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*それは突然、嵐のように [#z5441ee2] #title(野猿 星野教昭×網野高久 「それは突然、嵐のように」) 生注意 記念日をめってことで、8円車餅夫婦設定パロ。設定は某板からお借りしました。素敵な設定を考えてくれた姐さん方に捧げますm(_ _)m |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 澄んだ青空の下、真っ白なシーツが静かに揺れる昼下がり。ようやく大半の仕事を片付け、急須と湯呑みを乗せたお盆を置いて縁側に腰掛ける。 「疲れた…」 炊事、洗濯、掃除。 ごく当たり前の事ながら、いざ自分でやるとなるとここまで疲れるものなのか…これを何年何十年と、文句も言わずに続けているお袋を、改めて凄いと思う。 思い返せば、こんな主婦生活を送るようになったのはいつからだったのか。あまりにも突然に、まるで嵐にあったかのように巻き込まれていた。最初こそ戸惑ったし、急に巻き込まれた事に腹もたったが、何時の間にか今の生活を自然に受け入れていた。どうして俺は… どたどたどた ぼんやり青空眺めながら思考を巡らせていると、玄関から大きな足音が響いてきた。きっと、件の『嵐』のものだ。 「よ」 案の定やってきた『嵐』は、片手に紙袋をぶら下げニコニコと笑っていた。 「星之さん…あんた仕事は…」 「休憩だよ休憩。目と鼻の先に家があるんだし、家で休んだ方が落ち着くだろ。つうか、星之さんはやめろよな。お前も『星之』なんだからよ」 それが当たり前であるかのように、寄せられくる頭を手で抑え、顔ごと視線をそらす。 「…さっさと帰ってください」 「そういうなよ。おまえの好きな団子買ってきたんだし。みたらしたっぷりかかったやつ」 つい好物をちらつかされ顔を戻せば、隙は見逃さないとばかりに唇を重ねられる。触れるだけの、軽い口付け。 「…ちょっと」 「いいじゃねぇか。おやつぐらい」 「おやつって…あんたねぇ」 「夜までお預けくらうんだ。こんくらい多目にみろよ」 先程とは違う、深い深い意味を含ませた笑顔に、顔が一気に熱くなる。 「星之さん…」 熱くなった頬に、冷たい手がそえられた瞬間… 『『ただいま~』』 玄関先から元気な子供の声と、こちらに向けて走ってくる音が届いた。 「…おいおい」 ずるっと漫画のように星之さんがこけると、背中にどんっと小さな体が抱きついてくる。 「しゅうさんただいま!」 「おかえり、カン」 振り返れば、肩に乗せられた小さな頭。その頭越しには、やはり小さな頭が見えてなんとも複雑な表情をして 「オヤジ…わり」 「…気にすんな、じぇりー…」 小学生らしからぬ気遣い?を見せた。 「ねえしゅうさん、きょうのおやつは?」 「台所の戸棚にカステラ、あと冷蔵庫にオレンジジュースが」 「おっさきー!」 言い終わる前に、じぇりーが台所に向けて駆け出す。 「あーじぇりーずるい~!」 慌てて、かんも後を追いかけどたどたと走っていった。 「…はああ」 残されたおっさんからは、大きな溜め息。 「昼間から悪さしようとするからですよ」 「だってよぉ…」 「それより、俺はまだおやつ貰えないんですか?」 指差した先には、忘れ去られそうになっていた紙袋がぽつんと置かれている。 「へ?」 「お茶、いい加減冷めちゃいます」 お盆に乗せた湯呑みを1つ取り、とくとくとお茶を注ぐ。…お盆の上湯呑みは、形が同じ色違いの物が2つ。 『俺のとこに来いよ』 嵐のように連れ去られて、子供までこさえられて。今では、この人が来るだろう時間に合わせて、お茶を入れて待っている。どうして、なんで。あの日からずっと自分に問いかけてきた。 あの嵐に、心地いい笑顔に、一瞬に身も心も攫われてしまったから。 「なんだよやっぱり俺のこと待ってた」 「調子乗んなおっさん」 飛び付いてくるおっさんに、注いだばかりのお茶を、顔面目掛けてぶっかける。 随分前に出した答えを認めるにはこそばゆく、未だに悪態ばかりついてしまうけど… 今が幸せだから、まあいいか。 勢いで書いたからグダグダで申し訳ない(´・ω・`)団子は近所の761屋購入(番犬4匹いるんだぜ) □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment