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#title(魁!!男塾 伊達×飛燕) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )男塾、伊/達×飛/燕です。 スレ住人の姐さん方に萌え殺されそうになったので投下。 エロなしというか寸前話。 しまった。しくじった。馬鹿をした。そう気付いてしまったのが間違いだった。 男が正気を失くして同じ男を押し倒し、その上に馬乗りになって服まで肌蹴たんだ。そこで 正気に戻るなんざ愚の骨頂。だが、戻っちまったものはどうしようもない。 しまった。しくじった。馬鹿をした。そればかりが頭の中をぐるぐると回る。そこから後に も先にも退けない。 そうして思考と一緒に体までこわばらせてしまった俺に気付いて、飛/燕は額に手をやりつつ 溜息を漏らした。 「……まったくもう、貴方というひとは」 すまん気の迷いだ悪かった忘れてくれ。気の効いた台詞とまでは言わないが、それぐらいの 言い訳も出て来ない、己の口が嫌になる。まったくもってこの口は、きつい嫌味は吐けても、 それ以外には何の役にも立ちやしねえ。 俺が頭の中でそんなことを喚いているうちにも、結構な時間が経っていたらしい。 いつまで経っても動く気配のない俺を待ち兼ねた顔をして、またも飛/燕が溜息をついた。 「そんな風に途中で余計なことを考えるぐらいなら、頭が回らなくなるぐらい飲んだ後か、 もっと切羽詰まってからにすればいいでしょうに」 ああ、そりゃそうだ。納得した。それならこんなところで足踏みせずに済んだのに。 いや、そもそも俺は進みたいのか? それとも今からでも引き下がりたいのか? 後者じゃねえな、とは思った。それならハナからこんなことはしねえ。だが、嫌だと 言うのを無理矢理に、というのも趣味じゃねえ。 いっそ見知らぬ他人ならそれでも良いかもしれないが、こいつとは随分長い付き合いだ。 それに、明日のことなど知れない身だが、命がある限りはこいつとの縁も切れない気がする。 そういうやつを無理矢理というのは気が進まない。 しかも大体にして、こいつほど怒らせると怖いやつもいねえんだ。それを強引にあれこれ して恨みを買うなんざ、考えただけでも寒気がする。それなら恥も外聞も投げ捨てて、土下座で 謝っちまった方がまだマシだ。 そんなことを考えたところで、飛/燕が三度目の溜息をついた。いい加減、待ち飽きた風だった。 「あのですね、貴方がこの状況をどれだけ大変なことだと思ってるかは知りませんが、私が どこ育ちか覚えてますか? 寺ですよ寺。千年前から小姓念友まかり通ってきた寺の中ですよ?」 「……それがどうした」 「その中に私みたいなのがいた、っていうことがどういうことかわからないですか? 自分で 言うのもなんですが、子供の頃から綺麗な顔をしてましたからね。こんなことは日常茶飯事 だったんですよ」 「こんなこと、だと」 「だから、兄弟子に押し倒されたり、物陰に引きずり込まれたり、ってことです。もちろん、 そんなやつらの好きにはさせませんでしたがね」 その頃のことを思い出したのか、飛/燕は一瞬、口元に凄艶で酷薄な笑みを浮かべた。 怒らせると怖いやつだ。きっとその兄弟子とやらも、それ相応の恐怖を味合わされたことだろう。 それを思った俺の背にも、じっとりと冷たい汗が浮かんでいる。こんなことは慣れている、 と笑う飛/燕は、それでは俺を一体どうするつもりだろうか。 だが飛/燕は得意の体術を使うことも、千本を構えることもなく、微笑はそのまま、ただ俺を 見詰める。 そうして、小さく囁いた。 「……鈍い人ですね」 「鈍い?」 「言ったでしょう。「そんなやつらの好きにはさせなかった」と」 「ああ」 「貴方になら好きにされてもいいと思っているから、こうしておとなしくしているんですよ」 それは要する、俺になら何されても構わない、ということか。要する、俺の肚ひとつという ことか。 呆然と見詰める俺に念を押すように、飛/燕はさらに言葉を続ける。 「で、貴方は私をどうしたいんです?」 その笑い混じりの口調は弄うようで、俺の耳朶をざわざわとくすぐった。 ひどいやつだ。ここまで来ておいて、そんなわかりきったことを、今更俺の口から言わせるのか。 だから俺はこれ見よがしに舌打ちして、「残酷な奴だな」と言ってやった。それがせめてもの抵抗のつもりだったのかもしれない。 だが飛/燕は、それすら事も無げに受け流して笑う。 「私が残酷だなんて、ずっと前から知っているくせに」 くすくすと笑いながら、飛/燕は両手を伸ばす。俺の傷だらけの頬を細い指が掠め、太い首に腕が絡みついた。それに誘われるまま、俺は飛/燕の白い喉あたりに顔を埋めた。 そうやってあの綺麗な顔と微笑が視線から外れると、こんな時ばかり不器用になる口も 少しは回るようになる。 「好きにさせろ」 それでも、口にできた言葉はそれだけで。 苦し紛れに、首筋に噛み付くように唇を這わせると、押さえつけられた身体がひくりと震えた。 俺の正気は、そこでまた途切れた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 改行ミスってました。すいません。 - こんな素敵な伊達×飛燕が読めるなんて…!!!ありがとうございます!!! -- [[sui]] &new{2009-04-13 (月) 00:39:57}; - 最後の「好きにさせろ」がいいっ…!本当に素敵でした!ありがとう! -- &new{2011-04-29 (金) 11:02:16}; - いいもん読ませていただきました。ありがとう! -- &new{2011-08-21 (日) 01:15:09}; - ネ申がここにいた・・・。拝んどこう!! -- &new{2013-03-21 (木) 23:19:10}; - 萌えました///ありがとうございます! -- &new{2015-02-12 (木) 00:52:15}; #comment
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#title(魁!!男塾 伊達×飛燕) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )男塾、伊/達×飛/燕です。 スレ住人の姐さん方に萌え殺されそうになったので投下。 エロなしというか寸前話。 しまった。しくじった。馬鹿をした。そう気付いてしまったのが間違いだった。 男が正気を失くして同じ男を押し倒し、その上に馬乗りになって服まで肌蹴たんだ。そこで 正気に戻るなんざ愚の骨頂。だが、戻っちまったものはどうしようもない。 しまった。しくじった。馬鹿をした。そればかりが頭の中をぐるぐると回る。そこから後に も先にも退けない。 そうして思考と一緒に体までこわばらせてしまった俺に気付いて、飛/燕は額に手をやりつつ 溜息を漏らした。 「……まったくもう、貴方というひとは」 すまん気の迷いだ悪かった忘れてくれ。気の効いた台詞とまでは言わないが、それぐらいの 言い訳も出て来ない、己の口が嫌になる。まったくもってこの口は、きつい嫌味は吐けても、 それ以外には何の役にも立ちやしねえ。 俺が頭の中でそんなことを喚いているうちにも、結構な時間が経っていたらしい。 いつまで経っても動く気配のない俺を待ち兼ねた顔をして、またも飛/燕が溜息をついた。 「そんな風に途中で余計なことを考えるぐらいなら、頭が回らなくなるぐらい飲んだ後か、 もっと切羽詰まってからにすればいいでしょうに」 ああ、そりゃそうだ。納得した。それならこんなところで足踏みせずに済んだのに。 いや、そもそも俺は進みたいのか? それとも今からでも引き下がりたいのか? 後者じゃねえな、とは思った。それならハナからこんなことはしねえ。だが、嫌だと 言うのを無理矢理に、というのも趣味じゃねえ。 いっそ見知らぬ他人ならそれでも良いかもしれないが、こいつとは随分長い付き合いだ。 それに、明日のことなど知れない身だが、命がある限りはこいつとの縁も切れない気がする。 そういうやつを無理矢理というのは気が進まない。 しかも大体にして、こいつほど怒らせると怖いやつもいねえんだ。それを強引にあれこれ して恨みを買うなんざ、考えただけでも寒気がする。それなら恥も外聞も投げ捨てて、土下座で 謝っちまった方がまだマシだ。 そんなことを考えたところで、飛/燕が三度目の溜息をついた。いい加減、待ち飽きた風だった。 「あのですね、貴方がこの状況をどれだけ大変なことだと思ってるかは知りませんが、私が どこ育ちか覚えてますか? 寺ですよ寺。千年前から小姓念友まかり通ってきた寺の中ですよ?」 「……それがどうした」 「その中に私みたいなのがいた、っていうことがどういうことかわからないですか? 自分で 言うのもなんですが、子供の頃から綺麗な顔をしてましたからね。こんなことは日常茶飯事 だったんですよ」 「こんなこと、だと」 「だから、兄弟子に押し倒されたり、物陰に引きずり込まれたり、ってことです。もちろん、 そんなやつらの好きにはさせませんでしたがね」 その頃のことを思い出したのか、飛/燕は一瞬、口元に凄艶で酷薄な笑みを浮かべた。 怒らせると怖いやつだ。きっとその兄弟子とやらも、それ相応の恐怖を味合わされたことだろう。 それを思った俺の背にも、じっとりと冷たい汗が浮かんでいる。こんなことは慣れている、 と笑う飛/燕は、それでは俺を一体どうするつもりだろうか。 だが飛/燕は得意の体術を使うことも、千本を構えることもなく、微笑はそのまま、ただ俺を 見詰める。 そうして、小さく囁いた。 「……鈍い人ですね」 「鈍い?」 「言ったでしょう。「そんなやつらの好きにはさせなかった」と」 「ああ」 「貴方になら好きにされてもいいと思っているから、こうしておとなしくしているんですよ」 それは要する、俺になら何されても構わない、ということか。要する、俺の肚ひとつという ことか。 呆然と見詰める俺に念を押すように、飛/燕はさらに言葉を続ける。 「で、貴方は私をどうしたいんです?」 その笑い混じりの口調は弄うようで、俺の耳朶をざわざわとくすぐった。 ひどいやつだ。ここまで来ておいて、そんなわかりきったことを、今更俺の口から言わせるのか。 だから俺はこれ見よがしに舌打ちして、「残酷な奴だな」と言ってやった。それがせめてもの抵抗のつもりだったのかもしれない。 だが飛/燕は、それすら事も無げに受け流して笑う。 「私が残酷だなんて、ずっと前から知っているくせに」 くすくすと笑いながら、飛/燕は両手を伸ばす。俺の傷だらけの頬を細い指が掠め、太い首に腕が絡みついた。それに誘われるまま、俺は飛/燕の白い喉あたりに顔を埋めた。 そうやってあの綺麗な顔と微笑が視線から外れると、こんな時ばかり不器用になる口も 少しは回るようになる。 「好きにさせろ」 それでも、口にできた言葉はそれだけで。 苦し紛れに、首筋に噛み付くように唇を這わせると、押さえつけられた身体がひくりと震えた。 俺の正気は、そこでまた途切れた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 改行ミスってました。すいません。 - こんな素敵な伊達×飛燕が読めるなんて…!!!ありがとうございます!!! -- [[sui]] &new{2009-04-13 (月) 00:39:57}; - 最後の「好きにさせろ」がいいっ…!本当に素敵でした!ありがとう! -- &new{2011-04-29 (金) 11:02:16}; - いいもん読ませていただきました。ありがとう! -- &new{2011-08-21 (日) 01:15:09}; - ネ申がここにいた・・・。拝んどこう!! -- &new{2013-03-21 (木) 23:19:10}; - 萌えました///ありがとうございます! -- &new{2015-02-12 (木) 00:52:15}; #comment
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