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47-405 の変更点


#title(ショーケン(萩原健一)×ジュリー(沢田研二) 「日比谷その後」)


                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                     |  証券×受理は鉄板CPやねー 
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  タノシンデモラエルカナ… 
 | |                | |             \ 
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・;)(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
「'74青/春」日比谷動画収録後の2人です 
全盛期知らずの後追いなもんで、もしかしたら事実誤認があるかもですが 
そこはなにとぞヨロシクです 
長い割にはぬるい内容ですが・・・ 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 



「のーみーすーぎーたー」 
そう言ってソファに寝ころぶと、細身の猫のように体を丸めてJは目をつぶった。 
今や自分の時間などないも等しい2人にとって、今日の収録は久々にゆっくりと 
会える逢瀬の時だった。 
逢瀬?  
口づけも交わしていない、まして男との時間を逢瀬と名付けてしまう自分にSは鼻白んだが、 
待ち合わせ前の衣装選びにかかった時間と、 
間断なく続く胸の高鳴りが、その言葉が正しいことを証明していた。 
そんな気持ちを気取られぬよう、Sは煙草を手に取りながらわざとそっけなくつぶやいた。 
「しかしあんなんで番組になんのかねえ」 
「ねえ、演出もなーんもなかったねえ。あれじゃただのデートだ」 
(で、デート?!)自分の心の内を言い当てられたような気がしてSはうろたえた。 
「今日のDさー、あのヒゲの。あの人いつもあんなんなのよ。 
この前も船の上で撮影してたら、いきなり『じゃ次バッと脱いでみよう』とか 
言われてさー」とJはいかにも楽しそうにくっくっくと思い出し笑いをした。 
「ちょ、なんだよソレ! お前素直に脱いだの?」 
「ん、全裸。すっぽんぽんで海にじゃばーん」 
「ドキュメンタリーだろ? 別に裸になる必要なんて全くねえじゃねえ!」 
「でも仕事やからね」至ってクールに返事を返すJにSはイライラした。 
(こいつはいつもそうだ) 
仕事となるとどんな無理難題でも文句一つ言わず空っぽな顔で当たり前のようにこなし、 
しかもそのできばえは常に周囲の予想をはるかに上回ると来てる。 
Sは自分を表現するために現場現場で小さなもめ事を起こす自分がたまらなく子供っぽく思え、 
また、そんな自分を否定されたような気もしてJに対して小さな怒りを覚えた。 




ソファのかたわらに置かれた真新しいギターを、Jは愛おしそうに抱いた。 
「もったいないなあ。証券もまた歌えばいいのに」 
女よりも白く細いその指がいくつかのコードを探し当て、ギターを甘く鳴かせる。 
小さな声でJが♪This boyを歌い始める。 
ジョンの手による切ない三角関係を歌ったそのレコードを、Jは少年の頃から何度も聞いていたのだろう。 
サビの部分でジョンの声がかすれる部分までも、忠実に再現して歌っていた。 
「テンションが上がるのはストーンズやけど、胸にグッと来るのはやっぱジョンやなあ」 
観客やTVカメラの為ではなく、いかにも楽しげに、ただ純粋に自分の為だけに歌うJを見るうちに 
Sは自分の小さな怒りがほどけていくのを感じた。 
(こっちが胸にグッと来るっつーんだよ・・・) 
ふと気づくと曲は終わり、Jが自然な様子でSの肩に頭をもたせかけてきた。 
「証券もさ、またそのうち歌えばいいよ。歌ってる時の証券、かっこいいもん」 
艶やかな髪に頬をくすぐられながら、Sはなんと返事をしていいか分からず言葉を失った。 
Jもそれ以上何も言わずにじっとしていた。 
部屋には、ぶーんという冷蔵庫の低いモーター音だけが響いている。 
(こいつ・・・何考えてんだよ・・・) 
そろそろとJの方をうかがうと、静かに目を閉じた美しい顔が目に入った。 
Jの男にしては小さな肩は、Sがちょっと腕をのばせばすぐに抱き寄せられる場所にあった。 
Sの鼓動が早まる。 



(どうする? どうすりゃいいんだよ) 
と、その瞬間、ばちっと音がするようにJの目が開き、上目遣いにSを見た。 
(やばい!)Sは自分の欲望を悟られたのではないかと、心の底から狼狽した。 
「腹減った」 
「あるあるあるある! なんかある、食いもん、多分、あるから!」 
Sは一刻も早くその場を逃れたい一心で、がばっとソファから立ち上がった。 
(くそ!) 
もつれるような足取りでキッチンに向かい、冷蔵庫を開けたままの体勢でSは奥歯を噛みしめた。 
(俺は中学生かよ! 天下の証券だぜ?) 
「ねえ~~カップラーメンと牛乳ちょーだーい。そんくらいあるやろ?」 
背後から、のんきな声とTVから流れる深夜番組の馬鹿騒ぎの音が聞こえてくる。 
Sは深い深いため息をついて、湯を沸かし始めた。 



「熱いから気をつけろよ。ほれ、箸も」 
「ん。なんや証券の方がお兄ちゃんみたいやねえ」 
湯気の立つカップラーメンの器を前に嬉しげに割り箸を割るJを、なんとも言えない複雑な気分で眺めながら、 
Sは自分の為に缶ビールを取りに行った。 
「…はぁぁ」知らずにため息がもれる。 
「…俺は自分から惚れんのは昔っから苦手なんだよなあ…」 
少年の頃から追いかけられることに慣れすぎたSは、こんな時の対処法を知らなかった。 
「なにー? なんか言ったあ?」 
「なんでもねえよっ!」 
怒りまじりの声で返事をしてから、Sは半分ヤケクソ気味にビールを喉へ流し込んだ。 




「さーて、食うもん食ったし、そろそろ帰るわ。明日は合宿のミーティングやから 
鷹雪さんが朝早く迎えに来るんや」 
カップラーメンのスープの最後の一滴まで飲み尽くし一息つくと、 
Jはすぐに帰り支度を始めた。 
Sは2人きりの時間が終わりを告げようとしていることに、寂しさと安堵両方の気持ちを味わった。 
「そか。気をつけて帰れよ。うちの前の道、タクシー通らねえからな、 
明治通りまで出るんだぞ。中野方面、どっち側が分かるよな?」 
ロンドンで買ったというごついブーツに苦労して足をすべりこませているJに、 
Sはまるで母のように言いつのった。 
Jは靴を履きながらニヤリと笑ってSを上目遣いに見た。 
「そんなに心配なら証券が送ってくれればいいじゃない」 
「ば、俺だってそんなに暇じゃねえよっ」「冗談冗談」 
からかわれていることに気づいたSはなんだか泣きたいような 
笑いたいような気持ちになった。 



「証券」ブーツのジッパーを上げながら、Jが小さな声で呼ぶ。 
「う?」 
華奢な体が、Sのシャツからはだけた裸の胸元にするっと滑り込んでくる。 
「証券だけじゃないよ。俺だって惚れてるよ。知らんかった?」 
すぐに体を離し、棒立ちのまま固まったSを尻目にJはドアを開けた。 
「んじゃまたね。あんまり飲み過ぎひんようにねー」 
パタンとドアが閉まる。 
「くっそーーーー! くそう!くそう!」 
部屋に駆け戻り、ソファのクッションを引きはがして胸にかき抱きながら、 
Sは板張りの部屋の中をゴロゴロと転がり続けた。 
言葉とは裏腹に目尻を下げたじゃれつく子犬のような目で、 
ゴロゴロといつまでも転がり続けていた。 

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 

もう~証券早く押し倒しちまえよーとイライラしながら書きますたw 
お目汚し失礼しましたー
- めちゃくちゃ萌えました! とくにJの台詞が、あの声で違和感なく脳内再生されて感動です! -- [[mmm]] &new{2011-05-01 (日) 02:42:19};
- うわあああああっ素敵!!! -- [[anz]] &new{2018-04-05 (木) 13:53:31};

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