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70-99 のバックアップ(No.1)


管庫にてキム×カラに燃え滾ったあまり勝手に三次創作をしてしまいました…
※本家様ではありません

キムタクと唐沢が同棲してるという設定です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「今週の休み、水族館とか、行きません?」
夕食も終わり、風呂にも入り、あとは寝るだけとなったときに空沢さんにそう持ちかけた。
「はぁ?」
案の定怪訝な反応が返ってくる。
なんだか最近、そういう態度までかわいいとか思っちゃうんだよな俺。
思わずにやけてしまっていたのか、空沢さんはでかい目でジーっと俺を見てきた。
「会社の女の子がこないだ彼氏と夜の水族館行ったらしいんすよ。で、あ、俺も空沢さんと行きてえな~と思って」
「馬鹿か」
空沢さんは馬鹿馬鹿しい、と言わんばかりに溜息をつき、こっちに向いてた顔をテレビに戻した。テレビの中でよく分からないロボットが戦闘を繰り広げている。
こういう子供趣味のところも可愛いんだよなあ、って俺、さすがに気持ち悪いな。
「どうせ反対されるのは分かってましたから、もうチケット買ってあります」
得意げにふふんと笑い、二枚のチケットを空沢さんの目の前に差し出した。
空沢さんは押しに弱い。ここまですれば断らない。
俺が同居生活で得た一番の収穫だ。
空沢さんはげ、という顔をしたあと少し考える素振りをして、しぶしぶ「……今週末って、いつだよ」と呟いた。ほらやっぱり。
思わず「よっしゃ!」と小さくガッツポーズをし、土曜とかどうすか、と提案した。

いざ水族館に入ってみると空沢さんは大はしゃぎだった。
最初は夜の水族館のこじゃれたライトアップや、カップル客の多さに尻込みしていたようだったけど、ぼんやり浮かぶクラゲを見ては「すげえな木村」と何故か俺の名前を呼び、イワシの群れを見ては「なあ木村、俺今度イワシ食いたい」と言い出したり。
「水族館で『気持ち悪い』と『食べたい』は禁句っすよ」と笑いながら答える。
こういう単純なところが可愛いんだよな、マジで。
魚に気を取られて俺の存在を忘れそうだったので、一応デートだということを再確認させるためにも、空沢さんの手を握った。
握ったとたん、尻尾を踏まれた猫みたいにびくりと反応する。
「ば、馬鹿お前何やってんだ!?」
「んー…別に、デートでしょ。いいじゃないすか」
誰も見てませんよ、と小声でささやくと、何か言いたげにもごもごさせたあと押し黙った。
本当に押しが弱い。
コレ、ひょっとしてもし俺以外でもすんなり懐に入れちゃうんじゃねえの?
今は俺以外にライバル特にいないっぽいけど。
急に少し不安になる。毎日一緒に会社行って、帰って、飯食って、一つ屋根の下で暮らしてんのに、こんな心配をしてしまう自分が情けない。
なんだか勝手に複雑な気分になっていると、館内アナウンスでイルカのショーが行われることが伝えられた。
空沢さんの顔がぱあっと急に華やぐ。
「木村、行くぞ!イルカのショー!俺夜のイルカのショーとか初めてだ!」
すっかりテンションが上がってしまった空沢さんは俺の手をするりとすり抜け、さっさと駈け出してしまった。
「おい、何突っ立ってんだよ、行くぞ!」
ぼんやりあっけにとられている俺を見かねたのか、空沢さんはくるりと引き換えし俺の腕を握った。
うわ、俺ひょっとしてこの人からこんな触ってもらうの初めてなんじゃね?
空沢さんは今イルカのショーのことしか考えてないんだろうけど。
グイグイ引っ張られ、ショーの会場まで連れてこられた。
ほんの少し前までは、俺は会社の後輩で、この人は先輩で。それだけだったのに。

いざ水族館に入ってみると空沢さんは大はしゃぎだった。
最初は夜の水族館のこじゃれたライトアップや、カップル客の多さに尻込みしていたようだったけど、ぼんやり浮かぶクラゲを見ては「すげえな木村」と何故か俺の名前を呼び、イワシの群れを見ては「なあ木村、俺今度イワシ食いたい」と言い出したり。
「水族館で『気持ち悪い』と『食べたい』は禁句っすよ」と笑いながら答える。
こういう単純なところが可愛いんだよな、マジで。
魚に気を取られて俺の存在を忘れそうだったので、一応デートだということを再確認させるためにも、空沢さんの手を握った。
握ったとたん、尻尾を踏まれた猫みたいにびくりと反応する。
「ば、馬鹿お前何やってんだ!?」
「んー…別に、デートでしょ。いいじゃないすか」
誰も見てませんよ、と小声でささやくと、何か言いたげにもごもごさせたあと押し黙った。
本当に押しが弱い。
コレ、ひょっとしてもし俺以外でもすんなり懐に入れちゃうんじゃねえの?
今は俺以外にライバル特にいないっぽいけど。
急に少し不安になる。毎日一緒に会社行って、帰って、飯食って、一つ屋根の下で暮らしてんのに、こんな心配をしてしまう自分が情けない。
なんだか勝手に複雑な気分になっていると、館内アナウンスでイルカのショーが行われることが伝えられた。
空沢さんの顔がぱあっと急に華やぐ。
「木村、行くぞ!イルカのショー!俺夜のイルカのショーとか初めてだ!」
すっかりテンションが上がってしまった空沢さんは俺の手をするりとすり抜け、さっさと駈け出してしまった。
「おい、何突っ立ってんだよ、行くぞ!」
ぼんやりあっけにとられている俺を見かねたのか、空沢さんはくるりと引き換えし俺の腕を握った。
うわ、俺ひょっとしてこの人からこんな触ってもらうの初めてなんじゃね?
空沢さんは今イルカのショーのことしか考えてないんだろうけど。
グイグイ引っ張られ、ショーの会場まで連れてこられた。
ほんの少し前までは、俺は会社の後輩で、この人は先輩で。それだけだったのに。

「ここなら水かかんねえだろ」
そう言って水槽から少し離れた席に嬉しそうに腰かける空沢さんを見つめると、すぐに怪訝な顔で「な、なんだよ」と返された。
この人の中で俺の立ち位置はどうなってるんだろうか。恋人、ではないのか確実として。
余計なことばかり考えていると、いつの間にかイルカのショーは始まり、何匹ものイルカがバシャンと大きな音をたてて跳ねた。
「うお!」
あろうことか、俺だけが盛大に水をかぶる。
「あははは、お前ビショビショだな!」
空沢さんがあまりに可笑しそうに笑うので、俺もつられて一緒になって笑った。
俺の立ち位置なんて関係ない。
とにかく俺は今この人と同じ家で同じ飯食って、こうして二人でイルカのショーなんて見に来てる。

楽しかったっすね、と声をかけると、また来ような、とやけに上機嫌に返された。


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