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66-558 の変更点


#title(急加速)
ナマ注意です。 
元青心・高低、現原人バンド唄×六弦です。 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 

重低音の何かが、いつも腹の底で鳴り続けている。 
空腹に似ている気がしないでもない。安っぽい感情とかいうものでもない。 
ただ、それは確実に俺を動かしているものであったので、俺は何とかそれと 
折り合いを付けながら生きていくしかなかった。 

他のものはそれこそいくらでもあるのだ。 
コロコロ変わる俺が見たいなら見せてやる。 
必要なら何にでもなってやろうか、今すぐにでも。 
なんて傲慢で、馬鹿なヤロウだと自嘲する。 

キチガイになれるものならなりたかった。 
他人からはキチガイだの最低だの死んじまえだのと罵られても、俺は多分 
すんでの所で結局凡庸であった。 
ふざけんな。黙っててくれ。俺の邪魔をするなよ。 

君。 
おまえ。 
「――ヒ××」 

俺はおまえの名を呼ぶ。 
深い意味は無いんだ。ただその単語が、俺にとってとても大きいだけなんだ。 
おまえの唄声を聴いたあの日、世界中に色がついた。 
それは、その日分かったんじゃない。 
思い出したんだ。 



ひとつ、ごめんなさい。僕は重低音の鳴るままに君を引き摺り回しました。 
先の事など何も分からない無責任さで。 
けれども君は、引き摺り回している張本人が思わず忘れてしまう程、それ以上 
に跳んでくれました。 



おまえは俺の追憶の彼方の憧憬。 
おまえは俺の果ての忘れもの。 
おまえは俺のたからもの。 

おまえを悲しませたくない。おまえの笑顔を見ていたい。おまえの唄声を聴かせてくれ。 

なんてエゴだ。その言葉どもの上に“俺の為に”って付けてみろよ。 
まるでオナニーじゃないか。 
熱っぽいものが浮かぶと、すぐに冷めたものがそれを嘲笑う。いつだって俺の中で。 

「――ヒ××、」 
もう一度、おまえの名を呼ぶ。 
おまえはどこかそわそわしながら、俺の顔色を窺っている。 
言葉は情けなく喉の奥で詰まる。おまえの目の中で、俺の唇が震えている。 
耐えられなくて、俺は目を閉じた。 
けれどもすぐ次の瞬間、おまえの両の指先がさらりと頬を滑り、あたたかい意志を 
持つ大きな手のひらがじんわりと俺の顔を包み込んだ。 

「ねえ、マー××。目を開けてよ」 
「ねえ、どんなになっても、君は君なんだから」 

とてつもなく無垢な声。誤解されがちなおまえの、賢くてそれでいて無垢な姿に。 


ああ、もうエゴだろうが何だろうがどうだって良いのだ。 
腹の底から、俺はもうおまえに全てを差し出してしまうのだ。 
俺にしか分からない、俺にも分からないものまで、全部。 
けれどそうしてしまえば、きっとそれは重低音どころじゃなくなるだろう。 
次から次へと溢れ出で、地響きにさえなるだろう。おまえになら全部差し出せる。 

いっそ俺ごと食っちまってくれ。おまえの中に取り込まれたいとさえ思う。 
「もう俺は全部出す。おまえは、唄うか ―――」 

――――― 


□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 

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