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#title(I beg you.)
半生注意。洋画「ペノレツャの王子様」主人公受け 
※オリキャラ・触手・寄生系・ちょっとだけヘビ・後味悪いEND注意 
以上が苦手な方はスルーお願いします 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 

王都を囲む広大な砂漠地帯には、そこに住まう民にすらまだよく知られていない危険な場所がいくつもある。 
目印になるものが何もなく迷いやすい砂ばかりの地域、突然現れる切り立った崖や岩場、毒性生物が群生するオアシスなど様々だ。 
王国を統治するツャラマソ王の第三王子夕゙ス夕ンは、その持ち前の好奇心と探索能力を活かして 
月に数度、そうした危険区域を自ら調査に向かっていた。 
他国から攻め入られた場合の迎撃地点や王都へ戻る最短で安全なルートなどの下調べといった戦略的行動も兼ねているのだ。 
今回の遠征もその一環で、数人の部下を連れて王国の東の外れにある荒地に向かっていたのだが、 
途中で凄まじい砂嵐に見舞われた。視界を奪われる中、避難できる場所を探しているうちに部下達とはぐれてしまい、 
どうにか見つけた洞窟のような場所でしばらく様子を見ることにした。 
「ふぅ……まいったな…」 
ごうごうと唸りを上げて渦巻く砂嵐は、見たところかなり長引きそうだ。それに、確かもうすぐ日没だったはず。 
そうなれば砂嵐が治まったとしても、土地勘のない夜の砂漠を出歩くのは危険すぎる。 
やむを得ずここで一夜を過ごす覚悟を決め、一緒に来た愛馬を入り口付近で休ませて洞窟の中を探索し始めた。 
ここはどこか別の場所に続いているのか、それともただの洞穴か。 
今後王国の為に有効活用できるものはないかと辺りを見回していた時、奥の方で何かが動く気配がした。 
「誰だ?」 
人間ならば、と声を掛けてみるが返事はない。しかし走り去ろうとする足音を聞きつけ、夕゙ス夕ンはそれを追いかけた。 
「っおい!待ってくれ!」 
「駄目だ!こっちに来るな!!」 
「別に危害を加えるつもりはない!砂嵐から逃げてきただけで…」 
「いいから、それ以上近付かないでくれ!!」 
「どうしてだ!おい待てって!」 
しばらく走り続け、やがて声が遠ざからなくなったことに気付いた夕゙ス夕ンは足を止めた。 
どうやらそこが洞窟の最深部らしい。とにかく相手と話をしようと、ゆっくりと近付いていく。 

「……なぁ、ここで何してるんだ?ひょっとしてここで暮らしてるのか?」 
目を凝らすと、行き止まりの岩壁の前に誰かが立っている。服は汚れていて所々破れているものの、 
割とがっちりとした体躯の精悍な顔つきをした若い男性がそこにいた。 
男は怯えて縮こまっていたが、話し掛けてくる相手の顔を識別すると目を丸くした。 
「――貴方は、夕゙ス夕ン王子…?」 
「オレを知ってるのか!王国の者か?」 
夕゙ス夕ンは男の反応を見て敵ではなさそうだと判断し、警戒を緩めた。 
もし何かここから動けない理由があるのなら手を貸してやらなければ。 
「一体何があったんだ?」 
「っ…私に近付いてはいけません!」 
「別に何もしない!ただ話を聞きたいだけ――」 
肩を掴んで引き寄せようとした瞬間、男は血走った眼差しを夕゙ス夕ンに向ける。 
その異様な雰囲気に反射的に身構え、腰に差していた短剣を掴んだ時だった。 
「っ!!?」 
「……だから近付かないでと言ったのに…」 
突然何か鋭いものが夕゙ス夕ンの左肩に突き刺さる。人間とは思えないほどの力で 
そのまま後方の岩に全身を叩き付けられ、衝撃で一瞬意識が飛んだ。 
「ぐあっ…!!」 
肩を貫いたそれは岩壁に深く食い込んで彼を磔にした。不自然に上がった状態で固定された左腕を 
自由にしようと刺さった何かを掴んだが、それはぬめぬめとした液体を纏っていてしかも柔らかかった。 
想像と違う感触に戸惑っていると、それが全身に纏わりついていることに気付いて心臓が止まりそうになった。 
「…な……んだ、コレっ…!?」 
大蛇ほどの太さの触手が夕゙ス夕ンの腕や足に絡みつき、ゆるゆると締め上げる。 
それが這い回った跡には薄く赤みがかった粘液が付着し、彼の白い上着を汚していく。 
更に驚いたことに、その触手はあの男の身体から生えているように見えた。 
よく見ると男の腹部には血が出ていない大きな裂傷があり、その中から何か別の生物が手を伸ばしている。 
「どうなってる…?それにその傷…何ともないのか!?」 
「ええ……『これ』のお陰で平気です…そんなことより、ご自分の心配をなされた方が良いのではありませんか…?」 
「え……うわっ!」 
傷の中からまた別の触手が伸び、夕゙ス夕ンの大きく胸元が開いた服の内側にするりと入り込む。 

鍛え上げられた肉体をじっくりと堪能するように、粘液に塗れた触手が肌を滑る。 
「うぅ…っ!」 
生理的な不快感に顔を背ける。こんな得体の知れないものに身体を弄られる屈辱に耐えられず、 
何もかも切り払ってやろうと再び短剣に手を伸ばした。 
「…くっ、このっ…!!」 
「あぁ、いけません!傷付けないで…!!」 
それを見た男が乞うように手を出すと、それに応じて飛び出した細い触手が夕゙ス夕ンの右手を絡め取った。 
握りかけた武器は地面に落ち、腕は空中で固定されてしまう。悔しさに歯を食いしばり、彼は目の前の男を睨みつける。 
だが伸ばされた男の腕の上を静かに這って近付いてくる真っ白い蛇の存在に気付いて息を飲んだ。 
「――…っ」 
直感でマズいと思った。見たことのない種類の蛇で、どんな攻撃をしてくるのか予想がつかない。 
もしこれが毒を持っていたら―― 
「ご安心ください王子…これに毒はありません。ただ……」 
「…ただ…?」 
「……毒を入れられるよりも苦しいかもしれません」 
暗い興奮を覗かせる男の目にぞっとした。夕゙ス夕ンはでき得る限りの力で逃れようとするが、 
それは触手に阻まれた。白い蛇は男の腕から触手を伝い、遂に彼の胸元に辿り着く。 
真っ赤な舌をチロチロとちらつかせながら首に巻きつくと、嬲るようにゆっくりと締め付けてくる。 
そのひやりとした鱗の冷たさに夕゙ス夕ンは身を強張らせる。 
このまま絞め殺されるのか、それとも食い破られるのか。迫り来る恐怖に死のイメージが脳裏を過ぎる。 
心臓を握り締められたように息ができなくなった瞬間、白い蛇がその鋭い牙を鎖骨の近くにブツリと付き立てた。 
「っあ゙っ…!!!」 
夕゙ス夕ンは激痛に思わず声を上げて仰け反った。切り裂かれたような激しい痛みと共に、 
噛まれた部分から何か焼けるように熱い液体が流れ込んでくる。 
それがどろりと自分の身体を溶かして体内に侵入した白い蛇だということは彼には見えなかった。 
「うぐ……ぅっ!っはぁ…っ」 
燃えるような苦痛に顔を顰め呻き声を漏らしていた夕゙ス夕ンだったが、入り込んだ何かが全身をぐるぐると巡っていく内に 
妙な疼きを覚える。まるで酒を飲んだ時のような、じわりと身体の熱が上がっていく感覚。 
緊張が解れて、頭がぼうっとして、何だか気持ちが良い――… 

「…う……っぁ…?」 
かろうじて地面に付いていた足から力が抜け、立っていられなくなってくる。 
膝ががくがくと震え出すとすかさず触手がそれを支えるように巻きつきを強め、彼の身体を宙に持ち上げた。 
「んっ………は、なせ…っ」 
まだ幾分か残されていた理性をかき集め、夕゙ス夕ンは説得を試みた。 
「はぁ…お前は、っ…コイツに、取り憑つかれているのか…?」 
「……はい……」 
「だったら、オレが助けてやる……だから…っコイツを…」 
「私も、貴方に助けていただきたいと思っております…」 
「っ、それなら早く――」 
「ですから……こうして助けていただいているのですよ、王子」 
「なっ……ぅう!?」 
開いていた口の中にどこからか伸びてきた細い触手が潜り込み、舌に巻きついてそれ以上言葉を発することができなくなる。 
その触手から甘ったるい液体が滲み出て、ダスタンはそれを否応なく飲み込まされていく。 
「…っぐ……んぅ゙…っ!」 
喉を鳴らして必死に嚥下していくほど、甘い疼きがじわじわと思考を蝕んでいく。 
身体の奥から生じる熱は肌を過敏にさせ、服が触れることにすら大げさに反応してしまう。 
「っはあっ、ぁ…っう」 
そんな火照った肌の上を這いずり回る触手の動きは徐々に大胆になっていき、 
飲み込まされたのと同じ性質の粘液を全身に塗りたくるように絡みつく。 
やがて飲み込みきれなくなった液体が溢れ、口元から首筋、胸元へと伝っていく感覚にすら感じるようになっていた。 
そんな彼の硬くなり始めていた乳首を擦るようにして太い触手が巻きついてくると、夕゙ス夕ンはビクビクと身体を揺らして嬌声を上げた。 
「あっ!やっ、ぁっは…」 
舌を締め上げる触手の動きに頭が痺れる。もはや身体の自由など利かず、ぞくぞくと走る快感に翻弄されるしかない。 
(くそっ!!こんな訳のわからないものに良いようにされてるなんて…!!) 
きつく閉じた目尻に滲んだ涙は悔しさか、快楽のせいか。それすらも認めたくない夕゙ス夕ンがこの状況から 
目を背けようとしていると、足に絡まっていた触手が中心に向かってよじ登ってきているのがわかった。 
粘液で衣服を濡らしながら赤い腰布の内側に先端を滑り込ませ、器用に動いてそれを取り払う。 
(嘘だろ…そこに入るつもりなのか!?) 

「ゔーっ!!うあっ、あっ…!!」 
最後の力を振り絞って足をばたつかせたが、触手にいなされ何の効果もなかった。 
気付けば何本もの触手が彼の下半身に集まっていて、結局そこを露わにされてしまう。 
与えられた快感によってすっかり形を変えていた自分の性器が目に入り、羞恥のあまり泣き出しそうになった。 
「ぅゔ……っっ」 
「大丈夫です王子…何も恥じることはありません。誰だってそうなります」 
「っ…!」 
「それに…『これ』に身を任せていれば、じきにこの世のものとは思えないほどの悦楽を与えてくれますよ…」 
男はギラついた眼差しで語りかける。おそらくこの男も『これ』に襲われたことがあるのだろう。 
だがそんなことは今の夕゙ス夕ンにはどうでもいいことだった。 
こんな不気味な生物に身体を弄り回されるなんて想像もしたくない。ましてやそれに悦ぶ自分なんて。 
第一、まだ誰ともこんな行為をしたことすらないのに――… 
「ひぎっ!!?」 
突然の痛みに悲鳴を上げる。驚いて目を向けると、立ち上がった屹立の先端に 
今までで一番細い触手が頭を潜り込ませようとしていた。 
「っ、え゙…?…は…っ!?」 
(何で、そんなとこっ…!?) 
信じられない光景に理解が追い付かず、半ばパニックに陥り呼吸が乱れる。 
だが触手は容赦なく侵入し、一気に尿道の中を押し進んでいった。 
「い゙っ、ああ゙ぁあぁ゙あ!!」 
経験したこともない痛みと強烈な快感に襲われ、夕゙ス夕ンは叫んだ。 
その声に驚いたのか、舌に巻きついていた触手が逃げるように引っ込んでいく。 
「あ゙っ…は、っ!!やめ、痛、っっん゙んっ!!」 
身体を丸めて悶える彼の中に入った触手はどんどん奥へと進み、屹立の根元付近にまで達しようとしていた。 
自分の許容を超えた責めにどうすることもできず、彼はがたがたと身体を震わせて泣き喚く。 
「い…やっだぁ…っ、こん、なっ……も、抜いてっ…!!」 
触手の先が尿道の内側を撫でる感覚に声を詰まらせながら、夕゙ス夕ンは目の前にいる男に懇願する。 
男は恐らく誰も見たことがないであろうあの勇猛な第三王子の淫らな泣き顔を恍惚の表情で見つめていた。 

「何故です?気持ち良いでしょう?その触手はやがて奥の奥にまで入り込み、中の精液を直接吸い上げるんです… 
…その刺激と言ったら、それはもう気が狂ってしまいそうなほどですよ…?」 
どこか虚ろな目でそう呟く男の様子に背筋が凍る。 
この男はこんな惨い責め苦を悦びだと感じるようになるまでこの化け物に陵辱されたのだろうか。 
それが今や自分の身に降り掛かろうとしているというのか。 
「ひ……っ、止めろ…放せ!放してくれ…っ!!」 
「残念ですが…もう『これ』は私の意思ではどうにもなりません」 
「やっ、んぅ゙うゔぁっっ!!」 
触手が急に引き抜かれ、また勢いよく突き刺さる。狭い管の中を強引にかき回される度に 
ぷちゅぷちゅと粘液が飛び散り、内壁を摩擦されると脳を焼き切られるような快感が夕゙ス夕ンを襲う。 
執拗に続くピストン運動はやがて緩慢になったものの、普段なら起こり得ない刺激を与えられた 
そこが腫れ上がったように高熱を発して夕゙ス夕ンを苛む。もはやただの苦痛でしかない侵食に、彼はとうとう音を上げた。 
「っは、ぁ…っ…もぅ、許し……っん゙、っふ、止…めて……ぇっ」 
顔をぐしゃぐしゃにして弱々しく訴えかける夕゙ス夕ンの言葉をようやく聞き入れたのか、不意に触手がピタリと動きを止めた。 
『これ』がそんな風に反応するのを見たことがなかった男は首を傾げる。一体どうしたことなのだろうか。 
しかしそんな異変など知る由もない夕゙ス夕ンは、拷問のような快楽から一瞬でも解き放たれたことに心の底から安堵した。 
そうして気が緩んだ結果、先程までとは違う性質の涙がぼろぼろと零れ落ちた。 
「ぅっ…く、っう……うぁあ…っ…!」 
異形の怪物に屈服させられ、ここまで辱められたことが情けなく、悔しくて堪らなかった。そして怖かった。 
こんな風に未知の快楽に溺れ、暴かれていく自分の本性を見せ付けられるのが何よりも耐え難い。 
嫌だと思っても悦びに震える身体を制御できない事実をとても受け入れることができなかった。 
触手から分泌された粘液や自分の体液でめちゃくちゃに汚されて涙を流す夕゙ス夕ンを 
眺めながら、男はまるで縋りつくような希望をその瞳に滲ませていた。 
その時ふと『これ』の真意を理解した。いよいよ待ち望んだ時が来るのだと、男はいびつに口角を上げる。 

「―――ふっぅ、ん゙っ!?」 
項垂れていた夕゙ス夕ンがビクンと反応する。再び動き始めた触手が無理やり 
彼の両足を開かせ、他のとは少し形が違う二本のそれが後孔に滑り込んできたからだ。 
「…あ……う、そっ……!?」 
容易に侵入を許してしまったことも、そこにあの触手が入っていることも信じられなかった。 
ショックで涙すら止まってしまう。だが入り口がギチギチに広がっている感覚や中にいる触手の 
脈動がじわじわと伝わってくると、この後の展開を想像して身体が竦んだ。 
「……まさか…」 
「その通りですよ夕゙ス夕ン王子…これから『これ』が貴方の中を犯します。貴方にも気持ち良くなっていただかなければ…」 
「い…嫌だ、もう嫌だ!あんなの……あんなのはオレじゃない…!!」 
今までの痴態を思い出したくないと言いたげに夕゙ス夕ンは頭を振って拒絶を示す。 
「気に病むことはありませんよ……どうせもう何もわからなくなります」 
歩み寄ってきた男の異常なほど興奮している表情がはっきりと見えた瞬間、ずくんと触手が奥を突き上げた。 
「ん゙っあ゙!!」 
大きな声を上げた夕゙ス夕ンを可愛がるように、よりねっとりと触手達が纏わりつく。 
這い回るヌルついた感触が生み出す快感は、中を抉る触手の動きを何倍にも増幅させた。 
「あ゙っ!やぁ、だっ…!!」 
二本のそれは時に絡み合い、時に広がって内壁を押し開くように蠢く。 
滲み出る粘液を擦り込まれて滑りが良くなると、やや乱暴に奥を穿ちながら進んでいった。 
「うあ゙ぁ!!…もぅや……動く、なぁっ!!」 
「でも慣らさないと…これで終わりじゃないんですから」 
「っな…!?」 
夕゙ス夕ンは男の言葉に愕然とした。 

終わりじゃないだって?この男はどこまで自分を貶めれば気が済むのか。 
湧き上がる怒りや憎しみも、触手に中を責められればたちまち霧散してしまう。 
「あ゙、っひ、ぁ…!来る……何か来るっ…!!」 
せり上がる快感に拳を握り締め、ぶるぶると身体を震わせる。彼の言葉に応じるように触手は音を立てて何度も奥を突いた。 
「だめ!あ゙っ、あ、ぅぁあ゙あぁあっ!!!」 
腰がガクンと大きく揺れ、夕゙ス夕ンは後孔の刺激だけで達してしまう。 
するとすかさず尿道に入っていた触手が吐き出されるはずの精液を全て吸い上げてしまった。 
「ひぐぅ……!!」 
吸い上げられた時の細かい振動が身体の内側に響き、意識が飛びそうになるほどの快感を覚えた。 
その隙に、二本の触手から大量の粘液が体内に注ぎ込まれる。 
「ん゙ん…っ」 
腹の中がいっぱいになる感覚に眉を顰める。粘液を吐き出した分萎んだ触手が 
秘部から抜け出てきたが、入り口や内部は不自然にぽっかりと開いたままだった。 
どうやら粘液に麻酔作用があり、筋肉を弛緩させ多少感覚も麻痺させているようだ。 
ひくひくと痙攣する身体を落ち着かせることすらできない夕゙ス夕ンを見て危険はないと判断した男は、 
肩を貫いていた触手を引き抜き、もう片方の腕も解放してやった。 
ぐにゃりと崩れ落ちそうになった身体を支えた触手が、彼を捧げるようにして男の前に差し出す。 
「……夕゙ス夕ン王子…」 
「…ぅ……」 
放心状態の彼を見た男は強烈な後悔に襲われる。こんな風に痛めつけてしまったことを心から懺悔したかった。 
だが同時にこれで自分は助かる、この生き地獄から解放されるのだと思うと、彼をここへ 
遣わしてくれた神に感謝したい気分でもあった。本来はとても善良な人間であるのだろう。 
他人を犠牲にしなければ自分が助かる道はないという現実に心を引き裂かれ、男は止め処なく涙を溢れさせた。 
「お許しください……どうかお許しください…っ」 
「………なん、で…泣いてる……?」 
自身も頬を濡らしたまま夕゙ス夕ンが声を絞り出して尋ねる。 

男の様子を見るに、もしかしたらこれは彼の本心によって行われているものではないのではという疑念が浮かんできたのだ。 
男は夕゙ス夕ンの呼び掛けにびくりと肩を揺らし、怯えた瞳から一層の涙を流して彼に縋りついた。 
「貴方に恨みがあるわけではないのです…それだけはわかってください…!」 
「どうしたんだ…?」 
泣きじゃくる男の頭を撫でて宥めてやりたかったが叶わず、せめて好きなだけ泣かせてやろうと思った。 
この男の身に一体何が起きたのだろうか。まだ上手く回らない頭で考えようとしていると、 
男の手が腰の辺りを愛おしそうに撫でていることに気付いて少し不安になる。 
「……『これ』が、貴方を気に入ったようなのです…」 
「…何…だって?」 
「ある時私は『これ』に捕まり…今の貴方のような責め苦を受けました。 
夜になると私から生命力を吸い取り、それが足りないと他の人間を同じように襲って……」 
男は夕゙ス夕ンの胸の中で自分の罪を告白する。 
「目の前で『これ』の毒牙にかかる人々を見るのは何よりも辛かった… 
しかし逃れようにも逃れられず、私は人目を避けて暮らしてきました」 
「何の、話だ…?」 
戸惑う夕゙ス夕ンの肌を男の掌が慈しむ。まだ絶頂の余韻が抜けきらない身体をそうやって触れられるのは苦しかった。 
「っふ……っ」 
「ですが今日、こうして貴方の味を知り…『これ』が貴方を次の宿主に決めたようなのです。 
その証拠に、貴方の身体に入り込んだ本体が戻ってこない……あの白い蛇です」 
「は…!?オレの中に……アレがいるのか…!?」 
一気に全身の血の気が引いた。あの得体の知れないモノが既に入り込んでいるというのか? 
そんな実感も違和感もないことが更に恐怖を掻き立てる。 
「安心してください…アレは身体を食い破ったりはしません。ただ夜毎貴方の生命力を求め、貴方に快楽を与えてくれるだけです」 
男は身体に付いた粘液を舐め取るように肌に舌を這わせる。触手は男がやり易いように夕゙ス夕ンの位置を調整した。 
汗ばんだ首筋をなぞりながら耳元へと近付き、その耳に優しく息を吹き掛ける。 
「どうかお願いです……私から『これ』を取り去ってください」 
「んっ…!」 
「…仰いましたよね…?『助けてやる』と…」 
男の声は震えていた。自分がしようとしていることの残酷さを理解しているのだ。 

さすがにそんな願いを聞き入れてやるわけにはいかない。だが今の彼には苦しげに首を横に振ることしかできなかった。 
「……止めて、くれ……頼む…」 
「私はもう……これ以上耐えられません…!」 
苦悩に顔を歪ませ、男は強引に夕゙ス夕ンの唇を塞いだ。引き結ばれたそこをすり抜けて入り込んだ男の舌は 
唾液とは異なる液体を滲ませていて、甘い香りがするその蜜を飲み込むと途端に頭の奥が蕩けていく。 
「っはぁ……ん」 
まるで愛し合っているように、彼はうっとりとした表情で深く口付けを交わす。 
身体はすぐに熱を取り戻し、じわじわと広がる疼きが全身を支配した。 
離れようとする男の唇を舌で追いかける。何故こんなにも彼を求めているのかもわからない。 
ふと、口を開けたままいやらしくヒクついていた後孔に何かが宛がわれる。 
男が取り出したそれは明らかに常軌を逸した形状をしていた。 
ドス黒く鬱血したような人間の腕ほどの太さの肉棒に、不自然な突起がいくつも生えている。 
時折ぼこぼこと蠢くその屹立は滴り落ちるほどの粘液を纏っていた。 
「はー…っ、あぁ……っ」 
それを見た夕゙ス夕ンは言いようのない興奮に息を弾ませる。嫌悪感や恐怖よりも 
それを受け入れた先にある想像もできない快楽に魅せられていた。 
既に身体の中にいるというアレの本体がそうさせているのか、それとも心の奥底にあった自分自身の欲求なのかなどと 
考える余裕もない。無意識の内に彼は自ら両足を広げ、我慢できずに涙を溢れさせながら男に強請っていた。 
「…は、やく……っ入れて……」 
「っ、王子……良いのですね…?」 
恐る恐る最後の確認をする男に夕゙ス夕ンは何度も頷いた。男は一瞬躊躇ったものの、意を決してその異様なモノをゆっくりと押し込んだ。 
「ゔぁ、あ゙ぁあ゙―――…っ!!」 
緩みきったそこは難なく異物を飲み込んでいく。粘液の助けも借りて根元まで 
収めきってしまうと、夕゙ス夕ンは身体を震わせて再び絶頂を迎えた。 
「っっあ゙っは、っあっ……ん゙っ」 
差し込まれたままの細い触手によって解放されない射精感は毒のように全身を巡り、一層の快感を彼に突きつける。 
「…良いですか?いきますよ…」 
「んぎっ!ぃっ、あ゙、はあっ!!」 

男はしっかりと腰を掴み、屹立を激しく抜き差しし始める。夕゙ス夕ンは目を剥いてその衝撃を受け止めた。 
「っあ゙ぁ…っ、すご、い……っ広がって…るぅ…っ」 
考えられない大きさの肉棒がどこまでも内壁を押し広げ、歪な凹凸が快感を生み出すポイントを全て刺激する。 
その度に起こる強烈な痺れは彼の思考を何もかも焼き切っていく。揺さ振られるままに声を上げ 
歓喜の涙を流す彼の姿に、男は必死に自分を慰めた。 
――私が無理強いしたのではない。この方もこうして悦んでおられるではないか。 
  全てはこの怪物のせいだ。私は悪くない…悪くない……! 
そうやって自己を正当化しようとする愚かさに男は慄いた。彼がこれからどんな目に遭うか知っているくせに。 
なんとおぞましい……だが、自分だって助かりたい。ここから逃げ出したい。 
「…あぁ……どうかお許しください…!」 
もう何度呟いたか知れない言葉を繰り返し、男は律動を速める。彼が自身の快楽を追いかけているのだと気付き、 
夕゙ス夕ンは逸る期待に笑みすら浮かべていた。 
「ん゙あっ!はぁっ、来て……もっとしてっ…!!」 
「くっ…!こうしなければ…私は解放されないのです…!どうか…どうか……っ!」 
「っひぃ!!っあ……中、で…動い、てる…っ、あぁぅ゙っ!」 
男が突き上げる度に内部に溜まっていた粘液が掻き出され、ぐちゅぐちゅと音を立てる。 
彼を貫いているモノは膨張の域を超え、まるで触手達が何本も犇めき合っているような圧倒的な質量で体内を蹂躙した。 
触手の蠕動、粘液が放つ麻薬のような香り、内側から焼かれるような熱。 
止まらない自分の悲鳴や男の泣き顔までもが夕゙ス夕ンの全てを犯していく。 
もう何も考えられない。考えたくない。こんなに気持ち良いんだ、他のことなんてどうでもいい――… 
誰も見たことがない異形な生物に取り憑かれ果てしない快楽に溺れるその姿に、 
あの”ペノレツャの獅子”と呼ばれた勇敢な戦士の面影はなかった。 
「夕゙ス夕ン王子…」 
「…ん゙…っ?」 
「……貴方の中にっ……アレの、残りを入れますよ…?」 
優しく頬を撫でながら言い聞かせると、夕゙ス夕ンはその手に顔を擦り付けて聞き返す。 
「………それ…きもち、いい…?」 
とろんとした目で、親に甘える子供のように男を見つめる。 

「っ……えぇ、とても」 
男はぎこちなくも精一杯の笑顔を返し、安心させるようにもう一度彼にキスをする。 
再び舌を絡ませ合い、吐息を漏らした瞬間に勢い良く腰を打ちつけ、夕゙ス夕ンの身体を思い切り揺さ振った。 
「ひゃっぁ、あ゙あ!!やぁもっ、だめぇ!!」 
「んっ、ん…っ!!」 
「また来るっ、またイっ……く、あぁ゙っ!」 
「王子っ…あぁ、もう…出しますよっ…!?」 
「ぅん゙っ!出してっ、全部、オレにっ入れ、てぇ…っ!!」 
夕゙ス夕ンが泣きながらせがんだのと男が身体を震わせたのはほぼ同時だった。 
男の屹立から凍るように冷たい何かが迸る。普通の射精ではおよそ考えられない量のそれは 
生きているようにずるずると動き出し、下腹部から心臓に向かって這い上がってきた。 
「――――っっあ゙、ぅあっ…は…!!?」 
身体の構造を無視した侵食に脳が悲鳴を上げる。自分の中身を全て溶かされていくような感覚に全身が揺れた。 
酷い痙攣に呼吸すらままならなくなっていると、尿道を塞いでいた触手が勢い良く引き抜かれる。 
「い゙あっっ!!!」 
鋭い痛みにも似た衝撃に身体を強張らせ、ようやく夕゙ス夕ンは白濁をぶち撒けた。 
屹立をビクつかせながらだらだらと吐き出された精液は徐々に姿を変え、やがて一匹の蛇の形を成す。 
それは彼の体内で自身の身体を構築し直したあの生き物が、完全に宿主と同化した瞬間だった。 
「…は………ぁ…」 
とうとう限界を超えた夕゙ス夕ンの目は虚空を彷徨い、ゆっくりとその瞼が閉じられる。 
彼が意識を失うと、身体を拘束していた触手達が全てどろどろに溶けて消えていった。 
後には四肢をだらりと垂らした夕゙ス夕ンと、彼を抱き留める男だけが残される。 
男はそっと夕゙ス夕ンを地面に横たえ、埋めていた自身のモノを引き抜く。 
それは通常の人間の性器と変わらない状態になっており、この男があの化け物の呪縛から解き放たれたことを意味していた。 
「は……ははは…っ、自由だ……終わったんだ…!!」 
膝から崩れ落ちた男は両手で顔を覆い、声を上げて泣いた。遂に解放された喜びと一人の人間を人の道から 
外れさせてしまったことへの罪悪感が胸に渦巻き、堪えきれない感情に涙が止まらなかった。 

男の慟哭を他所に、生まれ変わった白い蛇は夕゙ス夕ンの身体を隅々まで這いずり回る。 
その小さな深紅の瞳に新たな宿主の顔を刻みつけ、満足気に舌をちらつかせて左肩の傷口に潜り込んだ。 
するとその傷口が見る見るうちに修復され、代わりに真っ黒い痣が浮かび上がる。 
その様子を最後まで見届けた男は、せめてもの償いにと汚れた彼の身体を丁寧に清めてやった。 
ここからそう遠くない場所に砂漠の貿易商が利用するオアシスがある。 
そこに彼を送り届ければ、後はどうにかなるだろう。 
「……っ…」 
これから彼は悪夢を見る。あの化け物に何もかも奪われ、何度犯されても終わらない悪夢を。 
それをもたらしたのは自分なのだ。 
「………許してください……」 
男はもうそれ以外の言葉を掛けられなかった。卑怯な自分を呪いたかった。 
長い砂嵐は治まり、やがて日が昇る。 
悪魔に取り憑かれた王子が目を覚ますのを待つことなく、男は姿を消した。 

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 

王子をぐちゃぐちゃにしたかった。反省はしていない 
楽しんでいただければ幸いです  
楽しんでいただければ幸いです
- 超GJ! --  &new{2012-09-04 (火) 05:56:12};

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