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*キム空 [#la65a825]
#title(キム空) [#la65a825]
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                    |  キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー 
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  勝手に作ったオリジナル作品だカラナ 
 | |                | |            \ 
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 前回の続きのような単発 キム×唐だゴルァ!! 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ※本人とはなんの関係もありません 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
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バレンタインでしたね。 
俺は愛の告白を受けました。女子社員に。 
気持ちはすごく嬉しかったんだけど、俺には心に決めた人が居るから… 
丁重にお断りしたんだけど、その時に思いっ切り目があったんだよね。あの人と。 
目が合った途端、そらされたけど。ね、空沢さん。 
さてそれから数日経つわけですけど。 
あのね、あの人、なんっも言ってこないんすよ。一言も。 
見たよね?絶っっっ対見てたよね?超目あったよね?? 
…なんか言えよ。なんも言わないってそれどういう事? 
俺としては少しは妬いてくれんじゃないかって期待してたんですけど。 
まぁ、無いだろうけど!でも少しくらい…からかうくらいでもいいのに…どうでもいいのかよ。 
せっかく好感を持ってくれた人を傷付けた事でも凹んだっつーのに、なんか余計に凹んでいたりします…。 



残業から帰ってきて早々これかよ。 
無防備に寝てんなよリビングでよー 
ソファはあなただけの物じゃないでしょうが。 
何堂々と寝てんの?俺が帰って来るってわかってるでしょ? 
しかも俺があんたの事そういう意味で好きってわかってんでしょ? 
なのになんでそういう事するかなー 
なんか酒くせぇし。あー酔ってんだ?だからあっちぃってなってネクタイゆるめて? 
シャツのボタン二つ開けて?口半開きで頬紅潮させて? 
まぁ口からたまに「ゴゴゴゴ」って声聞こえるからまだいいけどね。 
好き放題やっちまうぞコラ。 



床に座って買ってきた飯を食いながら空沢さんを見る。起きる気配は無い。 
…あのね。ていうかね。俺も見たんですよ。あなたがチョコ貰ってる所。 
凹んでる理由は本当はこれが一番だったりして…。 
あなたは義理だと思ってるだろうけどね、俺知ってんの。 
あの子が空沢さんの事本当に好きだって事。 
ずっと空沢さんを見てたから、ライバルには気付くわけ。 
俺はうまくやってるからあの子は俺の事は知らないだろうけどね。 
あなたデレデレしてましたよね。…やっぱ嬉しいよな。 
結構かわいいしあの子。いいよな、チョコあげて喜んで貰えて。 
俺なんかがチョコあげようもんならこの人どん引きだぜ。 
ま、別にあげようなんて思ってないけど…男だし。 
でも俺の方が色々幸せな状況にいるはずなんだけどな…どうしてこう、嫉妬するんだろ。 
たとえば今こうやって同じ屋根の下暮らしてる事だって、相当勝ってるはずなのに。 
手を伸ばせば届く位置に空沢さんが寝てるし…。 
誰にも渡したくない。ずっと俺の側に居て欲しい。 
でも空沢さんに好きな人ができたんなら俺はもう引くしかないんだよ。 
ずるいだろ。女ってだけで俺から奪えるかもしれないなんて。いいよなぁ… 
なっさけねぇなぁ…凹みすぎだろ俺。こんな事で人を妬む自分は嫌いだ。 


風呂から出ても空沢さんはまだソファでスヤスヤ寝ていた。 
風邪引くって何度も言ってんのになんでこの人は酔っぱらって帰ってくるとここで寝るかな。 
どうも、安心しきってるんだよな。…嬉しいけど。 
でもー、男は狼、なんですけど。いつもいつも羊の毛皮を被るのも疲れちゃうでしょ。 
ガオー なんて呟いてみても寝息が聞こえるだけ。 
…あのチョコ食ったのかな。悔しい。 
ジトッと見ていたら、空沢さんがスーッと目を開けた。 



「こわっ!!」 
寝ぼけているようで、チラッと俺を見ると髪を掻きながら首だけ起きた。 
「帰ってたのか…」 
空沢さんはモゾモゾと横向きになり、耳のあたりに手をつきながらゆっくり笑った。 
「お帰りー」 
「…ただいま。っていうか帰ってから2時間くらい経ってますけど。」 
あ、なんか今のすげぇ幸せだった。お帰りっていいよな。お帰り…ただいま… 
一緒に暮らしてるって感じだ… 
空沢さんは「そうなんだー」とかボヤボヤ言っている。 
呑気だな。俺は今のお帰りってのでちょっと上がったけどまだまだ凹みは激しいっつーのに。 
…ん? 
空沢さんが俺をジッと見てくる。 
「…なんすか。」 
「…。」 
…。 
返事無しっすか。そうっすか。つーか。 
「あの1つ言って良いですか」 
「ん?」 
「乳首見えてますけど」 
もともとボタンが二つ外れていたので、横向きになった時にシャツが横に広がり、チラチラ見えていた。 
言われて一応ボタンを閉めようとしているらしい。片手で手間取っている。 
「…空沢さん、あのチョコ食いましたか」 
「あ?…まだ。」 
「悔しいんで俺が食べちゃだめっすか。」 
「俺のは義理だろうが…」 
何それ。「俺のは」?ほらやっぱ見たんじゃん。見てたんじゃん。てか義理じゃねーし。言わないけどね! 
どうにも留まらなかったらしく、顔を支えていた手を離し、仰向けに寝て両手でボタンを留めはじめた。 



…人が寝ながらボタンに手を掛けている姿ってこんなにエロいっけ? 
なんで留めるんだよ。 
思わずその手を取った。 
「…あ?」 
「留めなくて良いですよ。」 
そして、仰向けの空沢さんにまたがり、マウントポジションを取った。 
なんだか悔しい気分だから少しからかっちゃいますよ。 
大きく見開かれるだろうと予想した空沢さんの目が何故かいつも通りだ。 
まぁ酔ってるから呆けているんだろう。今何が起こってるかよくわかってないんだな。 
空沢さんの手を上からギュッと握れば、思惑通りにパッと離した。その隙にボタンに手を掛ける。 
ちったあ目が覚めるかもね。 
今留めたボタンを1つ外す。空沢さんの手が上から俺の手を包んだ。 
そう、包むって表現があってる。掴む、じゃない。…なんで? 
それ以上の抵抗は無い。 
手を滑らせ、もう一つ下のボタンも外す。空沢さんの手は俺の手を包んだままだ。 
「あのー、俺が何しようとしてるかわかってますか。」 
「…いや。」 
「んじゃ自分が何されてるかわかりますか。」 
「……まあな。」 
嘘だぁ…。じゃあなんで止めないわけ? 
もう1つ下のボタンに手を掛ける。一瞬、包むから掴むに変わる。けど、すぐにまた力が抜けた。 
一番下のボタンまで外して、シャツを左右に広げる。 
…あのさぁ、止めると思ったわけ。 
だから調子に乗ってやりましたけど。止めないんだもんなぁ。 
こっからどうすりゃいいの俺。 
俺の手を上から包んでいた空沢さんの手を素早く返し、手首を掴み、万歳をさせる形でソファに押しつけた。 
…で、どうすりゃいいの。 



なんで何も言わないの。酔ってるだけなのか?それとも… 
「…もうこんな所で寝ないで下さいよ。風邪引くでしょ」 
寒いでしょ。…何か言ってくれよ。 
空沢さんは俺をジッと見たままだ。どうしていいかわからなくて、俺も見つめ返す。 
しばらくそのまま時間が過ぎた。 
沈黙に堪えきれず、からかう感じでお腹に人差し指を置き、ツツツと動かしてみた。 
ふいに空沢さんの目が逸れる。 
「…お前、幸せになれよ」 
……………あ??? 
「俺今充分幸せですけど」 
「そうじゃなくて…本当に幸せになれって…言ってんだよ…」 
語尾がとても弱くなって、よく聞き取れなかった。空沢さんは完全に目を逸らし、横を向いてしまった。 
「その為にはあなたの力が必要なんですけど…」 
「…だから…俺じゃなくて。」 
は?嘘だろ。そんな事言うなよ。そんな事言うなよなぁ…。 
もう聞きたくない。もうこの話したくない。ものすごく怖い。怖い怖い怖い。 
両手で抑えつけていた手首を空沢さんの頭上で片手にまとめ抑え直す。 
外気に晒されて立っている目立つそこに、指を近付ける。 
「もうこんな所で寝ないって誓ったらやめます。」 
「き、」 
話逸らすのにこれかよ。俺おかしいよ。 
でもなんか、もうやっちゃったもんはあとには引けないんだよ。 
「やめろって!」 
「『もうソファで寝ません』は?」 
「そうじゃないだろ!」 
「『次寝てたらそのまま襲われても文句言いません』は?」 
「文句は言う!」 
「じゃあダメ」 



人差し指で円を描くように転がすと、身体がピクッと動いた。 
「ちょっと、ほんと、」 
ただでさえ酒のせいで少し赤かった顔がさらに紅潮する。 
肌全体が赤身を帯びて来た。 
「空沢さん、」 
なんか言いたい。なんか言いたいのに。…怖くて話せねぇよ。 
何?俺捨てられんの?やだよ絶対やだ。ずっとここに居たいんだよ。やめろよそんな話。 
心の準備だってできてねんだよまじやめろ。やだ。やだってまじで。 
「やだよ…」 
「…それは俺の、セリフだっ」 
なんでそんな事言うんだよ。告られてんの見たからか。でも断ってんのわかったろ? 
空沢さんは横を向いたきり、動かなくなってしまった。 
時折聞こえるハッと息を飲む音と固くなっていく乳首に、感じているんだと気付いた。 
空沢さんの指が何かにすがるように時々動く。 
手首を押さえていた手でその指を絡め取る。 
断らなければ良かったっていうのか? 
俺に、好きでも無い人と一緒になれと?いや…空沢さん以外を好きになれって事なんだろ? 
まっとうに女性を愛して生きろって事なんだろ? 
固くなった乳首をコリコリと捻ると、一際大きく体が揺れた。 
「もう…やめ…」 
空沢さんが首を振る。 
「木村っ…勃つからやめろ…」 
余計やめたくなくなるような事言うんじゃねぇ 
「抜きますけど。」 
「…流されそうになるからやだ」 
だから、なんでそう余計やめたくなくなる事を言うんだよ。 



「流れて下さいよ。」 
「…だってお前、真剣なんだろ?」 
…答えたくない。何も考えないで、空沢さん。俺に流されて下さいよ。頼むから… 
「…お前真剣なのに、俺は流されたらダメだろ…。」 
何それ。 
何?それ。 
「もう喋んなよ!!聞きたくねぇよ!!」 
泣きそうだ。助けて。助けて。誰か、神様、頼むよ…。 
「俺が好きなのはあんただけなんだよ!!」 
「…俺もお前の事好きだよ」 

え… 
「…たぶんな」 
…。 
「…そう思ったら、お前がちゃんと幸せになればいいのにって   そればっかり」 
…。 
「俺、ただのおっさんだし…  お前、もっと他にあるだろ…こんなおっさんじゃなくて」 
やだよ。 
「お前みたいな、顔もよくて、性格もよくて、いいやつが、なんで、俺なんだよ。」 
…俺だってわかんねーよ。知るかよ。 
「お前、バカだ。…他に居るだろ。いっぱい居るだろ…」 
いねーよ。居たらこんな事してねぇんだよ。ていうか 
「俺はあんたが好きなんだよ!!」 
空沢さんが首を振る。 
「勝手に俺の好きを否定すんじゃねぇよ!俺があんたを好きなのはもう10年前からだ!」 
空沢さんの目が大きく見開いた。 
…やっと、目が覚めたかよ。 



「俺にはあんたしか居ない。」 
俺に未来があるなんて思ってなかったよ。 
あんたが離婚したって聞いた時は、ごめん、正直死ぬほど嬉しかったかも。 
弱ってるあんた見て、少しでも力になれたらって。 
だけど欲が出た。 
一緒に居れば居るほど、あんたを好きになっていくばっかりだったから。 
知れば知るほど、あんたしか居ないってわかっちゃったから。 
だけど空沢さんが幸せなら俺も幸せだって、そう思う事にしてたんだけどな。 
「…俺はまだ自信無いんだよ」 
「…なんの?」 
「……お前に応える自信無い」 
「…わかってる。」 
「…ちゃんとお前に向き合えるまで…流されないからな」 
空沢さん、それなんか、それってなんか。 
もうさぁ、期待させるような事言わないでくださいよ。 
まるで俺に未来があるかのようなさぁ。もう、いつ切り離されてもおかしくないって、 
次の瞬間には俺の元から離れるって、そう思いながらさぁ、毎日毎日… 
怖いんだよ。なのになんだよ。そんな事言ってさぁ。 
「…やべぇ、泣く。」 
「俺の方が泣きてぇよバカ」 
いっぱい、考えてくれてんのかよ。 
俺の事ちゃんと、考えてくれてんの?なぁ。 
いいんだよ無理しないで。俺、ちゃんとわかってんだからさぁ。 
それでもなんかちょっと、いいかなぁ?期待しても…いいかな… 
空沢さんに覆い被さるように抱きつく。空沢さんとソファの間に手を入れて、ギュッと抱きしめた。 
「…あなたを困らせたくないんで、待ってるなんて言いませんから。」 
「…。」 



抱きしめる腕に力がこもる。 
「…お前、当たってんだよ」 
…あ…思いっ切り勃ってんの忘れてた… 
「そんなんでそんな事言われてもあんま説得力ねーんだよ」 
そう言いながら、空沢さんは俺を押しのけた。 
「もう寝る。」 
空沢さんは俺を残し、シャツをはだけさせたまま自室に行ってしまった。 
時々思う。思っても仕方ない事だから、なるべく思い出さないようにしてんだけどさ。 
俺、なんで空沢さんなんだろう。 
いっぱいいるじゃん、かわいい女いっぱいいる。 
他にした方がいいじゃねぇか。誰も傷付けない、誰も困らせない、よっぽどいいのに、なんでなんだ… 
わかんねーんだよ、でもなんでか、空沢さんじゃないとだめなんだ。 
「おい」 
「え?」 
空沢さんが投げた物が俺の腕に当たり、ソファに落ちた。 
戻ってきていたらしい。はだけていたシャツは、整えられていた。 
「おやすみ」 
「あ、はい…おやすみなさい」 
あっけにとられている俺を残し、空沢さんは再び自室へ帰ってしまった。 
投げてきた物を見ると、平べったい箱だった。 
あ…これ貰ってたチョコじゃん。 
中を開けると、何粒か入っている高級そうなチョコだった。角の一個が無くなっていた。 
空沢さんが食べたんだろうな。 
たぶん、今。 



で、投げてきたって事は後は俺にくれたって事だよな。 
さっき俺が食べたいって言ったからなんだろ。 
一個食べたのは、これくれた女の子への誠意か。 
もうやだあの人。 
やっぱ好きなんだよ。あんたのそういう所が、死ぬほど好きなんだよ。 
そういうあんたが全部全部、大好きなの。 
…あのなぁ、こんなに好きにさせてんの、あなたですよ。 
どこが好きかって、全部だよ!!まったく。 

ごめんね、君。 
今は俺の方が勝ってるみたいだ。 
まぁ、…油断はできないけどね。 



 ____________ 
 | __________  | 
 | |                | | 
 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧      相変わらずベタです。 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )     女性の扱いがずさんで申し訳ありません。  
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 
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