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*R.S.3_LxM 27 [#s1941434] #title(R.S.3_LxM 27) [#s1941434] 「見かけによらず、強いんだな。」 老人はミカエルを見て呟いた。足元には魔物達の残骸が転がっている。 「まさか術を使えるとは思わなかったぜ。」 油断した自分を狙う敵が、太陽術で一掃されたのを目にして決めた。 老人はハーマンと名乗り、旅の同行を申し出る。 「ついて来て、どうするつもりだ?」 少し興味を持ったミカエルが、ハーマンを見た。 「そのお宝を、使うところが見たいのさ。」 ミカエルから目をそらし、海を見ながら答えた。 詩人とノーラが、箱を開く。 「・・・これ、オリハルコーンじゃない!」 さすが鍛冶屋ノーラの目は鋭い。 探していた聖王の槍ではないものの、意外なお宝に目を奪われる。 「ウチでの加工は難しいけど・・・いいものだね。貰っておこうよ!」 美しいイルカの像。 ノーラから手渡され、受け取ったミカエルが息をのむ。 (術の力を帯びている?) 何の術かまでは分からないものの、それは強い力を帯びていた。 「貰うことにしよう。」 顔を上げ、改めてハーマンと名乗る男を見る。 片目、片脚を失っている。それに随分な歳のはずだ。 しかし、先ほどの戦いではなかなかの戦力になりそうであった。 (海賊ブラックの仲間・・・といったところか。) こちらを見る目が鋭い。 (扱いにくい感じではあるが、使いようによっては・・・。) 思わず、南方の制海権について考えてしまう。 所詮は海賊。思い通りにはいかないだろう。 だが、使い道はあるはずだ。 「好きにすればいい。」 知らず、口元が緩む。 ハーマンが仲間になった。 - 続き楽しみにしてます〜 -- &new{2010-11-12 (金) 20:01:20}; #comment