Top/22-479

22-479 の変更点


*ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア5 [#t4a1a554]
#title(ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア5) [#t4a1a554]
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ 
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです 
 | |                | |             \五回目ですよー 
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧  
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 



 ヴァンパイアが寝息を立てている。 
服はちゃんと着せてやった。ハイネックの服は破いてしまったので、代わりにロウッドの 
お古を着せてやったが、ぶかぶかだった。 
毛布もかけてあるので、寒くはないだろう。 
ヴァンパイアは、人間ほど寝なくても平気だとどこかで聞いたことがある。 
しかし疲れきっていたのだろう、すっかり彼は夢の中だ。 
 ロウッドは、ヴァンパイアの寝顔に見入っていた。 
銀の髪が流れるように顔を覆っている。 
綺麗だと、素直に思った。 
伏せた銀のまつげに、そ、と触れてみる。 
そこから頬をなでるように触れた。 
部屋はしんとして、ヴァンパイアの寝息と、ロウッドが動くたびに聞こえる、かすかな衣 
擦れの音しか響かなかった。 
 このまま襲ってしまおうかとも考えた。 
しかし、自分がした事の罪の重さと、そしてそれのせいで疲れているであろうことを考え、 
それはやめた。 
でもせめて。 
ロウッドは、眠っているヴァンパイアに軽く口付けた。 
そしてヴァンパイアを抱え込むように、ロウッドもそのベッドで眠った。 

 まだ眠っているヴァンパイアを尻目に、装備を整え、出て行こうとするロウッドがいる。 
ブラッディウイップを持ち、重いオリハルコンアーマーを着込み、どうやら冒険に出るら 
しい。 
「どこへ行く」 
眠っていると思ったヴァンパイアの声が響いた。 
振り向くと、ヴァンパイアは目を覚ましていて、ロウッドのすることを凝視している。 
「一日、家を空けるが良いか?依頼が入った」 
「かまわないが、腕の鎖は解いて欲しい」 
「駄目だ。逃げる気だろう」 
「…確かに自由にはなりたい…、だが、首輪があるから逃げられない。…逃げないから…」 
手が痛い、と、ヴァンパイアは訴えかけてきた。 
確かに鎖で長いこと縛っていたせいで、白い手首には跡がついている。 



ロウッドは、ヴァンパイアの手を拘束している鎖を解いてやることにした。 
「いつから起きてたんだ?」 
「昨日の…夜、お前がのしかかってきて重かった」 
「あれからずっと起きてたのか!」 
「いや、すぐ眠った…、ついさっき、お前がアーマーを着込む音で目が覚めた。まだ眠い。 
朝は苦手だ」 
カーテンの隙間から入ってくる光をいやそうに背中で受ける。カーテンを完全に閉めると、 
ロウッドは言った。 
「じゃあ、俺、行くから。逃げるなよ。殺しが終わったらすぐ帰ってくる。対象者がこの 
町からいなくなる前にな」 
暗殺の依頼か、とつぶやいた。結局ヴァンパイアがしていることと、ロウッドのしている 
ことに大差はないのかもしれない。 
ロウッドは金のために人を殺す。 
ヴァンパイアは自分のために人を殺す。 
(眠い…) 
そこまで考えて、ヴァンパイアは眠りに落ちた。 

ガタン、ガタン 
妙な物音で、ヴァンパイアは目を覚ました。 
カーテンからの光が入ってきていないあたりから、もう夜だということはわかった。 
音は窓の外から聞こえてくるようだった。 
(誰かいるのか?) 
体を起こして部屋の中を見やるが、ロウッドは帰ってきてない様子だった。 
がちゃん!と音がして、窓のガラスが割られたのがわかった。 
ガラスの破片がばらばらと、部屋に散らばる。 
しばらくして、その人物が、部屋に入ってくるのが見えた。 
その人物とは… 
「!」 
「ロウッドは帰ってきてないようだな…。よう、ヴァンパイア。今度こそ嫁を殺した罪償 
ってもらうぜ」 
ロウッドの友人である。 
肩から腹にかけて傷のある男。妻をヴァンパイアに殺されたという、その人だ。 



「何しに来た」 
男はロングソードを、鞘から抜いた。 
そして、毛布を剥ぎ取ると、力を込めてヴァンパイアの胸に、つきたてた。 
こふっ、と、ヴァンパイアが吐血する。 
「う…」 
ヴァンパイアは、ロングソードの刃を持ち、何とか胸から引き抜こうとする。 
が、男はそれをあざ笑うように、さらに剣先をヴァンパイアの体に沈める。 
「私…は…これ位では死なんぞ…?」 
血が、ヴァンパイアからあふれ出る血が、シーツを赤く染める。 
生暖かい血が自分の体を汚していくのを感じながら、ヴァンパイアは鋭いつめで反撃した。 
が、首輪があるせいで、簡単にかわされてしまった。 
(くっ、目がかすむ) 
血が大量に出た性だろうか、少し、目がかすんだ。目の前の男は、何を思ったか、ヴァン 
パイアのズボンに手をかけた。 
「お前は淫乱なんだろ?犯してやるよ、お前が失血死するまでな。チャームもかけとくか」 
チャーム。相手を魅了し、混乱させる魔法だ。 
男はカードを取り出すと、小さく呪文をつぶやいて、ヴァンパイアにチャームをかけた。 
「ああっ!!」 
ヴァンパイアは両手を頭に当てて、背をのけぞらせた。今、何をしてるのか、相手が何を 
しようとしているのか、もう何もわからなくなった。 
混乱し、ひたすら男にしがみつく。動くたびに、ロングソードの刺さった胸が痛んだが、 
かまっていられなかった。 
 男はローションを持っていた。ズボンを脱がすと、秘められた部位にゆっくりと塗り、 
そして指で押し広げていく。 
「や、やめ…ろ」 
「気持ち良いんだろ?」 
「あ…もう…何もわからな…」 
ぐ、と、猛りが押し付けられた。熱い。 
中まで入ってくる熱いそれに、ヴァンパイアは悲鳴を上げた。 
「やああっ、だ、だめだ!!」 
混乱の魔法との戦い。 
その間にも、男のそれは奥へと進み、やがて動き出す。 



混乱の魔法は、快楽を増徴させた。 
必死に手で男を押しのけようとするが、逆に手をつかまれ、拘束される。 
「あ…う…あっ、やめろっ、や…」 
ぐ、と奥まで入れられて、背をのけぞらせる。 
白いのどがむき出しになって、思わず男はそののどに噛み付いた。 
噛んだ跡が、赤くなっている。白い肌に赤い花が咲いたようだった。 
「はあっ、やめろ…ああっ」 
助けて、助けて。 
ヴァンパイアははじめて、ある人物のことを思った。 
ヴァンパイアにとっては名も知らぬ人間、それは、ロウッドのことだった。 
彼の鋭いつめが、男の首筋を傷つけた。 
甘い匂いが漂う。 
血だ。 
男は、達する瞬間、ヴァンパイアに覆いかぶさった。そしてその傷つけられた首は、ヴァ 
ンパイアの口があたる場所でもあった。 
隙を突いた。 
ヴァンパイアは、男を力強く自分のほうへ押し付けると、その首にかぶりついた。 
「!!」 
男は噛まれたことに戸惑いを覚え、体を離そうとしたが、吸血鬼の力にはかなわなかった。 
体内から、どんどん血がなくなっていくのを感じ、男は力をなくし、ヴァンパイアの上 
に倒れこんだ。 





 ____________ 
 | __________  | 
 | |                | | 
 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ カンソウアリガトウ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ハゲミニナッテルヨー! 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
#comment

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP