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#title(オリジナル ノンケ受け)
ノンケ受けってこういうのを言うんでねぇの?とか思い立ったテンションで書いてみた
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
失礼します、と声をかけながら作業室の中に入ると、
予想通りというべきか、期待外れというべきか、高橋さんが気まずそうに顔を下に向けた。
その様子を見て、持ってきたプリントの説明をしながら僕は心の中で舌打ちをする。
まだ、駄目なのか。
説明を終えたあと、僕は高橋さんの前にある彫刻に目をやる。
その像はどう見ても作りかけで、いや、展覧会まではまだ日があるのでそれは構わないのだが、
ただどう見ても昨日とどこも変わっていなかった。
もっと言えば先週から何も変わらず、白い女は表情も造られずにただずっとそこに立っている。
視線を感じる。スランプに陥っていると一目でわかるような作品を眺める僕を高橋さんは見ている。
ずるいかもしれないが、言い出すならこのタイミングしかないだろう。
「僕の」溜息と同時に言葉を吐き出した。「僕のせいですか?」
僕のせいですよね、すいません、そう付け足した。けれども本心ではあまり謝っていない。
だって、僕だけが悪いわけじゃない。高橋さんだって、同罪だ。
高橋さんはまだ黙りこくっている。あああ、もおおおおおおおお。いい加減にしてください。
僕は、気にしすぎな高橋さんを恨んだし、
先週に「彫刻科で飲みにいかね?」と発案したであろう誰かを恨んだし、
高橋さんと僕に酒をついだ生徒達を恨んだし、
へべれけの僕にへべれけの高橋さんを押し付けた教員も当たり前に恨んだ。
早い話、僕と高橋さんは酔った勢いでやってしまった。
それも、どちらかがどちらかを一方的に襲ったというのではなく、
本当の恋人同士のようにキスをし、指をからめ、何度も抱き合ったのだ。
目が覚めたとき僕は絶望した。発狂しそうになった。それをこらえて、笑った。
笑って済まさなければ、と思ったのだ。だから僕はなるべく軽く、高橋さんに、忘れましょう、
と言ったのだけれど、そんな僕の気を無視して、高橋さんは重苦しい顔で真剣に謝った。
それからずっと、高橋さんはこの調子だ。
そして高橋さんが変わってくれないから、僕までずっと意識している。笑って終わらせたかったのに。
「すまない」やっと口を開いたかと思えばまたこれだ。「本当にすまなかった」
「もう、いいですって。そりゃ、いれられたのは僕ですけど、僕も酔っててノリノリだったし」
言いながら、二度目の行為に、高橋さんの上に跨って自ら腰を振っていたことを思い出す。今きっと後ろ髪が逆立った。
そうだったな、と小さく高橋さんがいう。顔を下に向けて口元を手で押さえている。
そのしぐさに、やめてくださいよ、と僕は強く吐き捨てた。
もしかすると高橋さんはあの夜のことを僕ほど鮮明に覚えていなかったのかもしれない。
それを今、僕が話したことで思い出したのだろう。長い前髪がかかって、表情は読み取れないが、
自分の痴態を他人が思い出している姿を、目の前で見るのは流石に苦痛だ。吐く息が震えた。
「だから、忘れてくださいってば。作品にまで影響及ぼしてどうするんですか」
どうにかできませんか。思ったよりも大きな声になってしまった。こればかりは本心だから仕方ない。
「本当にどうにかできませんか。僕は、まだここの研究生としてやっていきたいんです。
消えるわけにはいかないんです。でも、だからって高橋さんに消えられても困るんです。
高橋さんの作る彫刻、すごい好きなんです。高橋さんがいるから僕も残って研究生になりました。
ずっと追いかけるなんていいませんけど、今はまだ見ていたいんです。
だから、二人いる形で、どうにかできませんか」
長い沈黙が続いた。
ヒかれただろうか。気持ち悪がられただろうか。
事故を起こし気まずくなった相手がまだ執着してくるなんて、と。
いや、そもそも事故を起こしてしまった時点で、もう充分にヒかれているだろうけども。
高橋さんが何かを言った。
あまりに小さい声で、聞き取れず「え」と言うと、今度はちゃんと僕の目をまっすぐ見て言った。
「その言葉を、もう一度言えるか?」
「え?」いつにもなく真剣な目だった。僕は高橋さんの瞳の中にとらえられた。空気が変わる。背中に嫌な汗が流れた。
何を言おうとしているのか、気づいて、しまった、気がする。いや、そんな、そんな。
「俺は…」俺は、と高橋さんが口ごもる。やめてくれ。こんなのは、いらない。望んでない。
けれどやはり高橋さんは僕の気を無視した。ああ、もおう、本当に、この人は。
「俺は君が好きなんだ」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
一番酔っているのはあー 私です!はいすいませんでしたー
- ノンケ受け大好物です -- &new{2012-09-29 (土) 15:34:17};
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