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*from都道府県スレ 東京と埼玉と大阪と京都 [#b4871b20] #title(from都道府県スレ 東京と埼玉と大阪と京都) [#b4871b20] お借りします、都道府県スレからです。 つーかいまいちですが……まあ、枯れ木も山の賑わいということで。 特に続きがあるとか、そういう意味ではないんですが、ちとわかりづらい ですかも。 義父(京都)のところに、友人と連れ立って尋ねる東京君です。 説明を中に上手く入れられなくてごめんなさい_| ̄|○ +++++ 「よぉ」 「大阪さま」 私と大阪さまの間に、埼玉が体を割り入れる。別にそんなに警戒する こともないと思うのだが。 「久しいの」 「はい、大阪さまも、今日はなぜこちらに?」 「特に用も無いな。お前は」 「私は義父どのに呼ばれまして」 「そういえば、養子縁組したんだっけな」 「……はい」 いまさら。 がるるるるると、お前もうるさいよ、埼玉。 かこんとししおどしが鳴る。少しだけびくりとして。あーもう、無駄に金 掛かっているよな、とぽつりと呟いたり。まあ、その辺は同感。 「義父と気が合うようにも見えませぬのに」 「まー、大人ってのはいろいろあるもんだ」 えせ狸。 「きょーは、変なコトバ使わないんだなっ」 「黙ってなさいってば」 「ぎゃはははははは」 ほら、笑われてしまうし。 「仲ぁ、いいな」 「全く、うるさいことよ、何事か?」 いつものごとく、ずるっと着流した和装。半端に伸ばした髪、手入れしていないように見せかけて、金かけまくった体だ。 「なんじゃ、大阪か」 「よ、元気かァ?」 「なんで予告もせんと来るかや」 「まーまー、気にすんなや」 「……」 つ、と冷たい視線が廻る。 「なんじゃ、おのれもいたか」 「てめーがっ―― 埼玉の口を塞ぐ。わかっていたことだ。知っているよ、けして歓迎なんてされないんだ。 「いえ、義父上もご健勝そうで」 「さあな。見たくもない顔を見せられて」 全部は言わない、嫌味であってもで。 「私は……」 「そうそういつもいつも文句を言わんでも良かろうが、ほんと口の悪いヤツやなぁ」 大阪さまに向けられた言葉ではないことは明らかだったけれど、面白くないのか義父 上は黙って身を翻す。 言い返せとか、埼玉はもう言い飽きてしまったのか、今日は言わない。 ついて行こうとしたら、ぎゅ、と首にしがみつかれた。 #comment