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23-472 の変更点


*Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3 [#z3ed0992]
#title(Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3) [#z3ed0992]
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                     |  コトー初作より。6話~7話の間ぐらい?? 
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ウブ原チョト脱線。鳴海登場。 
 | |                | |             \ 
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
このところ秀作続きなので、こんなヘタレSSアップしてよいものか…。幕ステキ! 
相変わらずナマヌルイ描写スミマセヌ。 




「…っちっ!ったくついてねぇ!!」 
東の空が紫色に染まる頃、引いても引いても全く手応えのない 
引き縄をたぐり寄せながら、剛利は一人イライラしていた。 
昨日、俺は診療所へ行った。 
あいつと一緒に酒でも飲んで、戻ってくるはずだった。 
それが、あんなことになるなんて。 

最初は自分が何をしたかよくわからなかった。 
気が付いたら、あいつを押し倒して、口づけていた。 
一体何がどうしてそういうことになったのだろう。 
あいつもあいつだ。何故ああもあっさり倒されちまうのか。 

(だいいち、その先俺はどうするつもりだったんだ!あいつは男だぞ! 
あんななよなよして、なまっちろい大根みてぇな奴…) 

ふいに、原の脳裏に華奢な健助の首筋が浮かんだ。 

「…くそっ!!」 

原は縄を船底にたたきつけた。 



さらに翌日。すっかり日の暮れた診療所。 

「先生、じゃぁそろそろ私、帰りますね~。」「先生、わしも帰るよ。おつかれさまでした。」 
「あ、はい。彩佳さん、和田さん、おつかれさまでした。」 
パタパタと二人の足音が遠ざかる。 

「は~…」 
健助は診察室の椅子に座り、盛大なため息をついた。 
二人にいろいろと手伝ってもらっているとはいえ、片手片足で診療をするのは、やはり疲れる。 
右肩はもう動かせるのだけれど、この前動かしている所を彩佳さんに見つかってしまったら、ものすごい剣幕でしかられてしまった。 
つい、少しぐらいなら…と思ってしまうのだが、医学的には確かに、彩佳さんの言うとおりなのだ。 
だから、右手は動くけれど、なるべく動かさないように気を付けている。これも健助には堪えるのだった。 

それに、まだ熱っぽくてだるい気がする。 
(原因は分かってる。あと数日もすれば、収まるだろう。) 
そう思いながら、健助は自分の足に巻かれた包帯を見つめた。 
見つめながら、心はいつの間にかあの日のことを思い出す。原さんにキスされたあの日。思い出すのは、今だけではなかった。 
診療の途中、往診の道すがら、何度もあの日の事を思い出しては、ドキドキしていた。 



部屋はシンと静まりかえっている。 
健助の鼓動だけが、部屋中に響いている気がする。 

(…っそうだ!他の人とのキスはどうだったっけ。) 
顔を赤くしながら、必死で健助は考える。 
(えーっと、えーっと、えーっと……内さん!……じゃない咲ちゃん!!そうだ咲ちゃん。) 
僕が研修医だった頃に知り合った、僕の憧れの人。 
僕たち同期のマドンナだった。 
(咲ちゃん…) 
同期の飲み会だからと無理矢理誘われた。 
医局の誰が綺麗だとか、格好いいとかいう話しになり、お互いの好きな人の話になった。 
その宴上で、咲ちゃんが、どうしてあんな事を言ったのか、 
「私、五島先生のことが、好きよ。」 
唐突にそういって皆の前で僕にキスをしてきた。 
あのときも心臓が爆発しそうだった。でも、あのときはどうして僕が?という驚きと、皆の前でされたことの驚きで一杯だった。もちろん嬉しかったが、今感じているドキドキとは、少し違うような気がする。 
それから…それから…? 

(あぁ…そうだ…飲み会で思い出した……) 

健助は机の上にずるずると突っ伏した。 
それは健助も忘れかけていたことだった。 



それは、研修医として第二外科に配属されたばかりの頃だった。 
風邪でダウンした先生の替わりにと急遽夜勤に借り出され、そのまま翌日の日勤へとなだれ込んだ日。眠いのを必死で我慢し、術後の検討会もなんとか乗り切り、あともう少しで勤務が終わろうかという頃、廊下で背中をポンと叩かれた。 
「よぅ、五島センセ。」 
「あ、柏木先生。お久しぶりです。」 
それは同期の柏木だった。柏木は口元をカルテで隠し、健助の耳元にささやく。 
「ちょうど良かった、みんなで今夜飲みに行こうって話ししてたんだ。おまえも来いよ。7時半に新宿東口。いいな。」 
「えっ…?いやあの、でもその僕…」 
健助は口ごもった。研修医の待遇なんて皆同じだ。眠いから参加したくない、とは言いにくい。 
「じゃそういうことで。じゃな!」 
「あっ、ちょっ、柏木せ…」 
健助の静止には耳を貸さずに、柏木はあっという間に角を曲がって行ってしまった。 

夜の繁華街の一角にて。 
病院から離れた安心感もあって、研修医の一行は皆、酔っぱらって言いたい放題、 
飲めや歌えやの大騒ぎになっていた。 
そんな中、座敷の端で眠い目をこすりながら、健助は一人でウーロン茶を飲んでいた。 
(みんな、すごい事言ってるなあ…) 

と、すっかり出来上がった柏木がやってきて、健助の横に座った。 
「な~五島~ぉ、好きだ~~キスしよ~~。ん~っ」 
「!!!っか、柏木先生!ちょ、ちょっとやめてください…っ」 
健助は自分に覆い被さろうとする柏木を押し戻す。 
「なんだよ~ちょっとぐらいいいじゃないか~。な~?減るもんじゃなし~。前からお前としてみたかったんだよ~」 
「うわっ!ちょ、ちょっと!!っせ、先生、ほら、飲みましょ?ねっ?」 
なんとか気を別の方向に向けようと、グラスを勧めてみるが、柏木は無視してさらに迫ってくる。 


柏木の手を振り払いながら、困ったなあと思っていたとき、 
向かい側で静かに日本酒を傾けていた男が話しかけてきた。 
「…五島先生、だっけ?」 
「っは?え?あ、はい。五島です。えぇっと、あなたは…?」 
柏木との攻防戦をなんとか維持しながら、健助は男に尋ねた。同期なので面識はあるが、これまで一度も話しをしたことがなかったからだ。 
「鳴海だ。今は柏木先生と同じ、脳外にいる。」 
「僕は2外で…。うわあっ!!」 
「君も大変だな。そいつはキス魔なんだ。いい加減諦めろ。」 
そういって、鳴海はフッと笑った。 
「あ、諦めろって、そんな!い…嫌…ですっ…な、鳴海先生、た、助けて!」 
鳴海はうっすらと笑みを浮かべたまま、言った。 
「助けてあげてもいいが。その代わり」 
「…その代わり?」 
「この盃を空けたら、助けてやろう。」 
鳴海は冷静な声でそう言って、ゆっくりと盃を健助の前に置いた。 
(ど、どうしようっ?!) 
柏木の目はだんだん本気になってきていた。どう頑張っても、 
柏木との体格差からして、きっとあと数秒も保たないだろう。 
(ええぃ、ままよっ!) 
健助は柏木の腕をするりと抜け、盃を一気にあおった。 



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 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ 思ったより長くなったので一旦キリマス 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
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