、多分ちょっと好きで。 たまに聞く話からあの子がそんなに幸せそうな感じじゃないって分かって、それで、だから、僕が幸せにしたいとか思って。 違う…違う……分かってる。 僕は別にそんなに好きだったわけじゃない。ていうか可愛い女の子なら誰でも良かったし、 ただ僕の一番近くに居た子があの子だったから。なんかあの子は僕を裏切らないぞとか、勝手なことばっかり思って…… そりゃそうだよ、迷惑に決まってる。あの態度。あの態度!! 「うっ、うっうっう~! ぼ、僕は、なんかもう…なんで…」 あそこ辞めたらどうするんだ。僕なんか雇ってくれるところが他にあるはずがない。 一生犬の散歩をしていくなんてまっぴらごめんだ。 一回でいいから女の子のおっぱいを思う存分揉みたい。 あと可愛い子を侍らせて街を歩きたい。でもそれはなんか僕みたいな人が可哀想だからやめよう…… 「大丈夫だって、な?」 「すっすいません、ありがとうございます…」 …そういえば、僕から押し掛けておいてなんだけど、なんでこの人こんな優しいんだろう? 最初会った時からそうだった。僕が暴れてたのを捕まえたのはこの人なのに、警察にも行かないで、付き合ってくれて。 どうやって声かけていいか分かんないから、毎回変な言い訳つけて、 「コーラ飲みましょう」とか、わけが分からないことを言ってたと思うのに、全然受け入れてくれた。 なんでだ? 顔を上げて見てみるけど、別にそんなに悪い顔じゃないと思う。いい人だし、……あれ? いい人ってだけ、か? そうだよな、別にこの人は、お金持ちじゃない。職もない。強くもない。 コンビニのバイトだけで毎日過ごしてるんだ。いや僕はバイトもしてないんだけど。 「不安じゃない、んですか?」 ふっと僕を見下ろしてから、困ったように眉尻を下げた。この顔、何度も見たことがある。 やっぱり僕のこと、扱いにくい奴とか思ってるんだろうか。 「何度も言っただろ、不安でしょうがないって」 「じゃ…じゃあなんで、僕なんか慰めるんですか?」 「お前が出てかねーんだろ」 決して嫌悪感や怒りの混じった言葉じゃなかったけど、それは僕の胸にはグサッと刺さった。 ああ、駄目だ。こういうちょっとでも突き放した言葉でふらふらするだけ、やっぱり僕は社会不適合者なんだ…… 「すいません、出てきます…」 「え? もう深夜だよ? 電車ないし」 「歩いていきます」 無理だ…僕にそんな根性があると思えない。第一出歩いたらあいつらに出くわすわけで、それだけでも辛い…… 胸がチリチリした。またこの人と出会う前みたいに、色んな人に迷惑をかけている自分を想像した。 今度はあいつらに捕まるのか。いや、僕なら倒せるんじゃないか? ……あれ? 最初会った時、僕はどうして、この人を無視して行かなかったんだろう。 今の僕なら、見捨てる、多分……それは僕が強くなったからじゃなくて、優しくなくなったんじゃないか? あれ? いや? 僕は優しかったのか? それはないだろ……あれだけ暴れてて、優しいとか…… 「そっか」 また変な風に思考がずれていた僕に、ふわっとした声が入ってきた。 この人の声は、街のムカつく奴らと違って、音じゃなくてちゃんとした言葉に聞こえる。 「寂しくなるな」 寂しく……なるって。 「……僕、あなたにとって、必要な人ですか」 ………ハッ な、ななな、何を言ったんだ僕は! 必要な人ですかって! 気持ち悪いだろ普通! なんかもう、面接でも聞かないよそんなこと! ああああ、やばい、顔見れない、に、逃げよう! 「うん」 「………え?」 慌てて背中を向けた僕に、肯定の言葉が聞こえてきた。幻聴、じゃないよな? 「正直、お前と会ってから、めんどくさいことが色々あったけど、結局またこうやってコンビニでバイトしてるし。 …あの子も、おじさんも、居なくなっちゃってさ。だから俺が手に入れたのは、お前だけだよ」 あっいや手に入れたって図々しい言い回しだけど、と何やら訂正が入ってくる。だけど僕は全然その言葉を聞く気になれない。 だって僕は、全然、仕事とかできないし。家族からもなんか奇異な目でしか見られてないし。女の子とも話せないし。 おっぱいどころか手も繋いだことないし。あったとしても不意打ちだし。 「ぼ、僕は……」 「うん」 「…うっ。う、うっ、うわあ~ん!」 「あああもう泣くなって、男だろお前」 ぐしゃぐしゃと頭を掻き回された。優しい。どうしよう。 女の子だったら絶対好きになってるとか結構前から思ってたけど、もう普通に好きだ。 人間性とかそういうところが本当に好きだ。ホモじゃないけどこの人は好きだ。 「俺明日もバイトだからさ、ほら、もう寝ようぜ」 駄目だ、僕は……もうなんか、色々と駄目だ…… 頼むからこれ以上優しくしないでほしい。あっでも冷たいこと言われるのも嫌だ。とりあえず、なんか…… ………バイトでも、探そう。 「おやすみ」 数年振りに聞いた言葉に、僕はまた泣きそうになっていた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 続き知らないからよく分からないけど、とにかく萌える… どこかに同志が居ることを期待します。続編楽しみ。 #comment
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第63巻
第62巻
第61巻
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第43巻
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第40巻
第39巻
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