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63-197 の変更点


*大/航/海/時/代/4 ユキヒサ×イアン2 [#f4457da5]
#title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン2)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )二回目です。ゲームしらない人が多いしカプはマイナーだしorz 

「お前の体を貰おうか…といったのだが」 
「ゆ…ユキヒサって…男色家?」 
素っ頓狂な声が出た。 
ユキヒサはぱちくりと目を丸くさせると、すぐにその場で笑った。 
こんなに笑うユキヒサは、はじめて見たかも知れない。 
「女犯はしないだけだが、お前には興味があった。お前は男を狂わせる傾向があるな、それで今までひどい目にあってきただろう」 
「…う…、そうだ…けど、だってまさかユキヒサが…」 
イアンは思った。 
(私には無関心で、目を合わせてもすぐにそっぽを向く。それでいきなり身体を求められても、今までと同じ目に合うだけじゃないか…) 
どいつもこいつも自分のことばかり。 
心も伴わずに身体ばっかり。結局は欲望を吐きたいだけ。 
そう、きっとユキヒサも同じ―――。 
ぐっ、と、シーツを握り締めた。 
「一度、限りか?」 
うつむいたまま、問いかけた。 
「いや、気の向くときに、何度でもしたい」 
「…娼婦でも抱けば?それか男娼でも抱けば良いじゃないか。私は金の掛からないそれらの代わりか?」 
心が伴ってないのに。心が伴ってないのに。 
いつもいつも皆勝手で勝手で。 
ただ顔が良いからとそれだけで。 
 ぽと、と涙が一筋だけ流れた。今まで我慢してきたものが、せきを切ってあふれ出してきた。 
一筋だけだったものが、次から次へと。 
屈辱だった。 
の代わりをさせられること。 
それでも我慢して生きてきた自分。 
いっそ難破したときに死んでいれば、こんな思いはしなかったのに。 
信頼していた航海士仲間にさえこんなこと思われていたなんて…。 
悔しい。 
「何でもしたいことなら、いいといったので思いついた事を言っていたのだが…そんなに嫌か」 
涙をぬぐいながら、イアンはそれに答えた。 



「…嫌だよ。自分勝手すぎる。そんなことさせられるために私は…船に乗ったんじゃない…僕は…父上…どうしたら…」 
「僕?イアン、少し無理しているのか?」 
そこではじめて、自分が思わず言った言葉に、口をふさいだ。 
イアンは、たまに僕という。それは気を抜いたとき、辛いとき、そんなときに出る。 
普段は私として年齢分だけ背伸びしているが、実際はそんなことはない。 
頭が切れることは間違いはないが、それでも迷うのは事実だ。 
「…悪いか。そうだ、私はまだ子供だ。大商人の一人息子として育った。いずれは父上のあとを継ぐ。だけどこの容姿のせいで頼りないと、今まで船を任せてもらえなかったんだ」 
ふいっと横を向いた。どうやら拗ねたようだ。 
と、ユキヒサが手を伸ばし、押し倒した体制のまま、身体をまさぐり始めた。 
「!い、嫌だといってるのに…!」 
「…ま、もう待てんのでな」 
「んっ…!」 
再度口付けされて、もうこれは運命なのだと。そう思いながら、目を閉じた。 



ああ、そうだ。忘れもしない。 
はじめてユキヒサが襲ってきたときの事だ。 
若いせいかほぼ無理やりに入れては勝手に動かして、痛がっているイアンを無視して、何度も何度もことに及んだ。 
しかもそれは一日ではなく、次の日も、次の日も、やってきた。 
もう今では諦めて受け入れることにしている。 
でも。 
(少しは…私に心を開いてくれてもいいんじゃないか?) 
たまに、せがむ。 
一人寝がさびしくて、熱い体が離れていったとき。そんな時、ユキヒサに頼むのだ。 
『そばにいて欲しい』と。 
一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻って、やることだけやっといて、後はほったらかし。 
『そんな義理はない』と。 
信頼していた。ずっと信頼していた。 
見世物小屋から救ってくれた皆の事。提督はいい。 
ジャムも、シエンも、こんなことはしないし、一人前の航海士として扱ってくれる。 
 一人、ユキヒサだけが欲望を一気にぶつけてくる。 



話を聞けば女を抱いた事がないらしい。 
実はそれはイアンも同じだ。 
だからか、最初はやや乱暴で痛いだけだったが、最近ではようやく扱いを覚えてきたのか、イアンにも快楽を与え、絶頂するのを見届ける。 
時には何回もされるが、それでも彼にとって感じるところを覚えたのか、もうすっかりユキヒサのものになっていた。 
(ユキヒサも斬り込み隊長という仕事があるから戻らないのは分かるけど…冷たい…。…?何で私はこんなこと考えているのだろう。もう寝よう) 
一人ぶつぶつとつぶやくと、イアンは寝入った。 
イアンがユキヒサに抱えている感情。 
それは、恋である。 

それから一ヶ月、リー家は地中海に入っていた。 
アフリカという長い旅を終え、またも新たな強敵が現れる。 
そこでマリアは、地方艦隊を作成し、挟み撃ちをして攻撃することを思いついた。 
皆を船長室に集めると、早速会議が開かれる。 
適任は誰がいいかということでもめ、新人のアルも立候補したが、アルも艦隊の重要な戦力だった。 
誰が行くか? 
統率力があり、武術にも優れ、砲術も使える…。 
「第一艦隊…ガレオン重カノン砲百八十門、これを引き連れてもらうわ。ユキヒサ、貴方に決めたわ。船はアルブケルケ軍から奪い取ったのがあるから、それで行く。 
ユキヒサ=シラキ、二日後に出航をお願いするわ。代わりの斬り込み隊長にアル=フェリド=シンを任命する。第二艦隊にはシエンを頼むわ。こちらもガレオン船五隻、重カノン砲百八十門」 
「わかった」 
「了解じゃ」 
その話を聞いて、イアンは多々ショックを受けた。 
 唯一の彼との交流手段は、夜の交わりのみ。そんな自分たちが、引き離されてしまう。 
だが彼は気づいていなかった。自分の想いと、ユキヒサの想いに。 
副官室の机の上で、ぐったりとうなだれる。 
セウタ、セビリア近辺で地方艦隊で待ち伏せして挟み撃ち。それを繰り返して、バルデス軍から多大な金とシェアを奪い取る。 
地中海は、バルデス軍とパシャ軍が大幅にシェアをとっていた。 
 アルブケルケ軍は、たいした強さでもないのにやたら高い戦艦隊を率いていたので、ぽろぽろと高性能な軍艦が手に入った。 
任務完了までの期限は未知数。 

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )続きます。バルデスは最初は強敵だけど後半は屑です
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