Top/66-269

66-269 の変更点


#title(掲示部無@溶解人間)
溶解人間で掲示部無。部無掲示も捨て難いけどこっちも好きなので。 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 
棗の指が部無の青白い肌にそっと触れる。 
脇腹を軽く撫でたところで、棗の腕をつかんでいた部無の指に力が入った。 
相手の性別はともかくとしても、人間と肌を重ねること自体が部無にとって初めての経験。 
緊張の色が隠せない部無に、棗は微笑んだ。 

「大丈夫ですよ」 

部無の頬にそっと手を添えて唇を重ねる。 
少し冷たい唇。包むように、キスをした。 

「棗さん…」 
「部無さん、力抜いていいですって」 

部無の正体は既に棗には知られている。 
しかし部無は異形の姿を棗の前に晒すことを未だに恐れていた。 



それは多分、まだ棗自身にも部無の本当の姿に対しての恐怖心が少なからず 
あるからだろう、と棗は自らを省みる。 

「あっ」 
棗の指が部無の熱に触れると、押し殺していた声が部無の口から零れ落ちた。 
「部無さん…」 
「………っ」 
「部無さん?」 
何気なく部無の顔を見やった棗は、ハッとして部無から手を離した。 
部無の唇から緑色の血がじわりと滲んでいた。 
感情が高まって妖怪に戻ることを恐れたのだろう。 
(そんなこと、今更気にすること無いのに) 
「俺は大丈夫ですよ。ね?」 
華奢な体を抱き締めて、銀色の髪を撫でた。 
「………すみません」 
「いいんですって、少しずつ慣れていけば」 

優しくされることに。 
愛されることに。少しずつ、少しずつ。 
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
#comment


ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP