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30-224 の変更点


*そばに・・・ [#e44ed370]
#title(そばに・・・) [#e44ed370]
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   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧ 
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   ) 
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  └──────│最遊記 カッパ×豚 
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夕方から降り始めた雨は、夜になってもまだ降り続いている。 

「悟浄、珍しいですね。今夜は出かけないんですか?」 
深い緑色の瞳が曇りがちなこんな夜に、おまえを一人残して出かけられない。 
「なんとなく、気分じゃねーのよ。」 
おまえの顔に、微かな安堵の微笑がもれる。 
雨の夜はおまえに何かを思い出させ、不安にさせる。 

「コーヒー入れましょうか?」 
「ああ、悪ぃね。」 
ソファーから立ち上がり、キッチンへ向かう後姿。 
細い体、やわらかい髪、白いうなじ。 
手を伸ばしたくなる。 
腕を取って、引き寄せて、その後はどうする? 
あいつは俺をどう思う? 


雨の夜、あいつが眠れないのを知っている。 
涙を流し、もう居ない、愛しい女の名を呼ぶのを。 
けれど、俺は何もできない。 



コーヒーの香りと共に、あいつが居間に入ってきた。 
「どうぞ。」 
「サンキュ。」 
コーヒーをすする沈黙の中、雨の音が響く。 
「よく降るよなぁ、全く。」 
「そうですね。でも、雨の夜も悪くはありませんね。」 
「え?」 
ちょっと驚いた俺に、あいつは微笑んで言った。 
「だって、いつも雨の夜は、あなたがずっと家にいますから。」 
あれ? 
もしかして、俺の気持ち、バレてる・・・・・・・? 
「悟浄も雨の日は出かけるのが億劫になるんですね。僕は話し相手ができて嬉しいですけど。」 
・・・・・・・・バレてないか。 
ほっとしたような、がっかりしたような。 
まあいいや。 
それでおまえが喜ぶなら。 


俺は何もできない。 
けれど、ずっとおまえの傍にいよう。 
おまえが一人で泣かないように・・・・・・・ 



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                 ピッ ∧_∧ 
                ◇,,(∀・  ) アリガトウゴザイマシタ 
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6年前に作ったまま、PCの中で眠っていたSSを発掘しました。 
ここで公表させてください。 
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