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66-505 の変更点


#title(深夜の電車内にて)
半生。危険刑事 嵩山×十流。 
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 
1. 
 
 深夜の電車内は静かだった。嵩山が今乗っているこの車両には、自身のほかに後輩である十流 
しかいない。隣に座る十流はうつらうつらと夢現を彷徨っていて、嵩山は起きてはいるものの黙 
って身じろぎもしないから当然だ。ちらりと見える隣の車両の奥には、サラリーマンらしき男が 
いるが、座席をベッド代わりにして熟睡しているようでピクリとも動かない。 
 視線だけ動かして、嵩山は十流の顔を眺める。うつらうつらしていた十流は、視線に気付いて 
眠そうな目を嵩山に向ける。 
「せんぱい……?」 
 半分寝ぼけた頼りない声で、十流は嵩山を呼ぶ。それがなぜだか妙におかしくて、嵩山は思わ 
ず笑ってしまった。とたんにむっとした顔をする十流の頭を撫でてやる。 
「なんなんですか、もー」 
「いや、別に」 
 眠くて抵抗する気も起きないのか、不満そうな顔をしながらも十流は嵩山の手を振り払わなか 
った。そのまま頭を撫で続けると、十流の顔から不満が薄れて、だんだんまぶたが下がっていく。 
 このまま本格的に寝入ってしまいそうな姿に、嵩山は小さく息を吐いて、 
「寝るなよ。次の次で降りるんだからな」 
「……わかって……ます……」 
 そう答えた十流のまぶたは完全に下がっていて、どこからどう見ても眠りに落ちる寸前である。 
これが電車に乗った直後なら嵩山も寝かしてやるのだが、降車駅まで後わずかの今、寝かしてや 
るわけにも行かない。上背とそれに比例した体重を持つ十流を、嵩山一人で運ぶことは出来ない 
からだ。 
「十流、寝るなって言ってるだろ」 
 肩を揺すって再度言うが、十流の口から漏れるのは言葉にならない、むずがるような声だった。 
「……ったく」 



2. 
 
 この車両には嵩山たちしかいない。隣の車両のサラリーマンは、奥の座席に寝転んですっかり 
寝込んでいる。……ならば、問題ないだろう。 

 眠りに落ちかかっている十流の唇に、嵩山は自分の唇を重ねる。そのまま無防備に半分開いて 
いる口腔内に舌を差し込んだ。上顎をなぞり、舌を絡め取って吸い付いてやる。 
 そうまでされれば流石に目が覚めるらしく、慌てて十流が身じろぎした。逃れようとする十流 
の頭を押さえつけ、さらに深く口付ける。舌の付け根をつついてなぞると、んっ……と、十流は 
鼻にかかった声を漏らした。 
 気が済むまで唇を犯してようやく嵩山が唇を離すと、十流は赤い顔をして手の甲で唇を拭う。 
唇の端に残った唾液が車内の照明に反射して、ぬらりと光った。 
「目、覚めたか」 
「……何考えてるんですか、こんなところで」 
 赤い顔で睨み付けられても、まったく怖くはない。赤い顔を引き寄せて額に軽いキスを落とし 
てやると、ぴくりと肩がはねた。 
「なぁ」 
「……なんですか」 
「お前明日非番だったよな?」 
 真意をきっちり汲み取ったらしい十流は、赤くなった顔を嵩山の肩口に押し付けると蚊の鳴く 
ような声で、 
「……はい」 
 と答える。 
 その返事に満足して、嵩山は十流の頭をくしゃりと撫でた。 
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 
萌えが抑えられずに書いた。十流受けが増えますように。 
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