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#title(VOCALOID KAITO×がくぽ 「捨て犬のように」) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 純愛です。私にしては珍しく純愛です。 ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 楽しんでいただければ幸い | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | なぜか五回以上の投稿が出来ない・・・ そうだよね、最新のが出たら皆古いの捨てて新しいのほしがるよね。 だから僕が捨てられたのも当然なんだ…。 KAITOはそう思いながら、小さな公園のブランコにいた。 たった今、新しいボーカロイドを購入したから、お前はいらない、お前は調整も難しいし、旧型だから。といわれ、家を追い出されたのだった。 こんなに雨が降っているのに。 傘もささない。いや、傘なんてものは持っていなかった。 ざあざあと降りしきる雨の中、誰かが近づいてくる。 傘を傾ける。KAITOが傘の下に入れるように。 「お主、こんな雨に何をしておる」 凛とした声が響いた。 顔を上げると、そこにはとても綺麗な紫の髪の、男型のボーカロイドがいた。 大切にされているのだろう、服もしみひとつなく、手には買い物帰りなのか、ビニール袋を持っていた。 最新のボーカロイドを買ったから。 お前なんて要らない。 捨てられる直前の、マスターだった人の声を思い出す。 「僕は…捨てられたんだ…。僕は…旧型だから…」 小さな声でつぶやいて、うつむく。冷たい雨は傘によってふさがれたが、その分、相手がずぶ濡れになっている。 着ている着物らしきところから、雨にぬれてしずくが伝う。 なんて綺麗な着物なんだろう。顔も、髪もとても綺麗だ。 紅で彩られた唇、結われた細い髪の束。そして着物をアレンジしたような服装。 そんな彼が、口を開く。 「なら来るがよい」 「え」 ブランコをこいでいたKAITOの手を握り締め、そのボーカロイドは半ば強引につれていく。 「ど、どこへいくんだい」 「我の家じゃ。正確には我と主の、じゃ」 黙ってついて来いとばかりに、ぐいぐい引っ張って公園から出ていく。 細身の体をしているのに、力はずいぶんあるのだと変な方向に感心しさせられた。 しばらく歩く。その間、何を話して良いか分からず、KAITOは黙って彼についていった。そのうちアパートにつくと、階段をとんとんと上がっていく。 「ここじゃ。中に入れ。マスター、すまぬ、少し遅くなった」 奥から出てきたのは、人間だ。そりゃ当然だろう。彼のマスターというのだから人間であることに間違いはない。 優しそうな、柔らかい雰囲気のマスターだ。 少し眺めの髪を後ろで束ねて眼鏡をしている。 マスター。 自分のマスターの優しかったころを思い出して、少しうつむいた。 「お帰りがくぽ。アレ、その人は…あれれ、KAITO?KAITOじゃないか、どうしたの、がくぽ」 どうやら最新のボーカロイドはがくぽという名前らしい。 なんかちょっと間抜けだな、と思ったのは口にはしないでおいた。 「マスター、茄子と塩じゃ。この者を知っておるのか」 驚いて目を見開き、KAITOの所々を見てまわる、がくぽのマスター。 しかし薄汚れて大して管理もされてなく、服もところどころ擦り切れていて、本当にKAITOかと疑わしくなる。 「知ってるも何も、がくぽの仲間だよ。KAITO、だよね?」 がくぽのマスターはうつむくKAITOの目を見て、確認をとった。 このままだんまりしているのもなんなので、KAITOは小さくうなずいた。 「どうしたの、なんでKAITOがいるの?」 「公園で拾った」 拾ったといわれても。困り果てて、がくぽのマスターはKAITOに質問することに決めた。まずは二人ともずぶぬれだから(KAITOに限っては、随分汚れてもいる)、新しい服を着てもらおう。 「KAITO、がくぽ、まずはあがって。新しい服を持ってくるからちょっと待ってて」 「分かった。上がるぞ、お主…かいとといったか」 KAITOの手を握り締めたまま、上がっていく。バスタオルが投げ出されて、あらかた拭き終わると、がくぽはKAITOの体を拭いてやった。 「寒いのう」 「二人ともこっち来てー」 がくぽのマスターは服をそろえたようだ。 二人が和室までいくと、二人分の着替えが用意されていた。少し大きめのものだが、KAITOにとってはぴったりで、がくぽにとってはぶかぶかだ。 それを着ると、二人の着ていたものは洗濯機の中へ放り込まれた。 KAITOはちょこんと部屋の隅に座っている。 「…」 それを同じく座ったままのがくぽが凝視する。 「ねえがくぽ、何があったの、もしかしてがくぽに気に入られてマスターから離されちゃった?」 お茶をがくぽとKAITOに渡す。 温かいお茶は、先ほどまでのKAITOの冷たい心の氷を溶かしていくようだった。 「はあ。いえ、そうじゃないんです。…がくぽさんに拾ってもらったって言うか…」 「へ?がくぽが拾った?捨てられてたの?」 「は、はい。捨てられたんです…新しい子が入ったからとかで…。旧式はいらないって…」 がくぽのマスターは、その言葉に心底驚愕して、はああ、と深くため息をついた。 「もったいないなー、まだ歌えるでしょ、君。それに、ボーカロイドにも心があるっていうのに…」 お茶を飲んで雨の町並みを眺めていたがくぽが、そこで口を開く。 「マスター、ここにおいてもよいだろうか。めんどうは我が見る。かいと、お主は我のぺっとじゃ」 その言葉に驚いたのはKAITOとがくぽのマスターだ。 ペットと言い出したのは、何かしら雨でやられたんだろうかとも思った。 だが自分を共感してほしい存在をほしがっていたがくぽには、KAITOが頼れる存在に映ったのかもしれない。 「ペットってがくぽ…」 「我はかいとが気に入ったのじゃ。かいとを飼う!!」 「KAITOをここにおいてもいいけど…まあ、食費がかかるけど、でもペットはちょっと…」 それでもお茶を置くと、かいとを抱きしめて、ペットペット連呼する。KAITOは困って首をかしげていたが、その一生懸命さが可愛く思ったのか、がくぽのマスターの声をさえぎった。 「僕はペットでいいですよ、がくぽさんに恩返しもしたいし…。あの、それで、僕のマスターになってくれるんですか?」 今度はKAITOが、遠慮がちに目をきらきらさせて、おずおずとがくぽのマスターに聞きだした。 マスターになってもらえれば、また歌える。いや、前のマスターはろくに歌わせてもくれなかったから、今度のマスターにはつい期待してしまう。 そんな期待した目で見られては、頷かないわけには行かない。 がくぽのマスターは、にっこり笑うと、がくぽの頭を撫でた。 「良いよ、その代わりがくぽと歌ってもらうからね」 「は、はい!ありがとうございます!」 心底嬉しそうにマスターに礼をすると、がくぽが袖を引っ張った。 「かいと、少し冷たいぞ、それに薄汚れている。風呂に入れ」 がくぽが淡々とそういうと、またしてもKAITOは困ったように首をかしげた。 何気なく世話を見てくれてるのかな? がくぽの言葉に、マスターも賛成する。 「うん、ちょっと汚れているから、シャワー浴びるといいよ。がくぽ、めんどう見る?」 扇子をぱっと広げると、パタパタと仰ぎだす。 「我のぺっとじゃ、ぺっとのめんどうを見るのは当たり前のことじゃ。ほれ、風呂場へ案内するぞ」 そんなこんなで風呂に案内され、そしてKAITOはがくぽと、がくぽのマスターの家にすむことになった。 がくぽは実にKAITOのめんどうをよく見た。 朝起きれば、一足先に起きてきたがくぽが、綺麗に洗われた服を差し出す。着終わると、KAITOの髪を綺麗にとかしだす。 まるで飼い主は自分のような気がしてきたが、常にがくぽが、『おぬしはぺっとじゃ、茶とナスをもってこい』というので、パシリには使われた。 けれど拾ってもらった恩は大きく、KAITOは嫌な顔ひとつせずにがくぽに従った。 いつも無表情のがくぽが、KAITO相手にたまに笑うと、KAITOの機械の心臓がはねた。 がくぽが嬉しいと、自分も嬉しい。 夜になると、二人で歌の練習をした。 がくぽはKAITOの曲がった背中を見て、背中を伸ばせと叩いたりした。 「そんなんでは良い声が出ぬぞ、素質はあるのにもったいない」 そういわれて、KAITOは胸のうちが熱くなった。 ボーカロイドなのに素質がないと、前のマスターにいわれてきたKAITOには、とても嬉しい言葉だった。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ 今のところKAITOはぺっとです | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ #comment
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#title(VOCALOID KAITO×がくぽ 「捨て犬のように」) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 純愛です。私にしては珍しく純愛です。 ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 楽しんでいただければ幸い | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | なぜか五回以上の投稿が出来ない・・・ そうだよね、最新のが出たら皆古いの捨てて新しいのほしがるよね。 だから僕が捨てられたのも当然なんだ…。 KAITOはそう思いながら、小さな公園のブランコにいた。 たった今、新しいボーカロイドを購入したから、お前はいらない、お前は調整も難しいし、旧型だから。といわれ、家を追い出されたのだった。 こんなに雨が降っているのに。 傘もささない。いや、傘なんてものは持っていなかった。 ざあざあと降りしきる雨の中、誰かが近づいてくる。 傘を傾ける。KAITOが傘の下に入れるように。 「お主、こんな雨に何をしておる」 凛とした声が響いた。 顔を上げると、そこにはとても綺麗な紫の髪の、男型のボーカロイドがいた。 大切にされているのだろう、服もしみひとつなく、手には買い物帰りなのか、ビニール袋を持っていた。 最新のボーカロイドを買ったから。 お前なんて要らない。 捨てられる直前の、マスターだった人の声を思い出す。 「僕は…捨てられたんだ…。僕は…旧型だから…」 小さな声でつぶやいて、うつむく。冷たい雨は傘によってふさがれたが、その分、相手がずぶ濡れになっている。 着ている着物らしきところから、雨にぬれてしずくが伝う。 なんて綺麗な着物なんだろう。顔も、髪もとても綺麗だ。 紅で彩られた唇、結われた細い髪の束。そして着物をアレンジしたような服装。 そんな彼が、口を開く。 「なら来るがよい」 「え」 ブランコをこいでいたKAITOの手を握り締め、そのボーカロイドは半ば強引につれていく。 「ど、どこへいくんだい」 「我の家じゃ。正確には我と主の、じゃ」 黙ってついて来いとばかりに、ぐいぐい引っ張って公園から出ていく。 細身の体をしているのに、力はずいぶんあるのだと変な方向に感心しさせられた。 しばらく歩く。その間、何を話して良いか分からず、KAITOは黙って彼についていった。そのうちアパートにつくと、階段をとんとんと上がっていく。 「ここじゃ。中に入れ。マスター、すまぬ、少し遅くなった」 奥から出てきたのは、人間だ。そりゃ当然だろう。彼のマスターというのだから人間であることに間違いはない。 優しそうな、柔らかい雰囲気のマスターだ。 少し眺めの髪を後ろで束ねて眼鏡をしている。 マスター。 自分のマスターの優しかったころを思い出して、少しうつむいた。 「お帰りがくぽ。アレ、その人は…あれれ、KAITO?KAITOじゃないか、どうしたの、がくぽ」 どうやら最新のボーカロイドはがくぽという名前らしい。 なんかちょっと間抜けだな、と思ったのは口にはしないでおいた。 「マスター、茄子と塩じゃ。この者を知っておるのか」 驚いて目を見開き、KAITOの所々を見てまわる、がくぽのマスター。 しかし薄汚れて大して管理もされてなく、服もところどころ擦り切れていて、本当にKAITOかと疑わしくなる。 「知ってるも何も、がくぽの仲間だよ。KAITO、だよね?」 がくぽのマスターはうつむくKAITOの目を見て、確認をとった。 このままだんまりしているのもなんなので、KAITOは小さくうなずいた。 「どうしたの、なんでKAITOがいるの?」 「公園で拾った」 拾ったといわれても。困り果てて、がくぽのマスターはKAITOに質問することに決めた。まずは二人ともずぶぬれだから(KAITOに限っては、随分汚れてもいる)、新しい服を着てもらおう。 「KAITO、がくぽ、まずはあがって。新しい服を持ってくるからちょっと待ってて」 「分かった。上がるぞ、お主…かいとといったか」 KAITOの手を握り締めたまま、上がっていく。バスタオルが投げ出されて、あらかた拭き終わると、がくぽはKAITOの体を拭いてやった。 「寒いのう」 「二人ともこっち来てー」 がくぽのマスターは服をそろえたようだ。 二人が和室までいくと、二人分の着替えが用意されていた。少し大きめのものだが、KAITOにとってはぴったりで、がくぽにとってはぶかぶかだ。 それを着ると、二人の着ていたものは洗濯機の中へ放り込まれた。 KAITOはちょこんと部屋の隅に座っている。 「…」 それを同じく座ったままのがくぽが凝視する。 「ねえがくぽ、何があったの、もしかしてがくぽに気に入られてマスターから離されちゃった?」 お茶をがくぽとKAITOに渡す。 温かいお茶は、先ほどまでのKAITOの冷たい心の氷を溶かしていくようだった。 「はあ。いえ、そうじゃないんです。…がくぽさんに拾ってもらったって言うか…」 「へ?がくぽが拾った?捨てられてたの?」 「は、はい。捨てられたんです…新しい子が入ったからとかで…。旧式はいらないって…」 がくぽのマスターは、その言葉に心底驚愕して、はああ、と深くため息をついた。 「もったいないなー、まだ歌えるでしょ、君。それに、ボーカロイドにも心があるっていうのに…」 お茶を飲んで雨の町並みを眺めていたがくぽが、そこで口を開く。 「マスター、ここにおいてもよいだろうか。めんどうは我が見る。かいと、お主は我のぺっとじゃ」 その言葉に驚いたのはKAITOとがくぽのマスターだ。 ペットと言い出したのは、何かしら雨でやられたんだろうかとも思った。 だが自分を共感してほしい存在をほしがっていたがくぽには、KAITOが頼れる存在に映ったのかもしれない。 「ペットってがくぽ…」 「我はかいとが気に入ったのじゃ。かいとを飼う!!」 「KAITOをここにおいてもいいけど…まあ、食費がかかるけど、でもペットはちょっと…」 それでもお茶を置くと、かいとを抱きしめて、ペットペット連呼する。KAITOは困って首をかしげていたが、その一生懸命さが可愛く思ったのか、がくぽのマスターの声をさえぎった。 「僕はペットでいいですよ、がくぽさんに恩返しもしたいし…。あの、それで、僕のマスターになってくれるんですか?」 今度はKAITOが、遠慮がちに目をきらきらさせて、おずおずとがくぽのマスターに聞きだした。 マスターになってもらえれば、また歌える。いや、前のマスターはろくに歌わせてもくれなかったから、今度のマスターにはつい期待してしまう。 そんな期待した目で見られては、頷かないわけには行かない。 がくぽのマスターは、にっこり笑うと、がくぽの頭を撫でた。 「良いよ、その代わりがくぽと歌ってもらうからね」 「は、はい!ありがとうございます!」 心底嬉しそうにマスターに礼をすると、がくぽが袖を引っ張った。 「かいと、少し冷たいぞ、それに薄汚れている。風呂に入れ」 がくぽが淡々とそういうと、またしてもKAITOは困ったように首をかしげた。 何気なく世話を見てくれてるのかな? がくぽの言葉に、マスターも賛成する。 「うん、ちょっと汚れているから、シャワー浴びるといいよ。がくぽ、めんどう見る?」 扇子をぱっと広げると、パタパタと仰ぎだす。 「我のぺっとじゃ、ぺっとのめんどうを見るのは当たり前のことじゃ。ほれ、風呂場へ案内するぞ」 そんなこんなで風呂に案内され、そしてKAITOはがくぽと、がくぽのマスターの家にすむことになった。 がくぽは実にKAITOのめんどうをよく見た。 朝起きれば、一足先に起きてきたがくぽが、綺麗に洗われた服を差し出す。着終わると、KAITOの髪を綺麗にとかしだす。 まるで飼い主は自分のような気がしてきたが、常にがくぽが、『おぬしはぺっとじゃ、茶とナスをもってこい』というので、パシリには使われた。 けれど拾ってもらった恩は大きく、KAITOは嫌な顔ひとつせずにがくぽに従った。 いつも無表情のがくぽが、KAITO相手にたまに笑うと、KAITOの機械の心臓がはねた。 がくぽが嬉しいと、自分も嬉しい。 夜になると、二人で歌の練習をした。 がくぽはKAITOの曲がった背中を見て、背中を伸ばせと叩いたりした。 「そんなんでは良い声が出ぬぞ、素質はあるのにもったいない」 そういわれて、KAITOは胸のうちが熱くなった。 ボーカロイドなのに素質がないと、前のマスターにいわれてきたKAITOには、とても嬉しい言葉だった。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ 今のところKAITOはぺっとです | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ #comment
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