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47-344 の変更点


*Lacrime[#hcf70d94]
#title(黒子のバスケ 緑間×高尾 「Lacrime」)
黒子のバスケ、緑間×高尾。 
高尾の一人称 
入学直前、練習後の設定 
緑間が偽物です、すみません。 

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 




風が、吹いてる。もう桜もぽつぽつ咲きだして、少しはあったかくなってきたけど、 
こうやって日が落ちるとやっぱまだ寒いや。 
練習も終わったしとっとと帰りたいけど、それがダメなんだよなぁ。だって、 

「…っ、ぐすっ、ううっ…」 
涙が止まんねーんだもん、オレ。 

チームメイトになったばかりの「キセキの世代」緑間真太郎。 
噂は聞いてたし、試合だって何回も何回も見た。だから凄さは知ってたつもりなのに… 
一緒に練習してて、もうどうしようもないくらいわかっちまった。 
アイツには追いつけない、絶対かなわないって。 

「く、やし、ひっ、く、うぅ…」 
アイツは何も悪くない。こんな風にかっこ悪く嫉妬してるオレが悪い。 
でも、くやしい。天才に努力なんてされたら、凡人のオレ達なんかに追いつけるわけねーじゃん。 

誰もいない校舎裏。木々がざわざわとうるさくて、オレの泣き声も隠してくれる。 
…頭ではわかってる。こんなこと考えてもしょうがねーって。 
自主トレでもしてる方がよっぽどいいって。 
なのに。 

「うえっ、ふっ、ひ」 
泣きやめねぇ。 
…ばかだなぁ、オレ。早く泣き止んでたらよかったのに。 
よりによって緑間に、こんなオレを見せずにすんだのに。 




ざわめきがうるさいってことは、回りの音も聞き取りにくくなるってコトで。 
オレがアイツの足音に気付くよりも先に、 
アイツはオレを見つけてた。 

「探したのだよ、高尾」 
いきなり掛けられた声に、全身がこわばる。 
なんで、どうして、ここにいるんだよ! 

「…みどりま」 
うわ、ひっでぇ声。ぬれた頬を見られたくなくて、ごしごしとぬぐったけど… 
ちくしょう、やっぱまだ止まらねーのな。 

「忘れ物だ」 
そんなオレにかまわず、緑間はなんか光るものを投げてきた。 

「うわ」 
あわててキャッチする。固く尖った、感触。 

「自転車の鍵を忘れるとはな。キャプテンに頼まれて、渡しにきたのだよ」 
校内中探し回ったがな、とため息をつかれる。 

「…さんきゅ」 
なんかもう情けなくなって、こみあげてくる嗚咽をなんとか噛み締めて礼を言う。 
なあ、もういいだろ、用は済んだんだ。…早くどっか行ってくれよ! 
冷たい鍵を握りしめてそう願ってたのに、コイツはどうして。 

「…高尾」 
なんでそんな悲しい声で、オレを呼ぶの? 
なんでそんな傷ついた目で、オレを見るの? 




「んだよ…見んなよ、頼む、からあっ…!」 
ああ、もう、耐えられねぇ。 
「ぐすっ、ううっ…!」 
必死に顔を隠すけど、緑間の視線が痛いぐらいに刺さってくる。 

「高尾」 
…そんな声で呼ばないで。もっともっと、泣きたくなる。 

「っ、うっ、うああっ、ひっ」 
もう止まらなくなって、ひたすらしゃくり上げてたら。 
がさがさっ。がさっ。 
いつのまにか緑間の気配が、オレのすぐ隣に。 

「高尾」 
四度目にオレの名前を呼ぶ声には、なぜか熱がこもっていて。 
つい顔を上げてしまった。 
そして視界に映るのは、すごく不思議な目の色をしたいつもと違う緑間の顔。 
それがどんどん近づいてきて。 
思わず目をつぶったオレの目尻に、ほのかにあたたかなものが触れてきた。 

え。ちょ、なにこれ。 
とまどうオレをよそに、それは二、三度頬や目尻に触れてから、 
もう片方にも優しく触れてくる。 

「泣くな」 
ってささやいてくる、いつもより低い緑間の声が 
せつなく、けれど熱くオレの耳をふるわせる。 
テーピングでごわついた指に、そっと前髪がかき上げられた。 
そのまま頭を押さえられて、もう動けない。 




あたたかなものがそっと離れてくのと同時に、恐る恐る目を開けてみたら。 
ちろりと唇をなめる緑間がいた。 

「…しょっぱいな」 
なんてつぶやいて、熱に浮かされた目でオレを見つめてくる。 
こいつ、今、オレの涙を、く、唇で…! 
ぼっと顔が熱くなった。頭ん中ぐちゃぐちゃで、何も言葉が出てこない。 

「口直しさせろ」 
そう言ってまた、近づいてくる緑間の顔。 

…ああ、まつ毛長いなぁ、女の子みてぇ。 

そんな事をぼんやり思いながら、オレは微かに湿った唇を受け止めるしかなかった。 

さっきよりも、熱い。…なんだよ、オレ、おかしくなったのかな。 
男で、チームメイトで、だれよりも嫉妬したヤツとのキスが。 
こんなにもしっくりくるなんて。 
振り払うなんて思いつきもしないで、いつのまにかオレは緑間とのキスに没頭してた。 
じっとしてた唇が動いて、オレのをやさしくやさしくついばんでくる。 
最後に上唇に触れて離れてった時、 
「…ぁっ」 
思わず声が出ちまった。 
こんな近くじゃ、どんなにざわめきがうるさくたって、オレの声を消しちゃくれない。 
緑間は一瞬目を見開いて。 

「…煽るな!」 
ぞくりとくる声で吐き捨てて、 
荒っぽくオレの唇にむしゃぶりついてきた。 




「…!っ!んんっ!」 
やばい。さっきとは全然ちがう。 
いつのまにか顎をとらえられて。 
唇よりもっと熱いのが、オレの口をつついてこじ開けようとしてきた。 
抗いきれなくてそっとひらけば、ぬるりとした緑間の舌がなだれ込んでくる。 

「んっ、ふぁっ!」 
歯茎をなぞられ、上顎をつうっと舐められ。 
ぞくぞくするものが首筋から背骨へと走りぬけてく。 
「あっ、あぁっ、ん」 
くちゅ、と舌も絡め取られて、もうオレはされるがまま。 
ふたたび走る甘い痺れに背筋をのけぞらせれば、 
いつのまにか伸ばされた腕に、がしっと受け止められた。 

「っあ、んーっ!」 
ヤになるくらい高い、女みたいなオレの声。 
いつも冷静な緑間の、熱くてエロい息づかい。 
2つがまざりあって、耳までぐちゃぐちゃにもてあそばれてるみたい。 

…あ、なんか、ムカつく。こんな風にされるがままって、オレらしくないっしょ! 
そうヤケんなって、自分の上にある頭をぐいっと引き寄せて、思いっきり舌入れてやった! 

「んっ!?」 
あ、動揺してやがる。 
さっきまでやられてたみたいに歯茎をなぞって、舌を絡めて。 
「っ…!あっ…!」 
緑間の声が漏れてきた。…やべ、結構イイかも、これ。 




そんな感じで調子のってたら。 
ぐいいっ、てムリヤリひきはがされて、オレと緑間のあいだに一筋の糸が伝う。 
はあはあ息をしながら、それを軽くぬぐって。 

「なんで抵抗しないのだ、高尾。…気持ち悪いと思わないのか?」 
なんて、口では強気に聞いてくるけど。 
さっきまでの熱の名残漂う緑間の瞳からは、不安や怯えもちらりのぞいていて。 
思わず息を飲んだ。いつも自信ありげで、全く揺らがないこいつが、 
そんな瞳をするなんてさ。 

「自分でやっといて、そんなことゆわないでよー! 
…はぁ。ま、よくわかんないけど別にヤじゃなかったぜ!」 
なんて、わざと明るく答えながら。 
心の中にわだかまってた、くやしさとかそんなものが少しずつ消えてくのが、わかった。 

「…そうか。それならいいのだよ」 
あー。明らかにホッとしたよ! 
ついニヤニヤ笑って緑間を見てたら。 
「何がおかしい?」 
つい、と眼鏡を直してこっちをにらんでくる。 



…いつも通りの緑間に戻ってく。 
それ、なんだか、すっげーイヤだ。 

だから。 

「べつにぃ?…なぁ、それより」 
もっかいしてよ。 
誘うように、吐息にのせてささやく。 

落ち着きかけてた緑間の瞳に、また熱が宿りだした。 

「…止まれなくなるかもしれないのだよ、高尾」 
ぎゅうっとオレの体を抱きしめて、そうささやき返してくるけど。 

「いーよ。だから、なぁ」 
はやくして。とささやいた言葉は、熱くてぬるりとした感触に溶かされていった。 

夜はますます深まって、木々のざわめきも高まって、 
オレたちを包み隠してくれる。 
何処かからこみあげてくる甘い感情に、名前をつけることはまだできないけれど。 

…その日はきっと、すぐ。 



高尾の泣き顔と、緑間が初めて高尾にデレるシーンを書こうと思いました 

…緑間が暴走してしまいました(´・ω・`) 
タイトルの意味は「涙」です 
乱文失礼。 
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 
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