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25-335 の変更点


*ハケン小×大 [#a3ea1d6d]
#title(ハケン小×大) [#a3ea1d6d]
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                     |  296の続きです・・。 
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  色々済みませんでした。ほんと初心者なんです・・。 
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「あ、ここ、訂正印押さなきゃ駄目だよ、ケンちゃん。」 
「・・ほんとだ、すいません、ショウジさん。」 

「ケンちゃんは、ほんとに俺がいないと駄目だな~、いっそ嫁に来るか?」 
そう言ってケタケタ笑う。何でも器用にこなす、不器用な自分とは対照的な彼。 

いつも、少し遙かな存在。 
手が届かないところにショウジさんはいた。 

「俺、やっぱ転勤だってさ。ま、しょうがね~わ、ご主人様の手噛んだんだから。」 
そう言って笑うショウジさんは、すっきりした顔をしていた。 
自分がした事に後悔してはいないんだろう。 

世話になった相手先に挨拶に行くと、オフィスを出ていく彼を追いかけた。 
何でもいい、かける言葉を探して。 
エレベーターをひとり待つ彼の横顔は、ゆがんでいた。 
俺は、何も言えなくなって、エレベーターに乗り込む彼をただ見ていた 



もうすぐ12時だ。やっぱり今日は来ないのかもな。 
部屋の隅にうずくまって、ケータイを閉じた。 
残業を終えた人が、帰ったのはもう2時間も前だ。 
消灯時間になったのか、さっきまで灯っていた明かりも今はない。 

真っ暗な闇の中、来るか来ないか分からない人を待っている。 

「不毛だな・・・」 

そうつぶやいたと同時に、エレベーターが開く音がした。 
守衛さんかもしれない、そう思って耳を澄ます。 

コツコツ・・と足音が近づいてきて、夜景が見下ろせる大きなガラス窓の前で 
その足音が止まった。 

夜景の明かりにぼんやりと浮かんだのは、ショウジさんだ。 
少し笑っているようにも見える。 
俺はそろりと立ち上がった。 




「・・ケンちゃん・・・」 
ショウジさんが、俺の名を呼んだ。いや、まだ俺がここにいる事には気づいていない。 
頼りなげに、救いを求めるように、か細いかすれた声で。 

そして、声を押し殺して、ショウジさんが・・・泣いている。 

体の真ん中がカッと熱くなった。 
どうしようもなく、愛しさがこみ上げてくる。 
飲み込もう飲み込もうと胸を叩くが、どうにも出来ない。 
俺は、完全に、欲望に支配された。 

いきなり、名前を呼ばれ、驚いたショウジさんを窓際に追いつめて、涙を拭う。 
涙で潤んだショウジさんの目が闇の中で、キラキラしている。 

ショウジさんが何か言おうとしていたが、かまわず唇を奪った。 
かなり強引なキスだったが、彼はそれに応じている。 
何度も角度を変えながら、欲望のままにむさぼる、荒っぽいキス。 

ふとどんな顔をしているのかが気になって、唇を解放して、顔をのぞき込む。 
案の定、目を白黒させて、意味不明な事を言ってきた。 




分かってる、ショウジさんは俺のこと、好きじゃないってことは。 
でも、突然の先制攻撃に弱いんだよね、この人は。驚いて何も出来なくなる。 
何でも、知ってるんだ、ショウジさんのことは。 

「好きだから。ショウジさんが好きなんだ。」 
ああ、キャパオーバーな顔をしている。 

はは、男児なんだけど・・て。子供か、あなた。 

「俺のこと、好き?」 
こう聞いたら、「好きだけど、友達としてで・・・」とかかな? 
そんなこと言われても、止まらない。 
ネクタイをはずして、シャツのボタンをゆっくりはずしていく。 
Tシャツをめくり上げ、白い肌に舌を這わす。 

寒いのかな・・鳥肌が立ってる。 
あ・・・喘ぎ声。 
こんな声も出すんだ・・・ショウジさん。もっと聞きたい。 




ここにきてようやく、ショウジさんも何されるのか分かったみたいだ。 
やめてくれと懇願してきた。 
けど、誘ってるのか?そんなに甘い声で言われて、やめる訳がない。 

「駄目。やめない。」ショウジさんにとっては、冷徹な声に聞こえただろうな。 
ごめんね、ショウジさん。 

そう心の中で謝った時、後ろの方から足音がした。 
カツンカツンと細いピンヒールが立てるような音だ。 

まだ誰か残っていたのか?反射的にショウジさんの口を手で覆った。 
ショウジさんは、ブルブル震えてながら、あいかわらず目は白黒させていた。 
なんだか、可愛そうな気がしてきた。 

じっと二人して暗闇の中、息を殺す。もし見つかったら、なんて説明しようか・・ 
そんな事を考えているうちに、足音はすぐ近くまで迫ってきている。 




カツンカツンカツン・・・ 
そっと目線だけをずらし、音のする方を見てみると。 
どうやら女性のようだ、長い髪が風になびいて・・・ 

風!? 
窓は開いていないし、空調はとっくに切られている。 
なんで、あんなに髪がなびいてる・・の・・? 
おかしい点は、そこだけではない。 
もう3歩先にいるにもかかわれず、顔も体も真っ黒だ。まるで、影絵のような・・・ 

ま・・まさか・・・ 

「おばけだぁああぁあ~!!!」 
そう叫んで先にショウジさんが、その場から転がるように逃げ出した。 
俺も、足がもつれて転びそうになりながら、その後を追う。 
エレベーターの明かりに向かって一直線、中に入り、必死に「閉」を連打する。 

すっと扉が閉まり、エレベー 



ターは下に進み始めた。 

「・・・あれ、なんだ、けんちゃん・・・」 
顔面蒼白になったショウジさんがつぶやく。 

「・・・あれじゃない、ショウジさんが今まで苛めた派遣さんの、生き霊・・・」 
「バカ!!笑えないよ!!こえ~よ、まじ、こえ~!!!」 

そう叫びながら、ショウジさんは何げに乱れた服を直している。 
それを見て、ちょっとバツが悪くなって、笑うのをやめる。 
そんな俺の顔を見て、ショウジさんも黙り込んだ。 

気まずい空気がエレベーターの狭い空間を満たす。 
ゴホンッとショウジさんが、咳払いをした。 

「・・ケンちゃんって、意外と手が早いよな。」 
そう言って、ショウジさんがにやりと笑った。 
俺は、たぶん頭のてっぺんから足の先まで、真っ赤だっただろう。 
この人、立ち直り、速い!! 

俺が何も言えなくなっているのを、楽しむように、ショウジさんは俺の顔をのぞき込む。 




「サダコ出たら、怖いから、ケンちゃん泊まりに来てよ。」 
屈託のない笑顔で、そう言う。 
泊まりに・・・って。つまり、その・・・。 

「いいの?ショウジさん・・俺・・」 
「だって、どう考えても怖いだろ?サダコだよ、サダコ。」 
「でも、俺も怖いことするかも・・・」 

その時エレベーターの扉が開いた。 
無事一階に着いた。一階は、まだ明かりがついていて、掃除をしてくれている人なんかもいる。 

ホッと安心して、ショウジさんの後を追った。 

パタパタと早足で歩いていくショウジさんの手を掴んで、引き留める。 
手を掴まれて、こちらに振り返ったショウジさんは耳まで真っ赤だった。 




「・・行っていいんだね、ショウジさん。」意地悪く再確認してやる。 
「・・・・」やっぱりショウジさんは答えない。駄目だ、顔がにやけてしまう。 

「はやく行こう、ショウジさん宅。」 

俺は、ショウジさんの手を引いて、走り出した。 

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )大幅に話を変えてしまいました・・。今度はかぶりませんように・・。 
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