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*大/航/海/時/代/4 ユキヒサ×イアン [#c70f718d] #title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )昔のゲームから!デフォでゲーム内でやられかける受に乾杯 濡れた声が室内に響く。 波にゆれる船内で、まぐわる二人。 「っ…あ!あっ、ユキ…ヒサ、あーっ!!」 腕をつかまれて、中に入れられて揺さぶられる。頭の中が火花が散るような快楽に、イアンはしばらくもだえていた。やがて来る絶頂。 二人は同時に達し、イアンはぐったりと今いる副官室のベッドの上に横になった。 シーツを握り締め、荒く息をつく。 ゆるいウェーブの金髪に白い肌、女みたいな容姿ゆえにこんな思いは何度もしてきた。 今の提督と知り合う前。 ユキヒサと知り合う前。 自分が提督として父の船団を率いていたとき、そしてその後船が難破して路地裏で何人もの男に犯された。 そのまま明に売り飛ばされて、見世物小屋で遊ばれる宿命に合ったのを、今の提督が拾ってくれた。 なのに。 斬り込み隊長である日本人のユキヒサは、彼の過去をしらない。 今も冷たい目で、袴をただし、副官室を出て行こうと、イアンに背を向けた。 「ユキ…ヒサ…」 着物の端を、イアンがつかんだ。 ユキヒサのことは嫌いじゃない。嫌いだったら抵抗する。 自分を拾ってくれた提督の一員だから。 「なんだ」 「……。そばに、いて欲しい」 冷たい視線が、服が乱れているイアンを見つめる。 ぱっと袖を振り切ると、そのまま去ろうとする。 残念そうに見つめるイアンに振り向くと、ユキヒサは言った。 「そこまでする義理はない」 「…ん」 ふ、と長いまつげを伏せると、枕にぼしっと顔を伏せた。 乱れた毛布も直して、本格的に眠りに入る。 懐中時計を見てみれば、夜中二時半だった。 これが日常。 真夜中にいつもの仕事を終え、一部の人間が眠っているのを見届けると、ユキヒサが入ってくる いつからだろう…いつからだっけ…。 イアンは一人、毛布の中で思い出しかけていた。 「いやだ!!」 気がつけばうりとばされて、そこは明の見世物小屋だった。 どさっと物置に押し倒されて、あごをすくい上げられた。 「あんたさ、売り飛ばされたんだ。結構な高値だったんだ、せいぜいその体で稼いでくれよ?」 「やっ…!!」 その手をどけて、あとずさる。 われながらなんと情けない。武器がなくては太刀打ちできない。 せめてその指を噛み千切ってやればよかったと思うが、体がいうことをきかない。 身体で稼ぐ? 男に犯されて、それを見世物にされる? それとも単純に変わった容姿ということで、売られるのだろうか。 金髪に青い目なんて、この港町ではそう大して特殊でもないが、それでも希少なのは確かだ。 それに女性のような、それでも身長は高いが、この顔つきは相変わらず魅力的に映るようだ。 キィ、と、物置小屋の戸が開いた。何かを男が男に言伝しているのを聞いて、す、と隙ができた。物置から脱兎のごとく、光を求めて脱出すると、見世物小屋の外に出た。 「おっと」 たまたま通りかかった、いかにも日本人らしい格好をした男が歩いていた。後から追っ手が来る。この男なら腕が立ちそうだ。刀を携えているのが見える。 「頼む、助けてくれ!!」 「?」 「船に乗ってたら一服盛られて、見世物小屋に売り飛ばされたんだ!あっ、あの男たちから助けてくれ!」 「船に?」 男のこめかみがぴくりと動く。 話を聞いてるうちに、相手が近くまで走りよってくる。 ガッと手首をつかまれたとき、その男がゆらりと動き、紅い刀身のそれを取り出した。 魅了されるような刀だった。妖しい魅力のある、使い手を選ぶような刀。 ここで売りに出されている普通の刀とは違うことは明らかだった。 追っ手も、その男が刀を身構えたことに、うっと後に引き、手を離した。 「おまちなさい」 凛とした声が響いた。 まさにその男が警戒していたときだった。 後ろから現れたのは、二十代かと思われる、ショートカットの中国人の女だった。 さらにその隣にはフランス人と思われる男と、五十代の中国人の男がいる。 「提督…」 「え…」 刀を身構えた男が、その体勢のままつぶやいた。 「貴方…船に乗っていたといったわね」 その女が、イアンをしげしげと見つめて聞いた。 「?は、はい…。父の商船を率いて…、その後難破して乗った船でここまで来たんですが、売り飛ばされたようで…」 われながら言ってて情けない。 「ふう…ん。よし、分かったわ、貴方たち、この人は私が買い取るわ。いくらがいい?」 「ええっ!!」 イアンはその提案に驚いて身を引いた。 だが見世物小屋の男たちは相談しあって、足もとを見たのか、とんでもない額を請求してきたが、彼女はその提案を受け入れた。 中国人の男に何かを頼むと、即座に金を持ってきて、その場で交渉成立してしまった。 「さ、て。貴方。名前は?」 「イアン…イアン=ドゥーコフです」 「みたところ貴方頭よさそうね。ま、一服盛られたのはちょっと警戒心が甘かったのかしら?どう?副官の仕事やってみない?あ、私はマリア=リー。この日本人はユキヒサよ」 刀を鞘にしまったユキヒサが、イアンをちらりと見た。ふい、と後ろを向いて、とことことどこかへ去る。 それに気づいたイアンが、ユキヒサの腕をつかんだ。 「なんだ?」 不機嫌そうなユキヒサが、イアンのほうをむいた。いつもこんな感じなんだろうか。だとしたらちょっと苦手かもしれない。イアンはそう思いながらも、助けてくれたことに、お礼を言おうとした。 「礼ならいらん」 「何か、えっと、ユキヒサの、したいことなんでもいい、とにかく、…ありがとう」 何か、と、ユキヒサの唇がその形を作った。 ふ、と笑うと、イアンの耳元で何か言ったが聞き取れなかった。 こうしてこのあたり一帯を占めるリー家の仲間入りをしたイアンは、恩を返すように働いた。その仕事振りは最初の数日で見事に評価されるほどだった。 その容姿からも、通るたびに何人かが声をかけてきたが、前のようになるのはいやだったので、無視してきた。ただ、ユキヒサにだけは心を開いた。 容姿なんてくだらない。 こんな顔じゃなかったら、今頃ちゃんとした人間になって、屈服させられたり犯されたりせずにすんだのに。 父からも頼りないといわれて、やっと商船を引き連れて提督としてやっていけてたのに、難破はするわ、雇われた酒場で容姿を茶化されて喧嘩になるわ、その男たちに路地裏で好き放題されるわ、おまけにその後乗った船で一服盛られて売り飛ばされるわ、散々だ。 そのことにうすうす気づいている提督は、何も言わなかったが、時に厳しく、だが時々慰めるような優しい笑顔を向けてきた。 なんとなく、それがくすぐったい。 ユキヒサ、なら? また興味ないといわれるだろうか。 なんとなく、そのとき、耳元で言われたことが気になった。 礼に何を欲しかったのだろう。 考えているうちに、夜になり、副官室には木のベッドがあったので、そこで寝てたときだった。 キィ、と扉の開く音がして、固まった。 だが、そろりとレイピアを抜くと、近づいてくるその男の喉元に当てた。 「誰だ!」 「!」 目がなれたころ、よく見てみるとその男は…袴に、そして髪を結った、まごうことなきユキヒサだった。 「ユキヒサ…?何の用?」 すっかり気を許したイアンは、レイピアを鞘にしまう時、不意をつかれてそのままベッドに叩きつけられた。 「っ…た!!」 背中がもろに木の板にぶつかって、本気で痛かった。 痛みも治まってきた頃、ユキヒサがそのまま覆いかぶさってきて、服のすそに手を忍び込んできた。 今イアンの着ている服はスカートのようなもので、タイツをはいている。 そのタイツを下着と下ろされると、まさか、と嫌な予感が頭をよぎった。 「な、何をする、ユキヒサ!?」 「礼を…貰おうか」 「は!?」 すっかりパニックに陥っているイアンに、止めが刺された。 強引に口付けされて、涙が出る。必死に、抵抗した。ユキヒサの胸を叩いて、何とか離そうとする。 しかし七歳年下だというのに、ユキヒサの力は、とんでもなく強いものだった。 (だめだ、力の差がありすぎる) やっと唇が離されて、イアンはあとずさる。 「礼?!礼って、あの時の!?ちょっと待て、あの時何ていったか聞こえなくて…」 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )続きます。HPに載せられない内容なので棚はありがたいです #comment