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27-540 の変更点


*九州の人×古巣の人 [#u92c46ef]
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 | | >> PLAY.        | | 
 | |                | |           ∧_∧ 九州へ行った人×古巣のホシュ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 最初の戦いのあと 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
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自由時間になったら俺の部屋来いよ、と言っておくと、そいつは律儀にやってきた。 

「お疲れ」 

ドアを開けるとそいつがいつもの笑顔で立っていて、シャワーを浴びてきたのか体からすこし石鹸の匂いがした。 
昨日一緒にメシを食いに行ったときは店が暗かったし、さっきまではずっと帽子をかぶっていたからあまり意識しなかったが、 
明るいところで見るそいつの坊主頭は刈りかたが不器用で、ひどくガキっぽく見えた。 
ふと、初めて会った10代のころを思い出す。 
あのころのそいつはヒゲもなくて態度ももっと小さかったし、もっと俺を尊敬してたように思うが、それでもその笑った顔は今もちっとも変わらなかった。 

「いい部屋じゃん」 
そいつは部屋に上がると当然のように俺のベッドに腰をかけ、俺もその隣に座った。 
「今日は打てなくて残念だったね」 
そう言って下から俺の顔を見上げ、そいつは俺をバカにしたように笑った。 
「うるせえ、ニヤニヤしてんな」 俺はその背中にパンチをかます。 




この世界に一緒に入ってきてから俺が出て行くまでのあいだ、俺たちはずっと一緒に居て、いろんなことを教えあった。 
打つのは俺のほうが当然上だったし理論も持ってたから、何から何まで教えてやったものだった。 
まあ、あまりモノにはならなかったようだが。 
しかし、そのせいで俺の苦手なことは何もかもそいつに知られていて、今日は徹底的に俺に仕事をさせてくれなかった。 


「俺を抑えるなんて、成長したねおまえ」 
ぼそぼそ呟くと、そいつは嬉しそうに俺を見た。 
「おまえも成長したじゃん。うちに居たらとっくに休んでんじゃね?」 
そいつには、ケガで簡単に休むなといつも怒られていたのに、結果的に俺はさいごまでそいつの言うことを聞けなかった。 
今は前よりもずっと休んでないつもりだ。もっとも今更頑張ったってもう、そいつは褒めてはくれないのだけど。 
「こっちでは頑張ってるよね俺はね、うん」 
「じゃあ、あっちでももっと頑張れたんじゃん」 
「まあそうかもね」 
「そうかもねじゃねーよ、まったく」 
そいつは俺のアタマを小突いた。 
「てめーがすぐ休むせいで同期の俺がどんだけ怒られたか知ってんの?ねえ、知ってんのー」 
「痛えな。知らねーよ」 
そいつが何度も小突いてくるので、俺はそいつの脇腹に肘を喰らわせた。 
「いってえ、うぅ」 
そいつが脇腹を押さえてうめく。 
大丈夫か?と聞くとそいつは顔を上げて、バーカと笑った。 「ひっかかってんじゃねー」 
「てめー、死ねよ」 そう言ってもう一度肘鉄を食らわして、俺たちは声をあげて笑った。 




一瞬、俺は錯覚に陥ったのかもしれない。 
あのころの、まだ十分にガキだったころのそいつが、今もとなりに居るような気がしたのかもしれない。 
そいつは急に黙り込んだ俺をいぶかしがるように首をかしげた。 
「なんだよ?」  
眉を寄せて、少し怒ったような顔も、昔のままだ。 

俺は何も答えず、そいつの頬に手を伸ばした。 
時間が、もしも戻るなら。もう一度、同じ場所に立てるなら。 
そいつは不思議そうな目で、でも逃げることなく俺の行動を待った。 



と、小さな音でそいつのポケットの携帯が鳴り、俺は慌てて手を引っ込めた。 
気まずそうな顔で、そいつが電話に出る。 
電話の相手はわからなかった。でもたぶんあいつだ、と思った。俺の交換相手。今日、俺を完璧に抑え込んだ奴。 
時々こっちを申し訳なさそうに見ながら、ボソボソと小さな声で今日の反省点やら明日の予定を話している。 

つまんねえ話してんじゃねえよ。一瞬そう考えて、それから頭を振った。 
そいつの表情は少しずつ真剣味を帯びていく。 
目の前にいるそいつは、もはやあのころのガキではなく、俺の知らないチームの中心選手だった。 

時間など、戻るはずもなかった。 



電話を切ったそいつがちらっと時計を見て、それから俺を見る。 
「そろそろ帰ったほうが良くね?」 そう言ってやると少し目を伏せて、小さな声でごめんなと言って立ち上がった。 
上着を掴みながら、ごめんな、と、もう一度。 
座ったままそいつを見上げてじゃあなと手をひらひらさせると、そいつは少し困った顔で俺を見て、それから少しかがんで俺の首に腕を回した。 
俺が目を丸くしている間にそいつの腕が一瞬だけ俺を抱きしめ、すぐに離れた。 

そいつも俺と同じことを考えていたのかなと、そいつが出て行ったドアをぼんやり見つめながら考える。 
どのみちもう遅すぎるし、いまさらそうだったとしても何も変わらない。 
明日になれば、俺たちはまた敵同士としてそれぞれの仕事をするのだから。 

青ではなく黒い、真新しいアンダーシャツを丁寧にたたみながら、明日は絶対に打ってやると心に決めた。 




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 | | □ STOP.       | |              終わります。 
 | |                | |           ∧_∧  なんかほんとうに意味がわからん・・・すいません。 
 | |                | |     ピッ   (・∀・;) 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
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